キャンプ人口が増えるにつれて、ネットやSNSで定期的に話題になるキーワードがあるのを知っていますか?
そう、「盗難」や「防犯対策」です。
少し前になりますが、ソロキャンプを楽しむ女性キャンパーさんが男性キャンパーさんに絡まれている動画が話題になりましたよね。
それ以外にも、キャンプをやっていると、何かと体験談や噂を耳にすると思います。
そして、それを聞くたびにに、何か対策を考えなきゃと思うはず。
実際『キャンプ 盗難』とGoogle検索すると、出るわ出るわの盗難被害エピソードや、盗難防止のためのキャンプ場からの呼びかけ、キャンパーさん達の盗難・防犯対策のアイデアの数々。
キャンプならではの開放感を味わいに行っているのに、やはり身を守る事、大切なキャンプギアを守る情報は必要ではないかと考えました。
そこで今回は、キャンプ初心者さんから上級者さんまで、巷に溢れる防犯対策や便利なアイテムについて色々おさらいしつつ、まとめてみました。
キャンプに行く前、転ばぬ先の杖として一度目を通していただけたら幸いです!
何故キャンプ場で盗難が増えた?
そもそも何故、キャンプ場で盗難被害が増えたのでしょう。
つい最近Xでも、ちょっとテントから離れた隙に被害総額十数万円にも及ぶ盗難事件が、とあるキャンプ場で発生したという動画が話題になっていました。
このようなキャンプ場での盗難事件の増加は、キャンプ人気によるキャンプ人口の増加が関係していると言われています。
キャンプ人口が増えれば、キャンプギアやキャンプにまつわるグッズのニーズが上がりますよね。
キャンプグッズやキャンプギアのニーズが上がればその性能が上がり、値段や価値も上がるでしょう。
クラシカルで使い込んだアンティークギアなどの価値も上がります。
するとそういったものが欲しいと考え盗難するだけでなく、転売目的で盗もうとする輩も増えてくるわけです。
キャンプグッズやキャンプギアは、決して安い買い物ではありません。
買ってみたけど使いこなせなかったり、気に入らなかった時に、気軽に手放す事ができるフリマアプリはとても便利なものなんですが、このような形で悪用する人がいるなんて許せませんよね。
私たちキャンパーは、せめて大切なキャンプギアやキャンプグッズが盗まれたり、自分自身が危険な目に遭わないように防犯対策をしっかりする必要があるのではないでしょうか?
キャンプ場で出来る防犯対策〜アイテム編
①テントから離れる時は鍵をかけてキャンプギアをしまっておく
盗まれやすいキャンプグッズって何でしょう?
その答えは、チェアやランタンなどのファニチャー系なんです。
キャンプで使うチェアでは、高級なアウトドアブランドのものだったり、ランタンだとヴィンデージなどが特に危険です。
テントから離れる時や就寝時に、高価なものや価値のあるレアものは、テントの中や車の中へしまっておきましょう。
テントは、前室が広めのものがおすすめ。
オートキャンプ場なら車が側にあるので、車の中へ片付けるのが鉄則ですが、バイクのキャリアボックスもおすすめです。
もちろんキャリアボックスには、ロックをかけておきましょう。
②テントを離れる時は人がいる風を装う
炊事場やトイレ、買い出しなど、どうしてもテントを張ったまま離れる時間が発生することがあります。
そんな時は「テントの中に人がいる風」を装うといいでしょう。
テントの出入り口に、サンダルを挟み込んでいるという人をみかけました。
こけおどしかもしれませんが、泥棒からすると一瞬怯むかもしれません。
サンダルの挟み込みと併せて、テントの中でラジオをつけっぱなしにしておくのも効果的。
ただ、このラジオの音も人によってはトラブルの元となってしまうので、音量や夜間は気をつけるなど、キャンプ場のルールに従って使用するようにしましょう。
防災ラジオ マルチレスキューライト2
出典:楽天
マルチレスキューライト2は、分かりやすい大きな液晶画面を備えた、ボタン操作式のFM/AMラジオ付き防災ライトです。
USB・手回し・ソーラー・乾電池の4WAY蓄電式。乾電池は単4形乾電池を3本使用します。
LED懐中電灯とSOSアラーム&ライト点滅で防犯面もばっちり。
2000mAhの内蔵バッテリーで携帯電話・スマートフォンへの充電も可能。
キャンプの夜に使用する時は、イヤホンジャックを使用すると、周囲への騒音も気になりません。
キャンプでも災害時でも、安心なIPX3相当の防水機能付きです。
テントを離れる時間が長くなる時は、ライトをつけておくのもよいでしょう。
