人類が焚き火を始めたのは、一体いつからなのでしょう?
二足歩行を始め、火山の噴火や落雷といった「偶然」から草や木の「燃焼」を発見し、それを生活に生かすようになりました。
しかし、その起源がいつからなのかは、実は解明されていないんです。
ですが考古学上、人類が火を使っていたという可能性はいくつか残されています。
その1つが、約百万年前の南アフリカの洞窟の中にあるんです。
焚き火は古くから人の生活に密接に関わり、そしてその歴史に思いを馳せれば浪漫を感じることもできます。
焚き火には焚き火で燃える薪などが爆ぜる音を聞いたり、揺らぐ炎を眺めるだけで大きな癒し効果があると言われています。
焚き火を眺めているだけでリラックスした気分となり、日々のストレスや緊張感が緩むような気持ちもしてくるものです。
焚き火は眺めるだけでなく、料理を作ったりするのも楽しいですよね。
火を起こし、火を保つという行為そのものを楽しむ人もいるかもしれません。
人間関係や仕事にと疲れた現代人にとって、昨今のキャンプブームと共に「焚き火」が流行したのもある意味必然だったのかもしれませんね。
そんな焚き火を、より便利にかつオシャレな唯一無二のデザインで楽しめるように様々なアイテムをデザイン・開発・販売しているのがタキビズム(TAKIBISM)というブランドです。
今回は、タキビズム(TAKIBISM)というブランドについて詳しく掘り下げてその魅力を紹介していきたいと思います。
タキビズム(TAKIBISM)ならではの定番商品や、おすすめの新商品の紹介もあります。
目次
タキビズム(TAKIBISM)はどんな人が作ったブランド?
出典:楽天
槇塚登さんと寒川一さんの2人が、「焚き火やアウトドアを楽しんでいる中で自分たちが必要なアイテムを作ろう」としたのがきっかけで生まれたこだわりの焚火道具ブランドが、「タキビズム(TAKIBISM)」です。
寒川一さんは、アウトドアライフアドバイザーとUPIアドバイザーであり、焚き火をライフワークとしています。
アウトドアでのガイドや指導はもちろん、メーカーでのアドバイザー活動やテレビやラジオ、雑誌などのメディア出演など幅広く活動されています。
また、寒川さんは北欧のアウトドアカルチャーにも明るく、東日本大震災やご自身の避難経験を経て災害時にも役立つキャンプ道具の使い方やスキル・ノウハウを広める活動も行っているという「アウトドアのスペシャリスト」と言っても過言ではありません。
一方、槇塚登さんは実家である槙塚鉄工所に勤務する傍ら、鉄くずや流木などのいわば「ガラクタ」を収集し作品製作を行っている鉄作家です。
タキビズム(TAKIBISM)とはどんなブランド?
出典:楽天
タキビズム(TAKIBISM)誕生のきっかけは、寒川さんが使っていた火吹き棒を、槇塚さんが「これは自分でも作れる」と思い作ってみたことであるとされています。
この時に作られたのが、タキビズム(TAKIBISM)の人気商品である火かき棒を兼ねる火吹き棒です。
この火吹き棒は分割しての収納も可能で、最初は作れると思った物を作り上げただけで売る気はなかったとのことでした。
公式サイトではタキビズム(TAKIBISM)は今売れるものやかっこいいものではなく、自分達の欲しい物を作り続けるとの言葉があり、事実その通り、火吹き棒の後は火吹き棒の上に付け替えて使用する「フォークジョイント」「ディッシュハンドル」といった火吹き棒の性能を拡張させるアイテムを製作販売しています。
さらに、無骨でかっこいい鉄鋺(てつわん)シリーズや鉄製のフライパンディッシュ、形が特徴的なFeトル(ケトル)、限りなく直火に近い円形のファイヤースタンド(焚き火台)なども手掛けて販売しています。
タキビズム(TAKIBISM)の製品は、槇塚さん達日本の職人さん達の手と技術が入ることにより、ユーザー満足感が高く長く使える大切な道具となっています。
職人さん達にとっては、日本の職人の高く素晴らしい技術を次の時代の職人に繋げる活動にもなります。
タキビズム(TAKIBISM)はいわば、焚き火、火から始まる(火がつく)思想的なものや精神的なものを指す言葉なのかもしれません。
その精神に基づき製作される製品は、ユニークかつ機能的。
