キャンプ初心者さんやキャンプの経験が少ないキャンパーさんにとって、夏はキャンプに挑戦しやすい良い季節ですよね。
学生さんなら長い夏休みがあるし、社会人の方でもお盆休みの長期休暇があるので、ちょっとキャンプをしてみようかななんて思っちゃいますよね。
そんなことで、ソロからファミリーまで様々な人が様々なキャンプ場に集って、各々のキャンプを楽しむと思います。
川や森林でのキャンプは、避暑地のように都会より涼しいと期待してキャンプに来たのに、意外に暑くてがっかりしたなんて人もいるかも知れません。
夏はキャンプという概念がある初心者さんは多いと思いますが、何気に一番暑さが辛い季節なんです。
それでもキャンプが一番盛り上がるのは夏キャンプ。
暑さを我慢しながらキャンプするのも、毎年の風物詩のようなもの。
僕なんて汗が滝のように流れ出ちゃうから、透けたTシャツ姿でグッタリしているといのが毎年のお決まりです。
そこで今回は、そんな夏キャンプにつき纏う暑さ対策と冷感グッズについて、どのように対応したら良いか詳しく掘り下げてみたいと思います。
目次
冷感グッズで夏キャンプの暑さ対策をしよう!
夏キャンプのメリットとデメリット
夏にするキャンプって、やっぱり格別ですよね。
キャンプに慣れたベテランキャンパーさんなら、夏のキャンプは避けて秋などが一番いいとお考えだと思います。
突き刺さるような日差しが軽減し始める秋口は、キャンプにもってこいの季節です。
しかし、やっぱり夏休みにキャンプすることって、記憶にも残り心にも刻まれる体験だと思います。
特に、子供や学生にとっては大事な思い出になるイベント。
そんな、夏キャンプにはメリットもあるし、デメリットもあります。
メリット
①荷物が少なくて済む
冬場のキャンプは寒さ対策として厚着をしたり予備で温かいウェアを持っていったり、寝具も分厚く温かいものを準備する人が多いと思います。
ストーブなどの暖房器具も思いの外嵩張ってしまうし、焚き火で暖を取る場合にも薪などの燃料も大量に必要になってしまいます。
一方夏のキャンプは防寒対策がない分、身軽で荷物は少なくて済みます。
大きく嵩張るストーブは持っていかなくてもいいし、薪も一日中燃やすことはありません。
暑さ対策に大きな扇風機を持っていくのなら、ちょっと嵩張ってしまいますよね。
②長期休暇が取りやすくアクティビティも充実
夏休みや祝日、お盆休みなど、子供も大人もお休みが取りやすいというのも夏キャンプのメリットです。
また、キャンプで楽しめるアクティビティが一番充実している季節も夏だと思います。
川や湖、または海などで泳いだり遊んだりすることを目的としてキャンプをする人も多いですよね。
事故やマナーに気を付けて、キャンプを楽しみたいものです。
デメリット
①虫対策
蚊やブヨなど、害虫が多いのも夏の特徴です。
蚊帳やスプレー、服装など、虫よけ対策に気を使わなければなりませんよね。
大きなハチやアブなんかは羽音だけで怖いし、蛾やよくわからない虫などは、何故か顔面めがけて突っ込んでくるんです。
テントの中はアリやハサミムシが闊歩し、そのまま家に持ち帰ってしまうことも多々あります。
昼間の暑い時間は半そで・半ズボンでも大丈夫ですが、虫が増える朝晩は長袖・長ズボンを着用した方が良いと思います。
②人の多さ
みんながキャンプしやすい季節ということは、キャンプする人が多いということになります。
特にお盆休みは、一番人が増えて、キャンプ場はごった返していると思います。
この時期は、普段キャンプをしない人や、ルールを知らない人もキャンプを楽しみます。
そうなると色々なトラブルも増えてしまうので、人との距離やマナー等を守って楽しく過ごすことが大事になってくると思います。
③暑さ対策
地球温暖化の影響もあり、日本の夏は年々厳しく過ごしにくくなっています。
