最近では、キャンプでポータブル電源を使う人が増えていると思います。
そんな僕も今やポータブル電源は、欠かす事の出来ない必須アイテムの1つになっています。
ポータブル電源があれば、暑い夏キャンプなら扇風機やポータブル冷蔵庫を使えるし、寒い秋冬キャンプなら電気毛布などの暖房器具を使う事ができます。
その他にも、災害時の非常用電源としても持っていれば安心だし、便利だと思います。
今まで1泊2日のキャンプでは、ソーラーパネルを使ってきませんでした。
もちろんポータブル電源を、キャンプ前にフル充電して行くので、再充電することはありませんでした。
しかし、キャンプ前に充電し忘れたり、または2泊以上のキャンプだったら、ポータブル電源だけでは使い切ってしまうかも知れません。
さらには、寒い秋冬ではバッテリーの能力が低下してしまいます。
何も使ってないのにバッテリー残量が減っていたり、電力の減りが早かったりする事もあるんです。
そんな時に、ソーラーパネルがあればとても便利。
ポータブル電源を充電する為の電源がない場合も、ソーラーパネルで充電する事が出来ちゃうから助かります。
ソーラーパネルを使った事がないと、やっぱりその点が不安になっちゃいますよね。
そこで今回は、BLUETTIのソーラーパネルSP200を使ってBLUETTIのEB70をどれだけ充電できるかレビューしたいと思います。
BLUETTIのソーラーパネルSP200をレビュー!
BLUETTIのEB70
BLUETTIと言えば、以前ポータブル電源EB70をレビューした事があります。
EB70は容量が716Whあるポータブル電源で、これ一台あれば、一晩電気毛布を中〜強モードで使っても大丈夫なぐらい。
寒い冬なら電気毛布を強モードで使う事もあるので、それだと一般的な電気毛布は約50Wだとしたら、EB70では約11時間使う事ができます。
僕の使っている電気毛布では、強モードで約66Wと表示されていたので、それだと約8〜9時間といったところ。
低気温の為、多少の性能の低下はあるとは思いますが、一晩越す為には充分そうです。
BLUETTIのソーラーパネルSP200
SP200は充電が早い
ソーラーパネルと言っても、たくさん種類があってよく分からないですよね。
BLUETTIのポータブル電源を使うなら、やっぱり合わせて同じBLUETTIのソーラーパネルを使いたいところ。
そこでBLUETTIに絞ってソーラーパネルを検索してみたら、何種類かヒットしました。
それぞれ記載されているワット数に違いがあり、120Wや200Wと最大出力に差があります。
ソーラーパネルの最高出力の数値が高い方が、早く充電する事ができるという認識で大丈夫そうです。
BLUETTIのSP200は最大出力が200Wとなっていて、EB70(716Wh)なら6時間から6.5時間でフル充電出来るようです。
これがBLUETTI SP120という最高出力が120Wのソーラーパネルなら、EB70に約7時間でフル充電出来るようになっています。
BLUETTIのソーラーパネルは、可視光透過率が高いETFEを採用していて、太陽エネルギーの変換率が23.5%というのも、早く充電出来る要因になっていそうです。
太陽エネルギーの変換率が気になっていくつか他社のソーラーパネルを見てみましたが、21%だったり22%、23%もあり、中には24%の物もありました。
しかし全体の比率から見たらSP200の23.5%は、比較的高い数値ではあるようでした。
BLUETTI ヤフーショッピング公式ページ
持ち運びに便利な折りたたみ式
BLUETTIのソーラーパネルSP200は、折りたたみ式です。
使用時に広げて、太陽に向けて置く事になります。
収納時は52×52.5cmの大きさ。
決してコンパクトではありませんが、広げた時の大きさを考えたら、かなり小さく折り畳めていると思います。
ソーラーパネルはベルトで固定されているので、パチッと外して広げてみると、そのサイズは200×52cmになりました。
折り畳めて持ち運びやすいとはいえ、実際に持ってみると重量が約6.5kg。
届いた時のダンボールに入れたままだと手が滑って、余計に重たく感じます。
折りたたんだ時には、上部の取手を持つことで、重たく感じたのも多少軽減されました。
設置
ソーラーパネルは、太陽エネルギーを電力に変える物です。
その為、太陽に向けて置くのは当たり前ですよね。
折り畳まれた状態から広げただけでは、立てて置く事ができません。
