スノーピークの人気が落ちたと言われ始めて、しばらく時間が経っています。
確かに、僕の周りにはスノーピークのテントを使っている友達や知り合いはいないし、話題にも上がってこなくなっています。
とは言え、それはあくまで僕の周辺での話。
実際に、スノーピークのテントを使っている人は多くいるでしょうし、スノーピークのキャンプギアを使っていたりアパレルを着ている人は沢山いるでしょう。
僕も以前購入したノクターンや、HOME&CAMP バーナーを使っています。
新型コロナの時期には、キャンプ人気が高まり、新たにキャンプを始める人も増えたことにより、キャンプブームは加速しました。
しかし現在は、規制緩和に伴い旅行やその他のアクティビティができるようになり、キャンプ人気は下がっているのではないでしょうか。
そんな中、価格が高い高級品のキャンプ用品は、一般市民には手が出ません。
スノーピークの公式ページを見てみると、ランキング上位にはテントは入っていません。
それは、テントの値段が高いからか、それともキャンパーさんのほとんどが既にテントを持っている為に新たに購入する必要がないからなのか、理由は定かではありません。
しかし、一時代を築いたスノーピーク。品質やサービスなどは、価格に見合うものであるはず。
ランキング上位で売れているアイテムは、人を惹きつける魅力があるのでしょう。
そこで今回は、キャンプ人気の下落に伴いスノーピークの人気が落ちているのか考察し、さらにスノーピークのオンラインストアのランキング上位のアイテムをいくつかピックアップし、個人的に考える魅力を語っていきたいと思います。
目次
キャンプ人気が下落?
新型コロナの流行でキャンプ人気が高まったかのように感じますが、僕がこのブログを始めた2016年には既にキャンプブームは始まっていました。
そのキャンプブームを更に盛り上げたのは、コロナ禍での規制があります。
旅行などの移動、映画館、ライブなどが規制される中、キャンプは一般市民が楽しめるアクティビティーの1つとして人気がでました。
もちろんそれと同時に、ソロキャンプ動画やゆるキャンなども流行り、よりキャンプブームを加速させたんです。
今までキャンプをしていた人、新たにキャンプをはじめる人など、爆発的にキャンプ人口が増え、色々なアイテムが購入されていきました。
お金の使い所があまりなかったコロナ禍では、10万円を超えるような高級なテントやアイテムなどもよく売れ、また人気ブランドのテントは抽選販売になったり、フリマサイトで転売されたりもしていました。
しかしコロナ禍の規制が去った今、テントの抽選販売は少なくなり普通に買えるし、またフリマサイトでの値段も落ち着いているように見えます。
もしかしたら、僕が把握していないアイテムだったりテントなどは、未だに高値がつくものもあるかも知れません。
また、ブックオフなどのリサイクル店を覗いてみると、キャンプ用品が以前より大量に並べられています。
キャンプ人気は下落しているのでしょうか?
オートキャンプ白書によると、実際に22年のキャンプへの参加人口は、前年の750万人から650万人に減っています。
これは前年比13.3%減という数値。多分今年はそれ以上だと思われます。
キャンプ用品の市場も前年の998億円から948億円と5%縮小しているようです。
出典:日本オートキャンプ協会
しかし、1年間の平均宿泊数は7.2泊で回数が5.4回となっていて、これは過去最高の数値となっているんです。
これらの数値から、確かにキャンプ人気は下火になっているようです。
ただキャンプに惹かれた人や離れていかない人は、より長く多くの時間を費やして楽しみだしているということになるでしょう。
そうなると、キャンパーさんは既にキャンプギアは揃っているということになるので、キャンプ用品の市場では新たに高いテントなどを購入するという需要が減っているのではないでしょうか。
スノーピーク人気が落ちてる?
キャンプ人気の下落に伴い、各アウトドアブランドの人気も落ちていると考えて良いでしょう。
もちろん従来からのファンが付いているし、購入意欲がある人もたくさんいるので、一見人気が落ちているようには見えません。
ブランドの人気が、そのブランドが販売するキャンプ用品の売り上げに直結するかどうかはわかりません、
スノーピークでは、2023年12月期の連結純利益が6億1500万円となるとの見通しを発表しています。
これは、前期比68%減となっているのでかなりの下落。売上高は278億円で9%減と下方修正しています。
前年から下方修正されていますが、それがブランドの人気下落というのも一部含まれているように思います。
さらに、スノーピークの株価は、2021年11月には最高値となる4,490円でしたが、現在は1,102円となっています。(2023.10.3)
2016年の10月7日には880円なので、それに近づいています。
キャンプ人気の下落、材料費の高騰や円安など、様々な要因が絡みあって、結果スノーピークの人気も落ちているのではないでしょうか。
スノーピークのランキング
出典:スノーピーク
スノーピークの公式ページでは、売れているアイテムをランキング形式で紹介しています。
たまたまこの時期(10月)だからかも知れませんが、この上位10位の中には、テントは入っていませんでした。
10月にテントは買わない・・・9月の連休が終わったから今年はキャンプは終了・・・という人もいるでしょう。
そんなこともあり、テントがランキングに入っていないのかも知れません。
ただ、上記でも書いたように、今キャンプをしている人は、既にキャンプ用品を揃えている人が多く、新たにテントの購入をする初心者は減っているのではないでしょうか。
その為、売上ランキングにテントが入りにくくなっていそうです。
ランキング入りしているのは、小物とガスバーナー、調理器具やカトラリー関連が多く見られます。
テーブル以外は、どれも1万円を下回るアイテムなので、これを見る限り価格の高いものがたくさん売れているようには見えないですよね。
