最近では、キャンプでポータブル電源を使う人が増えてきましたよね。
ファミキャンやデュオ、またはグルキャンでも、ポータブル電源があれば快適なキャンプを過ごせます。
確かに、ブッシュクラフトや不便さを楽しむキャンプスタイルの方には、「ポータブル電源なんて使うなよ!」なんて厳しい意見を持っている人もいると思います。
でもキャンプに快適さを求めてしまうと、どうしてもポータブル電源が必要なんです。
キャンプに対してどのようなスタイルが正しいとか、好みだとかはキャンプ人口の数だけあり、やっぱり人それぞれ。
少しでもキャンプにポータブル電源が必要だと思った人は、まずは購入前に予算を考え始めますよね。
ポータブル電源は以前より安くなったとは言え、それでもまだまだ高い。
容量が大きいのが良いに決まってるのは分かっているんですが、なかなか予算が捻出できないなんて方も多いですよね。
すると目に留まるのが1〜2万円台のポータブル電源。
これで大丈夫なのかな、良いのかななんて悩んでしまうと思います。
そこで今回は、2万円以内で購入できるCTECHiのポータブル電源をレビューしながら、キャンプでも使い道を考えてみたいと思います。
目次
CTECHiのポータブル電源のレビューと特徴
LiFePO4リン酸鉄リチウム電池
出典:Amazon
CTECHiのポータブル電源の最大の特徴は、LiFePO4リン酸鉄リチウム電池を採用しているという点です。
通常のポータブル電源は、リチウムイオン電池を使用しているものが多いです。
LiFePO4リン酸鉄リチウム電池は、自動車などに使われるもので、熱安定性や安全性に優れているんです。
そして何よりも寿命が長いというのが、この電池の最大の魅力。
バッテリーの電池は放電と充電を1サイクルとしていて、よく使われているリチウムイオン電池で500〜1000サイクルとされています。
500サイクルぐらいになってくると、バッテリー性能が約50〜70%に下がってしまうので、新品同様には使う事が出来ませんが、毎日キャンプに行くことはないと思うので、数年は使用できるようになっています。
LiFePO4リン酸鉄リチウム電池では、2500〜4000サイクルと紹介される事が多いようです。
CTECHiのポータブル電源では2000サイクルと記載されていますが、それでも一般的なリチウムイオン電池よりもだいぶ寿命が長いと言えます。
これなら、キャンプ以外で使っても、すぐに寿命がくるような事はないので、普段使いや非常時用としても良さそうです。
容量とサイズ
CTECHiのポータブル電源は240Whの容量です。
CTECHiのポータブル電源は、240Whというちょっと少なめの容量だからこそ、本体がコンパクトになっています。
サイズは約24×8.6×20(h)cm。
ポータブル電源を想像すると、四角いボックス型のものが頭に浮かびますが、CTECHiのポータブル電源は薄くて奥に長い形をしています。
一見、ポータブル電源っぽくはない形をしているんです。
重量は約3.6kgと、容量が少ない分軽量です。
同時に9つのデバイスに給電できる
CTECHiのポータブル電源は、AC・DC・USB-A・USB-Cの合わせて9つのデバイスに同時に給電する事ができます。
容量が多く、本体のサイズも大きいポータブル電源なら、11個〜13個のデバイスを同時に給電する事ができますが、このコンパクトなサイズ感で想像以上に多い数の給電が可能だということにちょっとビックリです。
内訳はACコンセントが2つ、DCポートが3つ、USB-Aで2.4Aが2つ、USB-AのQC3.0の急速充電 に対応したポートが1つ、USB-Cが1つとなっています。
LEDライトもある
最近では、ポータブル電源にLEDライトが組み込まれているものが多いような気がします。
キャンプにLEDライト付きのポータブル電源を持って行っても、他にLEDライトやランタンがあるので、あえてポータブル電源のLEDライトは使わないと思います。
それならポータブル電源に、LEDライトは必要ないと思ってしまいますが、これはキャンプではなく非常時に活躍するんです。
非常時では、収納してあるLEDランタンをすぐに取り出して使うのは困難な場合もあります。
SOSモードがあるので、救護が必要な時は周囲に知らせる事ができるようになっています。
これなら、ソロキャンプの時に何かあった時に使えそうですよね。
またちょっとした停電の時にも、役立つと思います。
ポータブル電源にLEDライトがあれば、咄嗟の時にすぐに周囲を照らす事ができるので助かります。
デメリット
200Wまで
CTECHiのポータブル電源で使える電化製品は、定格電力が200W以内のものに限られます。
キャンプで使う物を考えてみると、扇風機がやく35W前後、サーキュレーターは30W前後、ポータブル冷蔵庫は、55〜100Wぐらい。
電気毛布だと役立つ50W前後といった感じです。
この他に、ドライヤーや電気ポット、または炊飯器などが使えるかなーなんて考えてしまうと、それらは消費電力が高いので使うことが出来ません。
例えばドライヤーだったら、だいたい1200Wほど。消費電力が小さい物を探しても700Wぐらいはあります。
電気ポットなども、思っているよりも定格電力が高くて、使う事がでないんです。
定格電力が200Wだと、全ての電化製品は使う事ができません。
キャンプで使う物だったら、扇風機や電気毛布、スマホの充電やノートパソコン、その他カメラなどの充電などに使う事ができます。
容量240Wh
※容量が大きいとサーキュレーターが長時間使える
定格電力が200Wまでの電化製品を使う事ができるCTECHiのポータブル電源ですが、容量が240Whだと、キャンプではメインのポータブル電源としては使えないかも知れません。
