夏のキャンプ・・・それは暑さとの闘い・・・。
最大の難関は、一日中通して暑いという、僕にとって地獄のような時間をどう過ごすかなんです。
ギラギラと強い日差しも、ムンムンとした湿気を含んだネットリした空気も、むせ返るような地面からの熱気も夏ならでは。
夏キャンプでは、そんな暑さから生きているなという実感できるのですが、それにも限度があります。
もちろん、夏には夏にしか体験できない楽しいことも沢山あるのですが、無理をしすぎて暑熱中症になってしまっても困りますよね。
ではキャンプで熱中症に気をつけつつ、暑さ対策をするのには何をしたら良いでしょうか?
水分を取ったり、タープなど日陰で過ごすことは、多分意識しなくてもしていると思います。
以前ならそれと当時に、うちわで扇ぎ続けるのが夏キャンプのお決まりでした。
タオルを首にかけ、汗を拭きながら顔に向かってうちわを常に仰ぎ続け、そして腕を常に動かしているからさらに汗がでてくるといった悪循環を繰り返していました。
日中はそれでも良いんですが、では寝苦しい夜はたまったものじゃありません。
朝日が昇るとともに暑さで起きると、もう汗でビショビショ。
こんな事が、一昔前では夏キャンプのお決まりでした。
しかしここ近年、もっと効率的で便利な暑さ対策ができるようになったんです。
そう、それはサーキュレーター。
ポータブル電源の普及により、コンセント式のサーキュレーターが常に使えるようになったんです。
扇風機でも良いのですが、サーキュレーターの方が、風がより直線的。
ダイレクトに身体をクールダウンさせることができるし、テントやシェルター内の空気の循環にも役立ちます。
サーキュレーターや扇風機にはバッテリーを使った充電式もありますが、できればコンセント式がおすすめ。
でもキャンプ向きのサーキュレーターって、何を選べばいいかと迷ってはいませんか?
そこで今回は、キャンプにおすすめなサーキュレーターの選び方について詳しく紹介していきたいと思います。
目次
キャンプに便利なサーキュレーターとその選び方とは?
サーキュレーターと扇風機の使い分けとは?
出典:楽天
サーキュレーターとよく似たアイテムとして、扇風機があります。
サーキュレーターと扇風機って、名前が違う似ているアイテムという物ではなくて、実は役割が違うんです。
扇風機は、純粋に風で涼むためのアイテム。
人の体に風を当てて涼しくするための機械なので、扇風機の羽根は大きく広範囲に風を送りやすいように作られています。
一方サーキュレーターの羽は小さく、風の方向は直線的。
強い風でその空間の空気を循環させるための機械なんです。
なので、サーキュレーターはエアコンのない夏キャンプの寝苦しい夜、テント内や車中泊の車の中の暑く重たい空気をかき回し空気の流れを作って涼しさを感じさせてくれるんです。
出典:楽天
このサーキュレーターが活躍できるのは、実は夏だけではないというのも有名な話。
冬キャンプの寒い夜、テント内でストーブなどの暖房器具を使った時に暖かい空気を循環させる役割にもサーキュレーターは向いています。
このように、扇風機とサーキュレーターは役割が違うので用途も違う、なので目的に合わせて使い分けるのが正しい・・・と本当はなるのですが、扇風機をサーキュレーターの代わりに使ったり、サーキュレーターを扇風機のように使うことだってできちゃいますよね。
そもそもサーキュレーターの風は強いので、暑さを感じた時サーキュレーターの前で風にあたれば涼しく感じるのは当たり前。
むしろ扇風機の肌への当たりが心地よい優しい風よりも、サーキュレーターの強い風に当たる方が涼しいと感じませんか?
