キャンプや登山でラジオというと、ちょっと年上の世代の人が聞いているイメージがありますよね。
そんなラジオをネットを検索をしてみると「静かにキャンプを楽しみたいのにうるさい」とか、「キャンプでラジオ(笑)」なんて、なんだかバカにするようなコメントも見かけてしまって、ちょっぴり悲しくなりました。
ベテランキャンパーさんやキャンプインストラクターさん、山登りを楽しむ人などは、キャンプでラジオを聞く事を結構おすすめしているようです。
普段、日常生活で聴かないからこそ新鮮だったり、人里から離れ電波も圏外になってしまうキャンプ場や山だからこそ、天気やニュースなどの情報源としてもラジオは活用しやすかったりします。
他にもラジオには、様々な使い道があるんです。
もちろんマナーを守って使用することは当然なんですが、キャンプでラジオ、あなたも楽しんでみませんか?
今回は、キャンプでのラジオの楽しみ方やキャンプでの使用上のマナーについて、選び方、そしておすすめラジオについても詳しく紹介していきたいと思います。
キャンプでのラジオの楽しみ方
今や、どんな場所にいてもインターネットに繋がる便利な時代ですが、キャンプや山に行った時も以前ほど電波が悪いという事はなくなりました。
そこで、あえてネットや動画を見るのではなく、ラジオを楽しんでみることも乙なものです。
スマホやタブレットの画面を見ないので、キャンプ中の作業などに目を向けられます。
その時に、「ながら聴き」してみたり、ラジオならではの楽しい発見や出会いに恵まれるかもしれません。
画面を見なくたって、ニュースや天気予報をながら聴きで手に入れられるのも良いところ。
せっかくのキャンプ、非日常を楽しみに来ているのなら、スマホから少し離れてラジオでデジタルデトックスするのも大いにアリだと思います。
また、急に起こった災害情報をリアルタイムで手にいれるのにもラジオは便利です。
テレビの放送が止まってしまったり、インターネットや電話回線が混み合っていて使えない・不通なんて時でも、ラジオでは情報発信していることがあります。
キャンプを楽しみながら、防災・災害対策としてラジオの使い方を練習して動作チェックしておくのも大切なことかもしれませんよね。
最近のラジオは、モバイルバッテリー機能がついているものもあるので、スマホへの給電が行えたりします。
そしてこれも大切。ラジオは防犯対策にも役に立つんです。
キャンプ人口の増加、キャンプ用品の人気を受けて、レアなキャンプギアや売り切れなどで価値が上がり、通常の盗難だけでなく転売目的による盗難の被害も増えているようです。
テントから離れる際には、キャンプグッズを車やテントに片付けて鍵をかけ、ラジオやライトを付けている・・・なんて人もいるそうです。
この使い方だと「楽しみ方」とは違いますが、ラジオをキャンプに持参する人の中には、防犯目的で持っていく人も少なくありません。
キャンプでラジオを楽しむマナー
ラジオをキャンプで楽しむのにも、マナーは大切です。
実際に、キャンプでラジオを聴いている人に対して、「不快だった」「迷惑だった」と感じた経験を持つ人の書き込みは、ちょっと検索しただけですぐ見つけることができます。
それら「キャンプ中のラジオやラジオを聴いている人が不快である」という意見は、周囲に対しての無配慮さによるものに原因しているのではないでしょうか。
キャンプ場は、個人のものではなく、みんなのもの。
ソロキャンプだったとしても、同じ場所にいる以上は周囲にある程度の気配りが必要になるし、キャンプ場のマナーにも従わなくてはなりません。
キャンプの楽しみ方は、千差万別です。
あなたが、ラジオを聴いてキャンプを楽しむのが好きでも、あなたの近くでテントを張っているあの人は、自然の音だけを聴いて静かに過ごしたいのかもしれません。
もちろん、ある程度の話し声や作業音があるのは当然なんですが、人の話し声以上の度を越した大音量でラジオを聴くことは周囲の迷惑になるのでやめましょう。
また、時間帯にも気をつけてください。
テントの中は、音の遮音性が低いし、夜は昼間以上に音が響きます。
夜間にラジオを聴きたい時や、他人に気兼ねなく楽しみたい場合は、イヤホンを使ってください。
キャンプ用のラジオの選び方
①形状で選ぶ
出典:楽天
ラジオの形状には、携帯型と据え置き型のラジオがあります。
携帯型には、通勤型とも呼ばれるポケットタイプでイヤホンが付属しているラジオや、伸び縮みするアンテナを内臓したポケットタイプよりちょっと大きめな携帯型があります。
携帯型は置いても持ち歩いても使う事ができ、キャンプだけでなく入院などの際に持ち歩く人もいるようです。
小さなサイズなら、バックパックにぶら下げて持ち歩くこともできますよね。
据え置き型は、置いて使うことが前提のタイプです。
大きめのスピーカーが付いているので、携帯ラジオより音質が良く、多人数で楽しむのに向いています。
しかし、どちらを選んでも最近のラジオは、ラジオ機能だけでなくハンディライト機能やモバイルバッテリー機能、ソーラー充電機能や手回し充電機能が備わっている場合もあるのでとても便利です。
②電源・充電機能で選ぶ
出典:楽天