現在は鉄製品に限らず、他社とのコラボにより焚き火用のグローブや帆布製の焚き火ツールバッグなどの販売も行われています。
焚き火を出発点としたタキビズム(TAKIBISM)の製品は、今後も使用者と職人さん達の未来を繋ぐ大きな思想の1つとして根付いていくに違いありません。
タキビズム(TAKIBISM)はそんなブランドなんです。
タキビズムの人気アイテム紹介
タキビズム ブレス トゥ ファイヤー
出典:楽天
この火吹き棒は、火掻き棒と兼用して使用することができる、タキビズムの幕開け的商品です。
本体はステンレス製で、線端部分は鉄製です。
吹き口は木製(楢)になっています。
使用時には長さが約63cmになり、本体の棒の部分が半分に分割でき、ハンドル側の突起に先端側を差し込めるので、コンパクトに持ち歩くことができます。
収納時には約39cmまで小さくすることができます。
瀬戸内の鉄職人が、1つ1つその手で調整し作り上げたこだわりの逸品です。
重さも約210gしかありません。
TAKIBISMロゴの革バンドが付属しています。
最終仕上げも手作業で行うので、表面の質感などの個体差がある点にご注意を。
タキビズム リアル ファイヤースタンド ジカビ Lサイズ
出典:楽天
リアル ファイヤースタンド ジカビは、焚き火台本体とトライアングル(五徳)のセットです。
付属のトライアングルは五徳として使用したり、薪を立てて高さを出すのにも使用できます。
逆さにするとUFOのようなユニークな形をしているのが、ちょっと風変わりなんですがおしゃれで面白いですよね。
公式サイトの動画では「とにかく低くて丸いものを作りたかった」とのコメントがありました。
ジカビの名の通り、他の焚き火台にはない足元の暖かさを追求した設計となっていて、使用中の姿はまるで直火の焚き火のようです。
中心のパンの外周部分には同社製品のフライパンディッシュなどを置いたり、湿った薪を乾かしたりなど使用者の工夫次第で保温・暖め用にと様々に活用できますよ。
- サイズ(Lサイズ):直径約500×80mm
- パンの直径:約310mm
- 重量:約2000g
- 素材:ステンレス製
- トライアングル・サイズ:約75×80mm
- トライアングル・重量:約120g
タキビズム フライパンディッシュ(小)
出典:楽天
フライパンディッシュは、フライパンとお皿(ディッシュ)を組み合わせるという発想から誕生した、調理してそのままテーブルに出せる鉄製フライパンです。
人気の火吹き棒の先端を ディッシュジョイントに付け替える、またはディッシュハンドルを使用することでお皿を引っ掛け固定して、フライパンとして直接火にかけることができます。
鉄製なので、シーズニングを重ねて使い込む事による経年変化まで含めて楽しめるので、キャンプで長く使えるギアとなるでしょう。
なお、フライパンディッシュの最終仕上げも、全て職人の手による手作業で行います。
表面の質感などに個体差が生じますので、了承の上購入ください。
サイズは16〜16.5cm。重さは約265gです。
とてもかっこいい製品なので、再販を期待しながらまずは小サイズを試してみてはいかがでしょうか?
タキビズム 鉄鋺シリーズ ハンザン 350ml
出典:楽天
タキビズムの焚き火の世界を広げるユニークなアイテム鉄鋺シリーズ 。
言ってみれば、人気のシェラカップを鉄製にしたものです。
タキビズムのシェラカップ「鉄鋺シリーズ」は、「ハンザン」350mlと「ヤシマ」500mlの2サイズ展開です。
この名前は、製造元の槙塚鉄工所のある香川県にある山になぞらえて名付けられたのだとか。
ハンザンのサイズは直径約12.3cm、取手を含む大きさは縦約17.3×横約12.3×高さ約4.5cm。
重さは約170gです。
シーズニングはすでにしてありますが、素材の特性上使用していく上で完全に錆を防ぐことは難しいので、使用者による定期的なシーズニングとこまめなお手入れが必要不可欠となります。
黒い鉄の深い色合いや職人の手作業による1つ1つ違った味わいや手触りは、タキビズムのシェラカップならでは・・・。
といいたいところなのですが、とはいえ普通のシェラカップならステンレスの扱いやすいものの方が良くない?なんて思っていませんか?
