夏が終わると、秋や冬のキャンプに向けて暖房器具の準備に動き始めますよね。
特に気温が下がる日暮れから夜にかけての防寒対策は重要。
秋口など、舐めてかかると夜が寒くて辛い思いをする事になります。
そこで登場するのがストーブです。
簡単に温まる事ができ、身体の冷えを防いでくれます。
なんて、毎年のように新しいストーブが発表されて、それを見るたびに検討してしまう人もいるでしょう。
そして今回紹介するは、新色のストーブ。
アルパカPLUSストーブに、新しくサンドベージュのカラーが加わったんです。
ころんとしたレトロでどこかほっこりとしてしまうような見た目。
デザイン性の高さ、そしてコンパクトながらも火力が高いという機能性の高さでも人気を集めたアルパカストーブ。
今回は、アルパカプラスストーブの新色情報に加えて、魅力や機能をライバル機種のフジカハイペットと比較しながら紹介します。
目次
アルパカプラスストーブとは
「日々の暮らしにぬくもりと彩りを」
これが2023年のアルパカプラスのキャッチコピー。
まさにこの言葉のイメージ通り、アルパカプラスストーブは、ころんとした可愛らしい小型のフォルムにパワフルな暖房力という特徴を持つストーブです。
キャンプで使っても家に置いて使ってもその存在感自体が可愛らしく、その為かなり人気が高く、近年ではキャンプ場でもよく見かけるようになりました。
以前は、個人輸入じゃないのって感じのサイトから購入するしかなかったので、ちょっと怪しく感じてしまって購入に至らなかったという人もいたと思います。
それでも冬キャンプを愛し、さらに荷物のコンパクトさと持ち歩きやすさを重視する冬キャンパーさんの間で大流行して、一時は入手困難にもなっていました。
しかし現在では、日本代理店ができ、サイトもちゃんとしたものにパワーアップ。
さらに日本にやってきた当初はなかったPCS技術基準適合・日本燃焼機器協会の認証を今ではしっかり取得しているので、安全性もお墨付き。
またまた人気になってしまいそうです。
大型のストーブもパワーがあっていいのですが、持ち運びのことを考えるとこのような小型で機動性に長けるストーブの方が、便利だと感じることも多いですよね。
特に個人的には、家の2階の部屋に置いてある大型のストーブを、階段を下って車に積むのが大変。
こんな時には、小型のストーブが欲しいなと思ってしまいます。
2023年モデル『アルパカ プラス ストーブ TS-77NC』のスペック
アルパカプラスストーブは、円筒型の自然通気型開放式石油ストーブ(しん式・自然対流形)です。
ストーブの外形寸法は高さ420mm×幅350mm×奥行350mm。
本体の重量は6.6kgとなります。
点火方法は、点火用ライターまたはマッチを使用し、電池を使用しないところがポイント。
僕が小さい頃使っていたストーブは、点火する時にマッチを使っていた記憶があります。
電池切れだったのですが、電池を交換することをしないで、なぜかマッチで。
点火し終わったマッチの処分をいつもどうしていいか迷い、ストーブの下の台の縁に並べていました。
現在では、マッチ自体をあまり見かけることが無くなってきたので、アルパカプラスストーブはライターで着火することになると思いますが、それでもノスタルジックな気持ちを味わうことができそうです。
使用燃料はJIS1号灯油で、燃料消費量は3.0kW(0.293L/h)となっています
暖房出力は3.0kW。
油タンク容量は3.7Lとやや小さめ。
燃焼継続時間は約10時間となっているので、キャンプ中の滞在時間が長かったり、寒い時期でストーブに頼る時間が長引くようなら、予備の給油タンクを準備した方が良さそうです。
安全装置として対震自動消火装置(しん降下式)がついていて、海外(韓国)製ながら、経済産業省(PSC)技術基準適合・日本燃焼機器検査協会(JHIA)認証を取得しています。
- 外形寸法:高さ420mm×幅350mm×奥行350mm
- 重量:6.6kg
- 燃料消費量:3.0kW(0.293L/h)
- 暖房出力:3.0kW
- タンク容量:3.7L
- 燃焼継続時間:約10時間
- 暖房目安:13~17㎡
22年版との違いは?