ラジオは大抵電池式ですが、防災グッズとしても活用したいのなら、乾電池以外の充電方法があると安心です。
ソーラー充電機能や、ハンドルを手回しして充電する機能など、乾電池や充電式以外の充電方法があると電池切れの心配がなくなります。
また、ラジオにモバイルバッテリー機能があれば、もしもの時のスマホや携帯電話への充電もラジオから行えます。
③チューニング方法で選ぶ
出典:楽天
ラジオ番組を選ぶ時、アンテナから受信した電波をよりクリアな音声で聴くためにチューニングする必要があります。
ラジオには、このチューニング方法に自分の手でダイヤルを回して周波数を合わせるアナログ式と、ボタンを押すと自動的に選局されるデジタル式があります。
アナログ式は、自分の耳で聴きながらクリアに聞こえる位置を合わせる必要があり、面倒くさく感じてしまう人がいるかも知れません。
一方、自動的に選局されるデジタル式は楽なんですが、微調整ができないというデメリットもあるので、どちらを選ぶかはお好み次第です。
④防水・防塵性能で選ぶ
出典:楽天
キャンプや野外で使用するのなら、防水・防塵性能は高い方が良いでしょう。
防災用に考えている人も、ラジオは丈夫なものを選んでおくことに越したことはありません。
水没までは対応しないまでも、防雨、生活防水程度はあった方がより良いです。
⑤ラジオ以外の機能性で選ぶ
出典:楽天
ラジオとして使用する以外の機能があると、いざという時に役立ちます。
録音機能、ワンセグテレビ付き、TV音声受信機能といったラジオの定番機能から、手回し充電やソーラー充電機能、スマホなどへの給電が可能なモバイルバッテリー機能、ハンディライト機能などもあると便利です。
あと、あると便利なのがイヤホンジャック。
キャンプ場には、周囲の自然音を楽しみ静かに過ごしたい人もいます。
夜間だけではない、そういった周囲への配慮も考え、イヤホンの使用も臨機応変にしておくことがマナーというものではないでしょうか。
おすすめキャンプ用ラジオ5選
多機能防災ラジオ
出典:楽天
多機能防災ラジオのサイズは、202×90×80mmで重量は520g。
周波数はFM76~108MHz、AM522~1620KHz、ワイドFM(FM補完放送)に対応。
自動選局機能付きで、大きな画面のデジタル表示で操作もわかりやすく、アンテナを伸ばすことでより電波を受信しやすくなります。
3.7V、4,000mAhのリチウムイオンバッテリー内蔵で、USBにより充電、スマホなどへの給電も行います。
フル充電まで約6~7時間、中音量のラジオなら50時間、付属のLEDライトは25時間点灯。
さらにこの多機能防災ラジオは、オーディオケーブルを接続することでオーディオ端末のスピーカーとしても使用できます。
音楽プレイヤーとしては、中音量で60時間の使用が可能です。
ただし、スマホの機種によっては使用できないことがあるのでご注意が必要です。
手回し充電、ソーラー充電にも対応しています。
1分間の手回しで、LEDライトで15~20分間、ラジオは5~10分間、スマホ通話が3~5分間使用できます。
IPX3相当の防雨型の防水加工です。
これは、水没はダメですが、急な雨程度なら耐えることができる程度。
コンパクトな製品でありがながら、防災士一押しと太鼓判を押された製品なので、防災用の多機能防災ラジオとしても申し分ないと思います。
緊急時のSOSアラームと、SOSライトも嬉しい機能です。
備えるラジオ sona.l radio
出典:楽天
備えるラジオのサイズは、横160×81×奥行63mm、重さは約380g。
周波数はFM 76~108MHz、AM 520~1620Mhz。
防災ラジオに今求められるのは、FM/AMラジオ機能、モバイルバッテリー、灯りの確保、そしてSOSアラーム。
備えるラジオは、シンプルで使いやすい操作感ながら、その全てを兼ね備えていて、楽天市場では防災ラジオ累計4万個販売、さらにレビュー2,537件の実績を持つ大人気商品なんです。
以前のモデルよりバッテリー容量が、2000mAhから4000mAhの2倍へとパワーアップ。
モバイルバッテリー機能としても心強いだけでなく、ラジオの連続使用時間も最大で30時間と大変頼りになります。
もちろん内部の電池残量も、4段階でチェックできます。
充電はUSBからだけでなく、緊急時に備えて手回し充電とソーラー充電(ソーラーパネルを内蔵した充電器付き)に対応しています。
次に灯りの確保ですが、3段階の調整が可能なLEDライトがついています。
スイッチを押す度に、強力ライト・範囲照射・ダブル照射の3種類のモードで切替えが行われ、最大10m先までしっかり照らし出すことができます。
上部のテーブルランプを90度開閉可能にすることで故障を防ぎます。
また備えるラジオには、人感センサーも付いているため、防犯用のセンサーライトとしても使用することができます。
センサーの感知距離は0~3m、範囲は120°、自動で30秒点灯します。
ボタンを押すだけで、大きな音が鳴り響く防犯ブザー機能付き。
同時にLEDライトも点滅するので、女性のソロキャンパーさんや災害時の備えとしておひとついかがでしょうか?
