キャンプや車中泊をしていると、本当に電気のありがたさを痛感します。スマホの充電が切れただけでも不便なのに、冷蔵庫やサーキュレーターまで動かせるかどうかで快適さはまったく違ってきます。
特に真夏や真冬は「電源があるかどうか」でキャンプの満足度が決まるといっても過言じゃありません。


今回はそんな電気事情を支えてくれる AFERIY P210(2400W/2048Wh) を実際にキャンプで使ってみました。
ボタンや端子の配置から、冷蔵庫やサーキュレーターをつないだ実使用レビューまで、細かい感想をお伝えします。
目次
2048Whの大容量と2400Wの高出力
P210は 2048Wh/2400W(瞬間最大4800W) のパワーを備えたポータブル電源です。
この出力なら家庭用の電子レンジやケトルも余裕で動かせるスペック。
ドライヤーもだいたい1200〜1500Wなので、正直「問題なく動作するのは当たり前だよね」という安心感があります。
キャンプで冷蔵庫やサーキュレーターを使う分には、まったく不安を感じませんでした。


外観とボタン・ポートの配置
AFERIY P210は正面に大きな液晶ディスプレイを搭載していて、入出力や残量が一目で確認可能。
操作は特にありませんが、使いたいAC、DC、USBなどのボタンを押すだけ。
USB-Cは100W対応を含めて4口(PD20W ✕3つ、PD100W✕1つ)、USB-AはQC3.0対応が2口です。
ACコンセントは本体側面に6口、普段はカバーで隠されてます。
XT60出力やDCポートも搭載。
見た目はシンプルですが、必要な端子はほぼすべて網羅している印象でした。


同時にたくさんの機器をつないでも大丈夫で、スマホやタブレットに加えてライトや冷蔵庫まで合わせて16台くらいなら一気に動かせます。合計で2400W以内なら過負荷にならないので、安心して「全部まとめて充電!」みたいな使い方ができました。
ちなみに、MacbookやAirpodsなどを繋げても全く問題ありません。

キャンプで使うことを前提にするなら、キャンプ場にそんなに多くの電気機器を持ってはいかないと思います。多くの場合がスマホの充電、LEDランタンの充電などで事足りてしまうはず。
あとは季節によって扇風機やサーキュレーター、秋冬なら電気毛布が追加されるぐらいではないでしょうか。16台繋げられるという事実は、安心材料になるはずです。
ポータブル冷蔵庫を接続してみた
キャンプでの必需品、ポータブル冷蔵庫を接続してみました。起動時に一瞬電力を多めに食うのですが、P210は安定して稼働。
冷蔵庫の温度設定は5度にしておいたんですが、消費電力はだいたい40W前後で安定していました。
庫内の冷え具合も問題なく、翌朝もしっかり冷たい飲み物が取り出せてホッとしました。車中泊で「ぬるい水」しかないのと「キンキンに冷えたドリンク」があるのとでは快適さがまるで違いますね。


特に夏はクーラーボックスの性能に影響されてしまうので、冷蔵庫が使えるのは良かったです。
ポータブル冷蔵庫単体で26時間持つとするなら、一泊二日のキャンプなら大活躍するでしょう。
サーキュレーターを弱・中・強で試した
夏キャンプや車内の換気で欠かせないサーキュレーターも試してみました。
消費電力は弱で約7W、バッテリー100%で61時間使えると表示されてます。
これなら丸一日どころか、2泊3日のキャンプでも弱運転なら余裕で持ちます。
炎天下で汗だくになったあと、テントに戻ってサーキュレーターを回すと一気に涼しくなって「あぁ生き返る・・・」ってなるんですよね。でも屋外だと弱だと弱く感じるかも。
中モードではおよそ12Wの消費で、バッテリー残量100%なら「あと50時間使える」と表示されました。
風量も十分で、テント内や車中泊の車内ならこれで快適。静かすぎず、強すぎず、長時間つけっぱなしにしても安心できるちょうどいい使い心地でした。
強モードでも消費電力は16Wほどとかなり省エネ。バッテリー残量は99%に下がったのですが、表示上は「あと44時間使える」と出ていました。
強モードはやっぱり風量が力強くて、汗だくでのときに浴びると一気に体が冷える感じ。真夏の日中や蒸し暑い夜は、このパワーが頼もしいです。
しかもこれだけ長時間持つなら、「強にしたらすぐバッテリーが減るんじゃ?」という不安もなく、安心してガンガン使えました。
汗っかきの僕にとって、夏キャンプでサーキュレーターはほぼ必須アイテム。テントの中も車中泊の車内も、とにかく熱がこもって蒸し風呂みたいになります。サーキュレーターを回すと空気が流れて、汗でベタベタしていた肌もスッと落ち着くんです。
虫よけの意味でも役立つし、夏の夜を快適に過ごすにはもう手放せません。


