キャンプにポータブル冷蔵庫を持っていく事って、以前よりもハードルが下がっていると思いませんか?
それはポータブル電源の普及だったり、ポータブル冷蔵庫自体の値段が下がったことや機能性が良くなった事があるからだと思います。
僕も今まで2つのポータブル冷蔵庫を使ったのですが、それがあるとキャンプがより一層便利で楽しくなります。
2つのポータブル冷蔵庫のうち1つは、バッテリーを内蔵していない物、もう1つはバッテリーを内蔵できるHiKOKIのコードレス冷温庫です。
今回は、昨年から使い続けているHiKOKIのコードレス冷温庫をレビューしたいと思います。
また内蔵バッテリーとポータブル電源を使ってどれくらい使えるか、ソロキャンプで使ってみてどうだったかお話ししたいと思います。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2022.7.31に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
目次
HiKOKIのコードレス冷温庫をレビュー!
ソロキャンプにHiKOKIのコードレス冷温庫の容量はどう?
昨年からHiKOKIのコードレス冷温庫を使い続けていますが、寒い冬は何故か持ち出さず、保冷が必要な時期だけ使っています。
なので冬の時期は家のリビングの隅に置いて保管していました。
それでは暖かい時期にHiKOKIのコードレス冷温庫を何に使っているかと言うと、今ではクーラーボックスの代わりに使っているんです。
元々キャンプでは、アイスランドクーラーの45QTの大きなハードクーラーボックスを使っていましたが、今やその出番はHiKOKIのコードレス冷温庫に取って代わってしまっています。
重たいハードクーラーボックスは、廊下の収納庫の番人をしているんです。
最近ではソロキャンプか子供や友達との2人キャンプをする事が多く、冷蔵や冷凍する食材の量にもよりますが、HiKOKIのコードレス冷温庫1つで何とかなっています。
HiKOKIのコードレス冷温庫の容量は25リットルなので、ファミキャンで家族の人数が多いと、容量不足になってしまうと思います。
なので、ファミキャンやグルキャンで人数が3人以上いて、がっつり食材を持って行くのなら、HiKOKIのコードレス冷温庫とクーラーボックスの2つを使う必要が出てきます。
食材が少なくて済むソロキャンプなら、HiKOKIのコードレス冷温庫を1つで十分対応する事ができます。
HiKOKIのコードレス冷温庫は庫内が仕切り板で2分割する事ができ、それぞれ違う温度設定で使う事ができます。
多分仕切り板があるとその分だけ容量的には僅かに少なくなってしまうと思いますが、個人的には冷蔵庫と冷蔵庫で使えるのは便利だと思います。
他社のポータブル冷蔵庫だと、冷蔵も冷凍も出来ても、庫内が一括で全てが設定温度になるようになっています。
冷蔵庫は冷蔵庫、冷凍庫は冷凍庫といった感じです。
HiKOKIのコードレス冷温庫は、2部屋で温度が変えられるのが魅力の1つです。
2部屋の広さは均等ではなく片方が狭く、もう片方が広くなっています。
普段僕は、狭い方を冷凍庫として使い、ロックアイスやアイスクリームを入れて、広い方に肉などの食材を入れて冷蔵しておきます。
しかし幅が狭いので、スーパーで買ったお肉や魚のパックは斜めに立てた状態でないと収納出来ません。
食材から出る水分が庫内に垂れないようにするためには、小さいビニール袋にお肉などのパックを入れて液だれしないように保護しておく必要があるあります。
ちなみに、HiKOKIのコードレス冷温庫をソロキャンプで使った場合、外寸は45QTのハードクーラーボックスよりは一回り小さいですが、それでもそこそこの大きさがあります。
ミニマムなソロキャンプスタイルの方だと、ちょっと大きく感じてしまうのでないでしょうか。
僕はソロキャンプでも、サバティカルの大型シェルターのスカイパイロットTCを使ったりするので、ポータブル冷蔵庫の大きさは気になりませんが、キャンプスタイルによっては好みが分かれるのかも知れません。
HiKOKIのコードレス冷温庫はどれだけの時間使える?