IPX3相当の生活防水機能があるので急な雨でも安心です。
防災ラジオ マルチレスキューライト2
出典:楽天
必要最小限の機能とコンパクトさを兼ね備えたモデルならこれ!
サイズは159×81×47mm、重さは持ち運びしやすい320g。
見やすく、大きな液晶画面で操作を行うFM/AMラジオです。
USB・手回し・ソーラー・乾電池の4WAY蓄電式で、電池を使用する場合は単4形乾電池3本使用します。
2000mAhの内蔵バッテリーで、携帯電話やスマートフォンへ充電が行えます。
LEDライト、SOSアラーム&ライトの点滅機能もあります。
防水機能はIPX3相当です。
RELAX Multi Retro Radio マルチレトロラジオ
出典:楽天
多機能だけど、デザインにもこだわりたい!
そんな欲張りキャンパーさんには、こんな昭和レトロなラジオはいかがでしょうか?
どこかノスタルジックで懐かしさ漂うマルチレトロラジオは、見た目と反して機能性は最新式です。
FM/AM/SWラジオ・ライト・アラーム(SOS)・モバイルバッテリー・音楽再生・時計・スピーカー・・・以上7種類もの機能を搭載した7WAYラジオなんです。
充電はUSB充電をメインとしていますが、緊急時には手回しやソーラー充電もサブ充電方法として搭載されています。
充電時間はUSBで約3~4時間、稼働時間の目安としてはBluetoothでフルボリューム約3.5時間 ・75%ボリューム約5時間、LEDライトの点灯時間は約6時間、ラジオは中音量再生時で約20時間。
サイズは約128×57×98mm、重さは約395gとなります。
RELAX EMERGENCY DIGITAL RADIO
出典:楽天
こちらもどこかノスタルジックな昭和の家電感を感じる可愛いラジオです。
多機能な上、ポケットにも入るコンパクトさが売りの実用的な仕上がりとなっています。
メインの充電方法は、付属のUSBケーブルから。
緊急時には、背面のハンドルを回して手回し充電、さらにサポートとして直射日光によるソーラー充電も行えます。
スマホなどへの給電が行えるモバイルバッテリー機能も備えています。
このような充電式のリチウムイオン電池は、交換できないことが多いのですが、RELAX EMERGENCY DIGITAL RADIO は電池の交換が可能になっています。
本体が壊れない限り、長く使用することができます。
懐中電灯機能も備えていて、点灯時間が約7時間、ラジオなら約13時間の連続使用が可能です。
ラジオはFM・AM・SWラジオを選局でき、便利なチャンネルの自動サーチ機能つき。
この自動サーチで選局成功したチャンネルは、P01〜から自動で保存されますが、場所を変えて自動サーチを行うとその場で受信できるチャンネルが上書き保存されるというさらに便利な機能もあります。
キャンプの夜や、人の多いキャンプ場でも気兼ねなく使えるようにイヤホンジャックがついています。
その他、上部のSOSスイッチを長押しすると警報音が鳴り、ライトが点滅するという防犯ブザー機能も付いており、防犯面もぬかりありません。
サイズは約71×132×40mmと手のひらサイズ、重さは超軽量の約230gです。
まとめ
天気予報やニュースなどは、どこにいてもスマホを見ればわかるのですが、それでは日常生活と変わりませんよね。
だったら思い切って、キャンプではスマホなどのネットから距離を置いて、ラジオでデジタルデトックスしてみてはいかがでしょうか?
自然の音を聞きながらのキャンプも良いものですが、ラジオの流し聴きをしながら作業するのもなかなか乙なものです。
また、ラジオは防犯の意味でも役立ちます。
テントから離れる際にラジオやライトを付けっぱなしでいくことで人がいると装ったり、ソロキャンプの時にラジオで自分以外の誰かの存在を匂わせるなんてことも立派な防犯対策となるので、もしもに備えてラジオを携帯しておくのもおすすめです。
もしもの災害時、テレビやネットが不通になってもラジオで情報を手に入れることができます。
さらに、ラジオとハンディライトを兼用できるタイプやモバイルバッテリー機能があるタイプもあります。
もちろん、ラジオを使うにあたってマナーも大切です。
ラジオのような「人の声」は時に騒音にもなりえます。
テントは遮音性が低く、静かな自然の中では意外に響いてしまいます。
キャンプ場の中には、静かに過ごしたい人もいるはずなので、特に夜間は音のマナーを守りましょう!
近くに人が多い時などは、イヤホンを使用して楽しくラジオライフを送ってください。