ウッドストーブと言えば、有名なものだと雑誌やテレビ・各SNSでも話題になったSolo Stove、アメリカのアウトドアブランドTOAKS(トークス)のBPウッドバーニングストーブあたりが人気です。
ウッドストーブは主にソロ向きの小型ストーブで、小型の焚き火台と薪ストーブの中間のようなキャンプギア。
大抵は大きな薪は入らなくコンパクトな物で、キャンプ場に落ちている小枝や枯れ葉などを燃やしたりして楽しむいわば「ロマンギア」に近いものと言えるかもしれません。
このウッドストーブの形状は円筒型や縦長になっているため、煙突効果が期待できます。
そのおかげで燃焼効率が良く、二次燃焼が促進される二重構造が採用されていたりして、小枝や枯れ葉などはよく燃えるんです。
今回紹介するキャンプギアはMakuakeでプロジェクト公開中のもの。
商品紹介ページでは、アウトドアストーブや薪ストーブとして紹介されてますが、機能性から見てキャンプギアとして大きく分類するとそれは「ウッドストーブ」に近いとも言えそうなアイテムです。
その名も『SAHARA焚き火灯籠』。
今回は、Makuakeでプロジェクト公開中のSAHARA焚き火灯籠の魅力や特徴について紹介します。
目次
1台で3役こなせるSAHARA焚き火灯籠
『SAHARA焚き火灯籠』って結局何?
SAHARA焚き火灯籠は、Makuakeのプロジェクトページの中では「アウトドアストーブ」と表現されています。
この商品のスペックや特徴を見ると、燃料に薪を使用するという時点で、焚き火台や薪ストーブ、前述したウッドストーブ(ネイチャーストーブ)あたりにジャンル分けされるキャンプギアだと思います。
中でも紹介ページにある煙突効果を生み出せるという点や形状などの特徴からすると、ウッドストーブと呼ぶのが一番ふさわしいかもしれません。
四角柱型のシンプルな焚き火燈籠の中に薪を入れて燃す仕組みになっているのですが、その形状が煙突効果を生み出し、より良い燃料効率を得ることができるようになっています。
ウッドストーブは一般的にはソロ向けギアでコンパクトなのですが、それらのウッドストーブよりSAHARA焚き火灯籠は大きめの作りになっています。
サイズが大きければ暖も取りやすく、上部にロストルを乗せれば調理もしやすくなります。
火を焚かない時はランタンなどの光源を入れて、間接照明用の灯籠として楽しむこともできるんです。
これ1つでストーブ(焚き火台)、調理台、灯籠(照明)の3役がこなせちゃう、頼もしいアイテムなんです。
SAHARA焚き火灯籠の特徴
①良く燃え美しい炎が楽しめる
SAHARA焚き火灯籠の紹介ページを見ていると、ものすごくよく燃えるんじゃないかなと思ってしまいました。
その秘密は、SAHARA焚き火灯籠の形状にあるようなんです。
SAHARA焚き火灯籠は、マットな質感の黒い鉄製の4枚のプレートを組み合わせたシンプルなデザインをしています。
本来、薪ストーブであれば燃焼室と煙突は別々になっているのですが、SAHARA焚き火灯籠はそれらが一体化した形になっています。
この縦長の本体の中に、キャンプ場など現地に落ちている枝や松ぼっくりを拾ってきて、燃料として燃やします。
SAHARA焚き火灯籠の中で燃えた枝や松ぼっくりは、外部から空気を吸い込みさらに強く燃焼するためのエネルギーを得ます。
燃焼に必要な空気は灯籠の下以外、ちょうどよい位置に開けられた空気孔からも取り入れ、中ではより激しい燃焼が起きるようになります。
するとさらに、煙突状になったSAHARA焚き火灯籠の内部で上昇気流が発生し、焚き口からも空気が引き込まれていきます。
高温になった空気により、燃料から出た可燃性ガスが再燃焼を始め二次燃焼が起こる仕組みです。
この二次燃焼が上手くおきるかどうかが薪ストーブや焚き火台、ウッドストーブの良し悪しを決めると言っても過言ではありません。
SAHARA焚き火灯籠はこの「良い燃焼」と「二次燃焼」が非常に良く発生しやすい構造になっているんです。
②薪割り不要!?
薪は自然物なので、いつでも割りやすかったり、扱いやすいという物ではないんですよね。
集めた原木や買ってきた薪を、燃やしやすいように割るのはある意味必要不可欠な作業。
でもこの作業って道具も力も必要だし、実はちょっと面倒だなって思ってる人もいるんじゃないでしょうか?
