楽しい焚き火やバーベキューで出る炭や薪の燃えカスや灰の処理って、ちょっと面倒くさくありませんか?
キャンプの片付け作業の中でも、特にそう感じちゃう人は多いと思います。
その理由は、炭を処理しようと思っても完全に鎮火していなかったり、処理する場所がわからない、捨て場所が遠いなど、数え上げればキリがありません。
薪や炭の燃えカスや灰の処理は、1つ間違がってしまえば、火事や事故、火傷などの大きなケガにも繋がりかねません。
ここは、キッチリとおさらいしておきたいものですよね。
また、こ薪や炭の燃えカスや灰の処理にとても便利なZEN Campsのアッシュキャリーも併せて紹介とレビューをしたいと思います。
目次
ZEN Campsのアッシュキャリーをレビュー
バーベキューや焚き火の灰や燃えカスの処理とは
近年のキャンプ人口の増加に伴い、度々話題になるのが「マナーの悪いキャンパー」です。
もう毎年の恒例のように、ニュースやSNSで取り上げられますよね。
楽しいキャンプを締めくくるために、バーベキューや焚き火、または薪ストーブなどをした後は「利用前よりも綺麗に掃除して帰宅」が鉄則です。
キャンプ場のルールを守るのは当然として、ゴミの片付けや後始末、使用した炭を決められたルールで捨てるのも当然のことだと思います。
燃えカスの炭や灰をそのまま放置して帰宅するなんて、マナー違反も甚だしいですよね。
それを見かける度に、怒りがこみ上げてきちゃきます。
ましてや、埋めて帰るなんて言語道断でありえない行為です。
指定された灰捨て場があるならルールを守ってそこにきちんと捨てるべきだし、捨て場がないならきちんと自宅に持ち帰えって、自治体のルールに従って処分しましょう。
しかし、この灰や炭の燃えカスの処理や運搬って、正直結構面倒なものでもあるんですよね。
灰捨て場が1ヶ所しかなかったり、自分のキャンプサイトから遠い場合は、炭や灰が入った焚き火台などを捨て場まで運ぶ必要があります。
持ち帰らなければならないキャンプ場の場合は、そもそもちゃんと鎮火できているのか、燃えカスから火が出たり袋に穴が空いたりしないかなども心配になってしまい、毎回ハラハラしながら帰宅する人も多いのではないでしょうか。
薪と炭の消火方法とは
薪
薪の消火方法は、薪が真っ白になるまで燃やし尽くして灰にしちゃいましょう。
薪はキャンプ中に燃やし尽くせるように、使用する量を調節したり、薪を潰したり細く割って燃やしきってしまうのがおすすめです。
しかし薪は、灰に埋もれてしまうと火がなかなか消えなくなります。
火種を残さないように、火が付いた薪は灰に埋もれさせないように気を付けてください。
炭
炭を完全に消火する時もまた、完全に燃え尽きるまで放置するのが一番です。
しかし炭は火持ちがいいので、完全に焼き切るまでに時間がかかってしまいます。
炭の追加は、バーベキューやキャンプの終了時間を想定しながら控えめにしていくと良いかも知れません。
水を張ったバケツに炭を1つずつ浸けていくことでも消火することはできますが、それでも炭は時間がかかってしまいます。
薪・炭ともに素早い消火は火消し壺
出典:楽天
火消し壺と呼ばれる道具を使って消火する方法もあります。
薪や炭が燃えたまま密接していると火力が下がりにくいので、まずは離して火力を下げておきましょう。
薪や炭を広げて温度を下げて、燃えカスを火消し壺に入れてふたを閉め消火します。
火が燃えるためには酸素が必要となるので、その酸素を完全に遮断することで中の燃えカスを消火するのが火消し壺というわけなんです。
火消し壺で燃え残った炭は、次回のバーベキューで再利用することもできます。
火消し壺は消火するまで高温となるので、持ち手以外には触らないように気を付けてください。
便利なZEN Campsのアッシュキャリーとは
炭や灰の消火方法や廃棄方法などについてのおさらいを踏まえたうえで、今回おすすめしたい商品がZEN Campsのアッシュキャリーです。
ZEN Campsとは、ウッドストーブや焚き火シートや遮熱板など、シンプルでデザイン性が高く機能性も高いキャンプギアを数多く販売している人気メーカーです。
ZEN Campsのアッシュキャリーを簡単に説明すると、薪や炭の燃えカスや灰を入れて運ぶための袋です。
サイズはSサイズ(幅24×高さ25cm)とMサイズ(幅29×高さ32cm)があって、Sサイズは気軽なソロキャンプ向き。
2人以上や焚き火やバーベキューを沢山楽しみたい場合は、ゆとりを持ってMサイズの使用がおすすめです。