ソーラーパネルには4枚のパネルがあり、全ての背面にスタンドが収納されているので、それを広げて斜め上を向くように置きます。
この時、最も効率的に充電できる角度は、太陽に対して45〜50度です。
スタンドを広げて立てるだけなので至って簡単な設置方法ですが、4枚のソーラーパネル毎にスタンドを出していく作業は、コツを掴まないとすぐに倒れて来てしまい手間取りそうです。
というのも僕が使った日は、とにかく風が強かったんです。
1人で設置していると強風に煽られて、倒れてしまう事もありました。
使う前は風のことを考えていませんでしたが、実際には風の強さや向きなども考慮する必要があると思います。
ポータブル電源EB70と接続する
僕の所有しているBLUETTIのポータブル電源EB70に充電する為には、DC端子で入力する必要があります。
ソーラーパネルのSP200には、背面のポケットにケーブルが入っています。
それを取り出してみるとMC4ポートが付いたケーブルでした。
EB70にはMC4のポートはなく、先述したようにDC端子でしか接続できません。
ただソーラーパネルSP200には、接続用のケーブルは付属していません。
主な付属は説明書だけ。
接続用のケーブルも、変換プラグなども一切付いていないんです。
しかしEB70には、このMC4とDCを繋ぐケーブルが付属品として付いているんです。
キャンプに行く時に、この接続ケーブルを忘れてしまうと、ソーラーパネルを使う事が出来なくなってしまいます。
そんな僕も、今まで使っていたポータブル電源EB70の本体とソーラーパネルSP200だけを持ってキャンプ場に行ってしまい、接続ケーブルを持っていかなかった為に何もする事が出来ませんでした。
接続出来ないと何も出来なくなってしまうので、その点が注意が必要です。
ベランダでSP200を使ってみた
キャンプ場へ接続ケーブルを持って行くのを忘れてしまった為、家に帰ってからベランダで使ってみました。
ソーラーパネルのMC4ポートを接続ケーブルに繋ぎ、EB70の DC入力に差し込みます。
差し込んだ途端に給電が始まります。
1月中旬、天気は晴れ。気温は最高で7℃と冬真っ只中です。
朝9時に狭いベランダにソーラーパネルSP200に設置してみると、西南向きの為太陽光は直接ベランダに差し込んでいる様子はほとんどありません。
それでも3分の1くらいは光が当たっていました。
逆に言うと3分の2は日陰。
そこでポータブル電源EB70のディスプレイを見てみると、DCからの入力が1W。
ソーラーパネルの半分以上に太陽光が当たっていない状態では、この数値は仕方ないと思います。
次に、1時間後の10時にベランダへ確認しに行くと、今度はソーラーパネルSP200の10分の1だけ日陰で残りに光が差していました。
天気は晴れ、雲一つない晴天です。
ただまだ、太陽光に暖かさ(強さ)を感じず、優しい明かりが差している感じです。
ポータブル電源EB70のディスプレイには、25Wと表示されています。
まだ、ソーラーパネルの全体に光が当たってないので、ちょっと物足りなくも感じますが、仕方ないのかも知れません。
さらに1時間後の午前11時、今度はソーラーパネルの下が少し日陰になっています。
ポータブル電源のディスプレイは12Wと表示されています。
ソーラーパネルに当たっている光はさっきより強いのに、入力されるワット数が少な過ぎる気がします。
この時も、冬という事もあるのか、夏ほど太陽光に力強さは感じません。
しかし、朝よりは日差しは強いはず。
ソーラーパネルの下が日陰になっているのが影響しているのかもしれません。
念の為、ケーブルの接続がしっかり出来ているか、再確認してみました。
接続部は、ソーラーパネルのMC4ポートとポータブル電源のDC入力部になりますが、特に緩みはありませんでした。
12時になると、ベランダの手すりのせいで日陰になり、ソーラーパネルのほとんどに日が当たっていませんでした。
太陽光が当たっているのはソーラーパネルの上部5分の1ぐらい。
高さを変える台もなく、向きを変えるスペースもない為、今日はそのままにしておきました。
ポータブル電源EB70のディスプレイは16W。
11時台よりは高くなっていましたが、それでもまだまだ数値は低いです。
13時には、雲が出てきてしまい、ソーラーパネルには光が当たっていませんでした。
ポータブル電源EB70のディスプレイには、4Wと表示されています。
ソーラーパネルなので、太陽光が全く当たってない場合だと電力を発電する事が出来ないと思います。
しかし曇なら、薄っすらと光が当たっているんでしょうか?
