焚き火や薪ストーブなど、炎を眺めたり、調理にも活用する薪は、キャンプにとって重要なアイテムですよね。
やっぱり薪が燃えているのをみると、なんだか癒やされるような気がします。
様々なキャンプスタイルが流行する中、燃料としての薪の需要は、依然として高いままだと思います。
意外に重たかったり、コストが掛かるので、薪を使うのをやめようと思っている人もいるかも知れませんが、どうしてもキャンプから薪は切り離せませんよね。
ところで皆さんはこの薪、どうやって運んでいますか?
車からキャンプサイトまで、あるいはキャンプ場で薪を購入したり、無料で分けてもらったりすると思いますが、ワイヤーや紐で括った束の状態で、そのまま手で持って運んでいるのではないでしょうか?
ネットで購入すれば、段ボールに収納されている状態だと思いますが、どちらにしても重たいし、運ぶのにはちょっとコツが必要になりますよね。
そもそも段ボールをそのままサイトに置いてあると、見た目もちょっとかっこ悪く見えちゃうと思います。
ささくれだった薪を両手で抱えて運んだら木くずで服を汚してしまうし、重みのある薪をまとめるワイヤーや紐を持つと指先が痛くなったり、最悪手を傷つけてしまうこともあります。
運べないことはないけれど、どうやったって運びにくい気がする薪ですが、何とかして楽できないものかなあ・・・なんて考えてしまうのが人の性。
でも安心してください、もちろん便利なアイテムがあるんです。
それが「ログキャリー」。
今回はこの「ログキャリー」について、キャンプで本当に必要なのか、使うことのメリットは何なのか、また選び方のポイントなど詳しく説明したいと思います。
目次
キャンプにログキャリーは必要なの?
ログキャリーとは?
出典:楽天
ログキャリーとは、焚き火や薪ストーブなどで使用する薪を運ぶための道具です。
その形状は大きくわけて3種類あって、薪を入れて運ぶ以外にも、燃やす前の薪を保管するために使用されることもあります。
かさばって運びにくい薪を運ぶためだけのキャンプギアなので、なくても良いといえばその通りかもしれません。
また、他のアイテムで代用しようと思えば、それもできちゃうんですが・・・でも専用の物が1つあると便利なんですよ。
ログキャリーのメリット
まず、ログキャリーを使わないことに対しての大きなデメリットは特にありません。それが通常のキャンプですから。
でも先述したように、服が木くずで汚れたり指先が痛くなったりすることが、あえて言うならログキャリーを使わないデメリットだと思います。
キャンプ場によっては、薪売り場からサイトまでの距離が長い時があります。
散歩がてら薪を買いに行ったら、テントまで戻る時に薪が重くて指が痛くなるし、辛かったなんで経験もあると思います。
逆に、ログキャリーを使用することのメリットはたくさんあります。
焚き火をする程度であれば、針葉樹の薪1箱3kgくらい、広葉樹薪1束7kgくらいで十分ですが、焚き火の火の大きさや強さ、状況によってはあっという間に燃え尽きてしまいます。
また、薪ストーブの場合はもっとたくさんの薪が必要になるので、手で運ぶより一度にたくさんの薪を運べた方が便利ですよね。
また、薪には節がありささくれだっているので、軍手をはめていても手を怪我してしまうこともあります。
薪をまとめている紐やワイヤーが、指や手に食い込めば運びにくくも感じます。
薪を抱え込んだとき、汚れや木くずが服に付着したり、ダウンジャケットなどの衣類を傷つけてしまうこともあります。
この汚れはもちろん移動中の車にも付着することもあるでしょう。
これらの問題は、ログキャリーを使用することですべて解決します。
ログキャリーに薪を入れて運べば、女性や力に自信がない方でも楽に持ち運ぶことができるし、薪に直接触れる機会が少なくなるので怪我や木くずや汚れが付着する心配もありません。
ワイヤーや紐の部分で薪を持つ必要もなくなります。
そして、薪を現地で拾って使う時にもログキャリーはあると便利なアイテムです。
拾って使用する薪は市販されている薪のように形や長さが揃っていないので持ち運びにくいのですが、ログキャリーがあれば手で持つ必要がないので楽ですよ。
ログキャリーの種類
スタンド付き型
出典:楽天
帯状になっている布に、くるりと包んで持ち歩くタイプのログキャリーに多いのがスタンド型です。
スタンドにログキャリーを開いて置くと、そのまま薪スタンドとして使用することができます。
薪は準備したものを一度に使い切ることはありません。
地面に置いておくと薪が湿気を含んで燃えにくくなったり、燃やした時に爆ぜてしまうことがあるので、薪を運んできてスタンドの上に置き、地面から離れたところに保管できるスタンド付きのログキャリーはかなり便利です。
キャンプサイトでもすっきり綺麗に片付いて見えると思います。
また、天板を置いてテーブルのように使える物もあります。
ただし、高い位置に保管する分製品や置き方によってはバランスを崩して倒れやすく、スタンドがある分重量が出やすいことも注意しておきましょう。
