夏の天敵と大敵といえば?そう、あの痒くてたまらない虫刺され!
もちろん夏キャンプでは、ハチ・アブ・ブヨ・ダニなど様々な虫が、キャンパーを狙って近寄ってきます。
私たちキャンパーは虫除けスプレーや服装などあらゆる方法を駆使して、刺されないようにしたり、もし刺されてしまった時はその後の対策を練っておくものです。
ですが・・・それでもどうしても防げないんですよね。
バリアは無理だとしても、色々と対策をしても、何故かいつも刺されてしまう・・・そんなお悩みを抱えている人は多いでしょう。
また、アレルギーがあったりして特定の虫除け対策ができなかったり、小さな子供やペットがキャンプに同行する場合はその虫除け対策にも工夫が必要になります。
なるべく安全でアレルギーのない虫除け対策をお探しの方、あらゆる対策を講じてもまだ対策が足りずにどうしても蚊に刺されてしまう方に、今回のアイテムを是非おすすめします。
その名も「モスキートランタン」。
蚊を誘引して、流れる電気でバチっと退治してくれる便利な虫除けアイテムです。
今回は、毎年夏キャンプの季節が近づくと気になるアイテム「モスキートランタン」について、その特徴やメリット・デメリットを紹介します。
目次
モスキートランタンとは
一昔前に、コンビニなどの入り口に、大きな紫色に光る蛍光灯のような灯りが吊るされているのを見たことありませんか?
あれは電撃殺虫器といって、虫を紫外線(UV)ライトで誘引して電圧で殺虫するアイテムなんです。
本来、光に反応する虫は月の明かりに引かれ、飛び回っていたようです。
しかし、突然現れた蛍光灯の明るい光に反応して、月よりも明るいコンビニや街灯に集まるようになってしまったのです。
でもこれも正確には蛍光灯の光に集まっているわけではなく、蛍光灯の発する微弱な紫外線に反応して寄ってきているのだそうなんです。
なので、その習性を利用して強い紫外線を発して虫を誘引し、高電圧で殺虫するというのが電撃殺虫器の仕組み。
ところが最近では、紫外線を発しないLEDの普及により夜の灯りが虫を寄せ付けにくくなり、電撃殺虫器はだんだんと姿を消しつつあります。
そんな電撃殺虫器は、現在モスキートランタンと名前や形状を変え生まれ変わりました。
電撃殺虫器ことモスキートランタンは、今も夏キャンプの夜を守っているのです!
モスキートランタンのメリットとデメリット
メリット
夏キャンプの虫除け対策といえば、長袖長ズボンに、パワー森林香や蚊取り線香、虫除けスプレーなどが定番です。
ですが、パワー森林香や蚊取り線香は、火を使うし煙もたくさん出ます。
虫除けスプレーは、肌に直接薬剤を塗ることになります。そして、そのどちらもニオイなどが出る場合もありますよね。
小さな子供の前で、火や薬品を使うのはちょっと心配だし、ペットがいる場合は誤飲も心配です。
さらにパワー森林香や蚊取り線香の煙や香料でアレルギーを起こしてしまう人も少なからずいるようなので、薬品・香料・火器不使用で煙もなく誤飲の心配もないモスキートランタンは安全性の高い虫除けアイテムと言えるでしょう。
また、パワー森林香や蚊取り線香・虫除けスプレー等と一緒にモスキートランタンを合わせて使用すれば、虫除け対策はより強力にもなり、LEDランタンとして普通に兼用して使うことも可能です。
・火や煙が出なくて安心
・薬品で肌荒れやアレルギーの心配もない
・誤飲の心配がない
・LEDランタンとしても使える
夏キャンプのお供に定番のパワー森林香の詳細はこちらで確認できます。
デメリット
大体のモスキートランタンは、電圧が流れている部分は人間やペットが触れないように安全ガードがついています。
しかし、得てして子どもや動物は予想のつかないことをするものです。
製品によっては無理やり指を捩じ込んで、触れてしまえるものもあるかもしれないので、使用時は注意を払うようにしてください。
イタズラされない場所に置く、目を離さないこと、さらに話して通じる年齢なら「ここに触ったらバチっとして痛い思いをするからね!」と注意しておきましょう。
僕が使っているモスキートランタンは、虫が電撃を受けてもバチッと音はなりません。
バチッと音がするのは、余程の電撃が流れているものでしょう。
子供には、バチッと痛い思いをすると伝えておけば、覚えている限り近寄らなくなるはずです。
またデメリットとして挙げらることに、殺虫した虫を洗い流す時にちょっと気持ちが悪いという点があります。