僅かながらに発電されていそうな感じです。
その後15時になっても太陽光は当たらず、10Wぐらいの表示でした。
もし直射日光がずっとソーラーパネルに当たっていたら、6時間〜6.5時間でEB70をフル充電する事ができます。
しかし今回は、ベランダだったという事もあり、日陰や曇り空の為、もう1時間やってみました。
7時間後にポータブル電源を見てみると、赤い電池のマークが点灯し、バッテリー残量は0でした。
BLUETTIのEB70は、バッテリー残量が詳細な数値で表示されず、20%、40%、60%、80%、100%の5段階のメモリで表示されます。
今回は、20%のメモリが点灯しなかったので、ほとんど残量がないことになります。
その為、今回はソーラーパネルSP200を使って蓄電出来てなかったという結果になりました。
元々、発電量が少な過ぎた事もあり、多少は蓄電出来ていたとしても、それほど充電出来てなかったようです。
庭でソーラーパネルSP200を使ってみる
昨日は狭いベランダにソーラーパネルSP200を設置した事もあり、日陰が多く出来てポータブル電源に蓄電する事が出来ませんでした。
その反省を踏まえ、今日は日陰が出来にくい庭にソーラーパネルを設置しました。
朝9時に設置しましたが、強い日差しという感じではありません。
しかし昨日と違うのは、ソーラーパネルを太陽の方向に向けて設置したという事。
EB70のディスプレイを確認すると、入力されている電力量は18W。
ベランダでの9時の時は1Wだったので、それと比べると大分良い数値になっています。
ただまだ柔らかい光だったので、大丈夫かなという不安が少しありました。
10時には日が差し込み、ほぼソーラーパネルの全体に太陽光が当たっているようでした。
しかし壁際の一部は日陰があります。
大きく遮る物がない庭では、ソーラーパネルに光が当たりやすいようです。
ディスプレイの数値は76W。
ソーラーパネルSP200を使ってきた2日間で新記録です。
昨日は少し故障を疑ってしまいましたが、これなら大丈夫そう。
新記録とは言っても、まだまだ100Wにも届いていません。
SP200は最大で出力が200Wなので、ロスがあったとしてももう少し発電して欲しいところです。
その後、曇が空を覆って太陽光を遮ってしまいました。
その間の数値は見るとガッカリしてしまいそうなので、次に確認したのは2時間後の13時過ぎ。
雲の合間から太陽が顔を出し、光が差し込んでいます。
その時は、太陽光が暖かく感じるぐらいの日差し。
ソーラーパネルには、フェンスの影ができているものの、太陽光が直接当たっていました。
ポータブル電源のディスプレイには、112Wとはじめての3桁の表示。
直射日光ですが、先程とは比べ物にならないくらい暖かく感じる日差し。
このぐらい強い日差しになってくると、ソーラーパネルでの発電量も高くなるようです。
そこで、太陽の向きに合わせて、ソーラーパネルを移動させてみました。
ソーラーパネルを移動させる事により、フェンスの影を避け、パネル全体に太陽光が当たるようにしました。
するとポータブル電源のディスプレイの表示は、122Wまで上がったんです。
117〜122W辺りを行き来しますが、確認中には122Wが最高でした。
SP200を1枚使い6〜6.5時間でEB70がフル充電されるというので、今回は6.5時間庭で使ってみました。
14時を過ぎてからは曇り空になってしまい、充電するのには不十分な光量だったかも知れません。
15時30分にポータブル電源EB70とソーラーパネルの接続を解除し、ポータブル電源のディスプレイを確認したところ、残バッテリー量は40%となっていました。
これは40%超なのかどうか分かりませんが、だいたい40%ぐらい充電できたという事です。
EB70の容量716Whの40%なので、約286Whぐらい。
50Wの電気毛布だと約4.5時間、30Wの扇風機なら7.6時間程使えます。
これなら、非常時に助かりますよね。
ソーラーパネルを効率良く使うための注意点
ソーラーパネルは、さまざまな要素がパフォーマンスに影響されるようです。
例えば、4枚のパネルの角度がバラバラだったり、設置角度、障害物による影があると発電量が低下します。
