便利で使いやすく、充電することで何度も使えて、しかも明るいランタンと言えば何?
エコ的な意味でも、機能性な意味でも、最近はランタンといえばLEDというイメージが強くなっています。
そんなLEDランタンが主流の中、オイルランタンもかなりの人気を得ているのを知っていますか?
キャンプでは、便利さや機能性ばかりが重視されるのではないんです。
ほんのりとゆらめく暖かい炎の灯りもまた、キャンプの醍醐味。
オイルランタンは、見た目のおしゃれさにおいても人気が高いランタンで、その中でも「デイツ」の「ハリケーンランタン」は、キャンパーさんの間でかなり人気の高いアイテムの1つなんです。
今回は、デイツのハリケーンランタンの魅力について語っていきたいと思います。
目次
デイツとは?
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デイツ(DITEZ)とは、1840年のニューヨーク州ブルックリンにて「R.E.DIETZ社」という名で誕生した照明器具メーカーです。
当時22歳の若き創業者の「ロバート・エドウィン・デイツ」によって誕生したデイツは、創業時から「ハリケーンランタン」という素晴らしい発明とも言えるオイルランタンの製造を続けています。
だんだんと照明がLEDに移行している今日においても、ハリケーンランタンはキャンパーさん達の間で根強く愛され続けています。
デイツのハリケーンランタンとはどんなランタン?
デイツの「ハリケーンランタン」とはどんなランタンなのでしょうか。
ハリケーンランタンとは、ランタンの中でもオイルを燃料とするランタンです。
オイルランタンは、基本的に灯油を燃料として使用します。
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ドイツの「フュアーハンド」も、人気が高いオイルランタンの一種なので、キャンパーさんなら見たこと、聞いたことが一度はあると思います。
灯油は比較的燃料費を抑えることできますが、一酸化炭素中毒の危険性がありテント内での使用は自己責任。換気をこまめに行う必要があります。
また、ススが溜まるので、お手入れにも手間がかかるのが玉に瑕。
劣化があるので、保管期間も半年程度とあまり長いとは言えません。
そこで登場したのが、パラフィンオイル。
不揮発性なので、灯油に比べるとやや明るさや炎の勢いは控えめですが、ススが出にくくニオイもしにくく、引火点が95度以上なので持ち運ぶ時の安全面に置いても優秀なんです。
製品によっては、灯油の4倍以上もの長期保存が可能です。
さらにパラフィンオイルには、防虫効果のあるものも販売されているので、夏の虫除け対策としてもおすすめです。
ハリケーンランタンでももちろんパラフィンオイルは使用でき、おすすめの燃料としても紹介されています。
これらは、ハリケーンランタンに限らず、最近のオイルランタン共通の特徴でおすすめポイントなんですが、さらにハリケーンランタン独自の特徴を挙げるとするなら、その名前の由来に隠されています。
丈夫なLEDライトだとしても、もしも大雨や災害に遭遇してしまった時に、内部に水が入り込んでしまったら壊れてしまいますよね。しかし、ハリケーンランタンは、その仕組みから雨や雪や強風といった激しめの環境下でも安定して使用することができるんです。
クラシカルでレトロな見た目もかっこいいですよね。
オイルランタンには、なんだかとっつきにくく使いにくそうなイメージを持っている人もいると思いますが、ハリケーンランタンは使い方やお手入れ方法もシンプルなので、初心者キャンパーさんにも簡単に扱うことができます。
デイツ ハリケーンランタンの魅力
①悪天候に強い
先述した通り、デイツのハリケーンランタンは悪天候時など、ランタンを使用するのに適さない環境下でも明るさを保つので、使い続けることができるという大きなメリットがあります。
燃焼による温度差で発生した上昇気流により、ハリケーンランタン内部に空気が送り込まれ循環し、炎を安定させる仕組みになっています。
この安定性のおかげで、ハリケーンランタンは「ハリケーンでも火が消えない」と評判を呼び、かつて航海や戦争中にも多く活用されたそうです。
森林や山奥など自然の多い場所で行うキャンプや登山のようなアウトドアアクティビティ中でも、安心して使用することができます。
②作りがシンプルで使いやすい
なんとなく灯油を使うオイルランタンというと、使いにくいというイメージがありませんか?
