寒い冬になると、石油ストーブや薪ストーブに暖炉と、暖房器具の活躍の場がやってきます。
そんな部屋を温めたり冬キャンプで暖をとる暖房器具にも、今やデザイン性やエモさを求める時代です。
素敵なお部屋、素敵なキャンプサイトには、素敵なストーブも必要不可欠。
さらに、どこでも見たことないかっこいいデザインのストーブがあったら、気分も上がってしまいます。
性能的にどうしても似たり寄ったりな形になりがちのストーブ。
しかし、今回紹介するストーブは、凄くエモくてかっこいいバイオエタノール式のストーブ。
その名も「TACO STOVE」です。
目次
どこか懐かしいTACO STOVEの魅力を紹介
TACO STOVEとは?
TACO STOVEの紹介をする前に、1つお話ししておきたいことがあります。
それはTACO STOVEの形や名前の由来。
このブログを読んでいただいている皆さんは「たこストーブ」のことって、知っていますか?
たこストーブの別名だと、だるまストーブあたりが有名なので、聞いたことがあるよという方もいらっしゃるかも知れません。
ころんとした丸い形の可愛らしい「たこストーブ」は、鋳物製の石炭ストーブのことで、明治中期から昭和40年頃まで国鉄の客車や車掌室に使われていました。
なので、昔の話かなと思ってしまうのですが、実はなんと今でもこのストーブを乗せた列車は運行しているようなんです。
冬の旅行の目玉として十分すぎるほど色々な方に親しまれていて、そのノスタルジックな雰囲気に惹かれる観光客は鉄道ファンだけではないと思います。
このストーブに惹かれて、TACO STOVEを作り上げるに至ったのが『クラフトヒッテコ合同会社』代表の坂巻氏です。
薪やペレットストーブの専門会社から独立し、薪・ペレットストーブの専門店を開いてストーブの販売とメンテナンスを行なっています。
TACO STOVEを生み出すきっかけになったのは、北海道で鉄道ストーブにであったこと。
そこから自らの理想のストーブを作り上げ、たくさんの人に届けるべく合同会社を設立したのだそうです。
果たしてTACO STOVEとはどんなストーブなのでしょうか?
TACO STOVEの特徴
まあるいころんとしたフォルムは、鉄道で見るたこストーブとよく似ていますが、このストーブの燃料は薪やペレットの他に現在建築やインテリアでも人気の高いバイオエタノールを使うことができます。
バイオエタノールは、二酸化炭素を排出しても一酸化炭素といった有害な物質やススも排出しないので、野外の他に屋内でも気軽に使用できるのはかなり便利。
特別な工事もなく、煙突や換気の必要もない上に、本体サイズW358×D315.5×H489mm、重さ10kgなので使いたい時その場所に持ち運んで使用することができます。
また、ストーブの天板を外せば、お鍋とかを置いて料理もすることができます。
天面にはツノもついているので、フライパンや鍋だけでなく1号釜もジャストフィット!
キャンプでご飯を炊くだけでなく、美味しい釜飯にもチャレンジしてみたくなりますね。
ちなみにツノとは、ゴトクのようなものです。
TACO STOVE 3つのセールスポイントとは?
①暖房器具として優秀
TACO STOVEは、デザインが魅力的。
家でもキャンプでも使いたくなるようなデザイン、そしてコンパクトな持ち運びのしやすさからもさまざまなシーンで使ってみたくなります。
薪やペレットの他に燃料として使える「バイオエタノール」。
最近結構聞くバイオエタノール。
って気になりますよね?なのでちょっと調べてみました。
バイオエタノールは、とうもろこしやサトウキビといった植物を原料とした燃料なんです。
一酸化炭素を排出しないので、中毒の心配もないので安心して使えます。
ただし二酸化炭素は排出するので、使用時には1〜2時間に1回の換気は必須となります。
なお、この二酸化炭素は植物も吸収してくれます。
確かにそれも大事な事なんですが、実際に暖房器具として重要なのは暖かさです。
「火力の高い薪と比べたら寒いんじゃないの〜?」なんて思ってしまう人もいると思います。
しかしバイオエタノールのストーブも十分あったかいんです。
熱出量で言ったら、確かに薪はバイオエタノールの倍あるんです。
しかし、薪の熱は煙と一緒に外へ排出されるので、半分くらいの熱を逃さなければならなくなります。
またペレットも薪に比べれば煙も少なくクリーンな印象なんですが、一酸化炭素を排出するので煙突は必須。
ところがバイオエタノールは空気を汚さないので、その熱の9割を残すことができるようなんです。
そう考えると、薪もペレットもバイオエタノールも、結局暖かさは遜色ないということになります。
②洗練された古き良きデザイン
ころんとした球体が灰台の上に乗った独特のデザインは、たこストーブの大きな特徴。
このノスタルジックなデザインの鉄道ストーブは、明治中期から昭和40年頃まで国鉄の客車や車掌室に置かれ、愛されてきました。
今ではこういったストーブがある列車に乗るという観光ツアーもあるんです。
キャンパーだけでなくストーブマニア、鉄道ファン・・・ストーブが放つ暖かさと炎の揺らぎに癒されたい現代人全てのために、洗練された古き良きデザインを受け継ぎ、TACO STOVEは新生たこストーブとして再誕生しました。
バイオエタノールを使って安全に使用すれば、炎の揺らぐ姿を眺めながらリラックスして暖を取ることもできますよね。
天板を外せば調理に使うこともできるので、単なる暖房器具としてだけではなく、とても便利に使えるんです。
③持ち運んで好きなところに設置!