どちらが涼しく感じるかは人それぞれなので、扇風機を選ぶのかサーキュレーターを選ぶのかは、結局使用する人の好みで良いと思うんです。
ちなみに最近は空気の循環のための強い風、肌に当てた時心地よい風の2種類の風を使い分けることが出来る1台で2度美味しい扇風機やサーキュレーターも登場しています。
寒さ暑さ対策で悩まされがちなキャンプでは、サーキュレーターや扇風機は夏だけ活躍するアイテムではないので、是非是非おすすめしたいアイテムなんです。
なお、テント内にストーブなどの暖房器具を持ち込む場合は、使用法に気をつけて、あくまでも自己責任で使用してくださいね。
使い方によっては火事や一酸化炭素中毒を起こしてしまったりと命にも関わる事故に繋がるアイテムであるということを、肝に銘じておきましょう。
キャンプ向きサーキュレーターの選び方の3つのポイント
それではキャンプに持っていくサーキュレーターは、どんなものがおすすめなのでしょうか?
その選び方について3つのポイントに絞って詳しくチェックしていきます。
①持ち運びやすさで選ぶ
出典:楽天
キャンプに行く時の車の中って、荷物はどのくらいありますか?
ルームミラーで後方が見渡せないくらい山積みにしていたりしていると、少しでも大きな荷物を追加で載せるのって躊躇しちゃいますよね。
また、キャンプ場に着いても、車からキャンプギアを降ろすのは大変。物によっては重量もかなりあるので、負担を増やしたくないですよね。
そんな事で、サーキュレーターもできればコンパクトで軽量で持ち運びしやすいものが望ましいです。
テントの中はもちろん、タープの下や車内でも、簡単に動かせるようなコンパクトさがあれば使いやすいしキャンプに取り入れやすいはず。
それを考えると、卓上で使えるものが使いやすいし、吊り下げ式も便利です。
ソロキャンプでも、コンパクトなものの方が利便性が高く感じるでしょう。
しかしあまり小さすぎても風の強さを感じることができないので、機能性とサイズはどちらもしっかりチェックして購入するようにしましょう。
②電源で選ぶ
出典:楽天
例えば電源のあるキャンプサイトなら、自宅で使用しているコンセント式のサーキュレーターがそのまま使えます。
パワフルな風を充電切れの心配なく使用することができます。
もちろん、ポータブル電源があれば、それも大丈夫。
大容量のポータブル電源があれば、バッテリーのことを気にしないで使えて便利なので、是非検討してみてください。
キャンプで使えるサーキュレーターには他にも種類があります。
例えば電池式。
電池があれば使い続けることができるので災害時の備えとしてもおすすめなのですが、デメリットもまた電池がなければ使えなくなってしまうこと。
電池切れも早いため、長時間の使用にもあまり向いていない傾向があります。
他には、充電式。
バッテリーに充電しておけば、どこでも使いたい場所に移動できるのが良いですよね。何より何度も充電して繰り返しの使用ができるのでコスパ面でもおすすめできます。
ただバッテリーが切れて再充電中に使えなくなってしまうので、充電しながら使えるパススルー機能があるものが良いと思います。
しかし、やっぱりコンセント式のものには風力は劣ってしまいがちです。
できれば風力がどのくらいあるのか確認してから選ぶようにしましょう。
あとは、充電のし忘れと予備バッテリーや充電コードを忘れずに持参しましょう。
また、最近はソーラー充電機能が付いているタイプもあるので、それを検討しても良いかも知れません。
③機能性で選ぶ
出典:楽天
直線的で強い風を起こすサーキュレーター。
その風を有効活用するためにも、首振り機能や風の強弱がつけられる機能があるものがおすすめ。
首振り機能で風の範囲を広げることができれば空気はより循環して涼しさを感じやすくなりますし、自分の体に直接風を当てて涼を取るにも便利です。
また、風の強さを調節できるサーキュレーターは火おこしにも活用できます。
吊り下げコードレスタイプの小さなサーキュレーターにLEDライトが搭載されているものなら、テント用ランタンと兼用しながら風を循環させることもできますよ。
加えて、充電式のサーキュレーターは、連続使用時間にも注目しておくことをおすすめします。
キャンプで使うサーキュレーターのおすすめ商品
