6月の梅雨シーズンは、雨が降る中気温が上がりとにかく蒸し蒸し。
気分的にも体調的にも、そして虫刺され的にもいや〜な季節。
特に蚊は痒いといった肌のトラブルや不快感を引き起こすだけでなく、伝染病も媒介する厄介なやつ。
近年メディアを賑わせたデング熱やジカウィルスといった病気を流行させてしまうので、できれば刺されたくないし、防げるものなら防ぎたい。
奇しくも6月は東京都福祉保健局の「蚊の発生防止強化月間」!
本来は病気を媒介する蚊を増やさない、発生源を作らないといった取り組みに心がけるためのものなんですが、これからのキャンプのメインシーズンに向けて、この蚊に刺されないための知恵は必ず役に立つ時がくるはず。
キャンプで蚊に刺されないためにはどうしたらいいのか、今回は蚊取り線香や殺虫剤、虫除けスプレー以外の簡単な対応策を紹介してみたいと思います。
また、足を拭って靴下をこまめに取り替えるだけで虫除け対策になっちゃう!なんて耳寄りなお話も準備してきました。
目次
蚊が好む・苦手な環境とは?
キャンプ場などで蚊が活発に活動をするのは、6〜9月くらいと言われています。
そして蚊の種類によってその活動時間には違いがあるのですが、蚊って実はあまりに高い気温の中では活動を休止してしまうんです。
25〜30度、35度を超える気温になると死んでしまう蚊もいるようなので、暑い昼間のうちは蚊を見かけることはほとんどないし、刺される心配もあまりないでしょう。
とはいえ、涼しい場所や日陰などに退避していると、ここぞとばかりに蚊にたかられることもあるんです。
なので、虫除け対策をしっかりと行いましょう。
また、蚊が苦手な環境には、雨降りや強風もあります。
体重の軽い蚊はサーキュレーターなどが起こす強い風の力に弱く、飛行障害を起こしてしまうことがあるんです。
なので蚊の侵入、移動経路にあらかじめサーキュレーターを置いて動かしておくことで、物理的に蚊に刺されにくくすることができます。
蚊の対策にサーキュレーターを使用することについて大きな理由がもう1つあるのですが、それについてはまた後ほど詳しく説明したいと思います。
次に蚊は雨上がりを好みます・・・というか、雨上がりに一斉に活動を開始すると言われています。
体が小さく体重が軽い蚊という生き物にとって、雨粒は凄く大きな物体なんです。
人に置き換えてイメージしてみると、人の体に大きな丸太、バスやトラックが突っ込んできてるようなものでしょうか?
そんな雨粒が体にぶつかってくることは交通事故と同じ、雨の中まともに飛行して食事をして安全な場所に戻るなんてこと、普通にデメリットの方が大きいと思いませんか?
以上を踏まえて「蚊」と呼ばれる害虫が好む環境は、気温が高すぎず、低すぎず、風がなく空気の流れがなく熱が篭りやすく、雨上がりの環境。
狙われるのはずばり、キャンプ場の夕方から夜にかけて、あなたの足元の近辺です!
蚊に注意しなければいけない期間とは?
ぷ〜〜んと不快な羽音とともに蚊を退治するイメージって、なんとなく夏のイメージが強いものですが、今やこれも「イメージ」でしかないかもしれません。
近年地球温暖化の影響か、東京都心部の真夏の昼間の最高気温は40度近い温度をマークしていて、熱めのお風呂くらいの暑さになる日もあるほど。
そんな暑い時期は、むしろ蚊よりも別の虫や熱中症について心配をした方が良いかもしれません。
しかし、このように気温が高く暖かい(暑い)日が続いてしまうと、今まで私たちが予想していたよりも、蚊の活動期間が長くなってしまうといったデメリットもあります。
まだ春だし、もう涼しくなってきたし虫除け対策はいらないだろう、などと油断せず、夏の虫除け対策の最盛期前後の春や秋もきっちり虫除け対策は行うようにしましょう。
長袖長ズボン、虫除けスプレーや虫除け用の線香、殺虫剤などがあると安心です。
これらの他にも、虫除け対策アイテムは山ほどあります。
効果的な蚊の対策とは?5つのポイントをおさえよう!
