空前のキャンプのブームが訪れている今、話題にあがるのはソロキャンプ。
しかし、流行っているのはソロキャンプだけではありません。
ソロキャンプがこのブームの火付け役かも知れませんが、その人気が高まる以前は、キャンプといえばファミキャンでした。
やっぱりキャンプの定番中の定番ですよね。
子供が少し大きくなると、大自然の中で遊ばせたいと考える親は多いはず。
そう考えると、毎年毎年新たなファミキャンを初めるキャンパーさんは誕生しているんですよね。
しかし「ファミリーキャンプをしたい!」と思っても、実際にはなかなかその敷居は高くて、はじめられないという声もよく聞きます。
キャンプ初心者のパパさんが、家族を誘っていざファミリーキャンプと思っても、最初はなかなか上手くいかないこともあります。
手軽そうに見えても家族が乗り気ではなかったり、キャンプに行ってみても思っていたようには上手くいかず、なかなか2回目に繋がらない・・・なんて悩みもあるようです。
そこで今回は、初心者キャンパーになりたてのパパさんに向けて、ファミキャンを成功へ導く7つの秘訣について詳しく解説していきたいと思います。
家族をキャンプに連れ出して行ったキャンプで「ファミリーキャンプを成功させるポイントとはいったい何なのか?」について紹介します。
初ファミキャンを成功させる7つの秘訣
ファミリーキャンプが家族におすすめな3つの理由
①都会の忙しさから離れて自然と触れ合う
現代の家族はとにかく、誰も彼もみんな「忙しい」!
仕事に家事に子育てにと大忙しの両親には時間に余裕がなく、日々せかせかと動き回っています。
一方、現代の子供たちが暇かといえばそんな事はなく、学校に塾に習い事にと、下手をしたら両親よりも忙しい毎日を送っているかも知れません。
非日常を楽しむのであればもちろん旅行もおすすめなのですが、キャンプだからこそ楽しめる非日常、キャンプでしか味わえないものもありますよね。
例えば自然の中で過ごし、自然と触れ合う体験。
都会にはない大自然・・・森の木々や川や湖などから出るマイナスイオンを浴びて過ごすこと。
そして日が昇ったら目を覚まし、日が沈んだら眠るという生き物として当たり前の生活が、ズレてしまった体内時計や乱れがちな生活リズムを整えてくれるんです。
たまには忙しく動き回る日常を忘れ、スマホも手から放して置いておき、自分を囲む自然に目を向けてみてはいかがでしょうか?
②不便さを楽しむ
都会で住宅としている家では、何歩か歩けばキッチンで簡単に水が出てるし、お湯だって蛇口を撚るだけで出ます。
スイッチひとつで火だってつけれるので、食べるものを作るのだって簡単ですよね。
しかしキャンプに行けば、自分の力で居心地のいい住処を作り、ごはんを作らなければなりません。
みんなで協力してテントを設営して、寝床を作ってリビングを作って、そして食事を作る。
大変な作業なんですが、その作業1つ1つを役割分担して楽しむことで、家族同士の会話が生まれるしコミュニケーションもたくさん取ることができます。
みんなで協力して、情報共有しながら苦難やトラブルを乗り越えて、そして不便さを楽しみに変えることもキャンプなんです。
それが家族の思い出になるし、ファミキャンの醍醐味でもあるんです。
③トラブル回避を学ぶ!
キャンプでは、もちろん急な天候の変化による雨、そして気温が暑かったり寒かったり、または何か荷物が足りなかったり、逆に準備をしすぎたことでトラブルが発生することだってありえます。
あれもこれも、キャンプに行かなければ味わえないトラブル。
こういったトラブル回避を学ぶ機会を得られることも、キャンプならではといえるのではないでしょうか?
しかしそれらのトラブルを経験し、1つの失敗から学びを得て、次回に生かす・・・。
こんな機会が得られるのも、キャンプならではなんですよね。
自分から進んでトラブルに巻き込まれる必要はありませんが、徐々に経験値をあげていくロールプレイングゲームのような要素もあるんです。
ファミリーキャンプをはじめるには?
