冬キャンプでいつかは使ってみたいアイテムに、薪ストーブがありますよね。
ゆらゆらと燃える炎が楽しめるし、雰囲気があり楽しいし、何より暖かい。
薪ストーブと焚き火は、同じ薪という燃料を使うし、暖を取ることや調理に使うこと、さらには炎を楽しむという目的が同じです。
それならどっちでもいいじゃん、何ならお手軽な焚き火のほうが・・・なんて思ってしまいそうですが、焚き火には焚き火、薪ストーブには薪ストーブの良さがあるんです。
例えば、燃焼スピードや炎の大きさを比較的簡単に調整できるのは、空気の使用量を調整できる薪ストーブの方に軍配が上がります。
薪が燃えて発生した熱を、本体表面からの輻射熱に変えて周囲の空気を温める効果も、薪ストーブには期待することができます。
それに、あくまで自己責任ではありますが、テント内でも使用できるのも薪ストーブの方。
焚き火ではそうはいきませんよね。
薪を燃やして暖を取るという単純な行為でも、薪ストーブで暖をとることそのものが冬キャンプの醍醐味と言っていいほど、キャンプを盛り上げてくれるキャンプギアの1つなんです。
そこで今回紹介したいのはDODの「おとなのまきちゃん」。
薪ストーブにちょっと興味が出てきたの初心者さんから薪ストーブに慣れたベテランキャンパーさんまで、多くの方に愛されるように、細かな工夫が散りばめられたこだわりのキャンプギアに仕上がっています。
とってもシンプルなのに本格派。
今回は、DODのおとなのまきちゃんのスペックや、おすすめポイント・機能性・デメリットについて詳しく紹介していきたいと思います。
DODの薪ストーブ「おとなのまきちゃん」
DOD おとなのまきちゃんのサイズ
出典:DOD
DODの薪ストーブ「おとなのまきちゃん」の収納時のサイズは、約W51×D32×H30cmとなっています。
収納時というのは、本体の大きさはそのまま。その中に煙突やダンバーを収めてキャリーバッグに入れた状態のこと。
なので、本体を折りたたんで薄くして持ち運べるのではなく、本体自体はほぼ使用時の状態になっています。
それを組み立てると、煙突の分高さがでて約W50×D31×H256cmとなります。
煙突の直径は約8.1cm。
ストーブの本体は約W47×D27×H28.5cmで、重さは付属品含め約18.7kgあるので結構ずっしりとした重さがある感じです。
付属しているスチールテーブルの静止耐荷重は40kgあるので、組み立てたストーブの中に薪を入れても、全体をしっかり支えることができます。
4つの吸気口とダンパーで細かく空気の流れを調整して、ダイナミックな炎からゆらゆら揺れる神秘的な癒し系の炎まで、幅広い薪ストーブの表情を楽しむことができます。
ちなみにおとなのまきちゃんは、薪ストーブ製品本体に煙突受け部、煙突下部、煙突の中間部が4本、煙突上部、固定用のワイヤーロープが2本、ロストル、スチールテーブルがセットになっています。
その全てを収納して持ち運ぶことができる、丈夫なキャリーバッグが付属しています。
おとなのまきちゃんの特徴 おすすめポイント
①全てが収まるコンパクト設計
出典:DOD
スチール製の薪ストーブって見た目も無骨でかっこいいんですが、重量も出やすいし嵩張るんですよね。
おとなのまきちゃんも付属品含め約18.7kgあるのでかなり重量感がありますが、全てのパーツが組み立て式となっていて、煙突やダンパーを本体内部へ収納することができます。
専用のキャリーバッグの中に収納して持ち歩くことができるので、移動時や収納時はスッキリとしています。
②おとなのまきちゃん「だけ」で楽しめるオールインワン性
出典:DOD
薪ストーブを使ってみたいと思っても、薪ストーブってそれだけではなかなか遊べないアイテムなんですよね。
脚がついていなければ本体から伝わる熱で地面を傷つけてしまうし、煙突がなければテント内での使用はできません。
せっかく薪ストーブを購入したというのに煙突がついていなかったり、オプション購入だったなんてあとで気づいたらがっかりしてしまいませんか?