水洗いできるモスキートランタンって今は多いと思いますが、死んでモスキートランタンに張り付いている虫を見るのも、それを洗い流す作業も抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。
全く気にしない人なら良いのですが、気になる方にはデメリットに感じるでしょう。
そして個人的には、モスキートランタンの形状によっては、自分のサイトに合わないデザインに感じてしまうことも挙げられます。
もし、サバイバルチックでワイルドなソロキャンプだったとしたら、そこに比較的可愛らしいデザインのモスキートランタンがあったら、ちょっと微妙ですよね。
デザインはちょっとバリエーションが少ないような気がします。
・子供やペットが触らないように注意が必要
・殺虫した虫を見たり洗い流すのに抵抗を感じることも
・デザインにバリエーションが少ない
モスキートランタンの選び方
①明るさで選ぶ
出典:楽天
モスキートランタンを普通のランタンとしても使用したい場合は、明るさをチェックしてから購入する製品を選ぶようにしましょう。
テーブルランタン、テント用ランタン、手元灯など、サブランタンとしてもモスキートランタンを使いたい場合は150〜300lmくらいの明るさがあると便利です。
②ライトの色で選ぶ
出典:楽天
灯りの色も用途によって選びましょう。
就寝前や食事時、リラックスタイムに使いたい場合は、ゆったりほっこりした気分になれる電球色や暖色の灯りを選ぶのがおすすめ。
作業時の明かりとして使用したいなら、色や形がくっきりと見えやすい白色の灯りがおすすめです。
③サイズで選ぶ
殺虫機能を重視するなら、大きめサイズがおすすめ。
ですがモスキートランタンは普通のランタンよりも機能がプラスされている分重量が出やすい傾向にあるので、手軽に使いたいならコンパクトなものの方が何かと持ち運びやすく、様々な場所で気軽に使いまわすことができるでしょう。
コンパクトなものを2つ準備して、モスキートランタンの有効範囲を広げるといった使い方もおすすめです。
④置き方で選ぶ
テーブルランタンや手持ちのランタンとしても使用したい場合は、置き型のモスキートランタンがおすすめなのですが、多くの置き型モスキーランタンはフックを使って吊り下げて使用することもできます。
虫は紫外線を色として判別し集まってくる習性があるので、目立つ場所に吊り下げて使用した方がモスキートランタンのUVライトの光を虫の視界へ多く届けることができるでしょう。
・・・とはいえ、普通のランタンでも、置き型・吊り下げ型と兼用できたほうが便利ですよね。
⑤防水性で選ぶ
出典:楽天
コンビニなどから電撃殺虫器から消えた理由の1つとして、見た目の汚さや気持ち悪さが挙げられることがあります。
ちょっと想像してみれば、それはそうだと納得してしまいませんか?
デメリットにも挙げていますが、紫外線(UV)ライトに誘引されて電圧で死んだ虫はどうなるかといえば、電線にこびりついたり、電灯の周りに落ちてしまいます。
虫の目に届きやすいようにと、高い位置に配置される電撃殺虫器の掃除は気持ちが悪いし大変です。
モスキートランタンも仕組みは電撃殺虫器と同じなので、使用後にお手入れをする際に水をかけて洗えるレベルの防水性能(IPX6以上推奨)があると便利です。
もしも虫が苦手なら尚更です。
キャンプで使用する際は、突然の雨に降られても安心ですよね。
⑥充電方法で選ぶ
モスキートランタンは、電気を使用したランタンです。
充電式は、USBやmicroUSBなどから充電を行います。電池式は、乾電池を入れて使用するもの。ソーラー式は、太陽光発電を利用して充電を行います。
どの充電方法でも、フル充電までの時間やバッテリーの容量などは必ずチェックしておきましょう。
また、充電方式は複数あると便利です。
ソーラー充電は日照時間や天気に充電を左右されてしまうので、電源のないキャンプ場で使う場合には、電池や充電式がおすすめです。
モバイルバッテリーやポータブル電源があれば、充電できるタイプが便利に使えるでしょう。
⑦連続使用時間で選ぶ
虫を誘引するために使用したいのに、すぐに電池切れを起こして使用できなくなってしまっては困ります。
ライトとUVライト使用時の連続使用時間と、UVライトのみの使用時間をチェックしておきましょう。
数日間にわたるキャンプや防災用ならなるべく長く使用できるものが安心です。
モスキートランタンのおすすめ商品5選