スノーピーク フィールドファン[MKT-102]
出典:楽天
スノーピークと世界的工具メーカーMakitaがコラボしたことでも人気と注目を集めたサーキュレーターで、無骨な見た目とスノーピークらしい自然に馴染むブラウンとブラックのカラーリングがおしゃれさをアップさせています。
最大風力は最大風力180m/minとかなり強く、風量も3段階で調節することができます。
角度の調節は左右45度の自動首振り機能と手動での調整が可能。
卓上でも吊り下げても使えるので便利ですよ。
タイマーは1時間、2時間、4時間に切り替えて使用できます。
サイズはバッテリーを除き185×272×284mm、重量はバッテリーを除き1.3kgです。
このスノーピークのフィールドファンはAC電源からの給電となりますが、別売のリチウムイオンバッテリーを購入すれば、バッテリーでも稼働することができるようになるのでとても便利。
Makitaの急速充電器があればフル充電までかなり時間を短縮できるので、災害時の備えとしてもおすすめな製品です。
でもカッコいいし、風力が強いと口コミ評価も良いんです。
スノーピーク フィールドファン スペック
- サイズ:185×272×284mm(バッテリ除く)
- 重量:1.3kg(バッテリ除く)
- 連続使用時間(目安・弱):約9時間40分
- 最大風速:180m/min
- 首振り機能:左右45
South Light sl-fsd21 サーキュレーター
出典:楽天
South Light sl-fsd21は、テントの中で吊り下げて使用するLEDライト兼サーキュレーターです。
しかもUSB充電の他、ソーラーパネルでも給電が可能な2WAY式充電が嬉しいですね。
充電器としてスマホなどの外部への給電も可能なので、災害時の備えにもあると安心です。
USB充電時で約5~6時間、ソーラーパネル充電時で約40時間の充電時間が必要です。
設置は卓上、吊るし、持ち歩きが可能で扇風機機能としては風量を4段階で調整が可能。
LEDライトは3ヶ所のウィングパネルで角度調節しながら昼白色の2段階の照明モードと常灯・点滅の赤色モードで使用することができます。
サイズは約H210×直径220mm。
重さは約380gと超軽量なので、まずはひとつ、導入してみてはいかがでしょうか?
South Light sl-fsd21 サーキュレーター スペック
- サイズ:約H210×直径220mm
- 重量:約380g
- バッテリー容量:4,000mAh
Prism プリズム クレイモア ファン V600+ CLAYMORE FAN
出典:楽天
クレイモア ファン V600+は、多くのキャンパーから支持を集めるサーキュレーターです。
DCモーターを採用したクレイモアファンは、スタイリッシュでありながら高い機能性を持つと評価されています。
なんて、現在僕も購入を迷っているクレイモア ファン V600+は、憧れのサーキュレーター。
パワフルな風から微弱な肌に優しい風まで4段階の風量調整機能を持ち、オフタイマーは1時間、2時間、3時間、4時間と細かく設定できます。
ファンは上下に45度の角度調節機能付き。
専用の三脚スタンドでスタンド型にしたり、外して吊り下げ型でも使えるので場所を選ばずとっても便利。
本体にはハンドルと三脚ネジ穴も内蔵しているので、カメラの三脚にも設置することができますよ。
前カバーは取り外して丸洗いすることもできます。
また、背面のUSB電源ポートには野外での水濡れや汚れを防ぐゴムカバーを設置。
防水・防塵面でもこのタフさは安心要素となりますね。
プリズム クレイモア ファン V600+ スペック
- 本体サイズ:W243×D226×H350mm
- 重量:600g
- 連続使用時間:7時間〜32時間
- 充電時間:6.5時間
Yoitas サーキュレーター s44-01w
出典:楽天
コードレスで野外でも室内でも使えるコンパクトなサーキュレーターです。
約213×179×250mmとかなり小さめで、重量も1.045kgとほぼ1kgしかありません。
USB-Cで充電ができ、内臓バッテリーでコードレスとしてでも使えます。
フル充電まで約6時間、最大27時間の連続使用が可能。
