夏にキャンプをしようと思ったら、最大の問題は暑さと日差しの強さです。
真夏日に炎天下の下にいたら、日中症にならないように注意しますよね。
キャンプ場がある場所が、都会より涼しいと言ってもほんの僅か。
自然に囲まれたキャンプ料理でも、日差しは強いし日中は暑いのは都会と変りません。
熱中症対策、または暑さ対策になるアイテムやグッズを持ち込みたいところですが、まずはタープをちゃんとしたものにしましょう。
タープってあれば便利なんですが、ただ何でも良いというわけではありません。
安く買ったタープは遮光性が弱く、日差しを思いの外通してしまいます。
タープの下にいるのに全く涼しくないなんて事もあり得るんです。
しかし遮光性の高いタープなら濃い日陰を作ってくれるし、遮光性の低いタープより温度が2〜4℃も低くなるんです。
これならタープとしての機能を最大限活用してる感じがして良いですよね。
そこで今回は、日差しが強い夏キャンプに欲しい遮光性の高いタープの選び方のポイントとおすすめのタープ紹介したいと思います。
夏キャンプには遮光性の高いタープがおすすめ!
タープの選び方
出典:DOD
タープの遮光性とは、日差しを遮る性能の事を言ってるのですが、タープによってかなり違ってきます。
日差しの遮り方には、生地の厚さで遮光性のを高めるタイプ、遮光性の高い素材で遮るタイプ、生地を特殊な構造やコーティングで遮るタイプなどいくつか方法が違っているんです。
①生地の厚み
出典:楽天
タープに使われる素材で一般的なのは、ポリエステルやナイロンなどの化成素材のものだと思います。
Amazonなどで安いタープを買ったとしたら、やっぱり安いには安いだけの理由があって、このポリエステルの生地が薄い事があります。
太陽と地面の間に日差しを遮る物(タープ)を設置するので、もちろん影はできます。
しかしそれは薄い影で、ある程度日差しも透過してしまっているはずです。
実際にタープの下に移動すれば、僅かに涼しく感じる事もあるかも知れません。
生地の厚さはD(デニール)で表されていて、68Dポリエステル、75Dポリエステルや210Dポリエステルといった感じで表記されていると思います。
この数値が高い方が厚みと強度が上がるので、数値が高い方がより遮光性も高くなると思います。
以前は68Dの物が多かったのですが、最近では安いタープでも210Dぐらいの物が増えています。
まずはこのぐらいの数値を基準にしておくと良いかも知れません。
ちなみに登山用のタープは、軽さを重視するので数値が30Dとか低くなっています。
生地の厚みは選び方の1つですが、この生地に遮光性を得るためのコーテングや加工をすることで厚み以上の遮光性を得ることもあるので、生地の厚みだけで判断するのは禁物です。
以下で紹介する他のタープの選び方も併せて、購入時は参考にしてください。
D(デニール)以外にはT(タフタ)という単位もあります。D(デニール)は糸の太さを表しますが、T(タフタ)は密度を表しています。
②生地の種類
出典:DOD
タープで使われる素材によっても遮光性が変わってきます。
オートキャンプで使われるタープの素材で多いのはポリエステルです。
登山などでは、軽量なナイロンが多いと思います。
それらより遮光性が高い素材と言えば、コットンとT/C(ポリコットン)があります。
化成素材では光を透過してしまうのは何となく分かりますが、コットンだとあまり透けているようなイメージって無いですよね?