①蚊が近寄りにくい環境を作ろう
先ほどの項目で紹介した通り、蚊は強い風に弱く、サーキュレーターのような強い風にさらされると飛行障害を起こしてまともに飛べなくなってしまいます。
この習性を利用して、蚊が集まりやすいキャンプのテーブル下など足元に、サーキュレーターで風を送り込み空気の流れを作って蚊が集まれない環境を作ることで物理的に蚊に刺されにくくすることができます。
また、蚊は二酸化炭素の密度が高いところや、温度が高いところに引き寄せられる傾向にあります。
運動をした後、お酒を飲んだ後、体温の高いお子さんがいる場所はそうじゃなくても温度が高くなりやすいので、そういった場所の熱気が篭りやすい足元をサーキュレーターで風通しよくしておくことは、蚊を集めない対策としてかなり有効なのではないでしょうか。
暑さ対策としても有効です。
②肌を露出しない
山登りや遠足・ハイキングなどでも、手首・足首を隠し、服装は夏でも長袖長ズボンが推奨されますよね。
服の上から人を攻撃できない蚊などの虫であれば、肌の露出を防ぐだけで無駄な虫刺されから身を守ることができるので、服装選びは意識して長袖長ズボンを選ぶようにしましょう。
③虫除けを活用しよう
各種メーカーから、様々な虫除けグッズが出ています。
直接肌に噴射するスプレー、忌避効果のある香りを放つブレスレット、肌が弱い人にはオーガニックな自然由来のものや蚊取り線香のように火をつけて使用するものなどもあり、中には自作する人もいるようです。
使用する素材によっては、特定の虫を忌避するのに特定の虫を呼び寄せるスプレーになってしまった、なんていうケースも少なからずあったようなので、虫除けスプレーを自作する時はちゃんと調べてから自己責任で作成・使用するようにしましょう。
寝る時テントに、蚊帳を取り付けるのもおすすめです。
④服の色に気を配る
虫が色を識別して攻撃対象を選んでくる・・・なんて話は聞いたことありますか?
ハチが黒色に寄って来たり攻撃してくるという話は、テレビでもよく放送されているので有名かもしれませんが、蚊にも似たような習性があるんです。
そもそも蚊は、色を白黒でしか識別していないので、濃いめの色の方が識別しやすく攻撃しやすいんです。
なのでより蚊にさされたくないのであれば、黒やネイビーなどの濃い色の服は避けて、白やベージュなどの明るい色の服を着るようにしましょう。
また、意外な落とし穴なのがボーダー柄。
例えば黒白ボーダーの場合、隣り合う白のせいで黒の暗い色がより引き立ち、真っ黒よりも蚊をより多く引き寄せてしまうことがあるようです。
⑤文明の利器を活用
特定の虫を遠ざける不快な音やニオイを出す虫除け、虫除けランタン(モスキートランタン)などを活用する、併用するなどで蚊の対策をより万全にすることもできます。
他にも、身の回りで使用するランタンから少し離れたところにより強い光のランタンを置き、虫を遠い場所へ誘引するといった方法もあります。
モスキートランタンについての詳しい記事はこちらにもありますので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
対策すべきはニオイだった
出典:楽天
ここまで「蚊」と「蚊に刺されないための対策」について詳しく説明してきましたが、蚊が吸血するための目印には他にももう1つ、最大と言っても過言ではない要素があるんです。
これは元々蚊に刺されやすい妹さんの悩みを解決するべく、とある男子高校生が発表し、数年前に話題になった話でもあるのでご存知の方も多いかもしれませんね。
蚊って、実はニオイにも超敏感!
