テントと一口で言ってもその種類は豊富で、多種多様のテントが販売されています。
最近ではドーム型が流行りだったりワンポール型が人気を集めていますが、ロッジ型のテントも何気に人気があったりします。
キャンプ場で、一際目を引くなんだか家のような見た目のクラシカルなテントを見たことがありませんか?
まるで小さな小屋のようなテントを「ロッジ型」と言って、かつてはテントといえばロッジ型という時代もあったほど。
1970~80年代くらいまでは、ロッジ型が主流だったんです。
このロッジ型テント、現在では見た目のかわいらしさや居住性の高さから再注目され、おしゃれなキャンパーさんにSNSで注目され始めています。
そんなロッジ型テントが、人気ブランドのキャプテンスタッグでも、今年の新作テントとしてラインナップされています。
今回は、ロッジ型テントについて改めて注目し、そのメリットとデメリットや選び方のポイント、そしてキャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジを紹介と似ている他ブランドのテントと比較をしてみたいと思います。
目次
キャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジがおすすめ
そもそもロッジ型テントとは?
出典:楽天
遠目で見るとまるで山小屋のような形のテントのことをロッジテントと言って、通称「鉄骨テント」とも呼ばれます。
この「ロッジ型」は1970~80年に流行し、主流であったデザインのテントなので、どことなくレトロでクラシカル。
現在は手軽なワンポール型やドーム型が主流なので余り見かけることがありませんが、たまに使っている人を見つけるとめちゃくちゃおしゃれ!
ロッジテントから放たれる存在感とオーラは別格。
レトロで個性的な外見に惹かれた多くのおしゃれキャンパーさんからの注目を集め続けているテントですが、実はその見た目だけではなく、抜群な居住性の高さや組み立てやすさと片づけやすさからも再注目されるようになっているんです。
ロッジ型テントのメリットとデメリット
出典:楽天市場
見た目がおしゃれなロッジテントですが、そのメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
ロッジテントと一概に言っても、種類が様々あるので、ここでは一般的なロッジテントを元に考えてみます。
メリット
出典:楽天
①設営が簡単!
ロッジ型の良いところは、何よりもテントの設営が簡単なところです。
多くのロッジ型テントはポールを並べて骨組みを繋いで組み立てて、インナーテントを吊り下げて、フライシートを掛けるだけ。
慣れてくると1人でも組み立てることができるほど、ロッジ型のテントは設営と撤収が簡単なんです。
タイプが違うロッジ型テントでは、ツーポールテントのように、2本のポールで設営するタイプもあり、そちらも設営は簡単です。
②天井が高い!
ロッジ型テントの多くは、天井が高く開放感があるところにもあります。
壁と屋根で構造が分かれていて、室内の居住空間は他のテントより屋根が高いため、広めに確保することができるんです。
しかし、ノルディスクのユドゥン5.5のようなタイプのロッジテントも存在し、そちらでは天井は低くなっています。
③薪ストーブが使いやすい!
天井が高くて換気用の窓があり、屋根に換気穴が付いているタイプのロッジテントは、薪ストーブを使用するのに適していると言われています。
薪ストーブを使いたい人には、ロッジテントはかなりおすすめ!
ただしあくまでも使用は自己責任で。
一酸化炭素中毒や延焼、火事などには十分に注意をしてください。
④おしゃれでレトロ可愛いデザイン!