トート型
出典:楽天
軽量で持ち運びやすいトートバッグ型も、ログキャリーの定番です。
薪を入れるために設計されているので、底が深めに作られているのがポイント。
使用しない時は折りたたんで持ち運べるし、トートバッグとしても使えます。
使い勝手がよいところがトート型の良いところですが、袋状になっているため汚れがたまりやすいんです。
また、縫製が雑だったり、素材が弱いと持ち手や袋自体が破れてしまうこともあるので注意しましょう。
ですが薪用のトートは基本的に丈夫なので、工具や他のキャンプギアを運ぶのにも重宝します。
バスケット型
出典:楽天
プラスチックなどで出来た、折りたたみ式のカゴにもログキャリーがあります。
マチが大きくたくさん入れられるし、汚れても水洗い可能。
使用しない時は折りたたんで収納もできるものもあり、綺麗に洗えば食器などの小物をしまっておくこともできますよ。
ログキャリーの選び方5つのポイント
①機能性で選ぶ
出典:楽天
薪を持ち運ぶ、持ち運んだ薪を保管する。
その2つがログキャリーの主な使い道です。
一番最初にチェックしたいのは、ログキャリーとしての機能性についてです。
薪スタンドとして使えると、キャンプサイトがゴチャつかずスッキリして見えますし、何より薪が地面からの湿気の影響を受けにくくなります。
他にも薪を入れない時はトートバッグや小物入れとして使用できるなど、ログキャリー以外の機能性を持っていると何かと便利です。
最近は他にも、エプロンとログキャリーを兼ねた製品も登場しているので、服を汚さないためにも良いかも知れません。
②大きさで選ぶ
出典:楽天
ファミキャン、ソロキャン、キャンプに行く人数によって必要な薪の量は変わります。
ソロ用の小さなサイズでは、ファミリー・グループ向けの大きな焚き火に対応するようなたくさんの薪を入れることはできません。
だからといって、薪がたくさん入っても持ち上げることができないのでは、意味がありませんよね。
コスパがよく、必要な薪の量が入る(持ち上げることができる)ログキャリーを選ぶのも大切です。
③お手入れのしやすさで選ぶ
特に袋状になっているトートバッグ型の場合、袋の底に汚れがたまりやすいので、手入れがしやすいパラフィン加工などが施されているものが便利です。
汚れたら洗えるものもおすすめです。
プラスチック製のバスケット型は丸洗いができます。
④丈夫さで選ぶ
薪はまとめて持つとかなりの重量になるので、縫製が甘いものや素材があまりよくないものだと持ち手や底が破れてしまうかもしれません。
ささくれだった薪で袋が破れてしまうこともあるので、注意してください。
⑤持ち運びやすさで選ぶ
出典:楽天
折りたためるバッグ型やバスケット型は、持ち運び時に便利です。
ログキャリーとして使用しない時は、小さく畳んでしまっておけると、荷物が多くなりがちなキャンプでは重宝しますよね。
ログキャリーのおすすめ商品
BUNDOK 薪キャリースタンド BD-904
出典:楽天
薪の運搬に便利な、スタンドタイプのログキャリーです。
バンドックのログキャリー本体は、コットン100%でとっても丈夫。
生地には持ち手がついていて、持ち運びも楽にできます。
耐荷重量については明記はありませんが、通常の薪2束程度で地面が硬い状態であれば問題なく使えたとの口コミがありました。
フレームは粉体塗装のスチール製で、収納時には約14×14×40cmまでコンパクトにすることができます。
リーズナブルな価格も嬉しいポイントです。
BUNDOK 薪キャリースタンド スペック
- サイズ:約46×43×39cm
- 重量:約1.75kg
- 入場料:無料
FIELDOOR(フィールドア)ログラック
出典:楽天
FIELDOORのログラックは、難燃性に優れたT/C素材を使用しています。
焚き火のすぐそばで使用しても、ログキャリーの布地部分に穴が開きにくいので安心して使用することができます。
耐久性に優れるだけでなく撥水、防カビ加工も施されていて、幅のサイズが40.5cmまである為、一般的な薪(約40cm弱程度)なら収めることができますよ。
本体サイズは約40.5×56.5×40.5cm、収納時は約50×9×9cmまでコンパクトになります。
組み立てた時しっかりとした大きさがあり、フレームは軽くて丈夫なA7075超々ジュラルミンを使用しているため、耐荷重量も20kgまで対応します。
持ち運びに便利なキャリーバッグ付きです。
FIELDOOR(フィールドア)ログラック スペック
- サイズ:約40.5×56.5×40.5cm
- 収納時:約50×9×9cm
SOLUM×tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)ログキャリー
出典:楽天
ソルムとテンマクデザインのコラボのゴグキャリーは、便利なトート型からサイドのホックを外すとシート型へ大変身!