こちらのハンザン、大きなサイズの500mlのヤシマと組み合わせることで小型のダッチオーブンのようにも使うことができるんです!
タキビズム 鉄鋺シリーズ ヤシマ 500ml
出典:楽天(上:ハンザン 下:ヤシマ)
ヤシマの直径は約11.7cm、取手を含む大きさは縦約17.3×横約11.7×高さ約6cm。
重さは約209gです。
ヤシマもまた仕上げ作業を職人の手により1つ1つ丁寧に行います。
表面の手触りなどに個体差が出ることをご了承ください。
新登場!焚き火パラパラ炒飯セットがおすすめ!
出典:楽天
最後に、タキビズムの新商品について紹介したいと思います。
2023年の新作、雑誌やアウトドア情報サイトでも話題になったタキビズムの「今までこんなの見たことない!」アイテムです。
コンパクトだったり、スタッキングできたり、他と兼用できるクッカーや、鉄板なんかが最近は人気が高いようですが、イメージしてみてください。
焚き火の強い火力で熱せられた鉄鍋で焼かれる溶き卵。
鍋とおたまの間でパラパラになって踊る炒飯の姿。
この焚き火と炒飯の相性の良さに気づいたのは、タキビズムだからこその着眼点ともいえるかもしれませんね。
焚き火炒飯を楽しくアウトドアで実現すべく、今回タキビズムが提案したのが「焚き火パラパラ炒飯セット」。
吊り下げフックがついた持ち運びしやすいサイズの鉄製中華鍋に、煙突効果で焚き火の炎が集中して上がるステンレス製ブースター、ハードに使っても壊れない鉄製オタマの3点セットです。
もちろんブースターは、タキビズムのファイヤースタンド(焚き火台)「JIKABI」のS、M、L全てのサイズに対応しています。
フライパンとオタマの持ち手は、ブラックウォルナットです。
焚き火炒飯専用機とはありますが、ブースターにはフライパンディッシュを乗せて火力を強めての調理も可能なので、これがあると何かと万能に活躍できること間違いなしです。
持ち歩きしやすい収納袋が付属しているのも、便利に使うためにはありがたいことです。
- 中華鍋・サイズ:直径約23.5cm、
- 中華鍋・取手を含む大きさ:縦約38×横約23.5×高さ約11cm
- 中華鍋・重量:約560g
- ブースター・組み立て時:直径が約22.5×高さ約12cm
- ブースター・収納時:縦約20×横約17×高さ約7cm
- ブースター・重量:約475g
- オタマ・取手を含む大きさ:縦約30×横約7×高さ約5cm
- オタマ・すくう部分:直径約7cm
- オタマ・重量:約100g
まとめ
流行中のアイテムや売れるものではなく、自分達に必要な、欲しいアイテムを作る。
タキビズム(TAKIBISM)はそんな物作りに対しての強いこだわりを持つアウトドアブランドです。
タキビズム(TAKIBISM)の製品は機能的かつ美しく、ブランド立ち上げのきっかけとなった火吹き棒や、美しい円形をしたまるで直火の焚き火をしているかのように低いファイヤースタンド、サイズ違いで組み合わせると小型のダッチオーブンにもなる鉄製シェラカップ「鉄鋺シリーズ」などが人気です。
これらを含めタキビズム(TAKIBISM)の製品は大量生産にはない職人の手が入ることによる物作りの楽しさ、出来上がった製品の美しさ、手にした人の満足感や末長く大切に使える「良い道具」としての完成度の高さも持っています。
そんなタキビズム(TAKIBISM)が2023年の新作として発表したのは、焚き火で炒飯が作れるという中華鍋とオタマ、タキビズム(TAKIBISM)のファイヤースタンド「JIKABI」に組み合わせることで火力を強くするブースターの3点セット。
なんでもコンパクトにまとめがちなキャンプギアであえての中華鍋、あえての炒飯という今までありそうでなかったキャンプ・アウトドアに特化した中華鍋はタキビズム(TAKIBISM)ならではの着眼点と言えるでしょう。
気になる人は是非是非チェックしてみてくださいね!
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アイキャッチ画像 出典:楽天