もちろん日陰や逆光なども、発電量の低下に大きく影響します。
その為、ソーラーパネルの設置場所、角度に気を払う必要があります。
また、やはり太陽光が強くなる12時から14時くらいにソーラーパネルを使うと、効率的に充電できるようです。
逆に太陽光が弱い朝方や夕方には、発電量も減ってしまいます。
バッテリーへの充電は、発電量の約70%前後なので、それが余りにも低いとなかなか充電する事は出来ません。
BLUETTI ソーラーパネル SP200 スペック
使用時サイズ | 220×52cm |
収納時サイズ | 52.5×52cm |
重量 | 6.5kg |
最大出力 | 200W |
交換効率 | 23.5% |
動作温度 | -10℃〜65℃ |
|
ソーラーパネルの200Wはどのくらい
そもそもBLUETTIのソーラーパネルSP200の200Wという出力は、理想的な条件下での最大出力(ピーク出力)のことを表しています。
ソーラーパネルの出力は、複数の要素によって決まります。例えば、太陽が見えている時、曇りの時、日陰、設置角度など、条件が様々あります。
実際に太陽が出ていて、直射日光だとしても、その値には達しないことが多いです。
したがって、今回試した値も200Wに届いていません。
しかし、一般的な家庭用のソーラーパネルの中では、200Wというのは一般的な出力のようです。
さらに、技術の日々の進歩により、より高出力のソーラーパネルも販売され始めています。
BLUETTIのソーラーパネルの中では、現在3種類がラインナップされていて、一番小さい出力が120W,次が200W、最大が350Wとなっています。
350Wだと販売価格が10万円弱なので、簡単には手が出せませんよね。
ソーラーパネルの交換効率とは
ソーラーパネルには、交換効率というものがあります。
これは、太陽光を電力に変換する際の効率を表す指標で、ソーラーパネルが太陽光のエネルギーのうち、どれだけを電力に変換できるかを示しています。
一般的に、ソーラーパネルの交換効率はパネルの製造技術や材料によって異なります。高い交換効率を持つパネルは、交換効率のいい素材を使っていて、同じ面積の中でより多くの太陽光を電力に変換でるようになっています。
BLUETTIのソーラーパネルSP200では、この交換効率が23.5%です。
太陽光のエネルギーのうち、23.5%が電力に変換されるということになります。残りは損失として失われてしまいます。
とは言え、家庭用のソーラーパネルでは、交換効率はだいたい20〜25%の範囲内にあるようです。
BLUETTIのSP200は、比較的高めの数値です。
これも、出力と時と同じで、理想的な条件下での値になっています。
実際に使った時には、変動することがあります。
まとめ
2日間、ベランダと庭でBLUETTIのソーラーパネルSP200を使ってみました。
同社のEB70と接続し、約6時間30分の間どのくらい充電出来るのか確認したところ、1日目のベランダでは全く充電する事が出来ていませんでした。
2日の庭では約40%の充電ができていました。
EB70は716Whの容量なので、約285Wh近く充電出来た事になると思います。
今回はどちらも1月中旬の季節的にも日差しが強くない時期、さらには雲が出てきてしまい充電中ずっと直射日光を当てられなかったという事があると思います。
これが夏の日差しの中、曇りもなくずっと強い日差しを浴びていたら、さらに充電出来ていたと思います。
もし連泊するキャンプで、ポータブル電源の容量がなくなってしまっても、ソーラーパネルがあれば何とか2日目も使う事が出来そうです。
季節や環境によって充電できる量に違いは出てしまうと思いますが、ソーラーパネルがあればいざと言う時に役立ちそうです。
もちろん災害時など、電力供給が絶たれてしまった時も、太陽光が当たる場所に設置する事で、電力を確保できるはずです。
公式オンラインストアでは、お得なキャンペーンやクーポンが実施されていることが多いです。
またアフターサービス面でも安心です。
気になる方は、チェックを忘れずに!
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