しかし先述したように、SAHARA焚き火灯籠は二次燃焼が起きやすく、とにかくよく燃えるアウトドアストーブなんです。
しかもSAHARA焚き火灯籠の焚き口は広めに作られていて、そもそもの燃料力も煙突効果のおかげでかなり高いので、太い薪をそのまま入れても燃せてしまうほどパワフル。
むしろ薪が太ければあっという間に燃え尽きてしまうこともなく、薪を節約しながらじっくりと炎を楽しむこともできます。
逆にさっと火力を出したければ、薪割りをすれば良いんです。
このように、その日の焚き火のスタイルに変化をつけられるのもSAHARA焚き火灯籠の良いところ。
拾った枝や枯れ葉、松ぼっくり、市販の薪はもちろん、なんなら廃材や傷がついたりカビが生えてしまったような(焚き付けには問題ないけど)ちょっぴり傷んでしまった薪、割り箸に新聞紙も燃せてしまうので、キャンプで手に入る素材で楽しむ無骨キャンプやブッシュクラフトをメインに楽しむ自然派キャンパーさんには特におすすめです。
さらには、災害時にライフラインが途絶えてしまった時にもSAHARA焚き火灯籠があると頼りになると思います。
③頑丈さとおしゃれさの演出
強い火力を扱うストーブは、使用中だけではなく持ち運び中、そして現地でも壊れにくいさというのは必要不可欠な要素ですよね。
SAHARA焚き火灯籠は頑丈な鉄製なので、その点は安心材料として考えて良いでしょう。
錆止め加工が施されていて、本体の2枚のプレートパーツにグレート(火床)を挟みながら残りの2枚のプレートをつけて固定するだけのごくごくシンプルな構造になっています。
使用しない時はバラしておいて置けるので省スペースでもあります。
シンプルなのは構造だけではなく、デザインにも生かされています。
マットな黒い本体はシンプルでな上にデザイン性が高く、置いておくだけでめちゃくちゃかっこいい。
使用しない時には、本体の中にランタンを入れておけば、燃焼効率を上げるための空気穴もおしゃれな光と影の演出に早変わりしてしまいます。
ランタンの明るさや点灯する位置や場所を変えるだけで、その表情をガラリと変化させることができます。
もちろんその穴から漏れ出る光と影は炎でも楽しむことができるので、明かりを楽しむ灯籠としてもSAHARA焚き火灯籠はとっても楽しいアイテムなんです。
④手軽な調理台
SAHARA焚き火灯籠を焚き火・キャンプファイヤー・おしゃれな間接照明としての用途の他に、焚き火台を使って調理するように料理を楽しむことができます。
しかも火力が強いので短時間で調理ができちゃいます。
四角柱の柱型という安定感のある形状であるので、調理器具が24×24cm以上であれば、SAHARA焚き火灯籠の上にそのまま乗せることも可能。
なお元々30×30cmのロストルが付属しているので、ケトルを乗せたり、そのままバーベキューの焼き網として使用することもできちゃいます。
パーツはバラバラのプレート状にできるので、使用後のお手入れも楽にできそうです。
⑤ウッドストーブだけど暖かい
小型のウッドストーブ全般に言えることなんですが、小型のストーブって正直暖を取る意味ではあまり効果的とは言い難い・・・って思いませんか?
薪ストーブも石油ストーブも、内部で発生した熱を本体に当てて輻射熱に変え、輻射熱により周囲の空気を暖める仕組みになっています。
輻射熱を発生させる本体が小さければ周囲の空気を暖める「熱源」が小さくなるので、当然のことながら周囲の空気は温まりづらくなります。
SAHARA焚き火灯籠は、約24cm×約24cm×高さ60cmと高さがそこそこあるので、温まる表面の面積が結構広い。
なので薪を燃やし、炎を楽しみ、その熱で調理をしながら暖も取ることができちゃうんです。
趣味と実用性を兼ねた汎用性の高さからも、このSAHARA焚き火灯籠は評価できるし、面白いストーブであると言えるんじゃないかと思います。
SAHARA焚き火灯籠のスペックと付属品
SAHARA焚き火灯籠の本体サイズは、約24cm×約24cm×高さ60cm。板厚は2mm。
約24cm×高さ60cmの4枚のプレートにバラすことができます。
こちらに約24cm×約24cmのグレート(火床)が1枚。
2枚の側面にグレートを挟み、さらに2枚の側面で挟んで組み立てて準備完了となります。
必要に応じて30cm×30cmのロストルを使用しましょう。
本体重量は約7kg。
本体の材質は、錆防止加工が施された黒いマットなカラーの鉄製。
ロストルはステンレス製。
組み立てに必要なネジ16本と六角レンチが1本付属しています。
- 本体サイズ:約24cm×約24cm×高さ60cm
- 板厚:2mm
- 本体重量:約7kg
- 材質:鉄(サビ加工)
環境にも貢献する『SAHARA焚き火灯籠』のお得なセット!?