キャンプは、夫婦や親子の家族の絆が深まり、より仲良くなるキッカケともなるイベントなのでおすすめです。
家族をキャンプに誘って道具を揃え、キャンプ場の下調べさえしっかりしておけば、キャンプには出掛けることはできます。
ある意味、ファミリーキャンプを始めることは誰にでもできることなんです。
しかし、そのファミリーキャンプが成功するか失敗に終わるか、はたまた次回に繋がるかどうかはどうかは、ファミリーキャンプに誘っている『あなた次第』なんですよ。
きちんと下準備や下調べをしておかなければ、逆に喧嘩の原因となってしまうこともあるんですよね・・・。
家族によっては、夫婦の意見の相違から、キャンプを始めることすらできないこともあるようです。
初めてのファミリーキャンプを成功させる7つの秘訣
①ママを味方につけろ!
例えばパパがファミリーキャンプに誘っていると仮定しましょう。
誘っているママはキャンプに対してどのような反応をしていますか?
ママはインドア派ですか?それともアウトドア派ですか?
ママがキャンプに対して難色を示しているようであれば、まずはいきなりテントのキャンプに誘うのではなく、キャンプ場にあるコテージに宿泊するところから始めてキャンプ気分を味わってみるのがおすすめです。
そもそも、キャンプに行くぐらいなら、旅行に行きたいというママさんは多いと思います。
如何に、キャンプの魅力を伝えるか、楽しさを知ってもらうかも必要です。
そんな時、何もない不便なキャンプ場、虫が集まっていて汚いトイレ、野ざらしの炊事場ではちょっと行きたいという気にさせるのは難しいですよね。
なので、キャンプ場に綺麗な水洗トイレやお風呂などの水回りの整った施設があれば、女性や子供の心理的な敷居はかなり下がりると思います。
さらにキャンプ場にスタッフが常駐していれば、慣れない作業でわからないことがあっても安心だし、売店があれば忘れ物をしてしまった時などの事を考えるとなお安心です。
キャンプサイトに車で入れるオートサイトなら面倒な荷物運びの必要もなく、雷雨などの天候悪化のトラブル時などには車に逃げ込める安心感があります。
②ちょっとくらい楽したって良くない?
現地で色々挑戦したい、挑戦させたいキャンパーさんには少々抵抗があるかもしれませんが、キャンプに慣れてないうちは料理の下ごしらえ(野菜や肉を切るなど)までしておけば、キャンプ場であれこれ慌てる必要がなくなります。
それは、テントやタープの設営に慣れるまでは、作業に思いの外時間がかかってしまうかもしれないからなんです。
設営と準備に時間を掛けすぎ、時間が押した中で慌ててする料理が楽しいと感じる人は少ないでしょう。
そして、その慌ててする料理もママが担当だったら・・・
と、感じてしまう人もいるかも知れません。
なので、できれば始めの内は、料理はパパさん担当。最初だけではなく、一層のことキャンプ料理はパパが担当って決めてしまっていも良いかもしれません。
そして、他の家族には手伝ってもらう様にすると、スムーズに進むかも。
キャンプ場が電源付きのサイトだったら、電化製品が使えるので初心者におすすめです。
この「実生活より不便だけどお手軽な感じ」がキャンプに対する敷居を下げ、初めてのキャンプの成功率を上げてくれるポイントとなります。
カット済みの野菜「簡単ベジ」なら食事の準備も素早くできちゃいます。
③何はなくとも場所選び
キャンプ場は突然遠いところを選ぶより、初心者のファミリーキャンパーさんは、まず自宅から片道1~2時間程度で行ける場所から挑戦してみましょう。
小さなお子さんがいる場合は特に、慣れない長距離移動で疲れてしまっては元も子もありません。
キャンプ場についたらテントを張り、タープを張ったり、火をおこして調理をしたりなど仕事がたくさんあります。
キャンプ場に到着する前に、家族全員が疲れてしまうのは避けたいところです。
移動にあまり時間をかけない「お手軽感覚な移動時間」、これも成功のカギ。
家族がキャンプ慣れしてきたら、少しずつ遠出に挑戦してみましょう。
途中で休憩しながら観光スポットや牧場、動物園や公園に寄り道してみるのもおすすめです。
道の駅やJAの直売所に立ち寄り、現地の野菜を購入してキャンプ場で調理してみるなんてのも楽しいですし、果物狩り体験も家族全員が楽しめるのでいい思い出になりますよ。
④最初は家にあるもの・レンタル品でもいいんじゃない?