既に焚き火やバーベキューで炭や薪を使用していて、自分の燃えカスの量が把握できている場合はその量に合わせてSかMか選ぶと良いと思います。
ちなみに僕は、Sサイズを購入しています。
燃えカスを入れる袋なので、本体の袋の素材は耐熱性のガラス繊維で出来ています。
もちろん縫製糸も耐熱性の高いアラミド繊維製。
袋の口を閉じることで酸素の流入を防ぎ、完全鎮火を促すことができます。
袋の両面はシリコン加工で多少の水をはじくこともできるので、消火のために濡らした炭を入れることもできますし、汚れたら水洗いもできます。
小さく畳んで持ち歩くことができるので、バックパックの邪魔にもなりません。
確かに、似ている火消し袋が販売されていますが、ZEN Campsの良いところは日本のブランドだということ。
なんだか安心できますよね。
また、ZEN Campsの他のカッコいいギアと併せて使うことができるというのもポイントです。
ZEN Campsのアッシュキャリーの使い方
小さく折り畳んだアッシュキャリーを開きます。
袋にはマチがついているので自立することができるのも嬉しいポイントです。
火が消えてまだ少し熱を持った炭や薪の燃えカスを袋の中に入れて、袋の口を折り曲げ、袋に縫い付けられた紐を縛って閉じます。(カラビナでとじることもできます)
袋のふちはオーバーラップ縫製という特殊縫製で、強度と密閉性が向上していて、空気を遮断し流入を防ぐことができます。
内部に入れた炭や薪の燃えカスは内部で鎮火。
そのまま安全にキャンプ場の廃棄場所に運んだり、自宅に持ち帰ることができるようになっています。
ZEN Campsアッシュキャリー3つのおすすめシーン
①キャンプ場の炭捨て場が遠い!
キャンプ場の炭や灰を捨てる場所が遠い場合、焚き火台ごと持ち運んで捨てに行くのは大変ですよね。
そんな時は燃えカスをアッシュキャリーに入れてしまえば簡単に持ち運ぶことができます。
②燃えカスを持ち帰るときに便利
燃えカスを消火してアルミホイルに包んでも、水に濡らして消火しても、なんだか不安になってしまうことってありませんか?
そんな不安な気持ちも、燃えカスと一緒にアッシュキャリーに捨ててしまいましょう。
アッシュキャリーは耐熱性が高いだけでなく、耐水性もあるので多少の水濡れも安心なんです。
③ちょっとしかない燃えカスの処理に
ソロキャンプやデイキャンプ、小さなウッドストーブなどのちょっとしかない燃えカスの処理なら、持ち運びしやすく使い勝手の良いアッシュキャリーにお任せです。
荷物も少なく済みますね。
炭を入れなくてもちょっとしたゴミ箱としても使えますよ。
実際にアッシュキャリーを使った感想
ZEN Campsのアッシュキャリーをキャンプで使ってきました。
とは言っても、今回のソロキャンプでは焚き火もバーベキューもしていません。
冬キャンプと言ったら、暖房器具が必要になります。そこで使ったのが薪ストーブ。
薪ストーブのレビューは別途他の記事でしてありますが、この時薪ストーブの炉で燃えた薪の残灰を入れるために使ったのが、ZEN CampsのアッシュキャリーのSサイズです。
この時は、キャンプ場の奥の方の人気が少ない場所にテントを張ったので、灰捨て場までメチャクチャ遠いし、流石に重たい薪ストーブを持って灰を捨てに行く事はできないので、この袋型の火消し壺を用意しておいたんです。
これなら、薪ストーブの炉内に溜まった灰を掻き出して、アッシュキャリーの中に入れるだけ。
後は、風で灰が舞ってしまわないように口を閉じておけば大丈夫。
ZEN Campsのアッシュキャリーはコンパクトになるので、このまま歩いて灰捨て場まで行ってもいいし、車の助手席の足元に置いて帰り際に灰捨て場に寄っても良いしと、取り扱いしやすくなるハズなんです。
今回は、前日の夜に薪ストーブを使ってあったので、アッシュキャリーを使う時には燃え残った大きな薪は1個だけで、あとは細かな灰だけが残っていました。
ZEN Campsのアッシュキャリーは、マチがあって自立するので、薪ストーブの炉の扉を開けて、その前に立たせておけば、集めた灰をサッと入れるだけだと思っていたんです。
しかし、実際にアッシュキャリーを立たせてみると、灰を入れる為の口が薪ストーブの上の方まで来ているんです。
薪ストーブの炉の下ぐらいに口があれば、そのまま掻き集めた灰を入れるだけなのに、高さが合わないために灰を簡単に入れる事が出来なかったんです。
特別難しい計算をした訳ではありませんが、僕の中でのイメージが狂っちゃいました(笑)
そこでアッシュキャリーを斜めに傾けるしかないと思い、炉の下側にアッシュキャリーの口がくるようにしました。
