広大な大自然の中のキャンプ場で、濃いエスプレッソを飲みたい!
スタバのような美味しいコーヒーが飲みたい!
ドリップ式のコーヒーもいいけど、やっぱり濃くてほろ苦いおいしいコーヒーを飲みたい!
そもそも、エスプレッソとはイタリア生まれで、深煎りで極細挽きにしたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾し短時間で抽出するものです。
そのためコーヒーの雑味を出さずに、うま味だけを引出し、深いコクを味わえます。
そんなエスプレッソを淹れるための道具といえばビアレッティ社のモカ・エクスプレス。
ビアレッティ社のモカエクスプレスは、イタリア人の嫁入り道具に欠かせない、めちゃくちゃ重要なアイテムです。
一家に一台、一人一台を持っているとも言われている、凄くメジャーなコーヒーメーカーなんです。
今回は、キャンプ場でスタバのような美味しいコーヒーを飲むため、モカエクスプレスを購入したのでレビューしたいと思います。
目次
モカ・エクスプレスをレビュー
ビアレッティ社のモカエクスプレスとは?
出典:BIALETTI
ビアレッティ社は、イタリアで生まれた伝統的なコーヒーメーカーで、1919年に会社が設立され、2019年に100周年を迎えた伝統ある会社です。
有名なモカエクスプレスは1938年に発明され、現在までほとんど変わらないデザインで親しまれているエスプレッソメーカーです。
モカエクスプレスは、日本で見られる一般的なドリップ方式ではなく、水蒸気を使って抽出する方式。
濃くて苦いイタリアの伝統的なエスプレッソの味わいを、家庭でも手軽に楽しめることができるので人気が高いんです。
モカエクスプレスの特徴は、本体の下の部分に水を入れ、中間にコーヒー粉を入れて火にかけるだけとかなり簡単な使い方。
その為、これをキャンプに持っていっても、そんなに困ることはないはず。
というか、キャンプでエスプレッソを飲みたい方には、これしかないというぐらいのアイテムでしょう。
モカエクスプレスのサイズ選び
モカエクスプレスのサイズは、1cup用から2cup~18cupといろいろあり、人数に合わせて大きさを選ぶことができます。
イタリアのかたは、シチュエーションに合わせて使い分けるために様々な大きさを持っているみたいです。
モカエクスプレスで表記されているcup数は、デミタスカップ1杯分の事。
デミタスカップ1杯分が約60ccぐらいなので少なめなんです。
僕もモカエクスプレスを購入する時、サイズが多すぎて迷いました。
家ではマグカップに注いでガブガブ飲みたいのもあるし、キャンプ場でみんなで飲むとしたらサイズが大きいほうが良いですよね。
そんな事で、6cup用を購入。
その後、グループでキャンプに行くことも少なくなってきたので、3cup用を追加で購入しています。
1.モカ・エクスプレス 初めにする事(シーズニング)
届いたばかりのモカエクスプレスは、グリースが塗られていたのか少し油っぽい気がしました。
コーヒーは身体に入れるものなのでやっぱり気になっちゃいますよね。
なので、まずは食器用洗剤で洗っておきました。
モカエクスプレスにはシーズニング作業が必要です。
キャンプで使う鋳鉄製のダッチオーブンやスキレットは、油を熱したりしますよね。
メスティンだと、お米の研ぎ汁で煮たりします。
モカエクスプレスでは、要らないコーヒー粉などを使い実際にコーヒーを淹れるんです。
僕は賞味期限が切れたコーヒー粉を使いました。
しかし、それは飲みませんよ。
初めの3回は飲まずに捨てるんですが、その時淹れたコーヒーは金属臭があって飲めたものじゃないらしいです。
飲まずにコーヒーを3回ぐらい繰り返し入れて、モカエクスプレスを馴らします。
すると、徐々に金属臭が無くなってくるようです。
2.コーヒー粉を用意する
コーヒーを淹れるためには、もちろんコーヒー豆も用意しておく必要があります。
でも今回は、また違った味で淹れてみようと、カルディの 「モカフレンチ」を4番で挽いてもらいました。
4番というは、エスプレッソ挽きとも言うようで、細かく挽いた豆からは濃いコーヒーが抽出できるようです。
と、カルディでコーヒー豆の挽き方を聞かれた時、最初はちょっと恥ずかしくて噛んでしまいました(笑)
3.モカ・エクスプレスでコーヒーを淹れてみる
水は下のタンクの内側にあるポッチの下まで注ぎます。
水道水よりミネラルウォーターの方がおいしいと思いハズ。
僕はそう思い込んでいるので、モカエクスプレスでコーヒーを淹れるときはスーパーで買った天然水を使います。
次に、じょうご状のバスケット(フィルター)をセットし、買ったコーヒー豆を入れます。
この時コーヒーがあまり少ないとなんか味が薄い気がしたので、しっかりパンパン入れます(間違ってるかな?)