おとなのまきちゃんは、薪ストーブに必要な本体とテーブル、煙突とダンパーが全てワンセットなってひ1つのバッグに収められています。
ただし、ワイヤーを固定するペグだけは付属していないので、別途用意しておきましょう。
③おとなのまきちゃんのシンプル構造
出典:DOD
おとなのまきちゃんがベテランキャンパーだけでなく、初心者キャンパーさんにもおすすめの理由があります。
それは設営がシンプルなので、とても簡単に設置ができるところです。
付属のテーブルの上に本体を設置。
出典:DOD
本体天板にある穴の凹みに煙突を差し込んで、組み立てた煙突を立ててワイヤーで固定します。
後は内部にロストルを入れて準備完了。
薪ストーブに火を入れるまでの準備はこれで終了です。
おとなのまきちゃんは、薪ストーブに慣れていない初心者さんにも挑戦しやすい準備の簡単さや、敷居の低さも魅力の1つなんです。
④おとなのまきちゃんで炎を楽しむ
出典:DOD
薪ストーブは暖房器具として発する熱の暖かさだけでなく、その見た目の美しさにもメリットがあります。
ストーブの中で燃える薪の炎を眺めることは、人に大きな癒し効果を与えてくれるんです。
おとなのまきちゃんは大きな耐熱ガラス窓を装備していて、そこから炎が燃える様子を眺めて楽しむことができます。
このガラス窓からは、燃える薪の残量のチェックもできるので実用的でもあるんです。
出典:DOD
また、薪ストーブでは神秘的な「オーロラバーン」という現象を観察することもできます。
オーロラバーンは、燃焼温度と空気の吸気量の条件が揃うと発生することがある現象で、時に炎に青色が混じったり炉内全体がゆらゆらと幻想的に揺らいで見えたりします。
おとなのまきちゃんは、4ヶ所の吸気口と煙突部のダンパーで細かく空気の流れを調整することができるので、オーロラバーンを発生しやすくできるようなんです。
オーロラバーンをもっと発生しやすくするための条件や実際の様子は公式サイトでも確認できますが、ぜひ実際に自分の目で見てみたいですよね。
薪ストーブに慣れるまで、窓がスス汚れして中が見えなくなってしまうことも多々あるかもしれません。
色々と試行錯誤した後に、美しい炎を見れた時の感動もいいものです。
⑤おとなのまきちゃんで料理を楽しむ
出典:DOD
DODのおとなのまきちゃんは、天板に鍋ややかんなどのクッカーを乗せて加熱して調理することができます。
他にも本体下部にはオーブンを備えているので、キャンプで手作りピザなども楽しむことができちゃいます。
これは是非色々なキャンプ飯を試してみたくなりますよね。
⑥高い耐久性で長く使える
出典:DOD
おとなのまきちゃんの素材は、耐久性の高いスチール製。
シックで無骨感漂う黒い本体カラーは、錆を軽減するための耐熱塗装をされているんです。
また同じ耐熱塗装を施されたスチールテーブルが付属しています。
このスチールテーブルは、薪ストーブと地面の間に隙間を作って地面へ熱を伝えないようにする為のものなので、必ず使用するようにしてください。
⑦無駄のないサイズ感
出典:DOD
おとなのまきちゃんのサイズ感、実はとてもちょうどいいんです。
一般的に販売されている薪のサイズってどれくらいかご存知ですか?
