キャンプにポータブル冷蔵庫を持っていけばかなり便利なはず。
一昔前は、電源付きサイトでないとなかなか使えなかったポータブル冷蔵庫は、今ではポータブル電源の普及により、以前よりも使いやすくなっていると思います。
その中で、HiKOKI(ハイコーキ)のポータブル冷蔵庫は、バッテリー(蓄電池)を内蔵することができるので、より長い時間キャンプ場で使うことができます。
その上、業界初となる2部屋モードで冷蔵と冷凍が同時にできちゃうんです。
クーラーボックよりも保冷力に優れるポータブル冷蔵庫なら冷蔵も冷凍もできちゃうし、しかもバッテリーで長い時間使えるとなると、クーラーボックス並みにキャンプ場で活躍できちゃいそうです。
そんな事を試してみようと、今回HiKOKI様にポータブル冷蔵庫をお借りして、クーラーボックスを持たずにソロキャンプで使ってきました。
今回はHiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫UL18DBをレビューしたいと思います。
目次
HiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫をレビュー!
コードレス冷温庫
そうなんです、HiKOKI(ハイコーキ)のポータブル冷蔵庫は保冷機能の他にも、60℃までの保温機能も付いているんです。
ポータブル冷蔵庫の中には、冷蔵機能がメインの物、冷凍機能も使える物、そして保温機能もついている物と、種類がいくつかあるんです。
その為、設定できる温度が、機種によって違います。
冷蔵機能だけなら、−20℃の冷凍庫の温度まで設定することができず、最低温度が0℃ぐらまでしか下がりません。
しかしそのようなタイプのポータブル冷蔵庫は、保温機能が付いていることが多く、0℃〜60℃ぐらいの間で温度を調整できるようになっています。
HiKOKIのコードレス冷温庫は、−18℃〜60℃の間で温度設定ができるので、冷凍から保温まで全てをこなすことができちゃうんです。
しかも2部屋あるので、冷蔵と冷凍が同時にできちゃうという優れもの。
2部屋別々の機能で使った場合の最大温度差が30℃なので、冷凍庫と保温機能は同時に使うことができないんです。
HiKOKI コードレス冷温庫UL18DB 外観
HiKOKI(ハイコーキ)のポータブル冷蔵庫には、フォレストグリーンとアグレッシブグリーンの2種類があり、今回お借りしたのはアグレッシブグリーンの方です。
アグレッシブグリーンの大部分を占める緑色は明るい印象を受け、フタにはホワイトを配色してツートンカラーになっています。
明るいグリーンとホワイトのツートンカラーは、キャンプと言うよりも、なんとなく釣りをイメージしちゃいますよね。
もう一方のフォレストグリーンは、オリーブカラーやモスグリーンといった感じで、こちらはフタも同色になっています。
単色でまとまっていて、色使いもおしゃなれキャンプっぽいイメージがあると思います。
正面と背面側には、HIKOKI(ハイコーキ)の大きなロゴが配置され、ひと目でメーカーが分かるようになっているのが特徴。
って、奥さんや子供達に聞かれましたが、このブランドを知らないと確かにそう読んでしまいますよね。
とりあえず、かなり目立つ感じでロゴが配置されています。
初めは表面にフィルムがは貼れて保護されているので、白地のロゴは使いはじめはきれいな状態になっています。
正面右側には、USB端子が配置されています。
HiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫UL18DBは、バッテリーを内蔵することができる機種なので、バッテリーからスマートフォンなどを充電することもできるようになっているんです。
とはいえ、スマホには別途モバイルバッテリーを持っている人が多いと思うので、緊急時以外には使うことは無いかも知れません。
充電端子の上の部分にはボタンや表示パネルが配置されています。