後で調べたら公式サイトに
豆はスプーンなどでならす程度に整え、すりきり1杯か、少し山盛りになるくらいに入れるのが理想的です。 引用:Bialetti
と記載がありました。
コーヒー粉用の珪藻土のスプーンを使い、数回に分けて入れていくのですが、たまにこぼしてしまったりして、モカエクスプレスの周囲が汚れてしまいました。
コーヒー粉を詰め終わったら、上のポットの部分をねじ込んではめておきます。
あとは、直火にかけてしばらく待つだけです。
モカエクスプレスはIHに対応していないので、お家でIHしか無い方はカセットコンロなどを利用すれば使えます。
ただ、モカエクスプレスがカセットコンロに載るか分かりません。
モカエクスプレスの底面のサイズが小さい場合、ゴトクの方が大きくて載せることが出来ないことがあります。
サイズが様々にあるモカエクスプレスなので、それぞれ載せることができるか確認が必要です。
もし、モカエクスプレスの方が小さくてゴトクに載らない場合は、100均で網を購入すればそれをゴトクの上に載せて対応することができます。
お家にあるカセットコンロだけではなく、キャンプで使うシングルバーナーやツーバーナーでも同様な事がありえます。
後は、火がモカエクスプレスの底面よりはみ出ると、取っ手の部分が溶けてしまう可能性があります。
そうならない為に、火の大きさはしっかりと確認しましょう。
キャンプなどのアウトドアでは、太陽光が明るくて火の大きさが目視しにくい時もあります。
目視しにくいですが、何とか確認して、溶けてしまわないようにする必要があります。
コンロを点火して暫く経つと、下のタンクに入れたお水が加熱され、バスケットのフィルターを上がり、コーヒーがこんな感じで抽出されます。
普段は蓋がされているので、このように見ることはできませんが、中ではコーヒーが溢れ出すようになっていました。
コーヒーが淹れ終わりに近づくと、音で確認することができます。
もうそろそろ終わりかなと言う時には、ゴボゴボという音が聞こえてくるんです。
それが完成の合図です。
カセットコンロの火を止め、スプーン等でかき混ぜて出来上がりです。(出来上がりは混ぜなくても良いかも)
火を止めてすぐ蓋を開けると、熱い湯気がでてくるので注意が必要です。
また、蓋の裏にも水滴が付いていて、蓋を開けることによりポタポタと垂れてしまうことがあります。
モカエクスプレスで淹れたエスプレッソは濃いので、そのまま飲むとかなり苦いです。
エスプレッソはたっぷりのお砂糖とミルクを入れて飲むのがお決まりのようです。
僕もそれに習い、たっぷりの砂糖と牛乳を入れカフェラテにして飲んでみました。
泡立ったミルクを入れれば、カプチーノになります。
ミルクを泡立たせるためには、他の器具が必要になってしまいますが、バリエーションが増えるので楽しみ方も倍増すると思います。
泡立ったミルクを少なめにして、マキアートにしてもいいと思いいます。
我が家にはデミタスカップがないので、コーヒーカップに注ぎました。
これなら、ガブガブ飲める量です。(笑)
6cupだと、このコーヒーカップ3杯分はあるので、マグカップに注いでも良さそうです。
1人で飲む分には多いけど、グループでキャンプに行ったら、ちょうどいいと思います。
4.モカ・エクスプレスの片付け
モカエクスプレスを使い終わったら、水またはお湯で洗ってください。
食器用洗剤を泡立てて使うのは、厳禁なようです。
モカエクスプレスの上側には、使うたびにコーヒーの油分が付いて、茶色の汚れなようなものが付着します。
実は、それが味がよくなる秘密のようです。
これを、汚いと間違えて洗剤で洗ってしまうと、全て流れ落ちてしまいますよね。
そうなると洗剤のにおいが残ってしまったり、またはアルミニウムの金属臭もしてくるようなんです。
何回も何回も使って、自分なりに育てていく喜びも楽しめるのが良いですよね。
ソロキャンプで3cup用を使ってみたのでレビュー
キャンプでコーヒーを飲む時、いつもモカエクスプレスだったわけではありません。
やはり粉の入れ替えの手間があるので、たまには楽をしたくなることもあるんです。
