秋冬のキャンプの主役と言ったら焚き火。
寒い中でも焚き火の放つ灯りや、薪が燃える音ってなんだかホッとしてしまいますよね。
暖を取るにももってこいな焚き火なんですが、無造作に薪を置いて火をつけるだけでは意外と火って付きにくいんです。
もちろん空気が無い火は燃焼しないので、空気が取り込めるように薪をうまいこと組み立ててあげた方が火がつきやすくなるし、薪の燃焼効率もアップします。
実は、薪の消費量も薪の組み方次第で段違いに変わってきてしまうんです。
焚き火マスターの方々は、薪の組み方によって火の大きさをコントロールし、それによって燃焼効率や薪の消費量なども調整したりします。
だけど薪の組み立て方って、慣れていないと意外と難しく感じてしまうことはないですか?
初心者や不器用な人なら苦手意識を持っていたり面倒臭いなとか思ってしまう人もいるかもしれないし、環境や置き場所によってうまく組めなくてイライラしたりしたこともあるはず。
今回紹介するのは、そんな焚き火を初心者でも気軽に楽しめるようになる便利グッズ「makitate L」
地味だけどあるととっても便利。思いつきそうなのに意外と盲点だったかもと思えるアイテムです。
火をつける前の薪を上手に組むために使ってみたいと思える「makitate L」を紹介します。
目次
薪を上手に組む為の便利アイテムmakitate L
何故焚き火をするのに薪を組むの?
そもそも焚き火を始める前に、なぜ薪を立てる必要があるのでしょうか?
出典:消防研究センター
気温が低い日や雨が降っている時など、焚き火の火がなかなつかなくて困った経験はありませんか?
実は焚き火の燃料となる薪って、可燃物はそれそのものが燃えるわけではないんです。
可燃物が加熱されることで炭素や水素などが気化して、可燃ガスが発生します。
この可燃ガスが酸素と結合することで、焚き火は燃えるんです。
なので湿った薪や寒い日に焚き火をすると火がつきにくい気がするのは、ガスが発生するレベルまで薪を熱することが難しいから。
そして上手く薪を燃やして焚き火にするのには、薪を組んで熱と可燃ガスを逃さないようにする必要があります。
その為に、よく乾いた薪を組んで寄せ、うまく空気を取り入れて流し込める形に薪を組む必要があるんです。
代表的な薪の立て方
焚き火の時の、代表的な薪の組み方をいくつか紹介したいと思います。
まず、代表的なものから薪を立てかけながらテントのような形に組んでいくティピー型。
円錐状に組まれた薪の内部に焚き付けと細い枝を入れ、そこに着火させると下の方から入った空気が上昇するので焚き火の炎がつくようになります。
ただし勢いが出やすい分燃え尽きるのも早いので、注意も必要な組み方と言えます。
次に有名なのは井桁(いげた)型。
子どもの頃にやったキャンプファイヤーを思い出してみて下さい。
薪を井の文字のように組み上げていませんでしたか?
薪を高く積めば積むほど勢いが出る組み方で、着火するときは中心部の穴に焚き付けと細い枝をたくさん仕込んで下から火をつけます。
組んだ隙間から空気がはいると中心の穴が煙突のような役割を果たして一気に燃える仕組みになっています。
ここ組み方も勢いが出やすいので、勢いが強いと燃え尽きるのも早くなってしまいます。
火持ちがいいのは、並列型やインディアン型と呼ばれる組み方。
まず並列型は太い薪を2本並列させ、その間に中太の巻きと細い薪を重ねて並べます。
太い薪同士の間で熱を維持することができ、薪を密着させて組んであるので空気を取り入れることもできるので、火持ちがよく料理などで使いやすい薪の組み方です。
インディアン型は放射状に薪を広げておき、中心を重ね合わせる形で組みます。
囲炉裏などでこの組み方が使われていることがよくあります。
中心部に焚き付けや細い薪を置き着火させるので、薪自体は中心部だけが燃えるので火は小さくなります。
この場合は、時々薪を中心部に寄せて熱を逃さないようにしましょう。
makitate Lとは?