ソーラーでも充電できるライトであれば、バッテリーを気にせずつけておくことができます。
CARRY THE SUN
出典:楽天
どうせラジオを使うなら、おしゃれで可愛いソーラーランタンの方が楽しいかも。
紙風船のように膨らませて使用するCARRY THE SUNは、上に内臓されたソーラーパネルで充電して点灯するソーラーランタンです。
収納時はぺっちゃんこで、重さはわずか57gしかないのもポイントが高いです。
サイズは8.8×8.8×8.8cmの立方体、収納時は8.5×17×1.5cm。
充電時間は5〜7時間、点灯時間は強で10時間、弱で13時間。
明るさは強で30ルーメン、弱で15ルーメンと優しく柔らかい灯りとなっています。
耐水性はIP67あります。
③テントにダイヤルロックを使用
これも基本中の基本。
テントには、必ずダイヤルロックをつけておきましょう。
ダイヤルロックにする理由は、鍵が不要になるから。
グルキャンの場合は、暗証番号の周知で鍵の受け渡しが不要になり、ソロキャンの場合は鍵を失くす心配がなくなります。
また、インナーテントにもロックをつけてダブルロックにしておくと安心感アップです。
侵入に時間がかかると、泥棒が諦めるケースがありますよ。
BS-780H-mail TSAロック 南京錠
出典:楽天
BS-780H-mail TSAロック 南京錠の、シャックルを含む全体のサイズはW3×H6.5cm。
重さは約76gです。
バックパックやソフトタイプのキャリーケースなどの、ファスナーの引き手に取り付けるタイプの南京錠です。
4桁の解錠番号を解説書に従って使用者が設定し、ダイヤルでのみ開け閉めします。
本体底部の鍵穴はTSA職員が使用するもので、解錠キーは付属していません。
④防犯ブザーを活用
これも防犯ブザー使用するのも、ちょっと離席する時に活用できる手段です。
チェアなどの盗難が心配なキャンプギアに防犯ブザーを繋げ、ペグに引っ掛けて地面に打ちつけておきます。
これで泥棒がチェアなどを盗もうと持ち上げると、防犯ブザーのピンが抜けてアラームが鳴るという仕組みです。
しかしこの手段、自分が使用中ちょっと動いてピンが抜けてもけたたましく音が鳴り響いてしまうのでうっかり屋さんは注意が必要です。
防犯ブザー
出典:楽天
この防犯ブザーのサイズは、約6.5×4×3cm。
重さは約31g。
子どものランドセルにも、ちょいとつけられるくらいのサイズ感。
手のひらにすっぽりおさまるサイズながら、ピンを引き抜くだけで大音量のブザーけたたましくなり響きます。
その音量は、飛行機のエンジン音と同じくらい130dBという大音量。
ストラップとリング付きなので、盗難防止用トラップとしてキャンプグッズの取り付けや、女性のソロキャンプ中の夜間の防犯対策として念の為そっと身につけて持ち歩くにもおすすめです。
ライト付きなので、真っ暗な夜道も便利に使えます。
最初に入っている電池はテスト用なので、使用する時は新品の電池と取り替えるようにしましょう。
使用電池は、LR44ボタン電池3個となっています。
⑤防犯カメラやセンサーライトの活用
防犯カメラや人が近づくと光るセンサーライトの存在は、「周囲に警戒しているぞ」「犯罪に注意しているぞ」と悪いことを企む人に対して知らせる効果もあります。
ただ、あまりに感度が良すぎると、周囲の迷惑になってしまうかもしれないので、設置場所や角度は気をつけましょう。
SH-17-ML04 センサーライト
出典:楽天
自在に曲がる三脚で、どこにでも設置可能なセンサーライトです。
足場の悪いところや、ロープやポールに引っ掛けて設置が可能。
さらに、三脚を外せば強力マグネットが配置されているので、マグネットがくっつく金属ならどこにで設置可能となっています。
また、IP43相当の防雨型。
人感センサーの探知角度は100°ですが、持ち歩いて使える常時点灯モードもあり、非常時にはハンディライトとしても活躍できます。
使用する電池は、単3アルカリ乾電池3本 。
商品サイズは100×92×8mm 、商品重量は約145gとなります。
SNS対策について
ついつい写真付きで楽しいキャンプ風景を投稿したくなるものですが、居場所がバレるリアルタイム投稿は控えた方が良いでしょう。
特に女性は念入りな用心が必要。
実際に、ソロキャンを楽しむ女性のSNSを見て、いかがわしいことをしようと企む悪い人や、今後キャンプギアを盗んでやろうと企む犯罪者も増えていくかも知れませんよね。
キャンプ中の挨拶って防犯対策になる?