蚊には蚊を寄せ付けやすいニオイとそうでないニオイがあり、より強いニオイに蚊は惹きつけられていくものなんだそうです。
なのでキャンプでニオイの発生源となり得る食べ物を余らせてしまったら、ラップをしたりクーラーボックスにしまったりなど、できるだけすぐに片付けるように心がけると虫除け対策としても効果的です。
そしてそんな蚊が好むニオイ、実は人からも発せられているんです。
それが足。
実は、足を適度に保湿するなどの機能を持つ「常在菌」のニオイが、蚊をより強く引き寄せてしまうようなんです。
自分の足から発せられるニオイで蚊を集めてしまうのは、どうしようもないなんて諦めないでください。
ちょっとの気遣いで、足のお手入れをしながら虫除け対策ができちゃうので、是非この夏から試していただきたいのが、足をアルコール除菌すること。
特に足の付け根の部分に常在菌は多いので、この部分をアルコールのウェットシートなどでちょちょいと拭き取っておくと、足はすっきりするし虫除け対策にもなるので一石二鳥です。
虫除けに靴下にも気を配ってみよう
出典:楽天
足をちょちょいと拭き取ったついでに、靴下を履き替えてみるのもいいかも知れません。
汗で蒸れて湿った靴下が衛生的にいいかと言ったらそうでもないですし、いくら足をアルコール除菌しても身につけている靴下が臭ければ蚊も集めてしまいそうです。
「虫(蚊)除け効果」が期待できそうな靴下として、今回は「虫除け効果がある素材を使用したもの」「防臭(消臭)効果があるもの」「除菌・抗菌等の効果があるもの」「蒸れにくいもの」などを選んでみました。
夏の靴下選びの参考にしてみてください。
雨で湿った靴下も、さっと取り替えると気持ちがいいだけでなく虫除け対策もバッチリです。
ちなみに、靴下の上から虫除けスプレーをかけるのは、靴下に使用されている素材の種類によっては劣化を招いてしまうので、やってはいけないようです。
虫除け対策におすすめの靴下
インセクトシールド ぴったりソックス L(25~28cm)
出典:楽天
インセクトシールドのぴったりソックス Lは、男女兼用のLサイズ、着用可能サイズは25~28cmです。
使用している素材はポリエステル60%、綿34%、ポリウレタン6%。
インセクトシールド加工された繊維の上に虫が近づいたり、止まったりすると、虫は足元から虫が嫌がる成分を感じ逃げていく、という仕組みになっていて、この効果は洗濯しても持続します。
さらに、小さな子供さんが使用しても安全な素材で作られています。
そして、インセクトシールドはアメリカ合衆国環境保護庁による登録の許可を取得したブランドなんです。
キャンプなどアウトドアのアクティビティの際中に着用していると、どうしても汚れが目立ってしまう足底の部分は、ブラックになっているので目立ちにくいし、薄手なので靴を履いて長時間歩いても蒸れにくく不快感も感じにくいでしょう。
普通の靴下を履きながら自然に虫除けができるのは嬉しいですよね。
トレッキング ソックス クールマックス VAXPOT(バックスポット)
出典:楽天
吸湿性の高さと速乾性の高さを重視するなら、クールマックスがおすすめです。
米国デュポン社が開発した最新の高機能繊維を使用したソックスで、冷却効果と体温調節機能で蒸れやすく不快な足元を、どんなにハードなスポーツやキャンプ中でもすっきり爽やか快適に保ってくれます。
また、力が加わりやすい部分にはプロテクションが設けられていて、靴と足の干渉を緩和。
左右専用設計で抜群のフィット感と耐久性の向上も期待できます。
ソックスにはめずらしいベンチレーション機能も備え、内部の湿気や熱を適度に排出してくれます。
竹炭スポーツソックス 二足組
出典:楽天
炭には、優れた消臭効果があることは皆さんご存知のことだと思います。
木材などを炭化するとできる小さな穴がニオイを吸い取り消臭するのですが、中でも竹炭にはたくさんの穴があるのでより多くのニオイを吸い取り、消臭してくれるんです。
竹炭スポーツソックスに使用されている繊維には竹炭の繊維が練りこんであって、糸自体が炭素化され、足のニオイを素早く吸収して消臭してくれる効果が期待できます。
他にも、高い吸水速乾性と接触冷温効果で履いていて爽やか。
冬場は遠赤外線放射で、暖かな履き心地も感じることができるでしょう。
洗濯を繰り返しても、半永久的にその消臭効果を保ち続けることができるという優れものなんです。
G-8425 ニオイクリア 靴下
出典:楽天
足のニオイの原因となる汗、足そのものニオイ、そして加齢臭を徹底カットし、足のニオイの消臭・実感させてくれる靴下がこのニオイクリアです。
日本製の消臭糸「ニオイクリア」を編み込んでいて、消臭効果は半永久的時持続します。
この消臭糸で、足のニオイを限りなくゼロへ導いてくれるはず。
足を除菌し、靴下を履き替えることで足の嫌なニオイをカットして蚊も撃退しちゃいましょう!