2022年に登場したアルパカプラスストーブの型番はTS-77NC。
実は、今年発売のアルパカプラスストーブと同じ型番なんです。
なのでスペックも同じ。サイズも重さも変わりません。
ただし、変更点が1つだけ・・・そうなんです、既にお分かりだと思いますが、ボディカラーに新色が加わったんです。
これまでのアルパカプラスのカラーはカッコよくクールさが際立つブラック、ポップなレトロさが印象的なプラス限定のレッド、落ち着いていて馴染みのいい愛され系のグリーンの3色展開でしたが、今回新たにサンドベージュが仲間入り。
上品でナチュラルなカラーは、キャンプでもお家でも可愛らしくもかっこよくも馴染んでくれる、超おすすめのカラーです。
22年のTS-77NCの口コミを確認しても、コンパクトなボディに似合わぬパワフルさや可愛らしいデザインに前向きなコメントが集まっています。
みなさん、キャンプでもお家でもアルパカプラスストーブを愛用していて、石油ストーブのある生活を楽しんでいる様子。
これなら、2023年もアルパカプラスストーブTS-77NCは、安心しておすすめできるストーブと言えるのではないでしょうか。
アルパカプラスストーブの3つの魅力
①レトロでおしゃれ
アルパカストーブは、特徴的なころんとした可愛らしい見た目をしています。
この小さく可愛らしい見た目に惹かれて購入する人も多いでしょう。
このようなレトロ系が好きな女性だけでなく、ブラックやグリーンなら無骨な男っぽいキャンプサイトでも馴染んでしまうシンプルさも魅力ですよね。
②持ち運びやすく扱いやすい
アルパカプラスストーブは、高さ420mm×幅350mm×奥行350mmという小型さも魅力。
もちろん大きなストーブだって火力は高いですし、タンクも大きく長時間使えるというメリットがありますが、冬キャンプは冬の寒さ対策とその装備品だけで結構荷物も増えてしまいます。
その点アルパカプラスストーブは、取っ手部分が太く持ちやすくできていて便利です。本体も小さめにできているので、給油を満タンにした状態でも、気軽に「ひょい」と持ち上げられてしまう重さなんです。
アルパカプラスの便利なところは、置き台にも秘密があります。
21年のモデルはネジで分解しなければならず面倒でしたが、22年以降のTS-77NCからは回してはめ込むスライド式に変更になっています。
③小さなボディに似合わぬパワフルさ
例えば、同じくらいのサイズの某大人気ストーブの暖房最大出力が2.50kWくらいだと書いてあったので、その差は歴然。
そう、アルパカストーブってめちゃくちゃあったかいんです!
・見た目がおしゃれ
・コンパクトで扱いやすい
・パワフル
アルパカプラスストーブのデメリット
①給油口が小さい
ある意味アルパカプラスストーブのような小型の石油ストーブは宿命というか、仕方がないことなのかもしれませんが、給油口が小さいんです。
給油タンクは密閉されてはいませんが、二重構造で漏れにくくなっています。
しかし給油口が小さければ、給油時に油断していると漏れてしまうことがあるかも。
給油ポンプも口が直径2cm以下の小さいものを選び、気をつけて行いましょう。
②チャッカマン推奨
アルパカプラスストーブは電池式ではないので、着火はマッチやライターなどを使って行います。
ところが燃焼筒を持ち上げて芯に火をつけようにも、普通のライターではどうやっても火が芯に届かないんです。
アルパカプラスを使用する時は、チャッカマンなど長いライターがあると便利です。
③燃料タンクが小さい
これも小型石油ストーブの宿命なんですが、タンクが小さいこと。
パワフルで暖かいアルパカプラスの燃料タンクは、3.7リットルと小さめ。
連続使用時間は約10時間なので、真冬には1日1回は給油する必要があるでしょう。
・給油口が小さい
・長いライターが必要
・燃料タンクが小さい
フジカ ハイペットと比較してみた
※右が反射板付き、左が反射板なしのスタンダードモデル
ここで気になってくるのが、ライバル機種として比較されることが多い、フジカのハイペットという小型ストーブです。
フジカ ハイペットと軽く比較した上で、どちらがおすすめかのポイントを紹介します。
スペック面
フジカのハイペットには4つのモデルがあることを、まずは紹介しておきます。
反射板がないスタンダードなモデルは37,800円(税・送料別)。
このスタンダードモデルに、取り外しが可能な反射板付きにしたら39,800円(税・送料別)。
整流リング付きのモデルで、反射板なしなら52,800円(税・送料別)、ありなら54,800円(税・送料別)。
整流リングと防風ガラス管(高級耐熱ガラス)を装備したモデルで74,800円(税・送料別)。
カラーはブラックとホワイトの2色展開ですが、ホワイトは反射板の有無、整流リング搭載で反射板の有無で、天板の色がブラックと違い、値段も少し高くなるので注意が必要です。
各モデルともに、外形寸法は高さ約430mm×幅約330mm×奥行310mmです。
