現在流行っているキャンプ用の扇風機と言えば、スノーピークのフィールドファンかプリズムのクレイモアファンV600+の2つだと思います。
そもそもこの2種類では、使用目的や用途が違うから比較対象にならないと言う人もいるのですが、購入する人にとっては人気がある物同士で比べたくなってしまうと思います。
友達のゆーちゃんに、人気のあるクレイモアファンの購入をすすめられてから、新しい扇風機が欲しくなってしまいました。
そして今人気のあるこの2種類のどちらかを購入しようと、思い悩んだんです。
現在使っているのは、数年前に流行っていて購入してルーメナーのFAN STAND2。それと同時に家庭用のアンドデコのサーキュレーターもポータブル電源に繋いで使っています。
今回は、その家庭用のサーキュレーターの代わりになるキャンプ用の扇風機が欲しくて悩みました。
おしゃれキャンパーがこぞって使っているクレイモアファンV600+、工具メーカーのマキタとのコラボ商品で品質が高そうなスノーピークのフィールドファン。
一体どっちを買ったら良いのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、クレイモアファンV600+と、スノーピークのフィールドファンとの風力の違いなどを比較してみたいと思います。
これで、どちらの扇風機をキャンプ用に買っていいか分かるはず!
目次
プリズムのクレイモアファンV600+とスノーピークのフィールドファンを比較!
キャンプで使う扇風機に求める機能には、まず充電式なのか、ACコンセントから電力を取るのかが大きな選択肢になります。
さらに首振り機能があるのか、オフタイマーはあるのか、天井に吊り下げて使えるのかなどなど、選ぶ時には多くのチェックポイントがありますよね。
口コミなどを見ると、扇風機に風の強さを特に求めていない人もいるようなので、一概に風力が強い扇風機が良いとは言い切れないのですが、個人的には暑がりだと言う事もあり風力の強さは重要視したいです。
なので、今回の比較も風力が強い扇風機を良しとして話を進めて行きます。
電源はバッテリーかACコンセントからか
プリズムのクレイモアファンV600+は、バッテリー内蔵式の扇風機です。
7,800mAhの容量のバッテリーを積んでいます。
最近多く見かける、他の端末に充電することができるモバイルバッテリーとしての機能は付いてないので、単純に扇風機専用のバッテリーとなります。
一方、スノーピークのフィールドファンは、バッテリー駆動もできACコンセントからも電源を取れる機種です。
しかしバッテリーは付属していないので、バッテリーと充電器は別途購入する必要があります。
純正品のバッテリーは、フィールドファン本体の値段よりも5,000〜10,000円ほど値段が高いんです。
それに充電器も別途購入しなければならないので、バッテリーで動かそうと考えていると初期投資はかなりかかってしまいます。
互換性のある安いバッテリーも販売されていますが、そもそも品質にバラツキがあり、発火する事も確認されているようです。
バッテリーから発火してしまったら、せっかく買ったフィールドファンが燃えてしまうことになり悲しいので、ここはなるべく純正品のバッテリーを購入しておきたいところです。
またACアダプタは付属しているので、バッテリーがなくてもACコンセントから給電する事はできるんです。
なので高いバッテリーを買わなくても、電源付きサイトやポータブル電源があれば使う事ができます。
でもこの場合は、電源付きサイトを予約するか、ポータブル電源を購入するかの話になってしまうので、どちらにしてもクレイモアファンV600+よりは、使い始めのハードルが高いかも知れません。
既にマキタのバッテリーを持っている、または既にポータブル電源を持っている方は、すんなりと使い始める事ができるのではないでしょうか?