焚き火グッズを運搬するトートとして使用したり、ホックを外して薪拾いや運搬に使えるログキャリーにも使えるという、2WAY式がキャンパーには嬉しいですよね。
バッグのサイズは50×25×25cm、シートとしてのサイズは96×50cm。
重量は約672gとかなり軽量です。
素材は撥水性が高く、防汚・防水に優れたパラフィン加工が施されたコットン帆布が採用されています。
SOLUM×tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)ログキャリー スペック
- サイズ:50×25×25cm
- サイズ・シート:96×50cm
- 重量:約672g
PLOW 薪バッグ ログキャリー
出典:楽天
太めの薪を約10本程度入れて持ち運ぶことができる、丈夫な帆布製のトートバッグです。
使い込むごとに風合いが生まれるブラウン・カーキ・ブラックの3色から選ぶことができます。
使い勝手がよく応用が利くサイズ感と形から、工具やその他のキャンプギアの持ち運び用としても使いやすいと思います。
PLOW 薪バッグ ログキャリー スペック
- サイズ:40×24×15cm
- 素材:帆布
HETA(ヒタ)ウッドバスケット 50cm
出典:楽天
最後に、ちょっと変わった商品を紹介します。
一見革製にも見える重厚感ある作りをしていますが、ヒタのウッドバスケットの素材はなんとリサイクルタイヤなんです。
それを手縫いで仕上げた、エコでおしゃれなウッドバスケットです。
ステッチと大きめリベットがワンポイントになって、とってもかわいい仕上がりになっています。
長さ40cmの薪を、およそ10本程度入れることができますよ。
サイズはφ50×H28cm、重量は約2.2kgとやや重めです。
ヒタ ( HETA ) ウッドバスケット スペック
- サイズ:直径500xH280mm
- 重量:2.2kg
- 材質:ゴム(タイヤ再利用品)
ログキャリーは100均にもあるけれど・・・?
最近は大手の100円ショップでもアウトドア・キャンプグッズを取り扱うようになり、SNSでも話題を集めるようになっています。
もちろんログキャリーもあるし、100円ショップで販売されているものでログキャリーに代用できるものを自作してしまう人もいます。
100円ショップのログキャリーを使用する時、また、100円ショップの素材を使ってログキャリーを自作するときは、耐荷重量について忘れずにチェックしておきましょう。
耐荷重量=耐久性。
せっかく持参したログキャリーが、薪を運んでいる最中に壊れてしまっては大変ですもんね。
まとめ
焚き火や薪ストーブに使用する薪は、ふしくれだっているものもあり、ささくれたものは手に引っかかって、トゲが刺さってしまったりなど怪我をしたりします。
さらには、薪をまとめるワイヤーや紐が指先に食い込み痛い思いをしたり、薪を抱え込んで運ぶ時に、服が汚れたり木くずが付着して取れなくなってしまったりなどのトラブルが発生してしまうことがあります。
だからと言って、かっこ悪い段ボールに入れて運ぶのもちょっと嫌ですよね。
そんな時は、是非ログキャリーを使いましょう!
ログキャリーは、いわゆる薪を運ぶためのバッグのことを指していいます。
帯状の布に薪を包んで運び、その布を専用スタンドにかけて、薪スタンドとして使用できるスタンド型もおすすめ。
地面から距離を離して保管できるところも、スタンド型の大きなメリットです。
他にも持ち運びやすくたっぷり入るバッグ型や、同じくたっぷり入って丸洗いが可能なプラスチック製のバスケット型があります。
キャンプには、ログキャリーはなくても良いアイテムなんですが、あった方がより便利で快適になる物なんです。
100円ショップでも最近は取り扱いがあるようですが、耐荷重量や耐久性などを必ずチェックしておきましょう。
アウトドアメーカーのものであれば機能性・耐久性・素材面などにおいてもお墨付きで、安心して使えると思います。
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アイキャッチ画像 出典:楽天