重さは反射板なしの場合5.5kg、反射板ありの場合5.6kg。
出力は2.5KW、燃料タンクの容量は3.6L。
連続使用時間は大体10〜12時間とされています。
アルパカプラスストーブのサイズが高さ420mm×幅350mm×奥行350mmなので、大きさはほとんど同じぐらいとなっています。
重量は、アルパカプラスストーブが6.6kgで、フジカのハイペットよりも重たくなっています。
約1kgの差なので大したことはなさそうに思ってしまいますが、タンクに灯油が入っている状態だとより重たく感じるので、やはり本体が軽いほうに軍配があがりそうでうす。
タンクの容量はアルパカプラスストーブが3.7L、フジカハイペットが3.6Lなので僅かな差でアルパカプラスストーブの方が大きいです。
連続使用時間はアルパカプラスストーブが約10時間なのに対しフジカのハイペットは大体10〜12時間とされているので、ほとんど同じぐらいと考えてもいいでしょう。
しかし、暖房出力が大きく差があり、フジカのハイペットは2.5KWなのですが、アルパカプラスストーブは3.0kWと、かなり強力になっています。
アルパカPLUSストーブ | フジカ ハイペット | |
---|---|---|
サイズ | 高さ420mm×幅350mm×奥行350mm | 高さ約430mm×幅約330mm×奥行310mm |
重量 | 6.6kg | 反射板なし5.5kg 反射板あり5.6kg |
燃料タンク容量 | 3.7L | 3.6L |
連続使用時間 | 約10時間 | 約10〜12時間 |
暖房出力 | 3.0kW | 2.5kW |
ハイペットの良いところ
ハイペットのような対流式ストーブは可燃物を燃やして、熱せられた空気を上昇させて暖かい空気を循環させて空間を暖める仕組みになっています。
なので対流式のストーブって横にいても、暖かさを感じにくいんですよね。
フジカのハイペットには、取り外しが可能な反射板付きのモデルがあり、この反射板があると熱源で温められた反射板が輻射熱を発生させ、ストーブの正面も暖めることができるようになります。
ハイペットは対流式ストーブでありながら、反射式ストーブとしても活用できるのです。
またキャンプ、野外での使用の場合、強い風が吹く時もあるでしょう。
風の影響を受けた石油ストーブは不完全燃焼を起こし、黒い煙を発生させることがあります。
不完全燃焼対策として、石油ストーブの周りに大型の風防を取り付けるキャンパーさんも少なくありません。
ハイペットなら、最初から燃焼部分を風から守る防風ガラスを搭載しているモデルもあります。
ハイペットで気になるところ
国産ならではの安心感と丁寧なアフターサービスまで含めて、口コミでも人気を集める小型石油ストーブ、それがフジカハイペット。
ところがこのストーブ、本社にも在庫を持たない電話注文のみの受注生産品なんです。
余分な在庫を持たないところは非常にエコで評価できるポイントですが、今すぐ欲しい時に手に入らないのはちょっぴり不便に感じてしまう人もいそうです。
アルパカプラスストーブとフジカ ハイペットのどっちがいい?
暖房効率を考え、防風ガラスや反射板に魅力を感じるのであれば、値段が高くともフジカハイペットに軍配が上がるでしょう。
ただし、ハイペットはすぐに手に入らないので、手軽に高性能な小型石油ストーブをキャンプに取り入れたいのならアルパカプラスストーブをおすすめします。
対流式のストーブとしては定番のデザイン感のあるハイペットよりも、アルパカプラスストーブはやはり抜群にデザインがいいです。
ハイペットに比べて寒いかといえば決してそんなことないですし、他社製品に比べても火力も強く、なにより使いやすさも持ち運びやすさも抜群です。
・防風ガラスや反射板付きのストーブが欲しいならフジカハイペット
・すぐ欲しいならアルパカプラスストーブ
・デザイン性で選ぶならアルパカプラスストーブ
・暖房出力で考えるのならアルパカプラスストーブ
まとめ
アルパカプラスストーブTS-77NCは今年も大人気の予感!
型番を見てもわかる通り、昨年発売されたモデルと同一製品でスペックも同じ。
小型で持ち運びしやすいのにとってもパワフル。
寒いキャンプも冷え込む室内もポカポカ暖めてくれます。
去年からの変更点として大きく変わったところといえば、新色が増えたこと。
クールなブラック、落ち着いたグリーン、ポップでレトロなプラス限定のレッドの3色に加え、上品でナチュラルなサンドベージュが仲間入り。
今時のおしゃれなキャンプサイトにもよく馴染むでしょう。
大きな石油ストーブでガンガン暖めるのもいいものですが、小さなストーブを囲んで楽しむ冬キャンプも乙なもの。
これからどんどん寒くなるこの季節、早めの冬支度をぜひアルパカプラスストーブで!
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