SAHARA焚き火灯籠をすぐ使えるように、格安の薪ボックスのセットもリターン購入品として用意されているので最後に紹介したいと思います。
この薪ボックスは三重県産の広葉樹と針葉樹のミックスボックスとなっていますが、初心者にも火がつきやすく焚き火を楽しみやすいように針葉樹が比較的多めに入っているとのこと。
一般的なホームセンターで販売されている薪って、まっすぐで綺麗なものが多いので、意外と割高でコストが高いことも多いんですよね。
燃やしやすい薪にするのには、まっすぐな薪の方が薪割りもしやすいし、薪割りした方がよく燃えやすい。
世の中には「薪として機能に問題はないけど経費や見た目の問題で出回ることができない薪」もたくさんあります。
だけどそんな薪たちだって、見た目がわるいわけで使えないわけじゃあ絶対にないし何より勿体無いと思いませんか?
そこで株式会社シーティーエスはそんな薪たちを、今回安価な価格でボックスに詰めて『SAHARA焚き火灯籠』と一緒に販売することにしたようです。
薪は少々コスパが悪いかもしれませんが、このボックスの薪たちはちょっぴり見た目が悪いだけで焚き付けとしてはなんの問題もないし、コストも控えめ。
なので、初心者キャンパーさんでも、コストを気にすることなくガンガン燃やして焚き火を楽しむことができます。
そしてこれら見た目が良くない薪たちを使用することで、本来捨てられてしまうこれらも接続可能なエネルギーであること、薪になるまでの大変な労力が必要なこと、使わなければ朽ちてしまうエネルギーをこうして無駄なく利用できることを、『SAHARA焚き火灯籠』で楽しく遊びながら勉強し、身を持って理解することができます。
なお、先述した通り、SAHARA焚き火灯籠は燃焼効率が大変良く、太い薪でもガンガン燃せてしまう火力の強さも持つので、あえて節があって普通は薪割りしにくく避けられるものやカビが生えて燃えにくくなってしまったものも含まれます。
しかし防腐剤など人体や自然に害のあるものは一切含まれていません。
冬の間に伐採され、玉切り・薪割り機でちょうどいい長さに薪割りされ、水分量が20%以下になるまで乾燥させた自然で天然の焚き木なので、ガンガン燃やして焚き火を楽しめるようになっています。
こうした活動もまた自然環境の循環と森林の環境を作る貢献活動につながっていくということです。
まとめ
SAHARA焚き火灯籠は、公式の紹介ではアウトドアストーブ、薪ストーブと紹介されているアウトドア用のストーブです。
一般的なウッドストーブと呼ばれるシンプルなストーブとよく似た構造の、縦長の煙突型をしていて、4枚の長方形の鉄製プレートと1枚の正方形のプレートを組み合わせて使用します。
煙突効果で中の薪が非常に燃えやすい構造になっており、さらに二次燃焼も起こしやすい構造になっています。
一般的なウッドストーブと違う点は、焚き口が広めに取られているので、太い薪をそのまま突っ込んで燃やすことができるということ。
そして一般的なウッドストーブよりも高さがある分、薪ストーブのように暖も取ることができます。
火力が強いので、焚き口の上に付属のロストルを乗せることで調理にも使えます。
空気孔として設けられた孔から漏れる明かりは柔らかくあたりを照らし、照明としてもおすすめ。
焚き火をしない時は内側にランタンを入れて間接照明として使用しても良さそうです。
バラバラのプレート状にして持ち歩くことができるので、収納も省スペース。
1つで3役こなし、火力と燃焼力の強さからどんな薪でも燃せてしまうという小型のストーブや焚き火台らしからぬ、ありすぎる頼り甲斐。
SAHARA焚き火灯籠は、あなたのキャンプにとってかなり面白い遊び道具になること間違いなし!
気になる人は是非Makuakeをチェックしてみてください。
現在Makuakeにて応援購入することができます。
現在購入すると4月末頃到着するようです。