ワンポールテントって、基本的にはポール1本で幕を持ち上げる設営方法だからテントの設置までが簡単で早いんです。
テントの設営を不安を持っている方や、今使っているテントの複雑な設営方法で、設置までに時間がかかってしまっている人もには、ワンポールテントがおすすめです。
今まで数種類のテントを使ってきましたが、やっぱりトンネル型のテントなど、フレームが複数あったり、フレームにテンションをかけて曲げてピンを差し込むなどの力を使う設営方法がちょっと苦手なんです。
その点、ワンポールテントならかなり楽ちん。
DODのワンポールテントも同様に、設営が簡単で究極形とされているワンポールテントRXと呼ばれる物がありました。
そのワンポールテントRXが少しコンパクトになって、ワンポールテントRX(M)となって登場です。
しかも素材にTC(ポリコットン)が追加されて、理想的なテントになっているんです。
今回は、DODのワンポールテントRX(M)TCを紹介します。
目次
DODのワンポールテントRXにMサイズのTC素材が登場!
ファミリーに丁度いいMサイズ
出典:DOD ※Lサイズ
1年前に登場したDODのワンポールテントRXは、Mサイズが登場した事でワンポールテントRX(L)と名前にLサイズの表記が追加されています。
LサイズのワンポールテントRXは、約370×370×260(h)cm。今回登場したMサイズは、約300×300×210(h)cmと、一辺が約70cm短くなってコンパクトになっています。
Lサイズが大人6人用だったのに対し、Mサイズでは大人4人用。
出典:DOD
大人4人が横並びに寝れる広さという事で、幅が300cmあるので、1人あたり約75cm使える事になります。
インフレーターマットやコットで考えても、75cm幅なら広い方。ましてや、家族で使うなら子供も含まれるので、余裕が生まれるハズです。
ファミキャン勢には、丁度良いサイズ感のワンポールテントが登場したようになります。
しかし、これはワンポールテントRX(M)TCを単品で使った場合。
出典:DOD
ワンポールテントRX(M)TCは、インナーテントが別売り。虫の侵入を防ぐ為にメッシュのインナーテントを使ったとしたら、幅が約280cmになり奥行きも約220cmと小さくなってしまいます。
この並びで寝た場合、280÷4で1人あたり約70cm。それに加えて頭や足元も狭くなってしまうんです。
フライシートの奥行き300cmからインナーテントの奥行きの220cmを引いた分だけ、テント内に前室が出来るようになります。
インナーテントに靴を脱いで上がるとしても、その靴置き場がちゃんと確保される感じでしょうか。
前室に靴が置ければ、夜露で濡れてしまうような事も防げるので助かりますよね。
出典:DOD
ワンポールテントRX(M)TCの高さは、約210cm、インナーテントを取り付けた場合でも高さは変わりません。
ワンポールテントの宿命か、ポールが立っている頂点付近は高さがあって立つ事が出来ますが、隅に行く程天井が低くなってしまいます。
その為、最側面はデッドスペースになりがちです。
壁に寄りかかって座る事も出来ないし、1番隅だと寝る事も出来ないかも知れません。
それを考慮するとフライシートだけの時に、1人当たり約75cmと言うのも、ちょっと怪しくなってしまいます。
インナーテントが左右に10cmづつ余裕をとって280cmになっているとしても、やっぱり左右に寝る人は、多少圧迫感があると思います。
とは言え、写真を見る限り、そこまでキツキツという感じでは無さそうです。
設営が簡単
出典:DOD
ワンポールテントは、基本的にはメインポール1本で設営できるから簡単なんです。
フライシートの角の部分をペグダウンし、中からポールでフライシートを持ち上げれば、その時点で自立するんです。後は残りのロープをペグダウンして完成。
出典:DOD
DODのワンポールテントRX(M)TCは、四角錐の形。フロアが四角形なので、初めにペグダウンする時も4ヶ所だけで済んじゃうんです。
ワンポールテントの中には六角形のテントがありますよね。それだとはじめに6ヶ所のペグダウンが必要になるので、ペグ2本分だけ多く手間がかかってしまいます。
ワンポールテントRX(M)TCの方が、同じワンポールテントでも、ちょっとだけ設営が簡単なハズ。
出典:DOD
別売りのインナーテントがあると、グランドシートを広げて4隅をペグダウン。その上にインナーテント、そしてさらにその上にフライシートを被せてインナーテントとフライシートを取り付けするので、少し手間が増えてしまいます。
出典:DOD
取り付け自体は、インナーテントにあるフックを、フライシートにあるリングに取り付けるだけなので、大きな手間という感じではないようです。
(ハーフインナーテントの場合、設営方法がちょっとだけ違ってきます。)
素材の違い
出典:DOD
今回紹介しているDODのワンポールテントRX(M)TCは、ポリコットン素材のテントです。
昨年販売されたワンポールテントRX(L)は、ポリエステル素材の物。そして、今回のMサイズにもポリエステル素材の物が販売されているんです。
なので、Lサイズはポリエステル素材、Mサイズはポリエステル素材とポリコットン素材の2種類が販売されている事になります。
ポリエステル素材だと、焚き火から火の粉が飛んできてくっ付いちゃうと熱ですぐに穴が空いてしまいます。
しかしポリコットンでは、すぐに穴が空く事はないんです。穴が空かないとか燃えないのではなく、あくまでも穴が空きにくいんです。
しかしそれなら、焚き火をテントの近くに寄せても安心して楽しめますよね。
ポリエステル素材だと、いつ火の粉が飛んでくるのかビクビクしてしまい安心出来ないので、テントに火の粉が付かないようになるべく離れた場所で焚き火をする事になってしまいます。