ゲリラ豪雨なども心配なので、急な天候悪化にも対応できるようにテントには防水対策をしておく必要もあります。
そしてなにより、活動のほとんどを野外で行うキャンプでの暑さ対策は必要不可欠です。
暑さ対策ができないと、熱中症や脱水症状など、健康面に影響してくることがあります。
夏キャンプの暑さを快適にする5つのアイデア
①キャンプ地の選択
標高が高いキャンプ場は、平地よりも気温が低く過ごしやすいと言われています。
キャンプに自信がなかったり暑さ対策が心配な方は、キャンプ場のコテージを利用するのも良いと思います。
平地のキャンプ場を選ぶ場合はサイトに電源があるキャンプ場を選んでおくと過ごしやすいと思います。
しかし、キャンプ人気で電源付きサイトは予約が難しいので、そんな時はポータブル電源を用意しておくのがおすすめです。
ACコンセントが使える電源があれば、家庭用の力強いサーキュレーターや扇風機が使用できます。
それも難しければ、充電式や電池式のサーキュレーターやポータブル扇風機、または団扇や扇子などは必ず持っていくようにしましょう。
②テントに一工夫
小さなテントは熱がこもりやすいので、できれば広々とした大きめ空間のテントを使用したいというのがまず1つあります。
さらにメッシュ部分が多いテントであれば、風通しがよくより快適に過ごせます。
テントを立てる場所も、直射日光が当たらない木陰やタープの下にするのがおすすめです。
大きめサイズのオープンタープの下に設置すれば、テントにフライシートをかぶせなくても大丈夫な場合があります。
夏の暑い日差しでテントの中に熱をため込まないようにするのもポイントで、テントを立てるのは暑さのピークを過ぎた午後にすると良いと思います。
キャンプ場に着いたらすぐにテントは設営したいですよね。
そんな時は、休憩を挟みながらゆっくりと設営するのが良いと思います。
まだテントを買っていない方は、日差しが強い夏キャンプではテントやタープの色は黒よりも白っぽいものがおすすめです。
③打ち水などをしてみる
タライに水を入れ足を入れて冷やしたり打ち水をするのが、日本の古来から伝わる暑さ対策ですよね。
それと同じようなことをキャンプ場でも行えば、暑さ対策になると思います。
キャンプギアの中には、バケツのように使えるものが多々あるので、それらにお水を張って利用すると体感温度が下がって涼しくなると思います。
また、熱を持った地面にお水を撒き、地熱を抑えるもの効果的です。
しかし、周りに迷惑をかけないように気を付けてください。
④保冷剤やネッククーラーなど冷感グッズを活用
首から下げるネッククーラー、濡らすと冷えるアイスタオル。
保冷材もおすすめです。
家庭用の保冷剤はすぐに溶けてしまいますが、キャンプ用の保冷剤の方が保冷力の持ちがいいのでうまく活用するのもおすすめです。
⑤寝具や衣類に冷感素材のものを使う
ニトリのNクール、ユニクロのエアリズムなど、触るとひんやり冷たく感じる素材の寝具や、汗で濡れてもすぐ乾き風通しの良い衣類が便利です。
真夏の暑さ対策用の寝具や衣類をうまく活用してみるもの良さそうです。
接触冷感素材のマスクや濡れるとひんやりとする冷感タオルなども便利です。
マットやシュラフなど、アウトドア用の商品も沢山登場しています。
また、風通しのよいコットを使うのもおすすめです。
接触冷感素材とは
接触冷感素材とは、レーヨンやキュプラ、ポリエチレンやナイロンなど、化学繊維が使われた素材です。
熱伝導率と熱拡散率が高く、肌に触れた部分の温度を瞬時に生地に移してヒヤリと感じるように作られているため、表面はさらさらで冷たく感じます。
この接触冷感素材は夏の寝具や下着、衣類などによく使われ、吸湿性と速乾性も高いため着心地も快適。