キャンプ中の挨拶問題、これって今結構難しくないですか?
はっきりいって日常生活だって、引越ししたとき隣近所に挨拶に行かない人が増えている昨今では、キャンプ中の挨拶は無理にする必要はないが人による、相手や雰囲気に合わせて行うものとされているようです。
ましてや女性キャンパーなら尚更、知らない人に声をかけられたら挨拶でも怖いと感じる人もいるそうです。
相手が女性の場合も、やはり相手に合わせて行動する、相手が挨拶をしてきたら返す程度が昨今のマナーで、その対応がベストと言えそうです。
ただ、この周囲のキャンパーさんに軽く会釈や挨拶をしておくというのは、防犯の意味ではやはりやっておいた方がいいかも、という現実もあります。
人目につきにくい場所でのテント設営は、盗難のターゲットになりやすいです。
「ここで私がテントを張っています」と、主張しておくのは防犯対策としては効果があるでしょう。
また、女性キャンパーさんなら、ファミキャンを探して軽く会釈や挨拶程度しておくと安心だという声もあります。
管理されているキャンプ場、管理人が駐在しているキャンプ場なら、不審者の侵入がないので少しは安心できるでしょう。
挨拶をしておく、声をかけておくなら近くのキャンパーより管理人、と言っている人もいるほどです。
結局その場の空気による、になってしまいますが、参考にしてみてください。
キャンプの盗難保険がある!
出典:楽天
キャンプの盗難保険あるのを知っていますか?
例えば楽天。
楽天の保険には、アウトドアプランがあるんです。
アウトドア中の怪我だったり、カメラを壊してしまったり、または盗難や遭難して救助要請した時などに補償してくれる保険です。
本人、夫婦、家族と、コースは3プランの中から選ぶことができます。
年払いと月払いからも選ぶことができるので、今後このような保険に入ることも検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
キャンプ人口が増えて、キャンプ関連商品のニーズが増えました。
元々、金額が高いキャンプグッズやキャンプギアの中でも人気が高いものは格好の転売対象。
転売目的で盗まれてしまうケースも後をたちません。
先日も「テント丸ごと盗まれた!」なんて動画が、SNSで話題になっていたのを見かけました。
このような盗難をはじめとする犯罪の被害に遭わないように、キャンプ中の防犯・盗難対策はきっちり確認しておきましょう。
テントからできるだけ離れないのが基本ですが、トイレや炊事、買い出し、登山や温泉などでどうしても離れる時間はできてしまいます。
そんな時は、盗まれやすいチェアやランタンなどは出しっぱなしにせず、就寝時も車の中やテントの中へ収納するなどしておきましょう。
テントは、外側と内側のダブルロックが基本。
暗証番号付きが便利です。
他にも、離席する時はテントの中でランタンやラジオをつけておくのもおすすめ。
ただし、ラジオのような音が出るものは音が大きすぎると騒音問題となりかねません。
自分がうるさい迷惑キャンパーとなってしまい、トラブルの元になってしまうことも考えられるので、注意してください。
SNSのリアルタイム更新を控えたり、周囲の雰囲気に合わせて会釈程度の挨拶はしておくのが良さそうす。
他にも様々な防犯対策があります。
せっかくの楽しいキャンプが、台無しにならないように、あらかじめ気をつけてキャンプに臨みましょう。