焚き火をする時に使う、薪や炭を掴むトングって種類が多くて困りますよね。
ホームセンターや100均などで売っている普通のトングでも使用上全く問題ないのですが、もう少し見た目にこだわると、色々と選択肢が増えてきます。
薪用トング、薪ばさみ、炭用トング、炭ばさみなどなどのなど、多様な呼び名があるのですが、その中でも今回は薪ばさみと呼ばれる焚き火ツールに注目したいと思います。
薪ばさみ(トング)と言えば、焚き火では必須のツールです。
これがないと、燃え盛る炎に薪を入れたり、燃えている薪を動かしたりする時に不便になってしまいます。
今、僕が使っているのは、テンマクデザインのキングトングという、薪用のトングです。
これはシーカヤック界のレジェンドの仲村氏が、20年以上焚火だけでツアーの食事を作っていた時に使っていたトングを元にデザインされたものです。
太い薪はもちろん、爪楊枝も掴めるんです。
これがなかなか使えるトングだったんですが、時たま地面に置きっぱなしにして踏んでしまう事があったんです。
踏んでしまったトングは、少し捻れてしまい噛み合わせが悪くなってしまいました。
そこで、最近買ったクイックキャンプの焚火陣幕に吊るしておきたいという事もあり、他のツールを探したんです。
見つけたのが、Amazonで売っていたテオゴニアのファイヤープレーストングという薪ばさみ。
特に何も考えずにベストセラー1位という事で買ったんですが、これって「ヒロシさん」も使っている物で人気が高い物だったようです。
今回は、人気があるテオゴニアのファイヤープレーストングをレビューします。
目次
テオゴニアのファイヤープレーストング(薪ばさみ)をレビュー!
薪ばさみって?
焚き火で使う必須のツールに、薪ばさみやトングなどがあります。
これは、薪や炭を挟んで掴む事ができるので、炎の熱が直接手に当たる事を防いだり、薪のトゲから手を守ったりする事ができます。
そもそもハサミって、2枚の刃で物を挟んで切るものです。
でも薪ばさみと呼ばれる物は、ハサミのようにテコの原理を利用して薪を挟んで持ち上げたりします。
手の動きだけみると、「広げて握る」という動きになります。
支点から先を広げるのには、手元も大きく広げる必要があります。
トングは、2つの金属が元々広がっていてそれを「握る」ようにして物を挟みます。(広げる事もあります)
見た目も違いますが、使い方もちょっと違うんです。
テオゴニアのファイヤープレーストング
出典:neru design works
薪ばさみを購入しようとは思ったのは、ただ単にカッコイイと思っただけでした。
本当はneru design worksのMAKIBASAMIが気になっていましたが、なかなか手に入れる事ができないので、諦めて違うのにしようと思ったんです。
先日購入したクイックキャンプの焚火陣幕には、焚き火ツールを吊り下げる事ができるフレームがあり、そこに薪ばさみを吊るしたらカッコいいんだろうなという不純な理由でした(笑)
実際、neru design worksになんとなく似ていて、絵になるような物だったら、何でもよかったんです。
ロゴスの薪ばさみでも、その他Amazonで売っている安い薪ばさみでも。
出典:Amazon
でも今回は、検索した時に最初に出てきたベストセラー1位の薪ばさみを買いました。
買った後にレビューを見てみると、あのヒロシさんが使っていて人気が高い薪ばさみだと知りました。
なんて、届く前から気分が良くなっていました。
届いた薪ばさみ
Amazonで購入したので、テオゴニアのファイヤープレーストングはすぐに届きました。
テオゴニアのファイヤープレーストングは、ブラックに塗装されていて、持ち手の片側がダークブラウンの木製のグリップになっています。
先端は平らになっていて、そこまで広くはないのですが、薪を挟み易くなっている感じです。
何より、持ち手から支点を通って先端までの曲線と直接の組み合わせがオシャレでカッコ良いんです。
デザインが秀逸で、ビニール袋の外から眺めているだけで気分が上がりました。
しかし、取り出してマジマジと見たら、その高揚感も一転しちゃったんです。
それは、木製のグリップがヒビ割れていたんです。
木製のグリップは壊れていた訳ではないのですが、ハッキリと見てわかるヒビ割れがあったんです。
鉄製の本体とはネジ式で回して取り付けているようなんですが、ネジり過ぎてキツくなり、木製グリップにヒビが入ったような感じです。
使えない事は無いのですが、かなり気分が下がってしまいました。
さらによく見てみると、木製グリップに「MADE IN JAPAN」というシールが貼られているのですが、それを剥がそうとしたような傷痕があったんです。