熱中症対策としてもおすすめの素材とされていて、電源がない夏場のキャンプでも活用されています。
アウトドアで使用するものなので、汚れたら自宅で丸洗いできるものがおすすめです。
冷感グッズのおすすめグッズ5選
都会と違って、キャンプ場では朝晩冷え込む場合があります。
その気温差は10度以上にも及ぶところも多々あるんです。
冷感グッズを使って暑さ対策をしたとしても、寝冷えして風邪をひいてしまわないよう、いくら暑くても冷やしすぎないように気を付けて下さい。
ニトリ ひんやりケット シングル(NクールWSP i-n S)
出典:楽天
CMでもおなじみ、ニトリの接触冷感掛布団です。
夏場のキャンプはシュラフを使用しないで、こういった冷感ケットと毛布で対応しているといった口コミも多くあります。
吸水・速乾生地を採用していて、汚れたらネットに入れて自宅の洗濯機で丸洗いもできます。
制菌防臭加工により、汗の臭いや部屋干しでついてしまう嫌な臭いも抑制しつつ衛生的に使用できます。
また、接触冷感生地とパイルのリバーシブルになっているので、気温に合わせて使い分けられるのも嬉しいポイントです。
サイズは(約)幅140×奥行190cmのシングルサイズです。
ニトリ ひんやりケット シングル(NクールWSP i-n S) スペック
素材・表生地 | パイル:レーヨン55%、ポリエステル45%、地糸:ポリエステル100% |
素材・不織布 | レーヨン100% |
素材・裏生地 | ナイロン45%、複合繊維(ポリエチレン/ナイロン)45%、ポリウレタン10% |
ひんやりマット
出典:楽天
冷感アイテムを使ってみても実際はあまり冷たくない、普通の接触冷感素材では冷たさに満足できない。。。そんな人におすすめなのが、このひんやりマットです。
マットへの接触前後の手の表面温度を計測してみると、実験ではおよそマイナス8.2度もの差が確認できたほど。
接触時の冷たさは基準の約三倍、接触冷感の数値は0.59Q-MAX W/㎠です。
塩を原料とする相変恒温素材により吸熱放熱を繰り返し、冷蔵庫で冷やさなくても冷たさを長くキープし続けることができます。
抗菌・防カビ性能も高く、低ホルムアルデヒドで肌が敏感な人も安心して使用することができます。
完全防水ですが、丸洗いすることはできない点だけご注意下さい。
サイズは90×140cmです。
ひんやりマット スペック
サイズ | 90×140cm |
重量 | 約5.4kg |
素材 | 生地:ポリエステル100% 中材:PVCフィルム 水・硫酸ナトリウム・セルロース・ピロリン酸塩 |
枕パッドもあります。
Hilander(ハイランダー)接触冷感 封筒型シュラフ
出典:楽天
内側の温かさを逃がさないシュラフと違い、ハイランダーの封筒型の接触冷感のシュラフは夏にピッタリ。
内側にQ-max値0.4以上の接触冷感素材の生地を採用したことで、さらりとして涼しい寝心地を実現しています。
上部は開閉しやすいベルクロ式、足元のジッパーの開閉部分には通気性を重視した隙間を開けることで熱気がこもることがありません。
ジッパーを開くと大きな掛布団にもなり、連結も可能。
汚れたら自宅の洗濯機で洗うことができるので、清潔に使用することができます。
サイズは約192×80cm(展開時162cm)でコンパクトに持ち運べる収納袋が付属しています。
ハイランダー 接触冷感 封筒型シュラフ スペック
サイズ | 約192×80cm(展開時162cm) |
収納サイズ | 約直径19×27cm |
重量 | 約1.3kg |
素材 | ポリエステル(表生地、中綿)、ナイロン/ポリウレタン(内生地) |
クールウォーターパッド ライト
出典:楽天
クールウォーターパット ライトは、内部に水道水を入れて使用します。