70~80年代に流行っただけあって、そのデザインは今時のテントに比べるとレトロでクラシックな印象になります。
これぞロッジテント!というデザインのものは、キャンプ場でちょっと目を引くほど可愛いんです。
居住空間も広めに確保されているので、テントの中のレイアウトも自分好みに作りかえながら楽しむことができるでしょう。
デメリット
出典:楽天
①重い
ロッジ型テントはドーム型などに比べるとやや大きめのテントです。
支柱の数も多いので、本体と支柱合わせて数十kgもの重量があったなんて製品もあるそうです。
大きければ重量が出やすく、収納したときも大きくなります。
また、メリットで設営しやすいと挙げましたが、鉄骨のフレームが重たくて、接続する作業で疲れてしまうこともあります。
大人数向けのロッジ型のテントでは、重量のために設営が大変だと感じることも考えられます。
大型のテントは幕も大きく重くなり、さらに鉄骨の重さもあるので、なおさら重たく感じてしまいます。
分担して運ぶことができれば、デメリットを軽減できるかも知れません。
②高価
デザインが良く高級なロッジ型テントとなると、数十万単位となるモデルもあります。
ヴィンテージテントなら、なおさら値段が高くなってしまいます。
しかし中にはお手頃価格で購入できるロッジ型テントもあるので、自分のお財布とも相談しながら購入するテントを選んでくださいね。
③広い場所が必要
一概に全てのロッジテントとは言えませんが、中には他のテントよりやや大きめの作りになっているものがあります。
その為、キャンプサイトも広い場所でないとテントを張れないなんてこともあり得ます。
家族やグループでキャンプをするのなら、テント以外にタープも張るはず。
ロッジテントを設営したときのサイズを確認し、無理なくテントとタープが張れる広めのキャンプサイトを訪れるようにしましょう。
逆に、ノルディスクのユドゥン5.5は、コンパクトな作りになっているので、小さなロッジテントならサイトが広くなくても大丈夫です。
ロッジ型テントの選び方
①人数+αで選ぶ
出典:楽天
テントの収容人数ってなかなかイメージしづらくないですか?
テントにはそれぞれ収容人数が記入されていますが、この時の人数って実は『荷物を置かない状態で寝転がれる人数』を基準に書かれているんです。
ということは、テントの中にキャンプギアや荷物を運びこんでしまったら、適正な人数で使っていても手狭に感じてしまうなんて事があり得ます。
せっかく天井が高いロッジ型を使うのなら、収容人数も実際の人数+1人くらいのサイズのテントを選ぶと、ゆとりを持って快適に過ごすことができるはずです。
②耐水圧で選ぶ
出典:楽天
自然の多いキャンプ場では、急な天候が悪化することは十分にありえます。
突然の激しい雨にテントの中へ避難したら、天井や壁から雨漏りがしてきたなんてことになったと思うだけでゾッとしませんか?
テントの耐水圧はできるだけ高いものを、できれば1500mm以上のものを選ぶようにすると安心です。
雨漏りしない耐水圧を考えつつ、テントやタープは水はけが良くなるようにしっかりと設営しましょう。
タープが弛んでいたりすると、水が流れずに溜まってしまうこともありえます。
③デザインで選ぶ
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ロッジテントも種類が豊富で、色々なタイプのものが販売されていて、デザインや形状があります。
正面から見た時に山小屋のような形の五角形のものは、レトロな雰囲気が漂っていて、オーソドックスながらかわいいです。
その他にも組み立てやすい2ポールタイプもおすすめですし、フライシートを跳ね上げてタープのように使えるものや、広々とした2ルームタイプなどもグループ利用時に便利です。
テントの生地により見た目だけでなく結露や保温性などがずいぶん変わってきますし、鉄骨ではなくポールの本数が少ないものにこだわってみるのも良いと思います。
色や柄などにこだわるのも面白いですよ。ヴィンテージっぽい見た目なら、キャンプ場で目を引くこと間違いなしです。
キャプテンスタッグからロッジ型テントが登場
出典:楽天
大人数のキャンプや居住性やレイアウトにこだわりたいキャンパーさんにとって、デメリットがあったとしてもメリットの方が多いロッジ型テント。