自然な風合いがあり、安いポリエステルやナイロンのタープよりしっかり遮光してるんです。
ポリコットンは、コットンとポリエステルの混紡素材。コットン100%の素材だと重くなってしまいますが、ポリエステルを混紡する事でコットン100%素材より軽量化されています。
またポリエステルにはない生地の目から空気が通るので、通気性が良く結露しにくいという特徴を持った素材です。
これもコットンが混紡されているので、ナイロンなどの素材より遮光性が高くなっています。
③コーティング
出典:楽天
ポリエステルやナイロンなどを使ったタープでは、生地の厚みが遮光性に影響すると説明しましたが、厚みだけではそれ程差はないのかも知れません。
一般的にポリエステル製のタープはPU(ポリウレタン)コーティングがさらていますが、これは遮光性には影響してこないと思います。
ナイロン製のタープには、シリコンコーティングされている物が多いですが、これは防水性を高めるコーティングなので遮光性とは違います。
夏キャンプで重要視したいのは、遮光性の効果が高い加工とUVカット加工がされているかどうかです。
この表記がされていれば強い紫外線を遮ってくれ、遮光性も高まる物もあります。
いくら生地が薄くても、これらの加工によって最大限の遮光性を有するタープもあります。
出典:楽天
コールマンのダークルームテクノロジーでは、テントの内側が真っ黒になっています。このように見た目で判断出来るものもありますが、パッと見ただけでは分からない物もあります。
スノーピークのシールドと名前がついているシリーズでは、遮光ピグメント加工がされています。
このシリーズは210Dのポリエステルオックス素材の下側に遮光ピグメントPU加工が施してあるので、タープを透過する日光を抑えて体感温度で2〜4℃涼しく感じるようになっています。
スノーピークではタープを見ても、コールマンのように加工されているとは分かり難くなっています。
これらのコーティングや加工することで、ポリエステル素材でもかなり強力な遮光性を発揮するタープもあります。
遮光性の高いタープの選び方のポイント
①生地の厚み
②生地の種類
③コーティング
夏キャンプに遮光性が高いおすすめタープ
スノーピーク タープ HDタープ "シールド"・ヘキサ(M)Proセット
出典:楽天
スノーピークのHDタープ "シールド"・ヘキサ Pro セットは、タープの設営に必要なポールやペグ、ハンマー等がセットになったお買い得商品。
夏にキャンプをやってみたい、デイキャンプでバーベキューをやってみたいと言う方におすすめです。
タープを購入すれば、他にあれこれ揃える手間が減ります。
タープは、上記で紹介したように210Dのポリエステルの生地に遮光ピグメントUV加工がされているので、普通のタープより体感温度で2〜4℃低く感じられます。
さらにヘキサタープは使用するポールの数が少ないので、初心者の方でも設営しやすくなっています。
もちろん単品でも取り扱いがあるので、既に道具を持っている人にもおすすめです。
スノーピーク タープ HDタープ "シールド"・ヘキサ(M)Pro セット4人用 スペック
- 使用時サイズ:約475×420cm
- 収納サイズ:80×17×22(h)cm
- 重量:9.5kg(本体、ロープ含む)
- 生地:210Dポリエステルオックス
コールマン ヘキサライト+
出典:楽天
コールマンのヘキサライト+は、ダークルームテクノロジーを採用しているヘキサタープです。
ダークルームテクノロジーは日光を90%遮ることができる、コールマン独自の技術。
内側は真っ黒になり、昼間でもちょっと薄暗く感じちゃうほどしっかりと遮光してくれるんです。
その上、UV遮蔽率は99,99%以上と、紫外線カットの性能もかなり優れています。
テントの場合だと、コールマンのテント同士で比較したところ、ダークルームテクノロジーを採用していない普通のテントと比較したら最大温度差は13.5℃だったようです。
これなら、真夏の暑い夏キャンプでも、タープの下で涼しく過ごせそうですよね。
コールマン ヘキサライト+ スペック
- 使用サイズ:約420×420×220(h)cm
- 収納時サイズ:約φ17×44cm
- 重量:約5.1kg
- 耐水圧:約3,000mm
- 素材:75Dポリエステルタフタ
- 加工:ダークルームテクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール
DOD オクラタープ
出典:楽天