薪の組み方を言葉で勉強しても、現地では風が影響したり、雨が降ったり、気温が低かったりします。
ましてや初心者キャンパーだったり、そもそも不器用だったりと、様々な理由や原因で、薪を想像通りに上手く組むことができないという事が起こりえます。
そんなちょうど良いアイテムは、今回紹介するmakitate L。
現在Makuakeでプロジェクトが公開されていて、応援購入が可能なアイデア商品です。
「makitate L」という名前から、読んでそのまま薪立てなのだろうな、と想像がつくと思いますが・・・実はその通り。
「薪をただ組めばいいんだから別にいらなくない?」と思ってしまいそうなんですが、いやいやこれめちゃくちゃ便利そうなんですよ。
焚き火を始める前に薪を割って、ちょうどいいサイズにして、その後に薪を組む・・・。
その薪を組む作業、案外慣れていないと面倒臭いし厄介なんですよね。
しかも時間をかけて準備して苦労して組んだ薪に火がつかないとか、なんだかなあ、って気持ちになってしまいそう。
しかしmakitate Lがあれば、部品をさっと広げて設置して、割った薪を立てかけるだけで作業が終了。
誰にでも簡単に美しいティピー型へ薪を組む事ができちゃうんです。
このmakitate Lは、前回好評でだった「makitate」のサイズを大きくしたというリニューアル商品で、丸棒の長さや太さを大きくする事で重量と安定感を出し、太い薪を組んでも安定できるようになっています。
makitate Lは、美しい炎の中でじっと自立し続ける事ができるんです。
makitate Lの使い方
makitate Lは、便利な可動式。
上下についている2つの四角形をねじるだけの簡単1秒組み立てを実現しています。
片付ける時も同じくねじるだけで直線状態になるので、収納時も便利で持ち歩きしやすい構造となっています。
4本の脚は独立して動くという構造がどんな凸凹面にフィットしやすくなっています。
今お手元にある焚き火台なら、よほど独特な形でない限りは使う事ができると思います。
なお、凸凹面に強く安定感のある「makitate L」はねじるだけで自立が可能なので、地面での使用にも対応しているので、直火が可能な場所であれば直接地面に置いて使用することもできます。
素材とお手入れ方法について
makitate Lは、オールステンレス製。
とても丈夫な上、汚れたら丸洗いすることもできます。
ステンレスは熱のかかり方で色が変わっていくという特徴があるので、経年で使い込んでいくうちに変わっていく色合いや風合いを楽しむ事ができます。
そしてこの「makitate L」は、1つ1つを職人さんが手作りしています。
焚き火の炎という高温の熱に何度もさらされることを考慮し、細かなパーツは使わずに、丸棒を溶接した構造になっていることも注目したいポイントです。
makitate L スペック
- サイズ・開脚時:180×180×H240mm
- サイズ・収納時:50×50×H300mm
- 重量:約0.43kg
- 材質:SUS304
- 構成部品:6mmの丸棒
通常の「makitate」の重量は、約0.25kg。
材質は同じくSUS304、構成部品は5mmの丸棒で、Lよりも1mm細い構造です。
サイズは収納時で40×40×H230mm、開脚時で135×135×H180mm。
どちらもサイズは開脚位置や場所によって微妙に変化があります。
まとめ
焚き火をするのに大きなポイントとなる薪の組み方。
焚き火の火って薪が直接燃えているわけではなく、可燃物である薪を構成する炭素や水素などが熱されて気化して発生した可燃ガスと、空気中の酸素が結合することで燃えているんです。
加熱された薪から発生する可燃ガスを逃さず、酸素をうまく取り込み続けることで焚き火は燃え、火をコントロールする事ができるようになります。
なので熱を逃さず、可燃ガスを発生させ、うまく酸素を取り入れることは焚き火の火をつけ炎を守るためには最も大切なポイント。
寒い日は熱が上がりにくく可燃ガスは発生しにくくなってしまうし、雨の日や薪が湿っている時も同様です。
そして酸素を取り込めなければ火は燃えないので、薪をただ並べただけではダメなんです。
そこでキャンパーさんは焚き火の薪を目的や状況に合わせ、いくつかの組み方で燃えやすくするのですが、これがなかなか難しい。
不器用な人、焚き火に不慣れな人、焚き火台の形状によっては組みたい形にうまく組めないこともあるかも知れません。
そんな人におすすめなのが、現在makuakeにて応援購入可能な「makitate L」です。
読んでそのまま、薪を立てかけて組むための道具なのですが、捻って広げるだけと本体の組み立ては1秒で完了!
そこに薪を立てかけるだけで、誰でも簡単にティピー型に薪を組む事ができるんです。
4本の脚が独立して動く構造で、どんな凸凹な面にも自然にフィット。
大体の焚き火台、直火が可能な場所ならそのまま地面に置いての焚き火も簡単にできてしまいます。
何度も高熱にさらされることを考慮して、オールステンレス製でとっても丈夫になっているし、壊れにくいように細かなパーツも使用していないので、安心して焚き火で使う事ができます。
シンブルで地味な商品ではありますが、とっても実用性が高く便利なキャンプギアなので是非チェックしてみてください。
makitate Lは、現在Makuakeにて応援購入する事ができます。
しかも「makitate L」だけでなく前回大人気であった「makitate」も応援購入する事ができます。
Makuakeでは早期購入特典で最大35%で購入できてしまうので、欲しい方は早めにチェックしてみましょう。
なお、こちらの製品は開発中の工程でデザインや仕様が一部変更になったり、想定以上の応援購入によってお届けが遅くなる可能性もあります。
詳しくは活動レポートで常に情報共有してくれるとのことなので、併せてチェックしてみてください。
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