しかし、値段が数十万単位になりポールの数も多くなるので、重量が重くなりがちなのもロッジテントなんですよね。
キャプテンスタッグより、2022年にロッジテントを含む新作テントが3種登場しました。
気になるトレッカーシリーズのロッジテントはその名も「トレッカー ツーポールロッジUV」です。
このテントは組み立てやすい2ポール式で価格もかなりお手頃、重量もなんと7.2kgとかなり軽量なんです。
3~4人向けのロッジテントとしてはかなりおすすめの製品なので、詳しく紹介したいと思います。
トレッカーツーポールロッジUV
出典:楽天
キャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジのサイズは、組み立て時で幕体215×285×H160cm、インナーサイズは200×210×H150cmとなっています。
収納サイズは60×26×26cm。重量は約7.2kg。
2本のポールを使って簡単に組み立てが可能なロッジタイプのテントです。
出典:楽天
クラシカルな形が可愛らしく、吊り下げ式のインナーテントがついています。
幕体の素材は、ポリエステルリップストップ210T。
ポリエステルリップストップ生地は、ポリエステル生地にナイロン繊維を格子状に縫い込んだ生地で、登山やアウトドア製品でよく見かける素材ですよね。
簡単に破れたり裂けたりしない高い耐久性が最大の魅力です。
このポリエステルリップストップ210TにUV加工と防水加工を施し、耐水圧もPU2,000mmとかなり高めの水準をクリアしています。
また、より防水・耐水性が高い方が安心なフロアですが、こちらはポリエステルOXF210D製で耐水圧はPU3,000mmとこちらもかなり高めの水準です。
インナーテントのウォールはポリエステル185T製で通気性撥水加工が施され、メッシュ部分はポリエステルノーシームメッシュ製。
フロアはポリエステルOXF150D製で、こちらにもPU1,000mmの耐水加工が施されています。
耐水性が高い、それだけで安心感が高く、安心してキャンプで使うことができます。
なので防水面だけでもトレッカーツーポールロッジUVは、実用的で十分に使いやすいテントと言えると思います。
ポールは粉体塗装のスチール製で、直径が19mm。
出典:楽天
幕体のみ、インナーテントありのどちらでもテントを張ることができ、幕体とインナーテントの左右両二か所にメッシュ窓を装備しています。
コンパクトながら、テント内にこもった空気を換気して、いつでも心地よく過ごすことができます。
出典:楽天
広めにとられたフロアにはUB-3001 EVAフォームマットのダブル、140×217cm(別売)2枚がぴったり収まるようになっています。
収納人数は3~4人。
付属品としてイドロープ、スチールペグ、ポール用収納袋、ペグ用収納袋、キャリーバッグが付いています。
水や汚れに強く、UV加工が施され、しかも設営・撤収が素早くできるという点で、トレッカーツーポールロッジUVはかなり便利で使い勝手が良く使いやすいファミリー向けテントです。
ただし3~4人向けとありますが、公式サイトで確認すると4人目はインナーテント外に出る形での表記なので、実質的には3人向けテントと考えた方がよさそうです。
ノルディスク ユドゥン5.5と比較してみる
キャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジUVは、ノルディスクのユドゥン5.5にそっくり。
そっくりというか、ロッジテントにはこのデザインのものが複数存在します。
そんな中、僕個人的にはユドゥン5.5を使っていたこともあり、このテントが代表格。
なので、今回はキャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジUVとノルディスクのユドゥン5.5を比較してみたいと思います。
ユドゥン5.5の本体サイズは、210×260×H150cm。
トレッカーツーポールロッジUVのサイズが215×285×H160cmなので、同じくらいかやや小さめくらいのサイズとなります。
収納サイズは62×27cm、トレッカーツーポールロッジUVが60×26×26cmでほぼ同じぐらい。