HiKOKIのコードレス冷温庫には、バッテリーを最大2個搭載する事が出来ます。
バッテリーは購入時にセットになっている物と、そうではない物が存在します。
バッテリーがあれば、電源を繋いでなくても暫くの間使えるので、出来ればあった方が良いです。
とは言えバッテリー1個も、まあまあなお値段。
そんなに簡単には買えませんよね。
最大で2個搭載出来るバッテリーですが、1個でもそこそこ使えます。
バッテリー1個での持続時間は、庫内をどのようにして使うかによって時間が変わってきますが、僕の場合は2部屋にして冷蔵庫と冷凍庫で使う事がほとんどで、その時に持続する時間は約4時間。
コンセントを繋がなくても、約4時間使えるのは助かりますよね。
例えば、ポータブル電源から給電していたとして、そのポータブル電源のバッテリーが切れてしまっても、まだまだ使えるという事になります。
実際の使い方を紹介すると、まず家でHiKOKIのコードレス冷温庫にバッテリーを1個搭載しコンセントで充電しておきます。前日の夜ぐらいに電源も入れて庫内を冷やしておく事も忘れずに。
キャンプへの移動は車になるのですが、この時はシガーソケットからの給電に変えるので、ケーブルは忘れずに。同時に家で充電する時に使っていたACコンセントのケーブルも忘れずに持っていきます。
これでキャンプ場へ到着するまで車のシガーソケットから充電出来るし、サービスエリアに寄って車のエンジンを切ったとしても、HiKOKIのコードレス冷温庫のバッテリーで切れる事なく作動し続けます。
この後キャンプ場へ着いたら、ケーブルを繋ぎ直してポータブル電源からの給電に変えておきます。
ここから先の時間は、ポータブル電源の容量によって違いが出来ます。
僕が使用するのは700Whのポータブル電源。
HiKOKIのコードレス冷温庫の消費電力は説明に記載がないので、他のポータブル冷蔵庫と同じぐらいだと仮定すると約50W。これも使用中に上下に変動すると思いますが、仮に50Wとしておきます。
700Whのポータブル電源でもロスがありそのまま全ては使えないので、一般的には8割で計算します。
なので(700×0.8)÷50という計算となり、約11.2時間使える事になります。
これはあくまで消費電力を50Wとして計算した上で、さらにロスも2割以上のことが多いので、もっと時間が短くなると思われます。
とは言え、キャンプ場に昼の12時に到着したとしたら、ポータブル電源で夜の23時近くまで使える事になります。
またそのまま内蔵のバッテリーに切り替わるので、夜中3時ぐらいまで使える事になります。
13時のチェックインなら朝4時前後。朝9時からチェックイン出来るキャンプ場なら深夜0時まで使えます。
これでポータブル電源の容量が200Whだったとしたら、(200×0.8)÷50で3.2時間。HiKOKIのコードレス冷温庫のバッテリーの約4時間と足して7.2時間。
昼12時に到着したら、夕飯時ぐらいまで。
ただ実際には、環境やポータブル電源の性能、蓋の開閉などにより使用できる時間はもう少し短くなると思います。
※今回はあくまでおおよそとしての時間を出しています。どうそご了承ください。
ポータブル電源の容量が400Whだったら、(400×0.8)÷50で6.4時間、そこにバッテリー分の4時間を足して10.4時間となります。
容量が700Wh以下のポータブル電源では、バッテリー1つと合わせても、翌日までは使えない事になります。
1,000Whの大容量なら、ポータブル電源の16時間とバッテリーの4時間を合わせて約20時間。
12時のチェックインで、翌日朝の8時頃まで使える計算になります。(あくまでおおよそです。実際にはもっと短くなるでしょう)
そう考えると、1泊2日のキャンプで、朝食の食材を冷蔵したい場合には、ポータブル電源の容量が大きい必要があります。またはポータブル電源を複数個使う必要があります。
僕もポータブル電源と本体のバッテリーの組み合わせですが、その他のちょっとした対応策として保冷剤を使えば、少しい時間を伸ばせることに気が付きました。
ロゴスの急速冷凍の保冷剤を冷凍庫に入れておくと、バッテリーが切れても少しだけ冷蔵されている時間を伸ばせたんです。
しかしその代わりに、冷凍庫が狭くなってしまうというマイナス面もあるので、良いのか悪いのか分かりませんが(笑)
以上の事を考えると、大容量のポータブル電源か複数個のポータブル電源、または電源付きサイトを使わないと、翌日までは持ちません。
使い方としては、キャンプ初日の分の冷蔵や冷蔵に限られてしまうと思います。
しかし自宅への帰りにはシガーソケットに繋いで使えるようになるので、サービスエリアに寄って買ったお土産を冷やしておけるというちょっとしたメリットもあります。