そんな時は、インスタントコーヒーやドリップバッグコーヒーなども飲んでいました。
でも、リラックスしたい時には、モカエクスプレスが良いです。
濃い味、香り高い苦味、そしてたっぷり入れたお砂糖の甘味・・・これを飲むと幸せな気持ちになるんです。
なので、とっておきの時にモカエクスプレスを使います。
それは、ソロキャンプに行った時、色々と作業が終わった一息つく時です。
そんな時、モカエクスプレスで淹れたエスプレッソが、身体に染み渡ってリラックスできるんです。
しかし、以前買った6cup用のモカエクスプレスでは、流石に1人では大き過ぎます。
ソロキャンプでは、2cup用か3cup用が良いと思い、僕は3cup用を購入し、それで大きめのコップに注いで飲んでします。
キャンプに持っていく時は本体がコンパクトな方が便利ということもあります。
また、その時使うコーヒー粉は、割れる心配がないコーヒーキャニスターに入れて持ち運ぶのが良いと思います。
お水は、スーパーやコンビニで買えるペットボトルの天然水等を用意しておきます。
ペットボトルのままでは、見た目が良くないのでリバースのサーモジャグにお水を移し替えておくと、生活感も出なくていいと思います。
早速、モカエクスプレスのタンクにお水を注ぎます。
水位は6cupの時に目安にしたのと同じで、内側のポッチの下辺まで。
次はバスケットにコーヒー粉を入れるのですが、やはり小さなスプーンではコーヒーキャニスターとバスケットを何回も往復します。
風はあまり吹いてなかったのですが、やはりちょっとこぼしてしまいました。
その後は、蓋を締めて直火にかけます。
僕はプリムスのオンジャというツーバーナーを持ってきていたので、その上に載せました。
オンジャは、カセットコンロのようなゴトクに大きな隙間がないので、小さなモカエクスプレスでも問題なく置くことができます。
ゴボゴボと音が鳴り始めたら、火を止めて抽出は完了です。
その後、大きめのカップに注ぎます。
今回はリバースのウォールマグ スリーク350ml(実容量300ml)に注げば、1度でたっぷり飲むことができます。
お好みで、砂糖やミルクを入れて完成です。
僕の好みは、たっぷりの砂糖とたっぷりの牛乳。
牛乳はたっぷり過ぎて、コーヒーの温度が下がってしまいますが、これはこれで美味しかったです。
ソロキャンプでモカエクスプレスを使うなら、少量の1cup用か2cup用、大きくても3cup用までが良いと思います。
濃くて美味しいエスプレッソをキャンプ場で飲めるのは、とても幸せだと思います。
ビアレッティ社 モカエクスプレスのメリット・デメリット
メリット
- 家でもアウトドアでも本格エスプレッソが飲める
- 簡単にコーヒーを淹れられる
- 洗剤で洗わないので手入れが簡単
- 値段がお手頃
- スタバ並の濃くてまったりとした香り高い味わい
- キャンプ場での朝一のエスプレッソが美味すぎる
デメリット
- 飲む量でサイズが違うのでシチュエーションで使い分けるのが大変(少量用だと大人数に対応が難しい)
- 連続して使いたい時には本体が熱すぎる
- キャンプ場ではすぐにバスケットの粉を詰め替えたい時に洗えない(すすげない)
- 美味しくて止められないからコーヒー豆代が嵩む
- ミルクで割る場合にはキャンプに牛乳を持っていく必要がある
まとめ
モカエクスプレスをキャンプ場で使えば、スタバのような濃くて美味しいコーヒーが楽しめます。
レビューしてみましたが、使い方は簡単で、コーヒーもすぐに淹れ終わります。
はじめに悩むのが、多彩にあるサイズだと思います。
1人でマグカップで飲むのなら、足すミルクの量も考えて、2cup用ぐらいがベストではないかなと思います。
夫婦で、友達と一緒にという時は、それ以上の大きさがあるモカエクスプレスを選ぶと便利に使えると思います。
お家でもキャンプ場でも、美味しいコーヒーが飲めるモカエクスプレスはおすすめです。
お手軽なドリップコーヒーも良いですよ
パーコレーターでコーヒーを淹れよう!

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