万が一充電を忘れても電源があれは、充電コードをつなぎっぱなしでも使用できるし、USBコードで外部バッテリーから充電も行えるフレキシブルさはキャンプでの使用に便利なポイントだと思います。
3段階の風量調節と、左右120度の自動首振り機能、さらには手動で上下100度まで動かせる機能があります。
これらの機能により、欲しい方向に欲しい風を送り込むことができます。
また、一定のパターンで自動的に風量を切り替えて自然風に近い風を送るリズム風機能も搭載しています。
体の冷え過ぎを防ぐ夜間の使用に便利な切タイマー機能も搭載。
リモコンで遠隔操作ができるのも、キャンプでは嬉しいポイント。
残念ながら防水機能はありませんが、ドライバーなしでもカバーが簡単に取り外せて内部のお掃除が簡単にできるので、衛生面においても安心な作りが嬉しいです。
Yoitas サーキュレーター s44-01w スペック
- サイズ:約213×179×250mm
- 本体重量:約1045g
- バッテリー:10000mAh
- 使用時間:約27H(最大)
LNEM エルネム サーキュレーター
出典:楽天
エルネムは、携帯製が高くて使いやすく、機能性も高いUSB給電式サーキュレーターです。
サイズは約185 ×185 ×220mm、重さは約620gと超軽量。
便利なUSB電源給電で、PCから、モバイルバッテリーから、ACアダプターからと様々な電源に対応しています。
この幅広い給電方式はキャンプのみならず自宅用に災害時の備えにも安心感を与えてくれるポイントとなるでしょう。
風量は3段階の調節が可能。使用する場所やシーンに合わせて、底にフックが付いているので壁掛けでも置き型でも2Wayで使用することが出来ます。
ファンの向きは水平・垂直方向とで90度の調整が可能。
左右は自動首振り、上下は手動で好みの方向・場所に風を送り込むことができます。
キャンプの夜、テント内で使用するのなら音は静かな方が良いですよね。
DCモーターの静音設定で作られているので回転音が気になりにくく、夜間や就寝時にも使用しやすくなっています。
これらの風量調整、首振り設定や電源のオンオフはボタンひとつのワンタッチ操作が行えます。
前面のカバーを取り外して拭き掃除が簡単にできるのも嬉しいポイントでしょう。
エルネム サーキュレーター スペック
- サイズ:約185 ×185 ×220mm
- 重量:約620g
- USB電源給電
まとめ
夏のキャンプで便利な扇風機やサーキュレーター。
扇風機は広範囲にやわらかい風を起こし人の体に当てて涼を取るためのアイテムで、サーキュレーターは直線的で強い風を起こして空間の空気を循環させて涼しくさせるためのもの。
しかし用途が違っても、扇風機をサーキュレーター代わりに、サーキュレーターを扇風機代わりに使用することもできます。
むしろ気温が高く暑さを感じている時は扇風機のやわらかい風より、サーキュレーターの強い風の方が手っ取り早く涼しさを感じられていい!なんて僕のような人もいるようです。
キャンプでサーキュレーターを導入する場合は、コンパクトで持ち運びがしやすいものの方が利便性が高いです。
テントの中でも卓上でも車の中でも野外でも、風が欲しい時その場所に持ち運んで使うことができればとても便利ですし、荷物の積み下ろしも楽にできますよね。
電源のあるキャンプサイトやポータブル電源を所持している場合なら、自宅で使っているコンセント式のサーキュレーターを使用することができます。
コンセントやポータブル電源がない場合は、充電式や電池式のコードレスタイプがおすすめ。
連続使用を考えるのなら、充電式が電池式よりおすすめです。
充電すれば繰り返し使用できますし、予備バッテリーから給電できればなお使いやすいです。
とはいえ、個人的にはパワフルさ(風力)を求めるのなら、やっぱりコンセントとポータブル電源の組み合わせがより良いと思います。
このためにポータブル電源を買ってみる事も検討してみてください。
他にも風量調節や首振り機能があるととても便利です。
サーキュレーターの空気の循環機能は冬の暖房効率のアップにも役立つので、是非導入を検討してみてくださいね!
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アイキャッチ画像 出典:楽天