前述した通り、TACO STOVEは、本体サイズがW358×D315.5×H489mm、重さが10kgとなっています。
元々鋳物のストーブは丈夫である反面、かなりの重量が出てしまうのが悩みの種。
30kg以上になってしまうことも少なくない中、主な材料が鋼鉄 SS400であるTACO STOVEが1人で持てる重さに軽量化したことには驚きを隠せません。
ただし、天板のMAX温度は薪とペレットで450℃、バイオエタノールで300℃。
推奨温度は薪とペレットで350℃、バイオエタノールで250℃。
かなりの熱を発するので、燃焼中の持ち歩きは厳禁です。
公式では床に12ミリ以上のタイル、石、セメント板、珪酸カルシウム板などの不燃防火板を敷いての使用を推奨しています。
また、TACO STOVE専用ストーブ台の開発も進めているとのことなので、今後が楽しみですね。
バイオエタノールを使うと燃焼時間が短くない?
TACO STOVEは、薪、ペレットを燃料として、練炭や石炭での使用も可能。
そしておすすめのバイオエタノール。
しかしこのバイオエタノールの燃焼時間は、TACO STOVEではバイオエタノール用バーナーに入る燃料300mlにつき燃焼持続時間40分と発表されているんです。
一般的にバイオエタノールストーブが1時間で使う燃料の量は500mlで1時間程度ということを考えると、まあまあ妥当なラインと言えなくもないのですが、それにしてもちょっと燃焼時間が短すぎじゃないかと考えてしまう人が多かったようです。
そこで『燃料300ml燃焼持続時間40分』のバーナーの他に、『燃料900ml燃焼持続時間2時間』の長時間対応のバーナーがセットに追加されることになりました。
価格に変更はありません。これで長時間使いたい方も安心して購入することができますよね。
現物は出来上がり次第発表されるとのことです。
TACO STOVE スペック
※スタートパッケージ内容
- 本体サイズ:W358mm D315.5mm H489mm(本体)
- 煙突径サイズ:100φ
- 主材料:鋼鉄 SS400
- 塗装:耐熱塗料600度まで
- 重量 :10kg
まとめ
TACO STOVEは、国鉄の客室や車掌室などで愛用されてきたたこストーブ(ダルマストーブなどとも呼ばれる)に着想を得て作られた令和のたこストーブです。
鋳物であれば重さが30kgはくだらない物を、約10kgまで軽量化と小型化しています。
明治時代中期から使われてきたたこストーブと同じ石炭の他、薪、練炭、ペレットの他、最近流行中の安全な燃料バイオエタノールも使用することができます。
灰台の上に乗っかった球体が印象的な、コロンとしたシルエットの中でちろちろ燃える炎が見えるのはなんともノスタルジック。
キャンプでも、家のなかでも好きな場所に持ち運んで使用することができますが、使用中は非常に熱くなります。
持ち運びは避け、床に12ミリ以上のタイル、石、セメント板、珪酸カルシウム板などの不燃防火板を敷いてご使用ください。
そんなTACO STOVEは、現在Makuakeにて応援購入が可能です。
しかし消費税と配送料含めて通常価格231,000円と、性能や素材などを考えれば決して高くはないのですが、安くもない価格なんです。
ですがMakuakeの先行割引として現在、先着10名まで10%引の207,900円。
11名以降は5%引きの219,400円で購入できます。
お得に安く購入できるのは今現在、Makuakeだけ!気になる人は是非是非チェックしてみてくださいね。
僕には手が出ない価格ですが・・・
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