DODのオクラタープは、ポリコットン生地のオクタゴンタープ。
オクラタープの八角形のすべての角にポールとグロメットを付ける事ができるので、多数のポールで立ち上げたり、またはロープをそのまま地面にペグダウンして色々とアレンジすることができます。
アレンジするにはポールの本数を増やしたりとハードルも高いですが、将来的には役立つと思います。
またオクラタープのサイズは5.1×5.1mなので、家族でもグループでも複数人でのキャンプに対応できます。
気になる遮光性は、生地がポリエステル65%とコットン35%のポリコットン素材なので、しっかりと濃い日陰を作ってくれます。
遮光性を高める加工はされてないので、生地本来の性能による遮光になりますが、薄いポリエステルのタープよりも涼しく過ごせるはずです。
ちなみにUVカット加工については記載がありませんでした。
DOD オクラタープ スペック
- サイズ:(約)W510×D510cm
- 収納サイズ:(約)W61×D18×H18cm
- 重量(付属品含む):(約)4.2kg
- 材質:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
DOD いつかのタープ
出典:楽天
続いてもDODのタープですが、いつかのタープは150Dポリエステル素材のタープになっています。
サイズは、約幅420×奥行410×高さ230cmのヘキサ型タープなので、上記のオクラタープより一回り小さくなっています。
遮光性に関しては、150Dのポリエステルを使用していることから、多少はありそうです。
もちろん遮光性を高める加工やコーテイングをしているタープにはかなわないかも知れませんが、UVカットUPF50+となっているので、紫外線対策はバッチリ出来ると思います。
付属品にはペグ×8、ロープ×8(黒自在×4、シルバー自在×4)、ポール×2、延長ベルト、キャリーバッグが付いています。
DOD いつかのタープ スペック
- サイズ :(約)W420×D410cm×H230cm(付属ポール使用時)
- 収納サイズ :(約)W67×D14×H14cm
- 重量(付属品含む): (約)5.4kg
- 生地:150Dポリエステル(PUコーティング)
- UVカット UPF50+
ロゴス プレミアム ソーラーヘキサタープ L
出典:楽天
ロゴスのタープにも、コールマンのダークルームテクノロジーのような技術が使われているものが複数あります。
その中で、今回はプレミアム ソーラー ヘキサタープLをおすすめします。
ロゴスのソーラーブロック加工は、遮光率が100%でUV-CUT率99.9%以上となっています。
遮光率ならコールマンのダークルームテクノロジーよりも優れているんです。
日向と日陰での温度差は、最大で15℃になるようです。
これってメチャクチャ凄いですよね。
そんなソーラーブロック加工を施している生地をタープの内側に配置しているので、ダークルームテクノロジーのように真っ黒。
さらに生地には、難燃ヘビーポリオックスという物を採用しています。
聞き慣れない生地ですが、分厚くて丈夫なようです。
値段は少々高めですが、しっかりと日陰を作ってくれるし、しかも涼しく過ごす事ができそうです。
ロゴス プレミアム ソーラーヘキサタープ L スペック
- サイズ:(約)幅570×奥行500cm
- 収納サイズ:(約)幅40×奥行10×高さ30cm
- 総重量:(約)3.8kg
- 生地:難燃性ヘビーポリオックス(耐水圧3000mm)
- 加工:UV-CUT加工、防汚・超撥水加工、エンボス加工、ソーラーブロック加工
まとめ
夏キャンプは、強い日差しや紫外線、または熱中症対策としてタープが必要です。
タープといっても販売されている物は、種類が豊富でどれを選んでいいか分かりません。
夏の強い日差しを避けるのなら、遮光性が高いタープを選ぶのがおすすめです。
タープの選び方としては、生地の厚さ、生地の種類、そしてどんな加工やコーテイングがされているかをチェックしましょう。
でも、生地の厚さだけでタープを選んでしまうのは早急です。
生地の厚さも考慮しつつ、遮光性を高める加工やコーティングがされているかも重要です。
生地が薄くても、コーティングによって遮光性が高められる場合もあります。
夏キャンプには、遮光性の高いタープを選び、快適で涼しく過ごしましょう!
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アイキャッチ画像 出典:DOD