マウントスミ Mt.SUMI LEDモスキートランタン(OS2101ML)
出典:楽天
Mt.SUMI(マウントスミ)のモスキートランタンは、直径88×高さ129mm、重量は210g。
暖かな電球色に、手元がくっきり見える白色照明を加えた6段階の調光・調色機能を持ち、スイッチ1つで切り替えることができます。
ランプシェード部分は、ぷにぷにした柔らかな衝撃吸収素材でできています。
電撃殺虫部分は人体に影響のない業務用の1/7以下の電圧で、においや音、煙もないので子供やペット、アレルギー持ちの方や食事中でも気兼ねなく使用できます。
IPX6相当の防水性能も持っているので、殺虫した虫などで汚れても流水で丸洗いできます。
吊り下げ式のフックは収納式で、テーブルに置いたり、懐中電灯のように持って使用することもできます。
本体カラーは6色あります
Mt.SUMI LEDモスキートランタン スペック
- サイズ:直径88×高さ129mm
- 重量:210g
- 高モード点灯時:白色18lm、電球色165lm/稼働時間:4時間
- 中モード点灯時:白色90lm、電球色80lm/稼働時間:8時間
- 低モード点灯時:白色30lm、電球色30lm/稼働時間:20時間
- 電撃殺虫モード・稼働時間:30時間
- 充電方式:USBケーブル
- 防水性能:IPX6程度
Hilander(ハイランダー)モスキートランタン HCA0309
出典:楽天
ガジェット感のないデザインをお求めなら、ハイランダーのモスキートランタンがおすすめ。
サイズは約10×10×12cm、重量は約310g。
筒状で、卓上においても、ストラップを使って吊り下げても使用できます。
充電方式はUSB充電式を採用していて、4時間の充電で最大12時間の殺虫効果を発揮。
照明の連続点灯時間は最大14時間、点灯と殺虫同時の場合は最大9時間です。
照明の明るさは2段階の調節が可能。
強モードで60〜110lm、弱モードで55〜60lm。
防水性能はIPX4となっており丸洗いはちょっと難しいのでお手入れは付属のブラシで行うことになりますが、屋根の下、キャンプの最中自分のすぐ近くで使う分には十分であるといえるでしょう。
ハイランダー モスキートランタン スペック
- サイズ:約10×10×12cm
- 重量:約310g
- 照明・連続点灯時間:最大14時間
- 殺虫:最大12時間
- 照明+殺虫:最大9時間
- 防水性能:IPX4
- 充電方式:USB充電式
MAGNA(マグナ) 電撃殺虫器 モスキートランタン
出典:楽天
MAGNAのモスキートランタンは、USB充電式。
2000mAhの大容量バッテリーを内蔵していて、ランタンだけで使用する時には、弱モード(30ルーメン)最大20時間連続使用できます。
ちなみに電撃殺虫のみなら最大15時間使用可能となるのですが、Mt.SUMIでは30時間となっていました。
集光型の虫が好む紫外線で誘引して、中心にある殺虫電撃グリッドでばっちり殺虫!
低電圧なので、虫が感電するバチバチ音が鳴らないのも嬉しいポイントです。
こちらの製品はIPX6の防水性能があるので、殺虫された虫は本体ごと流水で丸洗いすることもできます。
LEDライト部分はシリコンラバーで保護されており、落下時の衝撃を防ぎます。
吊り下げ用のフックは収納式なので、手持ちで懐中電灯にしたり、据え置きでテーブルライトにもなります。
ランタン機能としては最大200lmの明るさがあり、3段階の調光機能があります。
MAGNA 電撃殺虫器 モスキートランタン スペック
- サイズ:88×129mm
- 重量:約200g
- 弱モード点灯時:30lm/稼働時間:20時間
- 電撃殺虫:最大15時間
- 充電方式:USB充電式
- 防水性能:IPX6
PRO MARINE(プロマリン)USBモスキートランタン
出典:楽天
プロマリンは、高さ15.5cmの小型モスキートランタンです。
使用電源はUSB方式で、充電して繰り返し使用することができます。
プロマリンUSBモスキートランタンは、明るさが最大で300lmとなり、これまで紹介してきたモスキートランタンとしては最大の明るさとなっているので、通常のLEDランタンとしての使用も期待できます。
本体上部の取手で吊り下げて使ったり、卓上で使ったりとサブランタンとして兼用するのもおすすめです。
コンパクトで明るく、ランタンとしてシンプルな製品をお求めの方、いかがでしょうか?