ボタン類はシンプルで、なんとなく直感でも分かりそうな感じがします。
2部屋で違う温度で使うことができるので、「L」と「R」でそれぞれ温度設定できるようになっています。
「MODE」ボタンを押すと、その2部屋ボードで使うのか、「L」側だけ「R」側だけで温度設定するのかと切り替えることができます。
本体の下にはキャスターが付いているので、側面にあるハンドルを持って、引っ張るように移動することができます。
キャスターは、全てがプラスティック製の安っぽいものではなく、直径約12.5cm幅約3cmで表面はゴム素材のしっかりした作りになっていました。
キャスターと反対側にあるハンドルは、下向きに折りたたまれていますが、それを持ち上げて使うようになります。
しかし、ハンドルを上向きに下だけではキャスターは動きません。
ハンドルごと本体を少し上に持ち上げることで、重たい本体も軽く移動させることができるようになります。
HiKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫UL18DBは、本体(バッテリーを含まず)だけで約15.6kg。
そこのバッテリーや食材、またはドリンク類を入れて持ち上げるのは、かなり大変です。
でもハンドルを持ってキャスターを転がして移動する事がでるので、めっちゃ簡単に持ち運べるのが良いと思います。
しかし写真のような大きな石が転がる川原では、本体が傷つく恐れもあるので、無理して転がすのは止めておきましょう。
1つ気になる点は、ハンドルにロック機能等がついてないこと。
ハンドルを広げた状態から手を話すと、バタンっと下に折りたたまれちゃいます。
ハンドルが上の状態でロックできたり、または折りたたまれる時にゆっくり優しく折りたたまれる機能が付いていれば、もっと使いやすいと思いました。
ちなみに折りたたんだ状態の時は、ロックがかかるようになっています。
キャスターの上辺りには、充電用のケーブルの差込口があります。
カバーを開けて、ケーブルを繋げると、コードは背面側に向かって伸びるようになります。
それは、差し込み口内に突起があり、ケーブルの向きが決まっているからです。
これなら、邪魔にならなくて使いやすそうです。
ハンドルが付いている方の下側には、庫内に溜まったお水を排水できるように水抜き穴が配置されています。
冷凍庫として使うと霜ができやすく、それが溶けた時など庫内に水が溜まっていしまいます。
水抜き穴がないポータブル冷蔵庫だと、溜まった水を拭き取るしか手入れの方法がありませんが、これなら余分な水は排水できるので手入れが楽になると思います。
バッテリー
操作パネルの奥、本体の上部は冷蔵庫のフタとは別に開閉できるようになっていて、そこにバッテリーを装着します。
バッテリー(蓄電池)は、全部で2個取り付けることができるようになっていますが、今回お借りしたのはバッテリーが1つだったので、とりあえず取り付けるとこんな感じになりました。
本体だけで販売さてれいるものを購入したならバッテリーは別売りで購入したり、はじめから1個セット、2個セットで販売されているので、自身の用途に合わせて購入するのが良いと思います。
ちなみにバッテリー1個で、冷蔵庫と冷凍庫の2部屋モードで使った場合、約4時間使用することができます。
バッテリーが2個なら、その倍の8時間使えます。
冷凍庫なしで冷蔵だけで1部屋使うのなら、1個で約9時間15分、2個で倍の18時間30分と、かなり長時間使用することができます。
これにポータブル電源を組み合わせたら、1泊2日のキャンプ中ずっと使うことができるかも知れません。
車での移動時
ハイコーキのポータブル冷蔵庫は、電源をコンセントと車のシガーソケット、そしてバッテリー(蓄電池)から取ることができます。
キャンプ場に向かう移動時には、シガーソケットに接続して給電しながら移動ができるんです。
車のエンジンを止めちゃったら、もちろんシガーソケットからは給電することはできなくなっちゃいます。
