「ソロストーブ」というキャンプギアを知っていますか?
YouTubeやインスタグラムなどのSNS、アウトドアやキャンプ好きの芸能人にも愛用者の多いキャンプギアで、最近はテレビで目にすることも増えているアイテムなんです。
見たことがあったりカッコいいなと思っていても、結局この「ソロストーブ」は何に使い、何に役立つのか、そもそもこれは何なの?と詳しく知らない人も多いはず。
焚き火台みたいにも見えるし、ストーブっぽくも見えたりして。
ただ用途はわからないけど、使っている姿はオシャレなんですよね。
そこで今回はエコでおしゃれで機能的な「ソロストーブ」について、これが何なのか使い方はどうなのかなど詳しく掘り下げて紹介したいと思います。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2021.12.11に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
キャンプで人気のソロストーブって何なの?
ソロストーブとはそもそも何?
出典:楽天
ソロストーブは、アメリカのテキサス州生まれ。「環境に優しく」「丈夫」で「軽い」ストーブを追い求めた、あるアウトドア愛好家によって生み出されたストーブです。
単なる暖房器具としてのストーブではないし、薪ストーブとも違うし焚び火台でもない。
ソロストーブはそもそも何なのか、という疑問を持っている方も沢山いると思います。
ソロストーブは「ウッドストーブ」や「ネイチャーストーブ」に分類されるストーブなんです。
薪ストーブや焚び火台は事前に準備しておいた「薪」を燃料として使用しますが、ソロストーブを始めとするウッドストーブは燃料となる小枝や枯葉、松ぼっくりなどを現地調達するのを前提として設計されています。
ウッドストーブは燃焼により発生した不燃性ガスを熱した空気で再引火させるという「二次燃焼」を発生させます。
温められた熱によりストーブの内部で上昇気流が発生し、炎が強くなればなるほど下の通気口から入った空気が巡回し、効率よく燃焼が行える構造になっているんです。
二次燃焼が起こるほどの強い炎になれば、湿気を含んだ枝や落ち葉でも燃やして燃料にできます。
準備した薪でも燃料にできますが、現地調達できれば燃料の残量を気にしたり、持っていくときの荷物の量が気にならなくなりますよね。
炎の勢いが強いと燃料の消費も激しくなりますが燃料代は少なくて済むし、薪を使用した焚火台や薪ストーブより火力が強くなることもあります。
火力の強さから暖を取るだけでなく、調理用としても活躍できるキャンプギア。
そんなウッドストーブの中でも、人気が高く注目を集めているのが「ソロストーブ」です。
なんだか使うのがむずかしそう、ベテランキャンパーじゃないと扱えないのかな・・・なんて敷居の高さも感じてしまうかもしれませんが、ソロストーブなら心配無用!
ソロストーブは独自の構造で燃焼効率をUPさせ、初心者からベテランまで幅広いキャンパーに使えるように設計されているため、その機能性や使いやすさ、そして火力の強さにおいて特に高い評価を受けているんです。
ソロストーブの使い方
そんなソロストーブ、どうやって使ったら良いのか説明しますね。
まずは現地で燃料になるものを探しましょう。
できるだけ燃えやすいように、乾いているものが良いと思います。
ソロストーブは小さいので、5~8cmくらいに折っておくと入れやすいです。
ソロストーブは燃焼後も移動可能なところが強みですが、設置場所は風が強く当たらず、できるだけ平らな場所にしてください。
通気口を塞がないように、なおかつ安全に使用するためには、ソロストーブ周囲半径1.5m以内の落ち葉や小枝、雑草はなるべく取り除いておくと良いです。
クッキングリングを取り外して燃料となる小枝や落ち葉を入れ、ストーブの上部で火をつけます。
本体が濡れるなどして火が付きにくい時は着火剤の使用もおすすめです。
火が安定したら外していたクッキングリングをセットします。
これで調理などにも使えるようになります。
ソロストーブを使う3つのコツ
①着火時に枝はぎっしり詰めよう
最初に燃料として本体に詰める枝が少ないと、一気に燃えてあっという間になくなってしまいます。
火力に安定感がないと、調理中に燃料の追加として頻繁に枝を入れなければならなくなり、ちょっと面倒くさいですよね。
出来るだけ長く燃焼させるためにも、最初の枝は多めに入れた方が良いと思います。
太目と細目とで枝の太さを調節して隙間を埋めるなどの工夫も有効です。
②マストな燃料は「乾いている」方が良い
とはいえ、容器が小さめの為濡れた枝ばかりを燃料として詰め込んでしまうと、燃えるのに時間がかかったり火力が弱くなってしまったり、いざ乾いて燃え始めても煙を多く吐き出して結局強く燃えないなんてこともあります。
やはり燃料にするならできるだけ乾いている枝や落ち葉がおすすめです。
③濡れると不利
雨の中、湿った環境下はソロストーブにとってやや不利です。
先述した通り濡れた枝や落ち葉は燃やせるといっても、容量の小さなソロストーブにとっては苦手な燃料です。
火も着きにくいので、燃えない時は着火剤を使ってしまうのも1つの手段。
また、着火にペレットを使用するのもおすすめ。