出典:hinataレンタル
キャンプを始める前にハードルを高くしているのは、キャンプ道具を揃えた時にかかる金額。
そもそも最初にどんな種類のキャンプ道具を揃えたら良いのかがわからなかったりすると思います。
そしてそれを調べて、揃えなければいけないキャンプ道具をリストアップしてみたら、考えていた以上に資金がかかってしまうことが分かって落胆してしまうこともあるかも知れません。
テント1つ取ってもたくさんのメーカーがあって、どれを買ったらいいのか、どれが簡単に設営できるのか分からなくて迷ってしまいます。
テントの他にもテーブル・チェア・バーナー・調理器具・シュラフなどなど、揃えなければいけないものはたくさんあります。
その1つ1つを吟味して揃えていくのも楽しみの1つではあるんですが、やっぱり家族全員分を一気に揃えると、かなりの金額のお金がかかってしまうのも事実・・・。
この後の2回3回目と続かないかもしれない趣味に、金庫番のママから予算が下りないなんてこともあるかもしれませんよね。
そんな不安がある人は、まずキャンプ場やレンタルショップでキャンプギアの基本セットをレンタルしてみてはいかがでしょうか?
レンタルしたキャンプギアを実際に使ってみることで見えてくる「必要なもの」や「キャンプギアに必要な要素」も見えてきますし、キャンプ場をお散歩して周囲のキャンパーさんのキャンプギアを見せてもらう、話を聞かせてもらう・・・なんてことも大事な経験になります。
調理器具や食器はキャンプ用のものでなくても、自宅で使っているものをそのまま使っても問題ありません。
⑤みんなに役割を持たせよう
キャンプでは、パパとママばかりがついつい一生懸命になってしまっていませんか?
または、パパさんが張り切って、
と、良いところを見せようとして、すべての事を自分1人でやろうと意気込んでいませんか?
しかしそうではなく、ファミキャンではそれぞれの役割分担をした方がいいんです。
まずは、各自の荷物は各自でできるだけ準備をさせてみましょう。
子供だけに任せておくと不安な服や持ち物は、親が最終チェックをしてあげましょうね。
キャンプ場での準備、テントの設営や撤収、料理なども小さな子供にも手伝わせてあげましょう。
小さな子供さんの場合は、役割分担を持たせてあげても「ママ~」と甘えるばかりになってしまって、ママは結局子守りしかしていなかった、なんてこともありえます。
キャンプに連れていく子供の性格や年齢を考えて、ある程度のお手伝いや役割分担ができる年齢までファミキャンのスタートを待ってみる、なんていう選択肢も視野に入れておくのも大切です。
ちなみに我が家は、一歳半ぐらいでデビューしました。
⑥家族を喜ばせて「また行きたい!」と言ってもらえる体験を!