バッテリーを搭載していないポータブル冷蔵庫なら、シガーソケットからポータブル電源に繋ぎ替えをして、冷蔵庫の電源が切れないようにする必要があります。
しかしハイコーキのコードレス冷温庫UL18DBは、バッテリーを搭載しておけばエンジンが切れたら自動にバッテリーから電源を取るように切り替わるんです。
なので、わざわざコードを切り替える必要がないので、かなり手間を省けます。
そしてまたエンジンをかけたら、今度はシガーソケットに切り替えを自動で行ってくれます。
バッテリーを搭載しているポータブル冷蔵庫の長所の1つが、ここで発揮されるんじゃないかなと思います。
余談ですが、付属のDCケーブルの長さは約3メートルなので、2列目の足元に置いたり、トランクルームに積んで持ち運ぶことができます。
2部屋にできる庫内
ハイコーキのポータブル冷蔵庫の特徴は、着脱可能な仕切板を使えば、庫内を分割して2部屋にしてそれぞれを異なる温度に設定することができるという点です。
仕切板の位置は変更できなく、左右で庫内の大きさは違います。
実は、左の小さい方が冷凍庫とは決まっていません。
ついつい狭い方が冷凍庫で広いほうが冷蔵庫だと思ってしまいますが、それは普段家庭の冷蔵庫を使い慣れている為か、勝手な先入観なんです。
ハイコーキのポータブル冷蔵庫では、左右の温度をそれぞれ設定することができるので、左を−18℃にして冷凍庫にすることもできるし、反対に右側を−18℃にして冷凍庫として使うこともできるんです。
また仕切板を取り外して、1部屋の冷蔵庫や冷凍庫としても使うことができます。
仕切り板は2枚構成で、1枚だけを取り外して区切り板のようにして使うこともできます。
容量
ハイコーキのコードレス冷温庫UL18DBの容量は、25リットル。
2リットルのペットボトルを立てた状態で6本収納することができ、500mlのペットボトルは立てた状態で15本、横置きで25本収納することができるようになっています。
とは言っても、僕的には2部屋モードで、冷蔵でドリンクや食材、冷凍庫にアイスクリームや氷などを入れてキャンプに持っていきたいと思っています。
そうなると、仕切り板を取り付ける必要があります。
嵩張るドリンクを広い部屋で、アイスなどの冷凍食品は狭い方に収納するのが使いやすいと思います。
そこで広い方にドリンクを入れてみると、2リットルのペットボトル2本に500mlのペットボトルが6本入りました。
冷凍庫側にはアイスクリームを入れるとして、冷蔵庫には食材を入れるスペースは決して多い感じではありません。
ソロキャンプで使うとしたら、2リットルのペットボトルを省いてそこに食材を入れていく感じで使えそうでもあります。
容量的に25リットルなので、ファミキャンではちょっと厳しいと思うので、クーラーボックスの代わりというような使い方はできないと思います。
補助的な使い方をすれば、めちゃくちゃ便利に使えると思います。
食材が少ないソロキャンプでは、使い方によってはックーラーボックスの代わりにポータブル冷蔵庫を使う事ができるかも知れません。
僕がソロキャンプで使った時は少ない食材だけだったので、クーラーボックスを持っていかなくても、ハイコーキのポータブル冷蔵庫だけで済みました。
キャンプの人数によって使い勝手は変わってくるとは思いますが、ソロや少人数のキャンプでは活躍するんじゃないかなと思います。
その他
バッテリーを収納するカバーの上部は、トレー状に凹みができていて、ここをテーブル代わりに使えて便利だと思いました。
キャンプ中には、ドリンク片手に歩き回ることも多いですよね。
フラフラとサイト内を歩き回っ他あとに、おもむろに冷蔵庫を開けた時、この場所にコップなどを置いておけるんです。
冷凍庫の袋に入った氷をコップに入れる時など、コップを置くことで両手が使えてやりやすくなります。
また、サイドテーブルのようにして使っても良いかも知れません。
もちろん蓋の部分は開閉するので物を置くことはできないのですが、バッテリーカバーのちょっとしたスペースだけでも、便利に使えそうです。