ペレットは乾燥した木材を細かく砕き、圧力をかけて円筒形に成形したもので、ストーブやボイラーなどの燃料として利用されているものです。
環境に配慮したエコ燃料ですが、ソロストーブで使用するときは内部に網をセットして、ペレットが下に落ちないように工夫すると良いと思います。
ただし、ペレット燃料は火が付くまで時間がかかるので注意して下さい。
ソロストーブの種類
Solo Stove Lite ソロストーブ ライト
出典:楽天
ソロストーブライトは、軽くて丈夫なステンレス製。
2重壁で燃焼効率が高く、小枝や落ち葉などの現地調達した自然素材でも誰でも簡単に燃焼させることができます。
ソロストーブライトはラインナップの中でも一番小さなサイズで、ソロキャンプにも気軽に持っていけると思います。
約950mlの水を8~10分で沸かすことができ、別売りのポット900にぴったり収納することができるサイズ感になっています。
ソロストーブ ライト スペック
詳細
サイズ:高さ/約10cm(収納時)、約14.5cm(使用時)、直径(幅)/約10.8cm
素材:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
重量:約255g
付属品:収納袋、日本語説明書
Solo Stove Titan ソロストーブ タイタン
出典:楽天
ソロストーブタイタンは、ライトより一回り大きいサイズです。
ライトには軽量で小さな鍋がちょうどいいサイズとなりますが、タイタンなら飯盒や直径20cmくらいのフライパンがちょうどよく乗ります。
キャンプ飯にこだわりたいソロキャンパーやカップルやデュオでのキャンプにおすすめです。
大きい分ライトよりも火力が強いので、約950mlの水を4~6分で沸かすことができます。
タイタンが収納できる別売りのポットのサイズは1800です。
ソロストーブ タイタン スペック
詳細
サイズ:高さ/約14cm(収納時)、約20cm(使用時)、直径(幅)/約13cm
素材:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
重量:約467g
付属品:収納袋、日本語説明書
Solo Stove Campfire ソロストーブ キャンプファイヤー
出典:楽天
ファミリーサイズのソロストーブキャンプファイヤーなら、約950mlの水が2~4分で沸かせるほどの強い火力を出すことができます。
適度な大きさがあり、これだけの火力が出れば4、5人のファミリーやグループのキャンプでも調理用に十分活用できるはず。
ただし大きさがある分やや重いので、車で行くキャンプの方がいいかもしれません。
ソロストーブ キャンプファイヤー スペック
詳細
サイズ:高さ/約17cm(収納時)、約23.5cm(使用時)、直径(幅)/約17.8cm
素材:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
重量:約998g
付属品:収納袋、日本語説明書
Solo Stove Bonfire ソロストーブ ボンファイヤー
出典:楽天
ソロストーブの中でも最大サイズのボンファイヤー。
ゴトクがないのでトライポッドを利用したり、焚き火台として使用した方がよさそうです。
また、こちらのモデルも大きいサイズである分重さが結構あり、アメリカではキャンプでの使用の他、自宅で愛用しているという人の方が多いようです。
ソロストーブ ボンファイヤー スペック
詳細
サイズ:高さ 約35.6cm×直径 約48.3cm
素材:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
重量:約9.1kg
付属品:ボンファイヤー専用スタンド、収納袋、日本語説明書
ソロストーブとセットで使いたい風防
Solo Stove Windscreen ソロストーブ ウインドスクリーン
出典:楽天
強風が吹くと燃焼が安定しにくいソロストーブを守る専用の風よけです。
折り畳み式でコンパクトになるのでソロストーブと一緒に持ち運んで使用すると、ストレスなく楽しめると思います。
また、下から空気が循環することで燃焼を強めるソロストーブを邪魔しないように、風防の下部には通気口があります。
両サイドには固定用のペグがあるので倒れにくく安全です。
ソロストーブ ウインドスクリーン スペック
詳細
サイズ:高さ/約24cm、幅/約67.3cm(使用時)、約8.9cm(収納時)
素材:アルミニウム
重量:約209g
付属品:収納袋
まとめ
ソロストーブはネイチャーストーブ、ウッドストーブと呼ばれるストーブの一種です。
軽くて丈夫で初心者にも使いやすく、どんな人でも高い火力を出しやすいので、小さくてもとってもパワフル。
暖をとるだけでなく、調理にも使うことができるくらい強い火力が出ちゃいます。
燃料は現地調達可能な落ち葉や小枝や松ぼっくりなどで、中に入れば市販の薪や、工夫が必要ではありますがエコ燃料のペレットでも着火することができます。
濡れた枝でも大丈夫なんですが、やはり燃料としておすすめなのは乾いた枝や落ち葉。
また雨や濡れた環境にも弱いので、火が付きにくい時は着火剤を使用するなど工夫してみるのがおすすめです。
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