これらを考えると、クレイモアファンV600+とフィールドファンでは、クレイモアファンの方が比較的入りやすそうです。
連続使用時間を比較
プリズムのクレイモアファンV600+は、7,800mAhのバッテリーが内蔵されています。
4段階ある風量の内、1番弱いモードで使った場合には連続使用時間は32時間。1番強い4で使った時には、7時間の連続使用ができます。
バッテリー駆動だけでも長時間使う事が出来るし、充電しながらも使えるとなると、かなり長時間使い続ける事ができます。
スノーピークのフィールドファンの連続使用時間は、マキタ純正の18V3.0AhのバッテリーBL1830Bを使用した時は、弱・中・強の3段階のモードの内の弱モードで約9時間40分使えます。
強モードでの使用時間は記載されてないので不明ですが、クレイモアファンV600+の弱モードで32時間と比較するとだいぶ時間が短いです。
ACアダプタでポータブル電源を使った際は、ポータブル電源の容量によって連続使用時間は変化します。
例えばEcoFlowのRIVERE Proで使った場合、フィールドファンの消費電力は弱で5W、中で9W、強で11Wと表示されます。
これはAmazonの口コミにあったJackeryのポータブル電源で表示される電力とちょっと違います。
EcoFlowの表示で考えると、EcoFlow RIVERE Proの容量は720Whあるので、フィールドファンを強モードで使った場合には約52時間ほど使える事になります。(EcoFlowの表示の通りの消費電力なら)
容量の大きなポータブル電源を用意出来れば、クレイモアファンV600+よりも長時間使えるし、もちろん電源付きサイトでは時間を気にしないで使えます。
これはどっちが良いのかは、個々の使用環境によって違ってきます。
僕個人的には、ポータブル電源を所有しているので、フィールドファンを強モードで使った時の方が長時間使えるので、クレイモアファンV600+よりも助かります。
首振り機能
クレイモアファンV600+には、左右の首振り機能が付いていません。
左右に向きを変えたい時には、本体事移動させる事になります。
上下の角度は45度。これは手動で角度を変えてあげる必要があります。
スノーピークのフィールドファンは、左右の首振り機能が付いています。
角度は45度で、ボタン1つで自動で首振りをするようになります。
上下の角度は、こちらも手動になるのですが、フレームにあるロックボタンを押しながら角度調整する必要があります。
扇風機の風を常に浴びていたい僕は、首振り機能は必要なく1人で独占して使いたいんです。
しかし、クレイモアファンV600+の口コミを見ると、首振り機能が欲しかったという書き込みがいくつかあるので、一般的には首振り機能が欲しいという人が多いのかも知れません。
そう考えると、スノーピークのフィールドファンの方が、理想的なのかなと思います。
あと僕が今使っているルーメナーのFAN STAND2も首振り機能は付いていませんが、僕の使い方では今まで不便に感じた事はありません。
吊るして使える?
プリズムのクレイモアファンV600+は、背面側に手で持てるようにハンドル(取手)が付いています。
元々コンパクトなサイズで、この取手を持つ事で移動させる事も楽にできます。
また脚部の三脚は簡単に取り外す事ができ、背面のハンドルをフックに引っ掛けるだけで、テントの天井などに吊るして使う事ができるんです。
一方、スノーピークのフィールドファンにも、背面側にハンドル(取手)が配置されています。
もともは下向きに収納されているのですが、手で上向きにする事で、ハンドルとして使えるようになります。
しかしこのハンドルが、ちょっと幅が広いんです。
手で持つ時には良いのですが、S字フックに引っ掛けるのには太過ぎて、引っ掛ける事が出来ません。
大きめのS字フック等を準備しておかないと、引っ掛けて吊るして使う事は出来ないかも知れません。
フックに引っ掛けやすいのは、クレイモアファンV600+の方が優っていると感じました。
オフタイマー
クレイモアファンV600+もスノーピークのフィールドファンも、オフタイマーの機能が付いています。
ただ設定できる時間にちょっとだけ違いがあるんです。
クレイモアファンV600+のオフタイマーは、1・2・3・4と1時間毎に4時間まで設定する事が出来るようになっています。
一方スノーピークのフィールドファンは、1・2・4時間に設定する事ができ、何故か3時間はありません。
3時間後に切れる設定がどうしても必要かどうかは分かりませんが、何かちょっとむずむずしちゃいませんか?