ここでランキングの中から数点ピックアップし、個人的に感じる魅力を紹介したいと思います。
シェラカップ
出典:スノーピーク
スノーピークのランキングには、65周年感謝価格ステンレスシェラカップとチタンシェラカップの2点が入っています。
65周年感謝価格ステンレスシェラカップは、もちろん安いという購入意欲を高める要因がありますが、チタンシェラカップに於いてはユーザーが機能性を重視しているということが伺い知ることができます。
そして、どちらも値段が安い。5,000円を下回っているので、購入する時の気持ちのハードルが低く感じます。
またシェラカップは、人数分の数を揃えたり、コレックション的な要素を持っているものです。
家族4人分のシェラカップが欲しかったり、また色々なブランドのシェアカップを集めているなんて方にも買われていると思われます。
チタンシェラカップは2,508円と、ステンレスシェラカップとちょっと高めですが、ソロキャンプで是非使ってみたい気にさせてくれます。
軽くて強度があるチタンは、こだわったソロキャンプにこそお似合い。
なんて理由だけではないと思いますが、ランキング入りしているシェラカップは、思わず買いたくなってしまうキャンプギアなのでしょう。
HOME&CAMP バーナー
出典:スノーピーク
HOME&CAMP バーナーも、色違いで2つランキング入りしています。
このランキング入りしている理由の1つに、65周年感謝価格という要因が大きく関係していそうです。
通常価格で13,750円が、65周年感謝価格で9,460円と格安。
今までは1万円を超えていたので、躊躇する人も多かったでしょう。
そして、僕が購入した時は10000円程だった記憶があるのですが、円安で値上がりして14,000円弱の価格になっていたことも影響しているのかも知れません。
65周年感謝価格で安く購入できるので、一度諦めていた人も購入に至っているのではないかと推測してしまいます。
ちなみに、僕は2019年に購入しているのですが、未だにこのHOME&CAMP バーナーをキャンプに持って行っています。
メインのバーナーとして使う時もあるし、予備として携帯しておくこともあります。
これが何しろ使いやすいんです。
コンパクトに収納することができ、そして使えば火力が強い。見た目のデザインも、いかにもキャンプって感じがしなくて良いんです。
キャンプ用のバーナーとしてはめちゃくちゃ小さく収納できるのではありませんが、それでも車で持ち運ぶ時には便利。
そして数値的には2100kcal/hと、火力はそこまで大きくないのですが、実際に使ってみると数値以上の強い火力に感じます。
その為、思っているより早く調理が終わったり、お湯を沸かすことができるんです。
なので、個人的には65周年感謝価格でなくてもおすすめのアイテム。
ランキング入りしている理由を勝手に考えてしまっていますが、これなら納得です。
リトルランプ ノクターン
出典:スノーピーク
リトルランプノクターンは、テーブルランタンとして優秀。
小さな優しい明かりが、ほんのりテーブルの上を照らしてくれるのは、雰囲気作りに最高です。
決して明るく機能的に役立つものではないかも知れませんが、あるとちょっと贅沢な空間を味わうことができます。
今回のランキング入りしているのは、65周年感謝価格という理由も大きいはず。
通常価格が6,380円なので、発売当初よりだいぶ値上がりしていたと思われます。
ただリトルランプノクターンが出た当初は人気が凄く、プレミア価格で販売されていたことも考えると、それよりは安いのかも知れません。
このリトルランプノクターンが、4,400円で購入できるのはかなりの魅力ではないでしょうか?
Amazonでは、特に65周年感謝価格という記載はありません。さらにポイントが1105ポイントつくというので、スノーピークの公式オンラインショップよりもお得に購入できそうです。
では、なぜ公式サイトでランキング入りしているのか・・・。
理由はわかりませんが、Amazonをチェックしていなかったり、スノーピークのポイントをつけたかったりなどがあるかも知れません。
ただ1つ言えることは、持っていれば雰囲気作りに役立つということ。
OD缶で簡単に準備できるコンパクトなランプで、しかも安いから購入しておくのもおすすめです。
まとめ
キャンプ人気の下落からみた、スノーピークというブランドの人気の低下。
実際に感じるのは、やっぱり一時期よりもキャンプ人口が減っているのではないかということ。
街で見かける人気がないアウトドアショップ、キャンプ用品が溢れるほど陳列されたリサイクルショップ、抽選販売がなくなった人気のテント、転売価格ではなくなったキャンプギア。
それらを見ると、キャンプの人気って下がっていると実感します。
ただこれは、新しく参入する人が減ったということかも知れません。
従来のようにキャンプを楽しんできた人は、引き続きキャンプを楽しむだろうし、全くキャンプをしなくなることは少ないのではないでしょうか。
また、円安などの影響もあり生活が厳しくなったり、材料費の高騰で値段が高くなったものもあります。
新たにキャンプギアを買おうという需要が減っていたりするのも、キャンプ人気の下落に見えているのかも知れません。
そして、かつて人気だったスノーピーク。
キャンプ場に行けば、コールマンかスノーピークのテントしかなかった時代とは変わってしまい、今ではその絶対的な人気が落ちていると個人的には感じます。
元々価格が高いことでも有名だったスノーピークは、買い控えされるようになったのかも知れません。
ランキング入りしているのは、値段が高いテントは鳴りを潜め、お買い得な小物ばかり。
たまたま65周年感謝価格のキャンペーン期間だからかも知れませんが、普段より値段が下がったアイテムが人気のようでした。
実際に使用してるキャンプギアが数点ラインナップされていたことに、嬉しく感じます。
レビューは別記事であるので、是非チェックしてみてください。
アイキャッチ画像 出典:スノーピーク