キャンプにポータブル電源を導入したくても、値段が高くてなかなか手が出ないなんて事はないですか?
僕が最低限おすすめする700Whのバッテリー容量のポータブル電源になると、おおよそ7〜8万円ぐらいの値段になっちゃいます。
Amazonや公式サイトでキャンペーンをしていれば5万円台になったりもしますが、それでも高いは高い。
700Whより大容量だと、1000Whや1200Whぐらいのバッテリー容量になります。
しかしその辺りのポータブル電源だと、10万円ぐらいの金額になってしまうんです。
大容量のポータブル電源が欲しいけど、高くて買えない・・・なんてお悩みの方に朗報です。
EBLのポータブル電源なら、余分なコストを抑え、比較的定価格で購入できるんです。
今回は、EBLのポータブル電源、パワーステーションVoyager1000の機能と魅力の紹介とレビューをしたいと思います。
目次
EBLとは
EBLは1998年以来約20数年、ポータブル電源をはじめ、電池や充電池、ソーラーパネルを取り扱っているブランドです。
主にアメリカやヨーロッパ等で販売実績があり、各国で高評価を得ているようです。
EBLの特徴と魅力
定価格
はじめに、EBLは値段が比較的安いと、その魅力をサラッとお話ししましたが、実際にはどのくらいなのか気になりますよね。
例えば、約500whの容量のポータブル電源なら、一般的には3〜5万円ぐらいの商品が多いでしょうか?
無名ブランド有名ブランドで、値段に違いはあるので、金額差も大きいようです。
EBLの519whの容量のポータブル電源だと、現在Amazonで36800円(タイムセール中)、そこに8,000円オフのクーポンがあるので、28,800円になります。
タイムセールがいつまで行われているのか不明ですが、3万円を切る値段は凄く安いですよね。
そして今回紹介するパワーステーションVoyager1000は、バッテリー容量が999whとほぼ1000whのもの。
1000whの容量のポータブル電源の一般的な値段は、人気のJackeryだと機種にもよりますがだいたい13〜14万円ぐらい。Smart Tapでも同じぐらい。
もちろんブランドによって値段は違うし、有名ブランドと無名ブランドによっても違ってきます。
13万円よりも低価格のポータブル電源も、いつくか販売されています。
EBLのパワーステーションVoyager1000だと、だいたい6万6千円程。
そう、EBLのポータブル電源は、ブラックとオレンジを配色したデザイン。
大人気のJackeryに、何となく似ている感じ。
それでいて、値段がかなり抑えられているのが、EBLの最大の特徴でもあるんです。
EBLのパワーステーションVoyager1000の機能と特徴
EBLのパワーステーションVoyager1000には、機能的に目新しい物は無いと、会社の方からお聞きしています。
しかし、他社のポータブル電源と同等の機能はあるようです。
出力ポート数
他社ポータブル電源が売り文句によく使うのは、同時に11〜14個接続出来るという、出力ポートの数の多さがあります。
EBLのパワーステーションVoyager1000の出力ポートを見てみると、シガーソケット×1、DC×2、USB-A(QC3.0)×3、USB-C(PD60W)×1、AC×2、ワイヤレスパッドの、合わせて10個ありました。
キャンプにおいて、同時に14個の出力ポートを使うなんて事はほとんどない事なので、必要最低限の数は配置されているという感じでしょうか?
ただACポートが2個というのが、他社は4個配置されているものも多くあるので、もしかしたら少なく感じるかも知れません。
※ケース付きは推奨されていないようです
しかし上部にワイヤレスパッドが配置されているのは、個人的には好印象です。
それは、iPhoneの充電にUSB-Aポートを塞がなく済むし、ケーブルを忘れてしまっても充電する事ができるから。
ワイヤレスパッドは無くても良いと考える人もいるとは思いますが、あればあるで便利なんです。
定格出力1000W
1000Whぐらいの容量のポータブル電源になると、定格出力は1000Wあるのが普通かなと思います。
もちろんEBLのパワーステーションVoyager1000も、例に漏れず1000Wまで対応する事ができます。
1000Wあれば、コーヒーメーカー、電気ケトル、ドライヤー、ホットプレート、焼き鳥焼き器などの一部の電気機器が使えるようになります。
それらの電気機器では、1200W程必要な商品も多数ありますが、探せば1000W以内の物も見つかると思うので、それらをキャンプで使えます。
EBLのポータブル電源をキャンプ場でレビュー
キャンプ場にEBLのパワーステーションVoyager1000を持って行き使ってきました。
まず、第一印象は、容量の割には本体サイズが小さい事。
1000Whもあれば、比較的サイズが大きくなりがちですが、EBLのパワーステーションVoyager1000のサイズは小さめ。
ちょうど他社の約1200Whほどのポータブル電源を持ってきていたので、並べてみました。
バッテリー容量的には200Whぐらい差はあるのですが、それにしてもサイズ感は大分違うと思いませんか?