PRO MARINE(プロマリン)USBモスキートランタン スペック
- サイズ:H155mm
- 明るさルーメン(最大時):300ルーメン
- 充電方式:USB充電式
SKEETER HAWK Mosquito Zapper Lantern
出典:楽天
小ぶりなサイズでちょっと変わった雰囲気をお求めなら、SKEETER HAWKの製品も面白いですよ。
ワンタッチ操作で、UVライトモードからランタンHighモード、もう一度押してランタンLowモードへ切り替わり、もう一度押すとUV+ランタンHighモード、もう一度押すとUV+ランタンLowモードと切り替えができます。
もう一度押すと消灯です。
なお、どのモードでも8秒以上押すと消灯します。
このSKEETER HAWKのモスキートランタンのおすすめポインとは、やっぱり他のとは違うデザインでしょう。
きのこやマッシュルームっぽくない形なので、ワイルドなサイトにも似合いそう。
最高輝度は150lmで、USBにより充電して繰り返し使用することができます。
ただ記載はないのですが、防水性能がなくブラシが付属していることから、水洗いはできないと考えられます。
SKEETER HAWK Mosquito Zapper Lantern スペック
- サイズ:約直径7×13cm
- 重量:約185g
- 最高輝度:150lm
- 充電方式:USB充電式
それでも刺されてしまうあなたへ
数年前、ニュースでも話題になった方法なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれないのですが、とっても簡単な方法なので最後に紹介させていただきますね。
とある高校生の男の子が蚊に刺されやすい妹さんのために発見して、筑波大学主催の科学コンクールで受賞した方法です。
蚊は風を避け、低いところを飛ぶ習性を持つ虫です。
そして蚊は暗いところを好み、強いにおいに引き寄せられて集まってくるのです。
ずばり、蚊を寄せ付けないようにするには、足の裏をアルコール除菌すること!
足の裏には肌の保湿などの役割を担う常在菌が多くいるのですが、この常在菌が発するにおいを蚊は好みます。
なので足をアルコールティッシュなどで綺麗に拭き取って清潔にしておけば、蚊を寄せ付ける確率が格段に減ります。
かなり有効な方法として少し前にネットやテレビでも話題になりました。
靴下を履き替えるだけでも効果があるとのことですが、モスキートランタンや他の虫除け対策と併せて足のアルコール除菌も是非試してみてください。
まとめ
モスキートランタンは、虫を紫外線(UV)の光で誘引して光の周囲の電圧線で殺虫するという昔ながらの電撃殺虫器の仕組みを活用した、薬品、火、煙、香料などを使用しない虫除け対策アイテムです。
安全・安心なモスキートランタンは小さな子供やペット、お線香の香料や煙でアレルギー症状を起こしてしまう人がいても安心して使用できます。
ランタンと兼用できるものもあり、目立つところに吊り下げておいたり、テント内や人の近くに置いて蚊を誘引して刺されないようにして使います。
多くのモスキートランタンの電気が流れている電撃部分には、指などが触れないようにガードが付いています。
しかし、無理やり指を突っ込めば触れてしまうものもまれにあるので、小さな子供やペットがいる場合は念の為気をつけてあげてください。
最近のモスキートランタンには、人体に無害な電圧でバチッと音が鳴らないものもあります。
モスキートランタンを選ぶときは、充電方法が複数あるもの、置き型と吊り下げ型で兼用できるもの、連続使用時間が長いもの、そして防水性の高いものを選ぶと丸洗いができてお手入れが楽になります。
大きなサイズのものはよく目立つので、虫の誘因性が高くなりますが、モスキートランタンそのものが重く目立ってしまいます。
キャンプで使用する際の持ち運びなどの利便性を考えると、コンパクトなものの方が便利でしょう。
コンパクトなものを複数設置することで有効範囲を広げることもできるので、使用法の1つとして参考にしてみてください。
関連記事
キャンプの必需品に加えたいポイズンリムーバーとは?携帯しておくのがおすすめ理由と正しい使い方とは?早めの処置で効果を発揮?!
hinataオリジナルのアウトドアボディスプレーがおすすめ!ニオイも使い勝手も良い!!~キャンプの虫よけにこれ1本!使用感をレビュー~【PR】
Amazonで買った安いk-outdoorのランプシェードをレビュー!キャンプで使うLEDランタンをもっとオシャレに?!
蚊取り線香ホルダーを使って快適な夏キャンプを楽しもう!蚊遣りの魅力と使い方を紹介!!おしゃれな虫除け対策の新定番!
ソロキャンプにもモスキートランタンがおすすめ!LEDランタンと虫よけ機能が一緒になって蚊を撃退!!おすすめの5機種はこれ!