バッテリーとポータブル電源の組み合わせによる連続使用時間の目安
持続時間
- 本体のバッテリー1つ:約4時間(2部屋で使用した場合)
- 本体のバッテリー2つ:約8時間(2部屋で使用した場合)
- ポータブル電源200Wh(約3.2時間)+本体のバッテリー1つ:約7.2時間
- ポータブル電源400Wh(約6.4時間)+本体のバッテリー1つ:約10.4時間
- ポータブル電源700Wh(約11.2時間)+本体のバッテリー1つ:約15.2時間
- ポータブル電源1000Wh(約16時間)+本体のバッテリー1つ:約20時間
※HiKOKIのコードレス冷温庫の消費電力を50Wとし、ロス(損失)も2割り程度とした場合なので、時間は大幅に前後する可能性もあります。
HiKOKIのコードレス冷温庫の音
HiKOKIのコードレス冷温庫は、多分コンプレッサーを作動させて庫内の温度を下げていると思うのですが、その作動音はメチャクチャうるさい事もなく、かと言って凄く静かな事もありません。
この前、アイスクリームを大量に頂くことがあって、家の冷凍庫には入らなかったのでHiKOKIのコードレス冷温庫を冷凍庫代わりに1〜2週間使い続けていました。
コンセントに繋げて、リビングのソファーの横に置いて使っていましたが、テレビのボリュームを凄く上げなければ音が聞こえないとう事にはなりませんでした。
作動音がしているので、多少はテレビの音声は聞きにくくなりますが、ボリュームを上げるとしても1つか2つ。
不快に感じるほど大きな音はしません。
もちろんキャンプ場では、音が拡散されるのか、あまり気にしたことはありません。
夜間の静かな時間に、ポータブル冷蔵庫の横に座っていれば作動音はありますが、個人的にはストレスに感じるような事はなかったです。
ソロキャンプで使えるか
HiKOKIのコードレス冷温庫を1泊2日の間ずっと使えるかと言えば、なかなか難しいところもあります。
しかし、夜中までキンキンに冷やす事が出来るので、いつでも大きな氷を使えたり、またはアイスクリームを冷凍しておけるというのが個人的は助かります。
僕はソロキャンプで使う事が多いのですが、ポータブル電源と共にHiKOKIのコードレス冷温庫を使い満足しています。
もちろん不便さを楽しむキャンパーさんから見ては、ちょっと違和感があるかも知れません。
しかしポータブル冷蔵庫がある事で、いつでも氷を入れた冷たいドリンクが飲めるし、アイスクリームと言った夜のデザートも楽しむ事が出来ちゃうんです。
容量的にはソロキャンプでの食材の量でピッタリ。
ソロキャンプでも十分使えると思います。
もちろんファミキャンでは、食材の量により容量不足になってしまうかも知れませんが、夜まで冷やしておける事のメリットが大きいのではないでしょうか?
ハードクーラーボックスでも、蓋の開け閉めの頻度によって、夕方には氷が溶けてしまうような事も少なくはないと思います。
それを考えたら、バッテリーを付けたHiKOKIのコードレス冷温庫は、かなり便利なアイテムなんです。
ちなにみ、少しサイズが小さい18リットルのコードレス冷温庫も販売されています。
まとめ
ソロキャンプでHiKOKIのコードレス冷温庫を使ったレビューをしたつもりでしたが、よくよく考えたらファミキャンでも同じ事が言えるものでした。
キャンプで使う場合には、ポータブル電源+ HiKOKIのコードレス冷温庫、または電源付きサイト+ HiKOKIのコードレス冷温庫になると思いますが、無理に電源付きサイトを借りなくても、なんとか1日目の夜中ぐらいまでは使える計算になりました。
HiKOKIのコードレス冷温庫にバッテリーをもう1つ足して2個にしても合わせて約8時間なので、それほど時間を伸ばす事ができません。
1,000Wh以上の大容量のポータブル電源、または500Wh以上のポータブル電源を2つあれば、翌日朝まで使える事になります。
ただそうなると資金もかかるし、現実的には難しい事もありますよね。
なので、キャンプでHiKOKIのコードレス冷温庫を使う時には、初日だけ使うと割り切ってしまう事が良いと思います。
ソロキャンプかファミキャンかでは、食材の量によって使い勝手が変わってきます。
容量が25リットルなので、決して大容量というではないので、もし大量の食材を冷蔵したいのなら、クーラーボックスとの兼用も考えた方が良さそうです。
それにしてもHiKOKIのコードレス冷温庫が1つあると、キャンプでの快適さがだいぶ違ってきます。
個人的には、皆さんに是非使っていただきたいと思います。
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