パッド内に入れた水は体に触れている部分から熱を吸収し、触れていない部分は吸収した熱を放熱するので、寝返りを打つたびに表面が常にひんやりと感じるようです。
キャンプ専用グッズではないんですが、寝汗が多い子供や暑がりの人には特におすすめのアイテムです。
水入れは蛇口からも簡単に行え、水抜きも簡単。
パッド内を水が自由に行き来するので、体型に合わせて心地よくフィットしてくれます。
耐荷重量は1500㎏までありますが、とがったものや鋭利なものを身に着けて寝るとパッドに傷がついて破れてしまったり、水を入れすぎると水漏れが起こってしまうことがあるので注意して下さい。
クールウォーターパッド ライト スペック
サイズ | 約幅98×65cm |
サイズ(水充填後) | 約幅94×56×厚み3cm |
本体重量(本体のみ) | 150g |
総重量(水充填後) | 約7.3kg(水の量で変わります) |
素材・本体 | (片面)ポリエチレン・ナイロン (片面)ポリエチレン・ナイロン・アルミ |
NANGA(ナンガ )COOL TOUCH SHEET クールタッチシーツ マミー型シュラフ
出典:楽天
ナンガの接触冷感素材を採用したシュラフも良さそうです。
夏向きにUVカット効果があって、撥水性と吸水速乾性能に優れているので、汗をかいてもさらりと爽やか。
高いストレッチ性能で眠っている最中も窮屈さや締め付け感を感じにくいと思います。
小さくたたんで持ち運ぶことができます。
サイズは最大長210cm×最大肩幅80cmで、身長178cmまでが使用可能です。
NANGA(ナンガ)COOL TOUCH SHEET クールタッチシーツ マミー型シュラフ スペック
サイズ | 最大長210x最大肩幅80cm(身長178cmまで |
素材 | ナイロンポリウレタン |
その他の暑さ対策グッズ
瞬間冷却コールドスプレー 500ml
出典:楽天
キャップを取らずにすぐ使える、大容量の瞬間冷却スプレーです。
運動や作業のあとに衣類の上からサッとひと吹きするだけで、気持ちよくクールダウンできます。
水で濡らしたタオルに吹きかけるとその場で冷えたおしぼりを作ることができるので、熱中症や捻挫や打ち身などの応急処置にも便利です。
冷たさが持続することはないので、朝晩が冷えるキャンプで、あえて寝る直前に寝具に吹きかけて使うのもおすすめです。
ひんやりマスク 接触冷感フェイスカバー
出典:楽天
汗や水に濡らすと気化熱の作用でひんやりするタオルと同じ素材を使用している、薄くて涼しく冷却効果の高い生地で作られたフェイスマスクです。
肌と接触すると温度を3~5度下げる効果があり、吸汗性や通気性も抜群。
UVネックガードで強い日差しから首元もガードします。
人の多いキャンプ場ではちょっと怪しく見えてしまうかも知れませんが、暑さ対策には十分効果がありそうです。
まとめ
楽しい夏キャンプの最大の敵とは暑さです。
せっかくのキャンプ、暑さをやわらげて楽しく過ごしたいですよね。
標高の高いキャンプ地に出掛け、平均気温そのものを下げたり、あえてコテージを利用するのもおすすめです。
平地のキャンプ場の場合は電源があるサイトや、ポータブル電源を持参して、扇風機やサーキュレーターを活用するのが良いと思います。
充電式や電池式など、キャンプなどのアウトドアで使用できるものが多種多様にあります。
他にも、テントの設置時間や設置場所、テントのサイズや色、タープの使用などでも暑さの感じ方は随分変わります。
さらに接触冷感素材を使った衣類やマスク、タオル、寝具やマットを上手に活用するのもおすすめです。
表面が吸水性・吸湿性・速乾性がありさらりとしているうえに、布の表面が触れた場所の温度を奪うことで冷たく感じさせてくれます。
ただ、朝晩が冷える野外では寝冷えにも気を付けて下さい。