トレッカーツーポールロッジUVの重量が約7.2kgなのに対しユドゥン5.5では13kgと重たくなっていますが、これは幕体の素材がテクニカルコットン(コットン35%・ポリエステル65%)だからです。
化繊素材のものよりも、コットン素材の生地は、どうしても重さがでてしまうのは仕方がないことです。
しかしコットン(TC)は見た目がおしゃれなだけでなく火に強いので、焚き火を愛するキャンパーさんにおすすめの素材です。
内部は四角いリッジポール設計のテントで、4人がゆったりと座ることができるくらいの広さがあるとのことですが、内部に荷物を入れることを考えるとやはり2〜3人くらいでの少人数でのキャンプ向きでしょうか。
僕は、ソロ用のテントとしてや、子供と2人で全く問題なく使っていました。
出入り口は前後で2か所。
メッシュ付きのドアは大きく出入りも楽にできますが、ドア中央部にあるポールが少し邪魔に感じるかも知れません。
これは、ユドゥン5.5だけではなく、トレッカーツーポールロッジUVでのも同様の作りなので、荷物の搬入や人の出入りでポールが邪魔になると思います。
組み立ては簡単で、前後の2本のポールを立てて設営するので、慣れれば1人で10分もかからないで行うことができます。
オプションで別売りのインナーキャビンを追加することも可能、トレッカーツーポールロッジUVではインナーテントが付属しているので、この点は違いがあります。
付属品はリュック型の収納袋とガイロープ、ポールとペグです。
トレッカーツーポールロッジUVとユドゥン5.5での比較では、見た目のデザインはほとんど同じ。
ただ、使用している生地が違うので、それが見た目にも影響していて、ユドゥン5.5の方がナチュラルで可愛らしい雰囲気を感じます。
重量はトレッカーツーポールロッジUVの方が5kgくらい軽いので、持ち運びの面ではトレッカーツーポールロッジUVの方が便利です。
重量が重くても、ユドゥン5.5は本当に見た目がおしゃれで可愛いんですよね。
どちらのテントもクラシックな形で可愛いのですが、ユドゥンの素材感と色の雰囲気は抜群です。
キャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジUVは定価が税込みで77,000円ですが、実勢価格は48,000円と安くなっています。
ユドゥン5,5は以前なら7〜8万円で購入できましたが、現在はだいたい8〜13万円の範囲。
トレッカーツーポールロッジUVよりも購入価格が大幅に高くなってしまうので、コンパクトなこの形のロッジテントを低予算で欲しいのなら、キャプテンスタッグのトレッカーツーポールロッジUVがおすすめです。
商品名 | トレッカーツーポールロッジUV | ユドゥン5.5 |
---|---|---|
サイズ | 215×285×H160cm | 210×260×H150cm |
収納サイズ | 60×26×26cm | 62×27cm |
インナーサイズ | 200×210×H150cm | 別売り |
重量 | 約7.5kg | 約13kg |
素材・ウォール | ポリエステルリップストップ210T | テクニカルコットン(65% ポリエステル / 35%コットン) |
まとめ
組み立てが簡単でレトロな形が可愛いロッジ型テント。
キャプテンスタッグから新しく発売されたトレッカーツーポールロッジUVは、ロッジ型のテントでありながら手ごろな価格と、2ポール式の簡単に組み立てができるというメリットがあります。
耐水性は、頼りがいのあるPU2,000mmで、雨キャンプで大丈夫。
ユドゥン5.5に比べ軽めの重量など、ロッジ型のテントに欲しいなという要素を持っています。
クラシカルなフォルムのポリエステル製で、吊り下げ式のインナーテント付きというのも嬉しいですね。
この吊り下げ式のインナーテントは取り外しての使用もできます。
さらにこもりやすい熱気や湿気を逃がし通気性をアップさせるため、幕体とインナーテントの左右両二か所にメッシュ窓を装備しています。
見た目のおしゃれさでいうとやはりノルディスクのユドゥン5.5方が上ですが、軽さや使いやすさならトレッカーツーポールロッジUVは、かなりおすすめのテントです。
なにしろ比較すると、大分値段が安いというのが良いですよね。
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