サイズは男性用L(25~27cm)、LL(28~30cm)です。
ガッツマン 真の究極の五本指ソックス
出典:楽天
足をアルコールで拭いても、履き替えても、どうしてもクサイ。
なんて、足のニオイにお悩みのあなたにおすすめしたい、そんな商品がこちらです。
最早虫除けのために足のニオイをおさえようという趣旨から少しずれている気もしなくもないですが、究極の、と銘打つだけあって楽天市場での★の評価は4.43とかなりの高水準をマーク。
否応無しに期待が膨らんでしまいますね。
5本指の靴下って他の靴下に比べて吸湿性が高いとか履いていて快適さを感じる人が多いのが特徴だったんですが、その反面合わない5本指靴下を履き続けることで逆に足が蒸れて水虫などが悪化してしまったり擦る人も。
さらに、靴下が破れてしまったり、5本指のフィット感に違和感があって気になってしまったり、足の疲れの原因になってしまうなどのトラブルに発展してしまうこともありました。
しかしこのガッツマン、これら全ての問題を根本的に解決するために、従来の抗菌防臭よりもさらに効果の高い「制菌」そして「消臭」のダブルの効果に着目し、新たな製品を生み出すことに成功しているんです。
適度な着圧と、当たりが心地いい履き口。
踵は従来の製品よりも1.5倍深く編み上げられていて、より通気性が高く履いていて心地いい織り方になっているようです。
日本人のどんな足、どんな指にもフィットしやすいその形状は、多くの人が満足いくこと間違いなし。
仕事に、アウトドアに、キャンプに。
長時間靴を履いて蒸れやすくニオイを発しやすくなる足にこそお試しいただきたい靴下なんです。
抗菌よりも効果の高い「制菌」は、蚊にもきっと効果があるはずです。
まとめ
天気も気温もはっきりせず、じめじめして不快な季節。
6月はキャンパーさんと、蚊との戦いの始まりでもあります。
一般的に私たちに危害を加える蚊の活動期間は6〜9月くらいがピーク。
キャンプ場では、もう少し早く出現しているかも知れません。
ですが、蚊には活動できる気温というものが決まっていて、25〜30度、35度を超える気温になると死んでしまう蚊もいるのです。
なのでプ〜〜ン、と耳元で不快な羽音を鳴らす蚊のイメージもなんとなく真夏なイメージが強いのですが、思い返してみれば真夏の真昼間の暑い時間帯って蚊はあまり見ませんよね。
涼しい木陰や涼しくなった夕方以降の時間帯、はたまた春・秋まで虫除け対策のシーズンは続くことになります。
そうなると一般的なキャンパーさんなら、結局キャンプしてる期間のほとんどが虫除け対策が必要になっちゃうかも・・・ですよね。
僕達ができる虫除け対策として具体的なものは、まず長袖長ズボンを着用し、蚊や忌避する薬剤を使ったり、虫除けスプレーや蚊取り線香を活用すること。
モスキートランタンや、虫が嫌がる特定の音やニオイを発する虫除けアイテムを上手に取り入れるのもおすすめです。
次に、蚊を避けるのであれば、足元にサーキュレーターで風を送り、空気の流れを作るのも良いでしょう。
蚊は二酸化炭素の濃度が濃く、暖かい場所に惹かれて集まってきます。
しかし、蚊は体重が軽く強風に弱いので、サーキュレーターのような強い風の流れの中ではうまく飛び回れないので、落ち着いて吸血することもできなくなります。
蚊は白と黒、色を濃いか薄いかで判別するので、選ぶ服の色合いも暗めの色より明るめの色の方がおすすめです。
蚊はニオイにも呼び寄せられるので、足の常在菌に強く惹かれて集まってくる習性もあるそうです。
足をアルコール除菌して拭き取り、清潔にすると良いでしょう。
足のニオイの原因になるなら、ついでに靴下も取り替えてしまいましょう。
消臭効果の高いものや、虫除け効果のある靴下を着用するのがおすすめです。
食べ物の強いニオイにも惹かれるので、食べ残しは早めに片付けてしまいましょう。
蚊は自然の多い場所では視認しにくく、どうしても完全に防ぎ切るのは難しいものですが、ちょっとの気遣いで刺されにくくすることはできます。
不快な蚊をシャットアウトして、今年も楽しい夏キャンプをエンジョイしてください!
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アイキャッチ画像 出典:楽天