奥行きも差があって上から見てみると、ここも大分サイズ感に違いがありました。
次に、BLUETTIのEB70という700Whほどの容量のポータブル電源と並べてみました。
今度は容量が約300Wh程少ないBLUETTIの方が大きく、容量が多いEBLの方がコンパクトでした。
同様に700Wh程のEcoFlowのRIVER Proとも並べてみました。
これは、正面から見るとほぼ同じぐらいの大きさに見えましたが、上からみるとEcoFlowの方が薄いので、EBLの方が大きいと判断しました。
それにしてもほぼ700Whの容量のポータブル電源と同サイズ、機種によってはそれ以下のサイズというのは驚きです。
もしかしたら、このコンパクトさは魅力の1つにしても良いのではないでしょうか?
ちなみに重量はEBLのパワーステーションVoyager1000が8.5kg、BLUETTIのEB70は9.7kg、EcoFlowのRIVER Proは7.2kgでした。
デティール
EcoFlowのRIVER Proはワイヤレスパッド以外のポート類は、本体正面に配置されています。
中央に控えめなディスプレイがあり、電源ボタンは向かって左側。
赤色のボタンで分かりやすくなっています。その横にはライトのボタンが並んで配置されています。
ライトはディスプレイの上、上部の縁部分に横長のライトがあります。
電源ボタンのには、DCの出力ポートと、シガーソケットが配置。
シガーソケットには特にカバーがされていなくて、剥き出しの状態です。
DCポートの横にはUSBポートが配置。
その横にはACポートが2個横並びで配置されています。
DC、USB、AC共に、使用する時にボタンを押すのですが、そのボタンはそれぞれポートの上に配置されています。
ディスプレイの右には、入力用のPVとDCポートがあり、本体を充電する際には、ここを使用します。
ワイヤレスパッドは、本体上部。使用する際にはUSBボタンを押すようです。
ちなみに今まで使用したポータブル電源は、ワイヤレスパッドを使用する際にはDCボタンを押す物がほとんどだったので、初めて使う時にはちょっと戸惑ってしまいました。
ワイヤレスパッドを囲うように、持ち運び用の取手が収納されていて、移動させる際は取手を取り出して使用します。
十分片手で持てる重さなので、持ち運びは苦労しません。
フィールドファンを使ってみた
まずは、スノーピークのフィールドファンを繋げて使ってみました。
夏キャンプには、やっぱり扇風機やサーキュレーターは欠かせまんよね。
まずは、本体の電源ボタンを押して電源を入れます。電源ボタンは長押しではなく、ポチッと押すだけで大丈夫。
逆に電源を落とす時には、長押しします。
AC出力ポートの上のACボタンも押しておきます。
スノーピークのフィールドファンには、ACアダプターが付いているので、AC出力ポートに差し込みます。
しかしアダプターに幅があるので、よくみてみると、隣のAC出力ポートに少し寄ってしまっています。
もし、隣のAC出力ポートを使うとなると、ACアダプターがある電気機器は使用できないかも知れません。
ACコンセントによってはお互いに干渉してしまう恐れもあります。
そこで、MacBookのACアダプターも隣に差し込んでみました。
MacBookのアダプターは幅があまり無いので、アダプター同士がくっ付いてはいますが、何とか差し込む事ができました。
スノーピークのフィールドファンを弱モードにして、つけてみました。
EBLのパワーステーションVoyager1000のディスプレイには、出力ワット数が表示されるので見てみます。
同じ電気機器を違うポータブル電源で使うと、出力ワット数が違う事があるのですが、それはポータブル電源の機能によって出力ワットを抑える事が出来たり、ポータブルの容量の違いや様々な状況によって差が出るようです。
ただこの出力を抑えられた方が、キャンプでは長時間使える事にるので、参考の為にチェックしてみます。
EBLのパワーステーションVoyager1000では、出力ワット数は表示されますが、残り使用時間は出ません。
絶対に必要な項目ではありませんが、あれば便利だと思います。
フィールドファンの弱モードでは、0W表示。
フィールドファンは動いているので、0Wはあり得ません。微量な電力は感知できないのかも知れません。
次に中モードにしてみました。
中モードに切り替えた時には0W表示。しばらくすると3Wになりまた0W、1Wと安定しませんでした。
少し様子を見てみると、3Wの表示で安定しました。
強モードでは4Wの表示。
同時に計測したBLUETTIのEB70では、弱モード0W、中モード6W、強モード8Wだったので、EBLのパワーステーションVoyager1000では、出力がかなり抑えられているようです。
ただ、この数値が正確だったとしても、損失の割合などが分からないため、どのくらいの時間使えるのかは不明です。
・弱モード:0W(測定できていない?)