これが一般的に大きく言われるメリットです。
出典:DOD
※ワンポールテントRX(M)ポリエステル
でもポリコットンを使っている事で、ポリエステル素材の物より重たくなってしまうデメリットもあります。
出典:DOD
※ワンポールテントRX(M)TC
ワンポールテントRX(M)では、ポリエステル製の重量が約6.5kgなのに対し、ポリコットン製では約8.7kgとなっています。
約2.2kgの重さの違いをどう取るのかによって、どちらを選んだら良いかの判断も違ってきそうです。
さらに素材によって価格にも差があるようです。
ポリコットン製のワンポールテントRX(M)は税込で59,720円ですが、ポリエステル製では33,000円です。
重量の差よりもこの価格差の方が、選考ポイントに大きく関係しそうですよね。
ちなみにポリエステル素材は結露が出来やすく、ポリコットンの方が出来にくい。しかし濡れたらポリエステル製の方が乾きやすくて、ポリコットンは乾きにくいなどの違いもあります。
使いやすい
出典:DOD
いくつかのテントを使ってきて思うのが、DODのテントはユーザー目線に立って色々と考えられている事。
例えば、ランタンフック1つ取っても、DODのテントなら、欲しい場所にちゃんと付いているんです。
天井のこの辺りにランタンを吊るせば、テント内の全体を照らせるのにフックが付いてない。
あったとしても、天井と壁の境目だったりと、ユーザー目線に立ってないものってたまにありますよね。
しかしDODはその点しっかりしています。
ワンポールテントRX(M)TCでは、ちゃんとメインポールの上にフックが付いているので、テント内を照らす事が出来るようになっています。
出典:DOD
その他にも、頂点部分にベンチレーター。そして両サイドにも大型のベンチレーターが配置されてるんです。
大きなベンチレーターがあれば、それだけ通気性が良くなるハズ。
出典:DOD
熱く籠った空気も天井付近のベンチレーターから排出できるので、助かります。
また両サイドのベンチレーターは、別売りのインナーテントを取り付けた際に、それを引っ張りあげて室内の空間を広げる役割もするようです。
出典:DOD
さらには、ダブルファスナーというのも嬉しい仕様です。
フライシートの出入り口に付いているファスナーは、下からも上からも開けられるものになっています。
例えば、テント内に設置した薪ストーブの煙突を出したい時、上からファスナーを開けてそこから煙突を出せば、煙突より下はファスナーが閉じているので、冷たい外気の侵入を防げます。
これが普通のファスナーだと上から開かないので下から開けるのですが、煙突よりした側はファスナーが閉じないので開けっぱなし、あるいはクリップ等で開かないように留めておく必要があります。
ちなみにこれは例えばの話なので、ここから薪ストーブの煙突を出して良いという話ではありません。
公式の説明では、トンガリハットがないタープの接続時に、テント内にポールを立ててここからポールを出せると説明されていました。
その他には、スカートが付いているのもポイントが高いと思います。
スカートが付いていれば、寒い季節にも対応する事ができます。
秋口など寒くなってた時にスカートがないと、地面とテントの隙間から、冷たい外気が入り込んできてしまいます。
それを防ぐ事で、秋から冬または春先も含めてオールシーズンでキャンプを楽しめるようになります。
トンガリハットでいつかのタープと連結
出典:DOD
トンガリハットは、ワンポールテントに使えるタープと接続する為のアクセサリーです。
トンガリハットをメインポールの上に配置し、タープとの連結用のカラビナでいつかのタープと接続すればタープでのリビングスペースを作れます。
出典:DOD
ワンポールテントRX(M)TCといつかのタープの間には大きな隙間がなく、さらにはテントとタープの間にタープポールがないので、使い勝手が良いリビングが出来上がるんです。
トンガリハットは別売りですが、いつかのタープと接続する事を考えると、是非とも購入しておきたいところです。
DOD ワンポールテントRX(M)TC スペック
- 組立サイズ(外寸):(約)W300×D300×H210cm
- 収納サイズ :(約)W60×D25×H25cm
- 重量(付属品含む):(約)8.7kg
- 収容可能人数:大人4名
- 材質・フライシート:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
- 材質・ポール:スチール
- 材質・ペグ:スチール
- 最低耐水圧:350mm
- カラー:ブラック・カーキ・タン
まとめ
DODの究極形のワンポールテント「ワンポールテントRX」がコンパクトになって、しかもポリコットン素材のバージョンが追加されて登場しています。
昨年発売されたLサイズのワンポールテントRXの時に究極形とされていましたが、個人的にはTC素材こそ究極形にふさわしいと思います。
ポリエステル素材のバージョンもありますが、それよりも使いやすいハズ。
重量が増える事と値段が格段に高くなる事以外は、ポリコットン素材の方が魅力的だと思います。
また別売りのインナーテントも決して安くはありません。
ワンポールテントをシェルターのように使えば、費用は抑えられますが、ファミキャンだとインナーテントも欲しいところ・・・というのが悩みになりそうです。
究極形のワンポールテントRX(M)TCは、設営が簡単でユーザー目線に立った作りなのが評価できると思います。
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アイキャッチ画像 出典:DOD