キャンプで何がしたいのか、事前に家族で考えてみるのもポイントの1つ。
キャンプの楽しみ方は人それぞれなので、やりたいことも千差万別。
大人ならキャンプ場でゆっくり過ごすも良いですし、ちょっと凝った料理に挑戦してみるのも楽しいです。
子供と一緒に自然の中を散歩してみたり、シャボン玉やフリスビー、バドミントンなどのさっと出してさっと片づけられるような手軽な遊びで体を動かしてみるのもおすすめです。
あと、初心者はあまり予定を詰め込み過ぎないのもポイントです。
キャンプに慣れてきてテントやタープ設営に時間がかからなくなってきたら、現地でハイキング、釣りや川遊びなどのアクティビティを楽しむのも良いですよね。
⑦キャンプ場のマナーを学ぼう
初めてのキャンプ場で嫌な思いをしないために、キャンプ場のマナーを知っておく事も大切です。
キャンプ場は、公式サイトやキャンプ場の予約サイトからの予約制であることが多いので、あらかじめキャンプ場のルールをチェックしておきましょう。
例えばゴミは持ち帰りか、それともゴミ捨て場があるのか?
焚き火や炭を使う場合は、処理方法についてもチェックが必要です。
炊事場やトイレなど共用スペースは綺麗に使うことは鉄則ですし、夜間(大体夜9時~朝7時くらい)は騒がず明かりも暗めに落とすようにしましょう。
他にもキャンパー同士の暗黙の了解やキャンプ場によって定められている独自ルールがあり、あのキャンプ場はこうだったからここも同じとは限らない場合があるので、気を付けてくださいね。
近年「迷惑キャンパー」と呼ばれるキャンパーが増加していると話題を集めることもあります。
このキャンプのマナーやキャンプ場のルールは家族みんなで共有して、しっかり守るようにしましょう。
お子さんから目を離しすぎず、マナーを守ってキャンプを楽しめると良いですね。
詳しいキャンプのマナーについてはこちらの記事に詳しく書いています。
まとめ
ファミリーキャンプは忙しい現代の家族にとって、絆を深めコミュニケーションをとる良いきっかけになる「家族の趣味」になります。
しかし、最初の一歩を踏み出すのは、なかなか難しいですよね。
特にファミキャンでは、キャンプ道具は家族の人数分全て揃えようとするとお金もかかってしまうし、そもそも何を買ったらよいのかわからない人もいると思います。
初心者のファミキャンは、あれこれ詰め込み過ぎない「お手軽さ」「気軽さ」がポイント。
あまりにもハードルが高いと感じてしまっている方は、家族でまずキャンプ場のコテージ施設に宿泊してみることからスタートしてみるのもおすすめです。
とりあえず基本的なキャンプ道具をざっくり揃えてみるというのもおすすめなんですが、最近はキャンプ道具をレンタルできるサービスがあります。
借りたキャンプ道具をキャンプ場に届けてくれて、使い終わったらキャンプ場から送り返す「手ぶらキャンプ」なら、気軽にキャンプを体験できるんです。
キャンプ道具を無理して揃えずに、まずは初キャンプを体験してみるのも良いと思います。
そうすれば周囲のキャンパーさんの使っているキャンプギアをチェックしてみたり、借りた道具の使い心地を確認してから自分のキャンプギアを揃える参考にすることができ、無駄なくお買い物ができます。
また、慣れないうちは、キャンプ場は自宅から1~2時間程度の場所を選ぶのがおすすめです。
子供が飽きずに移動できる距離で移動に時間を取られなければ、キャンプ場で過ごす時間を長く取ることもできるし、準備や後片付けも焦らずすることができます。
売店があるキャンプ場、水洗トイレ・お風呂やシャワー施設などの水回りが綺麗でちゃんと整備されていたり、キャンプ場のスタッフが常駐しているキャンプ場なら、キャンプに慣れていない初心者にとっては安心できる要素となります。
他にも電源があるサイト、車でキャンプサイトまで入れるオートサイトなら、荷物運びの手間がなく、天候悪化でテントで眠れないなどの緊急時に車に避難できるのでより安心です。
このようにちょっとした気遣いやチェックポイントを押さえておくだけで、初心者だらけのファミリーキャンプでも、不安なく手軽に行うことができるので、成功率がぐっとあがるんです。
1度経験して自信がついたら、どんどん本格的なファミリーキャンプに挑戦できるようになりますよ!
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