・中モード:3W(初めは安定しない)
・強モード:4W
ポータブル冷蔵庫
HiKOKIのポータブル冷蔵庫を使ってみました。
ACコンセントのケーブルを忘れてしまったので、今回は、シガーソケットに差し込んで使っています。
庫内の温度を5℃に設定し、冷蔵庫として使った時には、出力は21〜38W。
これが21Wで安定していたら、かなり電力を抑えられることになります。
庫内を-18℃の冷凍庫にしたら、出力は60〜63Wでした。
BLUETTIのEB70では冷蔵庫で35W、冷凍庫で59〜62W、EcoFlowのRiver Proだと冷蔵庫で39〜40W、冷凍庫で41〜114Wでした。
他機種のポータブル電源では、冷凍庫にした時が不安定で、数値がコロコロ変動していましたが、EBLのパワーステーションVoyager1000では、比較的安定した数値を表示していたように感じます。
比較的安定した電力を出力出来ていそうです。
・冷蔵庫(5℃):21〜38W
・冷凍庫(-18):60〜63W
電気毛布
電気毛布でも計測してみました。
電気毛布の弱モードで0W。これはやはり微力過ぎて計測出来ないだと思われます。
中モードで47W、強モードでも同じ47Wでした。
BLUETTIのEB70でも弱モードは0W表示、中モードで66W、強モードで65Wでした。
EcoFlowのRiver Proも同様に、弱モードで0Wでした。中モードは56W、強モードは54〜55Wだったので、それらと比較すると、EBLのパワーステーションVoyager1000では出力が大分抑えられていると考えて良さそうです。
ちなみにMacBookの充電中も0Wの表示、iPhoneは画面が点灯していると3Wと表示するのですが、画面が消灯すると0Wになってしまいました。
・弱モード:0W(計測できていない?)
・中モード:47W
・強モード:47W
ポートは十分
EBLのパワーステーションVoyager1000は同時に10個の電気機器を使えるのですが、個人的にはキャンプで使う分にはまあまあな感じ。
今回はポータブル冷蔵庫がシガーソケットだったので、AC出力ポートを塞がなくて良かったのですが、これがACを使うのであれば、もしかしたら足りないと感じたかも知れません。
その他は、現在USB-CよりもUSB-Aを使う機器が多いため、USB-Aポート3:USB-Cポート1というのは割合的には十分でした。
と言うのも、個人的にポータブル電源に差し込む側がUSB-Cのケーブルという物が、現状Apple Watchぐらいしかなったからです。
もしUSB-Cポートを使う機器を多く持っている方では、この使い心地も変わってくるばすです。
ライト
EBLのパワーステーションVoyager1000の、本体上部前面にはライトが配置されています。
ライトのスイッチボタンは電源ボタンの横。スイッチを入れると点灯します。
点滅モードは、無いようでした。ただ、このライトが明るい。
ポータブル電源についているライトって、何となく周囲を照らすだけのもの。
メインランタンのようにめちゃくちゃ明るいと言うのもではないのが、一般的なんです。
しかし、EBLのパワーステーションVoyager1000のライトは明るい。
正面に立つと、眩しく感じてしまいます。
背後に回って見てみると、約3メートル先ぐらいまで、明るく照らしていました。
もちろん広いサイトではメインランタンとしては使えませんが、そこそこ明るく照らしてくれるので、いざという時に役立ちそうです。
ライトは暗いよりは明るい方が、何かと役立ちます。
キャンプだけでは無く、災害時などでも、この明るさがあれば役立つのではないでしょうか。
EBL パワーステーションVoyager1000のメリット・デメリット
メリットは、やっぱり値段が安い事。
ただ安いからと言って、色々と機能を削ぎ落としているのではなく、しっかりと使える機能は搭載している点が好印象。
また、大容量の割にはコンパクトなサイズ感もメリットに挙げられると思います。
デメリットを挙げるとしたら、AC出力ポートが少ないかなと思う点。
AC出力ポートは4つぐらいあると、家庭用の電気機器を使える幅が広がるので助かります。
本体への充電時間は、ACコンセントから7~8時間。
最近の機種では、2時間程度の急速充電でフル充電できる機種もあるので、それと比較すると少し遅いのかも知れません。
ただ、7〜8時間という充電時間は、従来のポータブル電源と同じくらいなので、キャンプ前日の夜から充電しておけば問題ないでしょう。
- 容量の割に比較的安い
- 容量の割にはコンパクトなサイズ
- 出力ワット数が抑えられている上安定している
- 人気ブラントの配色に似たカラー
- ライトが明るい
- AC出力ポートが少ない
- 表示パネルが小さい
- 表示項目に残り時間が表示されない
- ライトに点滅モードがない
- 充電が従来通り遅い
EBL ポータブル電源 パワーステーションVoyager1000 スペック
- サイズ:約290×202×202mm
- 重量:約8.5kg
- 容量:270000mAh/1000Wh
- 定格出力:1000W(瞬間最大2000W)
まとめ
EBLのパワーステーションVoyager1000をレビューして、その特徴や魅力、さらには感じたメリットとデメリットを紹介しました。
メリットで挙げている配色は、好き嫌いが別れると思います。
オレンジ色は少し目立つ色なので、キャンプサイトに置いた時に、主張が強過ぎると感じてしまうかも知れません。
その他、デメリットに挙げた項目も絶対に必要なことではないので、このバッテリー容量の大きさと比較的安い値段を考えたら、些細なことかも知れません。
機能的には、高価なポータブル電源に引けを取らなく、むしろ安定した電力供給ができているように感じました。
それなのに安く購入できるのは、かなりのメリットではないでしょうか?
大容量のポータブル電源の高額な値段に二の足を踏んでいた方に、EBLのパワーステーションVoyager1000はおすすめです。
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