キャンプの時にテントの設営で絶対必要なのが、ペグとハンマーですよね。
そのどちらかを家に忘れてきちゃったら、キャンプが出来るかどうかの一大事になってしまいます。
そんなペグとペグハンマーは、最重要アイテムの1つと言って過言ではないと思います。
大事に使いたい道具ですが、それらは使ってなんぼ。
なので、使い勝手や使い心地が良いものを使いたいですよね。
特にペグを打つためのハンマーなら、自分専用のペグハンマーを持ってもいいぐらいこだわりたいところ。
でも、アウドドアブランドのペグハンマーって、少し値が張るものが多いです。
キャンプに興味がない人や初心者の方からしたら「トンカチに5,000円なんておかしいよ〜」って、必ず言われると思います。
よくよく考えれば、そうなんですよね。
でもね、欲しくなっちゃうんです。
そこで今回はキャンプで使うペグハンマーの選び方と、僕が使っている小川キャンパルの アイアンハンマーと、村の鍛冶屋のアルティメットハンマーのペグ抜きの使い心地と併せておすすめのハンマーを紹介したいと思います。
キャンプで使うペグハンマーのおすすめはこれ!
ペグハンマーの選び方
ペグハンマーにこだわりを持って使っている人は、それなりのベテランキャンパーさんだと思います。
初心者だと、何がよくて何が悪いのかは判断するとこはできませんよね。
数あるペグハンマーの中から、持ちやすいとかペグを打ちやすいというレビューを見て選ぶという方法もありますが、人によって感じ方は様々なので、買ってみたらイメージと違ったということもあります。
また我が家の場合は、僕が使いやすいハンマーと息子の使いやすいハンマーが違っていたりします。
なのでこの辺は、アウトドアショップで実際に手にとってみるのが一番いいと思います。
なおで、その他の選び方を少し紹介したいと思います。
ペグ抜きがあるか
パグハンマーのヘッド部分には、基本的にペグを打つ打撃部分と、その反対側にペグを抜く為のペグ抜きが一体になっています。
打撃部とペグ抜きが一体になっていれば、ハンマー1本でペグを打つも抜くもすることができます。
設営時にペグを打ってみたけどちょっと失敗しちゃったかな、なんて時はハンマーのペグ抜きで地面に刺さっているペグを抜いて打ち直すことができます。
ハンマーにペグ抜きが付いていないと、別途ペグ抜きを用意しておく必要があります。
なので、ペグハンマーにはペグ抜きがあるか選ぶ時に気にしましょう。
ペグ抜きの形状とペグ
ペグハンマーにペグ抜きが付いていたとしても、ペグの形状やペグ抜きの形状によって、それが使えない場合もあります。
最近のペグハンマーのペグ抜きは、先端が細くなっているもの。
このペグ抜きの細い部分をペグに空いた穴に引っ掛けたり、ペグのヘッド部分にある折返しに引っ掛けて引っ張ることでペグを抜くことができます。
しかしペグには色々な種類があるのですが、初心者の方が目にすることが多いテントに付属しているプラペグには大きな穴が空いていません。
ヘッド部分にはロープを引っ掛ける折返しが付いていますが、そこにペグ抜きの細い部分が入らないと、ペグを引っ掛けて抜くことはできません。
同じようなことがVペグ等にも言えると思います。
鍛造ペグなら、ペグのヘッド部分の近くに穴が空いているので、そこに差し込んで抜くようになります。
なので、キャンプで使用するペグの形状と、ペグ抜きの形状を照らし合わせて、ペグが抜けるか確認しておきましょう。
ヘッドの打撃部分
スノーピークのペグハンマーPRO.Cの人気がでてから、ヘッドの打撃部分が交換可能なハンマーが増えました。
銅や真鍮などの素材を選べて、それが潰れて使えなくなったら交換するといった使い方です。
この使い方だと、基本に消耗するのは打撃部分だけ。
その部分を買い換えれば、また新たに使えるようになるんです。
柄の部分とヘッドの大部分は、長年使ったいい感じの傷を残しながらずっと使い続けることができるので、愛着が湧きそうですよね。
ただ、壊れたら新しくしたいという考えの方には、これは合わないかも知れません。
普通のハンマーのようにヘッド部分の交換ができないものもあるので、ここも選び方のポイントの1つになると思います。
基本的に、ヘッドの先端部分が交換できるペグハンマーは、元の値段が高い傾向にあると思います。