サイズ感
本体のサイズ感を比較するのに当たって、キャンプではコンパクトなのが良いのか、風力が強そうな大き目なサイズが良いのかで、評価が違ってきます。
なので今回は、とりあえずサイズだけ記載しておきます。
クレイモアファンV600+のサイズは243×226×350(h)mm。重量は約600gと、とても軽くて、キャンプに持って行きやすくなっています。
スノーピークのフィールドファンのサイズは、幅272×奥行き185×高さ284mmで、重量が約1.3kgです。
クレイモアファンV600+は三脚だし、見た目がスッキリとしていて軽そう。
サイズ的には、そこまで差は無いのかなと思うのですが、骨太で重量感があるのはスノーピークの方です。
ちなみに僕が所有しているルーメナーのFAN STAND2を比較に加えると、サイズが165×268×131mmで重量が約460gと、3つの機種の中で1番コンパクトになっています。
さらに言うと、家庭用のサーキュレーターと比較すると、クレイモアファンV600+もフィールドファンも一回りコンパクトなサイズになっていました。
風力の違い
スノーピークのフィールドファンのレビューや、プリズムのクレイモアファンV600+のレビューの時にも記載しましたが、三脚にビニール紐を取り付けた物を扇風機の前に置き、ビニール紐がどれくらいなびくか試しました。
扇風機とその三脚(風力測定器2)は、ANOBAの80cm幅のロールトップテーブルの隅と隅に置き、扇風機が違っても距離はなるべく同じになるように設置しました。
暑がりの僕的には、風力が強い扇風機の方が助かるし、魅力的に感じています。
なので今回も、最強のモードでどちらの風が強いのかを比較してみたいと思います。
プリズムのクレイモアファンV600+は、風量調整が4段階あります。
もちろん4が1番風が強いモードです。
スノーピークのフィールドファンは、弱・中・強の3段階。
まずは、クレイモアファンV600+の最強の4を見てみます。
ビニール紐は、真横になびくまでは行かず、だいたい50度ぐらでした。
測定器の高さが少し低く、クレイモアファンV600+本体の角度が少し下向きになっているのですが、それにしても少し勢いが足りない感じがします。
次は、スノーピークのフィールドファン。
強モードにして風を送ってみると、風力測定器2のビニール紐は真横になびきました。
しかも、凄く勢いが良いように見えませんか?
実際に、風の勢いは全く違いました。
この2機種、それぞれ最強のモードで比較してみると、天と地の差があると言っても良いほど風力に差があります。
ではクレイモアファンV600+の最強は、フィールドファンの弱・中・強のどれと同じくらいなのか比べてみると・・・
クレイモアファンV600+の最強モードは、フィールドファンの弱とぼぼ同じぐらいの強さでした。
何度か両機種の前に手をかざして風力の強さを比べてみたら、クレイモアファンV600+の最強モードは、フィールドファンの弱モードより僅かに強いかな・・・そうでも無いかなと言った微妙な感じ。
体感では、ほとんど差が分からなかったので、イコールとしても良いかも知れません。
これには、ちょっとショックを受けました。
風力至上主義の僕には、風が強いのが正義!
いくらデザインが良くても、風が弱いと、夏場では汗が噴き出てきてしまいます。
もしかしたら、これには同意を得られないかも知れませんが、僕個人的にはフィールドファンの方が勝っているし優っていると思いました。
そんな事もらあろうかと、キャンプ場に普段使っているルーメナーのFAN STAND2と、アンド・デコのサーキュレーターを持って来ていました。
ルーメナーのFAN STAND2は、クレイモアファンV600+と同じく4段階で風量調節でき、最強の4で計測します。
どちらも最強のモードで比較したら、スノーピークのフィールドファンとルーメナーのFAN STAND2はほぼ同じくらいの風力。
何度か風を浴びて比べると、ややフィールドファンの方が風が強いかなと感じたので、この2機種ではルーメナーよりフィールドファンの方が風力があると判断しました。
もちろんフィールドファンとルーメナーが大体同じくらいの風力なら、クレイモアファンV600+はその下になります。
ルーメナーのFAN STAND2の2〜3段階の間ぐらいが、クレイモアファンV600+の最強モードと同じくくらいでした。
家庭用のサーキュレーターで、アンド・デコのサーキュレーターは、10段階あり細かく風量調整が出来ます。