たまたまそこの部分をぶつけて傷が付いたのか、それとも本当に剥がそうとした痕なのか分かりませんが、少し爪でかじったようになっていました。
そう言われたら、そうなんじゃないかと思ってしまう物でした。
本当に「MADE IN JAPAN」なのか怪しく思えてしまいました。
薪ばさみやトングとしては、決して安い物ではないので、その点がちょっとがっかりしました。
グリップ交換
※コーヒーを溢してしまいました
たまたま買ったテオゴニアのファイヤープレーストングですが、たまたまasimocraftsのグリップに交換できる薪ばさみだったんです。
説明書によるとグリップの鬼目部分(金属)をスライドトーチ等で炙り、ロック剤を炭化させてグリップを回して取り外すとありました。
しかし、いざやってみようと思ったら、トーチで炙る事なく回すだけで取り外す事ができちゃいました。
しかも力を入れずに、凄く簡単に。。。
なんて、またまた思いがけない出来事に疑念を抱く事になりした。
とは言え、簡単にグリップを交換で来たのはラッキーでした。
ちなみにグリップには、FEDECAのナイフにも使ったカルナバワックスを塗っておきました。
光沢が出て、より良い感じになりました。
使用感
先日のキャンプでテオゴニアのファイヤープレーストングを使ってみたのですが、はじめに言ってしまうと、ちょっと薪を挟み難いように感じました。
グリップを握りつつハサミを開く動作をする必要があるあるのですが、この時グリップを親指と人差し指、もしくは中指を含めた3本で握りました。
その他の2本の指を立てるようにしてハサミを広げるのですが、これが余り広がりません。
広がらないから、先端部分も広がらず、太い薪を挟む事が出来ないんです。
太い薪を挟むのには、一旦両手でグリップを支えつつ輪になっている方を広げてあげる必要がありました。
そうしないと、先端が広がらないんです。
しかし、その後Amazonのレビューを読むと、解決策を書いてくれている方がいらっしゃいました。
それは、木製グリップには親指だけをかけ、輪っかの外に人差し指、残りは輪っかの中に通すやり方でした。
再び試しみたのですが、その時は人差し指も輪っかに入れてしまいましたが、グリップには親指だけをかけて手を開くと、ハサミを大きく開く事ができました。
握り方を変えたら、太い薪を挟む事ができたんです。
でも良く考えたら、購入者にそんな工夫を考えさせる製品ってちょっと間違っているような気もします。
しかし、結果オーライ!
見た目もカッコよく、太い薪も挟めるテオゴニアの薪ばさみ、いい感じです。
一方、普段使っているテンマクデザインのキングトングは、何も考えずに使う事ができました。
元々先端が広く開いている事もあり、太い薪でも簡単に掴めます。
使いやすさです言ったら、キングトングに軍配は上がります。
焚火陣幕に吊るしてみた
念願だったクイックキャンプの焚火陣幕焔に吊るしてみました。
テオゴニアのファイヤープレーストングに元々付いている木製グリップには穴が空いていないので、焚火陣幕のフレームに吊す事ができません。
もし吊すなら、グリップに穴を開けたり、革紐で上手く縛る必要があります。
今回僕はasimocraftsのグリップを使用し、元々穴が空いていたのでそこに革紐を通し、S字フックを使って吊るしました。
地面に傾斜があると、重量のある薪ばさみは、S字フックごと滑って隅の方へ行ってしまうので、なるべくフレームは水平になるように設置する必要がありました。
テオゴニアの薪ばさみや、その他吊り下げる事が出来そうな物をフレームに掛けたら、いい感じになりました。
後は、前回の記事でも書いた火吹き棒があれば、もっといい感じになると思います。
テオゴニア ファイヤープレーストング スペック
サイズ | 全長420mm |
重量 | 390g |
素材・本体 | スチール |
素材・グリップ | ローズウッド |
まとめ
今回、テオゴニアのファイヤープレーストングをレビューしましたが、たまたま人気商品だったので、僕が購入した後にすぐ在庫切れになっていました。
ただ、使いやすいかと言うと、そうでもないような感じでした。
見た目第一に考えた僕としては、焚火陣幕に吊るされている、カッコいいシルエットに満足です。
しかし、薪を挟む用途としては、握り方やハサミの開き方を意識する必要があるあるので、その点がちょっと面倒でした。
なので、これからはテオゴニアの薪ばさみをメインに使うというのではなく、今まで使っていたキングトングと併用しながら使っていきたいと思います。
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