キャンプ場ではポータブル電源で
ポータブル電源の普及率が高まっている今、ポータブル冷蔵庫を使うハードルは下がりつつあるんじゃないかなと思います。
しかし、お手頃価格で購入できるポータブル電源では、ポータブル冷蔵庫を長時間使うことがきません。
ハイコーキのコードレス冷温庫UL18DBの消費電力は記載がありませんが、一般的なポータブル冷蔵庫と同じくらいの約50Wとして考えると、3〜4万円ぐらいで買える400whのポータブル電源では約6.8時間使えます。
それより容量が多い700Whぐらいのポータブル電源では約11.2時間ぐらい使える計算になるので、これとポータブル冷蔵庫の内蔵バッテリーと組み合わせれば1泊2日のキャンプ中ずっと使えるようになりそうです。
ただポータブル電源は、容量が増えると値段が高くなってしまうので、その点がネックでもあります。
しかしポータブル電源を導入することで得られるメリットも多いので、僕的には早めに導入することをおすすめしたいと思います。
移動中は車のシガーソケットから、キャンプ場ではポータブル電源と本体のバッテリーを組み合わせることで、そこそこ長い時間使うことができるようになるハイコーキのポータブル冷蔵庫は、キャンプをより快適に過ごすためのアイテムとしてかなりいいと思いました。
HiKOKI(ハイコーキ)コードレス冷温庫 UL18DB スペック
サイズ | 340×653×450(h)mm |
重量 | 15.6kg |
容量 | 25リットル |
消費電力 | 不明 |
設定温度 | -18℃〜60℃ |
18リットルのコンパクトサイズもでた!
まとめ
ハイコーキのポータブル冷蔵庫UL18DBをお借りして、ソロキャンプで使ってきたのですが、とても快適に使うことができました。
ポータブル冷蔵庫と入っていますが、冷凍もできるし60℃で保温もできるので、コードレス冷温庫というのが正式なのかも知れません。
容量は25リットルと、ファミキャンで使うのには決して大容量というわけではありませんが、クーラーボックスと使い分けをすれば、かなり便利に使うことができそうです。
ソロキャンプでは、本体の大きさや重さはちょっと1人にしては大げさになってしまいますが、容量的には丁度いい感じです。
ソロでは、クーラーボックスの代わりとして使えるんじゃないかと思います。
実際僕も、ドリンク類数本と鶏肉などの食材、アイスクリームとロックアイス(氷)を詰め込んでソロキャンプに行ってきましたが、食材などが不足することもなく満足して使えました。
だって、熱い日中や疲れが溜まった夜になっても、キンキンに冷えた飲み物がいつでも飲めたり、アイスクリームをキャンプ中に食べたりすることができたんです。
クーラーボックではできないことも、たぶんハイコーキのポータブル冷蔵庫UL18DBならできちゃうと思います。
しかし、1泊2日のキャンプ中ずっと使うとなると、それなりに設備が必要になります。
電源付きサイトなら良いんですが、それ以外なら大容量のポータブル電源が必要になります。
メリットである2部屋モードや冷凍庫1室で使うとなると、消費電力も増えて長時間使うのが難しくなるのですが、冷蔵庫単体ならバッテリーとポータブル電源を組み合わせることで長時間使うこともできそうです。
とはいえ、ポータブル冷蔵庫があればメリットも大きいです。
冷蔵庫に機能だけで使ったとしても、クーラーボックスよりも保冷力があるので、キャンプがより快適になると思います。
バッテリー付きのポータブル冷蔵庫で、しかも2部屋別々の温度設定が可能なハイコーキのコードレス冷温庫UL18DBは、これから注目のアイテムです。
ただ、もうちょっとオシャレな感じだったら僕的には良かったなと思いました。
フォレストグリーンなら、おしゃれなキャンプに似合いそうですよね。
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