キャンプでの電気の使用は、例えば暑い夏キャンプなら、扇風機やサーキュレーター、寒い冬キャンプなら電気毛布の使用を考えますよね。
扇風機が35Wだとしたら約5.5時間。これは損失を20%で計算したものですが、CTECHiのポータブル電源では15%で計算すると記載されているので、それに合わせると約5.8時間になります。
どちらが正しいかわかりませんが、どちらも6時間以内しか使用できません。
サーキュレーターだと30W前後なので、約6.4〜6.8時間使えます。
電気毛布では、強モードで使うと約50W前後。それだと約3.8〜4.1時間。
ポータブル電源を、防寒や暑さ対策などに使おうと考えていると、容量が少ないので、長時間使い続ける事ができません。
容量が小さいポータブル電源では、この辺りがデメリットに繋がってきます。
CTECHiのポータブル電源のデティール
正面
CTECHiのポータブル電源は、正面に出入力のポートがまとまって配置されています。
正面上部にはディスプレイ、その下に本体の電源ボタンとLEDライトの電源ボタン、そしてその下にポート類があります。
ポートは種類ごとに分けられていて、右側にはUSB、左側にはDC、その下にはACコンセントになっています。
DC出力ポートは3つあり、その下に4つ目のDCのポートが配置されています。
この4つ目のDCのポートは入力用で、ここに付属のケーブルを接続することで本体を充電する事ができます。
LEDライト
本体の背面側中央部分には、LEDライトが配置されています。
LEDライトを日が暮れた後に点灯してみました。
めちゃくちゃ明るくて眩しいと言う程ではないのですが、周囲を照らすのには十分な明るさがありました。
広範囲に照らしてくれるので、ちょっと明かりが欲しい時にはとても助かります。
ハンドル
本体上部にはハンドルが配置されています。
ハンドルの素材は、シリコンのような柔らかめのもの。
上に持ち上げると、本体との接続部分が浮くような感じになっています。
LEDライトを懐中電灯として使う場合もあるかもしれませんが、そんな時はこのハンドルは、痛くなりにくいと思います。
キャンプに持って行って使い方を考える
大容量のポータブル電源に比べて、車への積載時には、コンパクトなので場所を取らずに積み込めました。
この点はかなりのメリットになっていました。
しかし、キャンプでの使用用途を考えると、果たしてどうしたものかと。
もし僕がポータブル電源を1つも持っていなくて、このCTECHiのポータブル電源だけを持っていったとしたら、暑い時期には扇風機で使いたいところです。
しかし、扇風機だと5.5時間から5.8時間しか使えません。
就寝時もなるべくなら扇風機を使いたい、そして長時間使いたいと考えちゃうと、思いっ切り使う事はできません。
ちょっと遠慮がちになったり、時々電源を落としたりしてしまうと思います。
何しろ5時間ちょっとという時間では、昼にキャンプ 場に着いたとしても、夕方にはバッテリーがなくなってしまうんです。
これは扇風機だけではなく、サーキュレーターや電気毛布でも同じ事が言えるのですが、長時間使えないというのがネックなんです。
それなら、いっその事、扇風機などの使用を我慢して他のデバイスに使った方が良いのかも知れないです。
例えば、ミラーレスや一眼レフ、GoProなど、SNSや YouTube用に撮影する人も多いと思うので、それらのバッテリーの充電用。
夜になればiPhoneのバッテリーも切れると思います。
Apple Watchの充電にも使いたいですよね。
リモートワークでノートパソコンの充電にも使いたい。
それらの端末の充電用として、CTECHiのポータブル電源を持っていけば良いと思います。
暑さや寒さ対策には、出来れば大容量のポータブル電源を別途用意しておくのがおすすめ。
そうすると、金額的に高くはなってしまいますが、役割分担して使えます。
モバイルバッテリーだと、ACコンセントは使えないし、出力ポートも限られています。
CTECHiのポータブル電源なら、緊急時やいざという時に、扇風機などを使うこともできます。
CTECHiのポータブル電源は、キャンプのメインで使うポータブル電源とせず、あくまでもサブやサポート的に使うのが一番良いと思います。
出典:Amazon
ちなみに、公式の記載を見てみると、スマホが21回充電することができ、ノートパソコンでは3.6回となっています。
これなら、1泊2日のキャンプでも十分使えそうですよね。
まとめ
CTECHiのポータブル電源は、コンパクトで持ち運びしやすく、しかも値段が比較的安いというのが魅力。
そして使われている畜電池が、LiFePO4リン酸鉄リチウム電池なので、安全性も高く寿命が長いという点も魅力です。
しかし、デメリットとして、容量の少なさが挙げられます。
この容量だと、1泊2日のキャンプで扇風機や電気毛布を使い続けるのはちょっと難しいです。
暑い時の扇風機は、日中や朝方まで、連続使用できた方が助かりますよね。
しかし、容量的にそれが出来ないのかネック。
それだったら、同時に9つのデバイスに出力が出来ることを考えて、デバイスの充電洋と割り切ってしまった方が良さそうです。
以上な事から、キャンプではあくまでも補助的な役割が出来るポータブル電源です。
扇風機や電気毛布などを常時使わない方や、すでに大容量のポータブル電源をお持ちの方のサブ機として、CTECHiのポータブル電源はおすすめです。
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