アッシュキャリーを斜めにすれば自立はしないので、片手で本体を支え、もう片方の手で灰掻き棒を使って灰を手前側に掻き出しました。
もちろん、薪ストーブとアッシュキャリーは固定出来ていないので、少し灰が下に溢れてしまったり、アッシュキャリーの表面に灰がパッと飛んで汚れてしまったりしました。
さらには灰掻き棒を使いながらiPhoneのカメラも操作したので、思いの外お溢れしちゃったんです。
でも薪ストーブの下には、難燃シートを敷いてあるから大丈夫。
何とか全部の灰を入れ終わる事が出来ました。
この時に使った薪は2束以上ありましたが、全部掻き集めてアッシュキャリーに収まりました。
中を覗いてみると、灰でパンパンになっていると思いきや、まだまだ余裕がありそうです。
特に熱もないので、そのまま紐で口を閉じて、後から灰捨て場に楽々と持って行けたんです。
なんて、モヤモヤが残ってしまいましたが、この後ZEN Campsの公式さんから「アッシュキャリーの高さがありすぎる場合は口の部分を外に折り込む事で調整することができますよ」とご連絡をいただきました。
確かに言われてみればそうでした。柔らかい素材なので、口の部分を外に折り込む事はできるし、それなら薪ストーブの炉内の高さと合わせる事が出来ます。
さらに、そうすればアッシュキャリーは自立し、灰が入れやすくなりますよね。
横に溢れたりする事も減るかも知れないし、表面が汚れる事もなかったのかも知れません。
これなら、もっともっと使いやすくなります。
今回は、熱を持った灰や炭を入れる事は試していませんが、ここまでの使い方だとかなり便利に使えそうです。
特に大きな火消し壺を持ち歩かなくて良いというのが、おすすめポイントだと感じました。
ZEN Campsアッシュキャリーの注意点
①火消し壺ではない
ZEN Campsのアッシュキャリーは耐熱素材で作られ、酸素の流入を防いで鎮火を促すことができます。
しかしこれは火消し壺ではありません。
炎が上がっているものや高温の燃えカスを入れると破損したり、事故の元になります。
おおよそ鎮火していると思われる炭や燃えカスに使用するようにして下さい。
②作業はシートの上で
焚き火台の上の炭や薪はまだ熱を持っている場合もありますし、細かなカスが散らばってしまうことがあります。
アッシュキャリーに入れる作業は焚き火シートや難燃シートの上で行うと、周囲を汚したり傷つける心配がなく安心です。
僕みたいに灰を溢してしまった時には、シートを谷折りにして溢した灰を集めれば、簡単にアッシュキャリーに入れ直すこともできます。
③作業は手袋をしよう
袋は耐熱性ですが、大変に熱くなります。
袋を閉じたりなどの作業時には必ず手袋をして、火傷に気を付けて下さいね。
今回は、完全に熱がない状態だったので、グローブは付けませんでした。
しかしその為か、手は灰で汚れちゃいました。
ZEN Camps アッシュキャリー サイズ
- Sサイズ:幅24×高さ25cm
- Mサイズ:幅29×高さ32cm
まとめ
バーベキューや焚き火などで出る炭や薪の燃えカスや灰の処理ってとっても面倒。
捨て場があるキャンプ場でも、完全に消化した状態で所定の場所まで運ぶ必要があるので、自分のサイトから遠いと結構面倒です。
キャンプ場の中には燃えカスや灰を持ち帰らなければならない場合もあるので、完全に消火していたとしても色々心配になってしまいますよね。
そんな燃えカスや灰の持ち運びに便利なアイテムが登場しました。
それがオシャレで機能的なキャンプグッズを多く販売しているZEN Campsのアッシュキャリー。
耐熱性の高いガラス繊維製の袋を、同じく耐熱性の高いアラミド繊維で特殊縫製を施した燃えカスや灰を入れるための袋です。
燃えカスや灰を袋の中に入れ、しっかり口を閉じることで酸素の流入を防ぎ、完全に鎮火を促すことができます。
燃えにくい素材で出来ているので、安全に持ち歩くことができます。
表面にシリコン加工が施されていて、多少の防水性もあります。
消火の為に水に沈めた炭を中に入れても、水漏れせず持ち運ぶことができます。
しかしこのアッシュキャリーは火消し壺ではないので、炎が上がっているものやまだ高温の燃えカスは入れないでください。
事故に気を付けマナーを守って、利用前より利用後の方がキャンプ場が綺麗になっているよう心掛けながら、楽しく焚き火やバーベキューやキャンプを楽しみましょう。
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