初心者の方には特にとっつきにくく、お手入れに手間がかかりそうな気がしますよね。
しかしデイツのハリケーンランタンは、構造がシンプルで操作も分かりやすいので、その使いやすさについてもお墨付き。
燃料を燃料タンクに入れ、ホヤをあげて火力調整つまみを回して出した芯に火を付け、ホヤを元に戻すだけ。
あとは炎の強さを調整したら準備完了です。
ハリケーンランタンの火を付ける芯の部分のカットの形を変えることで、炎の形に変化を出せるところも面白いポイント。
使用する燃料を灯油ではなくパラフィンオイルに変えるとススが出にくくニオイもでなくなるので、さらに使いやすくお手入れもしやすくなります。
③デザインがおしゃれでサイズも豊富
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キャンプギアと言えば、ついつい実用性重視になりそうななんですが、同時にデザイン性にもこだわりたいですよね。
そんなオシャレなキャンパーさんには、ノスタルジックさが漂うデイツのハリケーンランタンがやっぱりおすすめ!
アンティーク風デザインと、金属とガラスの異素材感、大きさや形に細かなバリエーション違いがあり、見ているだけで気分が上がります。
炎には癒し効果もあるというし、飾っているだけでも楽しいです。
キャンプでも家でも、ランタンの灯りを眺めてのんびりしたいな・・・なんて人にも自信を持っておすすめできます。
④燃費がいい
デイツのハリケーンランタンは、細かなデザイン違いがあり、それぞれサイズが豊富なのもいいところ。
そして、タンクの大きさにもそれぞれ違いがあります。
タンクの大きいものほど燃料が長持ちしそうなイメージがありますが、オイルランタンはタンクの大きさに合わせて芯の太さが変わり、芯の太さが太いほど燃料を多く使う傾向にあります。
また、芯が太ければ炎が大きくなり周囲をより明るく照らしだしてくれます。
ですがハリケーンランタンの場合、タンクの容量が大きいものでも長時間使用できるモデルがあって、例えばタンクの容量が930ccとなるDIETZ D01の場合は最大45時間、DIETZ D2500の場合は2500ccものタンク容量を持ち、最大75時間もの長時間使用することができるようになっています。
ただし、ハリケーンランタンは、中に燃料を入れたまま持ち運ぶと燃料漏れを起こすことがあるので、使用時は中身を使い切るようにした方が良さそうです。
⑤メンテナンスが楽で長持ちするので防災用にも
オイルやガソリンを使用するランタンは、使用するとどうしてもススが発生してしまい、ススが詰まったり、ポンプやパッキンの劣化が発生してしまうため、定期的なメンテナンスが必要になります。
しかしメンテナンスを行うことで、ガソリンランタンやオイルランタンは愛着を持って長く使うことができるのも良いところなんですよね。
そしてオイルランタン、中でもハリケーンランタンは、灯油でなくパラフィンオイルでも使用することができます。
実は灯油は酸化等により品質変化が起こることがわかっていて、その使用期限は大体半年位なんです。
あまり頻繁にキャンプに行かない人や、ハリケーンランタンを災害時用にも考えている人は、安全性が高く長期保管しやすいパラフィンオイルが使えて、どんな厳しい環境下でも使えるハリケーンランタンはかなりおすすめ。
なお、パラフィンオイルはススが出にくいので、メンテナンスが楽になるのも嬉しいポイントです。
①悪天候に強い
②作りがシンプルで使いやすい
③デザインがおしゃれでサイズが豊富
④燃費がいい
⑤メンテナンスが楽
デイツのハリケーンランタンで気になる口コミはある?
①値段が高騰してたって本当?
おしゃれなデザインと豊富なサイズ、扱いやすさに優しい灯り・・・。
雰囲気も機能性も抜群なハリケーンランタンは、その人気から値段が高騰していた時期もありました。
しかし今はだいぶ落ち着いて安くなってきています。
とはいえ、高い価格で売りつけようとする悪質なショッピングサイトには用心して下さい。
転売にも気をつけましょうね。
②ホヤが割れるって本当?
もちろん割れない方がいいに決まっているんですが、どんなに準備・対策していたって、何が起こるかは誰にも分かりません。
設営中にうっかりぶつかってしまったり、使用中風が急に強くなって倒れたとか、移動中気づいたら・・・なんてこともあるかもしれません。
何事も絶対なんてあり得ません。
ハリケーンランタンのホヤはガラスなので、扱いを間違っても、きちんと扱っていても、うっかりしていても、割れる時は割れてしまいます。
そんな時、ホヤが割れたから全部買い換え!なんてなったら流石にちょっとヘコんでしまいますよね。
でもデイツのハリケーンランタンには、替えのホヤが販売されているのでご安心ください。
また、デイツ公式のホヤ以外のホヤを使用してみるのも楽しいです。
アレンジを楽しめるのもまたいいところですよね。
③芯の扱いが難しい?