アンド・デコのサーキュレーターの10段階中の10では、かなり強く風が吹きます。
スノーピークのフィールドファンの数段上と言った感じ。
10段階の風量調整を徐々に下げていくとアンド・デコのサーキュレーターの8段階目ぐらいの風量が、フィールドファンの強と同じくらいに感じました。
その結果、やっぱり家庭用のサーキュレーターは風力が強いんだなと再認識。
ただそのパワフルな分、サイズが大きくなっているので、持ち運ぶのには嵩張ってしまいます。
と、家庭用のサーキュレーター等には、さらに強力な物も存在しています。
本当に風力重視で考えるなら、ポータブル電源か電源付きサイトを借りて、家庭用の扇風機やサーキュレーターを持ち込んだ方が良いのかも知れませんね。
駆動音の大きさ
プリズムのクレイモアファンV600+は、DCモーターを採用しています。
DCモーターほ、消費電力が低く、静音性が高いというメリットがあるんです。
なので、今回の比較で他の機種と比較していても、とても静か。
最強モードにしても、本当に静かでした。
他の3つの機種は、最強モードにすると風の勢いが良い事もあり、それなりに音が聞こえてきます。
特にアンド・デコとフィールドファンは、ボーっという風の音がしてきます。
キャンプ場の日中では、気にならない音だとは思いますが、寝入る時にはちょっとうるさいと感じる人もいそうです。
僕の持っているルーメナーのFAN STAND2は、既に3年使っているので、経年劣化もあり音がうるさくなっています。
これはカタカタと本体の音が鳴るので、ちょっと気になります。
ただ今回の比較では、経年劣化が原因かも知れないので、考えないようにします。
そうすると1番静かなのは、クレイモアファンV600+です。
やっぱり家庭用のサーキュレーターはパワフルさもあってうるさいと言いたいところですが、スノーピークのフィールドファンも同じぐらいに音は大きく聞こえます。
どちらかと言えば、フィールドファンの方がややうるさく聞こえる感じでした。
静音性なら、クレイモアファンV600+が1番です。
比較表
風力は、アンド・デコサーキュレーター>スノーピーク フィールドファン>ルーメナーFAN STAND2>プリズムクレイモアファンV600+。
静音性は、プリズムクレイモアファンV600+>アンド・デコサーキュレーター>スノーピーク フィールドファン(ルーメナーFAN STAND2は除外)。
商品名 | プリズム クレイモアファンV600+ | スノーピーク フィールドファン |
---|---|---|
サイズ | 243×226×350(h)mm | 幅272×奥行き185×高さ284mm |
重量 | 約600g | 約1.3kg |
駆動方式 | バッテリー内蔵 | ACアダプタ付き(バッテリー別売り) |
首振り機能 | なし | 左右45度 |
連続使用時間(弱) | 32時間 | 約9時間40分(BL1830B使用) |
オフタイマー(時間) | 1・2・3・4 | 1・2・4 |
まとめ
今回はプリズムのクレイモアファンV600+とスノーピークのフィールドファンのどちらを購入すべきか、色々と比較してみました。
人によって求める事は違うと思いますが、個人的には風が強い扇風機の方が好みなので、スノーピークのフィールドファンの方を買うべきだと思います。
しかし、別売りのバッテリーを購入するか、またはポータブル電源の入手、はたまた電源付きサイトの予約等、ちょっとハードルが高いのも事実。
元々マキタのバッテリーやポータブル電源を持っているのなら、もちろんフィールドファンが絶対に良いと思います。
そこまで資金が用意できない場合だったり、風力をそこまで求めていないのなら、クレイモアファンV600+でも良さそうです。
何しろおしゃれだし、サイトに置いておくだけで絵になります。
おしゃれさもあまり求めていないのなら、一昔前に流行ったルーメナーの方が風力が強いのでおすすめです。
強モードでの連続使用時間が短いのは、ポータブル電源やモバイルバッテリーを用意しておく事で対策できます。
本当に本当に風が弱い物をお求めなら、家庭用のサーキュレーターがあれば満足出来ると思います。
今流行っているキャンプ用の扇風機、プリズムのクレイモアファンV600+とスノーピークのフィールドファン。
どちらを購入するのか、参考にしていただければ嬉しいです。
僕ならスノーピークのフィールドファンを選んじゃう!
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