USB端子に複数デバイスを同時接続
iPhone1台、AirPods、GoPro、LEDランタンを同時に接続してみました。USB-CのPD100Wを使えばノートPCの充電も可能で、もちろんACコンセントからでもOKです。複数の機器を同時充電しているのに、PCを除いた状態で表示されていた消費電力はわずか14Wほど。
正直「え、こんなもんで済むの?」と拍子抜けするくらい余裕がありました。
キャンプ中は写真を撮ったり、動画を回したり、SNSに投稿したりと、とにかくデバイスの電池が減るのが早いんです。
ブロガー的には「撮影はできたけど充電が切れて記事が書けない」なんてことが一番困るので、まとめて全部充電できるのは本当に助かります。
夜のテントでランタンを灯しながら、iPhoneで写真を整理しつつGoProやAirPodsを同時に充電してると、「あぁ、これぞ文明の力」って思わず笑っちゃいました。一昔前じゃあ考えられないですもんね。


車中泊での設置と使い勝手
今回は荷台に AFERIY P210(約22kg) をドンと置いて車中泊しました。数字だけ見ると「重そう・・・」って感じですが、車内に設置してしまえば動かす必要もないので問題なし。むしろずっしりしている分、走行中も安定していて安心感がありました。
夜はポータブル冷蔵庫とサーキュレーターを同時に動かしつつ、たまにスマホの充電をしてました。それでも消費は思った以上に少なく、残量ゲージはのこっていたので(雨で朝方寒くてサーキュレーターは止めちゃいました)頼もしかったです。
ちなみに夜のポータブル冷蔵庫は消費電力が73Wと、何故か昼間より高め。残時間はバッテリー容量が84%の状態で、15時間となっていました。撮影時間は23時30分ぐらいなので、そこから15時間なら朝までは余裕で使えそうです。


UPS機能というのは、簡単にいうと「家庭用の電源が一瞬止まっても、10ms以下で自動的にポータブル電源に切り替えてくれる仕組み」です。
パソコン作業中や冷蔵庫を動かしている時でも、停電したことに気づかないくらいスムーズに電源が継続されるので安心。キャンプ用としてはもちろん、家に置いておくだけで非常用バッテリーとして心強い存在になります。
バッテリー寿命と安全性
P210に搭載されているのは、安全性と耐久性に優れた リン酸鉄リチウム電池(LiFePO₄)。
充放電サイクルは3500回以上で、通常のリチウムイオンに比べて圧倒的に長寿命です。使い方次第ではおよそ10年は現役で活躍できる計算になります。
さらにBMS(バッテリーマネジメントシステム)がしっかり制御していて、過充電や過放電、過負荷や短絡などを防いでくれるので安心。キャンプでガンガン使っても「バッテリーが劣化して数年でダメになった」なんてことが起こりにくいのは嬉しいポイントです。
長期的に見ても経済的で、安心して投資できるギアだと思います。
アプリで詳細も確認できる
AFERIY P210は本体だけでも操作できますが、専用アプリを使うとさらに細かい管理が可能でした。
付属の紙にあるQRコードからアプリをダウンロードし、アカウントを作成。
認証コードを入力してアカウントを有効化すると、「+デバイスを追加」の画面に進みます。
最初は本体がなかなか検出されず少し手間取りましたが、iPhoneの「設定」からBrightEMSを開きBluetoothをオンにすると無事に接続。
位置情報もオンにしておかないと見つからない場合があるようです。


接続後はバッテリー残量や使用時間がアプリに表示されました。
最初は数値が本体と一致していませんでしたが、本体の電源を入れ直したらきちんと同期。
USB-CにAirPodsを接続した時は出力が「0W」と出たものの、残り使用時間が「4日22時間22分」と詳細に表示されていていました。さらに使用中のポートが黄色く表示されるので、どの出力が動いているか一目で分かります。
さらに便利なのが、本体に付いているライトの遠隔操作。
「常時点灯」「SOSモード」「フラッシュモード」の3種類をスマホから切り替えられ、反応も良好でした。夜のテントや停電時にスマホ片手でライトを点けられるのは、意外とありがたい機能です。
保証の手厚さ
購入後2年間のメーカー保証に加え、公式サイトからユーザー登録をするとさらに5年間延長され、合計7年保証になります。アウトドア用品って「保証は1年」というものが多い印象ですが、ここまで手厚いと長期投資としても納得できます。


まとめ
AFERIY P210は、2400Wの高出力と2048Whの大容量を兼ね備えた頼れるポータブル電源です。
キャンプでは冷蔵庫やサーキュレーターを同時に動かしても余裕があり、USB端子も豊富なのでスマホやカメラの充電もまとめてこなせます。夜通し冷えた飲み物をキープできたり、蒸し暑い車中泊の夜をサーキュレーターで快適に過ごせたりと、アウトドアでの恩恵はかなり大きいと感じました。
また、重量は約22kgと決して軽くはありませんが、車移動や据え置き利用が前提ならむしろ安定感があって安心。
UPS機能も搭載しているので、普段は家庭に置いて停電対策として活用できるのも魅力です。キャンプ道具としてだけでなく、万が一の災害時に家族を支える“非常用電源”としても心強い存在になります。
「快適なキャンプ」と「安心のバックアップ」、この両方を同時に叶えてくれるポータブル電源はそう多くありません。
AFERIY P210はまさにその両方をバランスよく備えた一台で、アウトドア好きにも、防災を意識する家庭にも、長く安心して付き合える相棒になってくれると感じました。
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