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今まで簡単なLEDランタンばかり使っていたら、ハリケーンランタンの芯の扱いが大変なイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし、1点だけ気をつけておけば、そうそう大変な事にはなりません。
それは芯を逆方向に回さない事。正確には、逆方向に回して、タンクに落とさない事。
この事は、オイルランタンの全てに言えることなので、対策としてできることは1つだけ。
気をつけて!
どうしても間違ってしまう人は、始めは急に回さずにゆっくりと慎重に芯の進む方向を確認する事。
それでもダメなようなら、慣れるまで簡単な目印などをつけておくといいかもしれません。
④火傷に注意
ハリケーンランタンの使用中に、本体上部に手を伸ばすと火傷するくらい熱くなっています。
しかし火がついたハリケーンランタンは、幻想的でとっても綺麗なので、ついつい手を伸ばしたくなる気持ちもわかります。
お子さんがいるキャンパーさんは、特に気をつけてください。
⑤公式カバーがない?
このような割れやすいガラス製のオイルランタンには、公式のカバーも販売しているものですが、デイツのハリケーンランタンにはD76・D78共通サイズにしかランタンカバーの販売がありません。
現在公式サイトでは、約5mm厚のネオプレーン(R)製・非売品オリジナルカバーを数量限定プレゼントのキャンペーンをしています。
しかし、これもD76・D78・D80・D90とサイズが限られてしまいます。
これ以外のハリケーンランタンが欲しい場合、何か別のカバーを用意した方が良いでしょう。
非公式のカバーで、機能性が高いものも沢山あるのでおすすめです。
ハリケーンランタンとフュアーハンドの違いとは?
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人気のハリケーンランタンと一緒に、競合として挙げられるのがフュアーハンドのオイルランタンです。
フュアーハンドは1909年のドイツ生まれ。
電気事情が不安定だった時代の不自由な地域の生活必需品として、人々を長く支え愛されました。
現在は、1934年開発のBabyシリーズの流れを汲む「FEUER HAND 276 BABY SPECIAL」が販売されています。
ハリケーンランタンとフュアーハンド、どちらが良いかと悩む人も多そうですが、フュアーハンドは先ほども説明した通り、1サイズ展開でカラーリングが豊富なタイプ。
ハリケーンランタンは、カラーリングは大体1〜3種類程度でサイズ展開が豊富なタイプ。
フュアーハンド276と同じくらいのサイズのハリケーンランタンはデイツ78となります。
フュアーハンド276が15×26cm、デイツが15×26.5cm。
デイツの方がやや高め。
しかし、重さがフュアーハンドが520g、デイツが約470g。
タンクの容量は、フュアーハンドもデイツも340mlと同一です。
燃焼時間も同じで約20時間、どちらも平芯の4分芯を使うことができるので明るさに関しても同等くらいと言えると思います。
なので重さやサイズ以外は、大体同じようなスペック。
後は、デザインや色の好みで選んでもいいのではないかなと思います。
サイズにこだわりがある人は、デイツがおすすめ。
サイズが大きくなると、オイルランタンは周囲を照らし出す範囲が広くなり明るく見えます。
商品名 | デイツ78 | フュアーハンド ベイビースペシャル276 |
サイズ | 15×26.5cm | 15×26cm |
重量 | 約470g | 約520g |
タンク容量 | 340ml | 340ml |
燃焼時間 | 約20時間 | 約20時間 |
まとめ
「ハリケーンでも使える!」
どんな悪天候、悪環境下でも安定して使用できる仕組みを持つオイルランタン、デイツ社のハリケーンランタンは数あるオイルランタンの中でもキャンパーの人気の一角を担う商品です。
作りがシンプルで使いやすく、アンティーク風のおしゃれなデザインも人気の秘訣。
また、中の燃料を灯油からパラフィンオイルに変えることで、灯油特有の嫌なニオイやススが出にくくなり、お手入れもしやすくなりました。
パラフィンオイルは灯油よりも劣化スピードが遅いので、長期保存にも向いているし、災害時の備えとしてもおすすめできます。
パラフィンオイルには、防虫効果がある製品もあるので、夏の虫除け対策としてもいいでしょう。
サイズが豊富で、タンクの大きさにも差があります。
ガラス製のホヤが壊れてしまっても、替えのホヤを購入できるので大丈夫。
大切に使えば長いパートナーとなるハリケーンランタン、気になる人はぜひチェックしてみてください。