ホームセンターなどで一般的に購入できる薪は、短いもので20cm、長いものなら50cmくらい。
僕が行くキャンプ場の売店で売っている薪では、だいたい40cmぐらいです。
おとなのまきちゃんはその一般的な薪のサイズである40cmくらいがちょうどよく収まるサイズをしているんです。
DOD おとなのまきちゃんのデメリット
①火事・火傷に注意
おとなのまきちゃんは鉄製。頑丈なスチールを使用しています。
スチールは丈夫で蓄熱性の高い素材なんですが、その分使用後はしっかりと冷ましてから撤収作業を行わないと火傷の危険性があります。
本体だけでなく煙突の扱いにも注意して、使用中は本体にも煙突にも触れないように注意しましょう。
煙突は、自分で思っているより高温になっています。
耐熱グローブではないグローブだと、変形してしまったり溶けてしまうこともあるので、使用中は耐熱グローブを着用してください。
もちろん火傷だけでなく、テントや布など燃えやすい可燃物を周囲に置かないように注意してください。
これはDODのおとなのまきちゃんだけではなく、他の薪ストーブやストーブ全般で共通して言えることです。
②一酸化炭素中毒に注意
煙突があるので、おとなのまきちゃんはテントのなかでも使用しようと思えばすることができます。
しかしテントの中で石油ストーブや薪ストーブ、ガスストーブなどを使うと一酸化炭素中毒になる危険があります。
使用中はこまめな換気をこころがけ、一酸化炭素チェッカーを併用し、就寝時には必ず消すようにしてください。
なお、どのメーカーもこういった石油ストーブや薪ストーブ、ガスストーブなどをテント内で使用することは推奨していません。
DODもまた同じで、同じメーカーだからといっておとなのまきちゃんとDODのテントの相性がいい、組み合わせて使えるわけではありません。
屋外で使用することが大前提で、テント内での使用はあくまでも自己責任です。
③重い
出典:DOD
本体18kg超えの重さは、抱えてみるとやっぱりかなりの重量級。
全てを収納したキャリーバッグも持ち手を両手でしっかりと持たなければ、大体の人が持ち上げることもできないでしょう。
持ち上げられたとしても、かなり大変そう。
もしもおとなのまきちゃんをテント内で使用したいと考えた場合、組み合わせて使用するテントはコットンかポリコットン製の物が多いと思われます。
これらの素材のテントもまた化繊のテントより重い傾向にあるので、重さについてはある程度の覚悟が必要であると覚えておきましょう。
DOD おとなのまきちゃん スペック
- サイズ・全体組立時:(約)W50×D31×H256cm
- サイズ・ストーブ本体:(約)W47×D27×H28.5cm
- サイズ・煙突直径:(約)8.1cm
- 収納サイズ:(約)W51×D32×H30cm
- 重量(付属品含む):(約)18.7kg
- 静止耐荷重・テーブル:40kg
- 材質・製品本体(薪ストーブ)、煙突受け部、ロストル、テーブル:スチール
- 材質・煙突、煙突固定リング、ワイヤーロープ:ステンレス
- 材質・キャリーバッグ:ポリエステル
まとめ
DODおとなのまきちゃんは、耐久性の高いスチール製の薪ストーブです。
オプションで別途購入することなく必要なものが一通り揃っており、それら全てを専用のキャリーバッグに収納することができます。
おとなのまきちゃんの使い方はとっても簡単。
付属のスチールテーブルを設置。その上に本体を乗せるだけ。
まきちゃんの天板の穴に煙突をはめ込み、煙突を組み立てワイヤーを通してペグで固定しましょう。
ペグは付属していないので、別途準備が必要になってしまいます。
あとは、ロストルを内部にいれて準備完了。
このように事前準備に時間がかからないのが魅力なんです。
さらには、市販されている薪(40cmくらい)が入るのに適度なサイズ感もおすすめポイント。
大きな耐熱ガラス窓からは、薪ストーブのなんとも言えない雰囲気の美しい炎を楽しむことができるし、薪が燃え尽きるまでを目で見てチェックすることができます。
初心者キャンパーさんも、薪ストーブに慣れたベテランキャンパーさんも、シンプルだからこそ奥深いDODのおとなのまきちゃんを囲んで、是非「大人の冬キャンプ」を遊んでみてください。
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アイキャッチ画像 出典:DOD