それも併せて、考慮する必要がありそうです。
ヘッド部分の重さ
ペグを打つ時に力を込めやすいのは、柄の部分の半分より下側を持つことです。
ヘッドに近い場所を持てば、コントロールしやすくなりますが、力が足りなくなってしまいます。
斧を振り下ろすときのように、柄の下を持ってペグを打つというやり方が、腕も疲れないしペグもグングン地面に刺さっていきます。
ハンマーは、ヘッド部分の重さを利用して振り下ろすと、余分な力を込めなくてもスムーズにペグを打ち込めます。
ペグのヘッドに上手く当てられるかは、多分慣れなので、暫くすれば大丈夫。
振り下ろししやすく、また打撃力を上げるために、ペグハンマーのヘッド部分の重量が重いほうが良いかも知れません。
柄の部分の材質と紐
ペグハンマーの柄の材質も選び方のポイントになります。
柄の部分が木製のペグハンマーってカッコよく見えますよね。
でもやっぱり木製なので、思いっきり振り下ろした時には、手から滑りやすいんです。
思わずスポって抜けてしまうこともあるかも知れません。
その反面、ゴム製の柄(グリップ)なら木製のものよりは滑り難いと思います。
手からすっぽ抜けないようにするためには、柄の部分に紐が通せる商品を選ぶのをおすすめします。
もし柄に穴が空いていなくて、紐が通せないものなら、グローブの着用がおすすめです。
キャンプグローブの中で耐熱性に特化した分厚いブローブではなく、薄くて設営時などの細かな作業が得意なグローブなら、グリップ力が向上すると思います。
小川キャンパルのアイアンハンマーのペグ抜き
以上のことを踏まえて、小川キャンパルのアイアンハンマーを見てみると、ペグ抜きの形状が細く尖っている斧ではなく、栓抜きのように真ん中が四角くくり抜かれた形状をしています。
僕の場合は、テントの設営やタープの設置に使っているペグは、ほぼ全部鍛造ペグを使っています。
スノーピークのソリッドステークと、村の鍛冶屋のエリッゼステークの2種類を合わせて25本ぐらい使っています。
使用している鍛造ペグを抜く時、小川キャンパルのアイアンハンマーのペグ抜きでは、もちろんペグに空いている穴に入りません。
ではロープを引っ掛ける折返し部分に引っかかるかと言うと、これがエリッゼステークが引っかからないんです。(改良されていたらすいません)
折り返し部分の隙間よりも、小川キャンパルのアイアンハンマーのペグ抜きの方が太いので、引っ掛ける事ができません。
しかしソリッドステークなら、ギリギリ引っ掛けることができました。
でもちょっとやり難い感じです。
その為、鍛造ペグを使う場合は、小川キャンパルのアイアンハンマーのペグ抜きだと、ペグの種類を選びそうです。
他の種類のペグを使ったことがないので、どのペグなら抜けるのかは分かりませんが、もし鍛造ペグを使うつもりなら、先の尖ったペグ抜きがあるペグハンマーを選んだ方が、どの鍛造ペグにでも使えると思います。
ただ、以下のおすすめの箇所で書きますが、ペグ抜きを考えなければ使い心地はいい感じです。
村の鍛冶屋のアルティメットハンマーのペグ抜き
小川キャンパルのアイアンハンマーのペグ抜きが鍛造ペグに使えなかったこともあり、村の鍛冶屋のアルティメットハンマーを購入しました。
アルティメットハンマーのペグ抜きは、ソリッドステークとエリッゼステークの両方の穴に差し込むことができ、ペグを抜くことができました。
詳細は別途レビュー記事に記載していますが、鍛造ペグを使っている方なら、村の鍛冶屋のアルティメットハンマーは問題なく使えると思います。
ただこの先端が細くなってるペグ抜きは、他のペグに使えるのかは不明です。
キャンプのペグ打ちにおすすめペグハンマー
アウトドアブランドのペグハンマーを調べてみると、たくさんの種類が出て来ると思います。
その中でも評価が良く、自分が欲しい物をピックアップしてみました。
木の柄を使ってるものが、かっこよく見えちゃうのは僕だけですか・・・?
スノーピーク ペグハンマーPRO.C
出典:楽天
言わずと知れた、スノーピークのペグハンマーPRO.C。
スノーピークの最強ペグ、ソリッドステークを打ち込むための専用ペグハンマーです。
ヘッド部分はソリッドステークを同じ鍛造。
と、いうことはかなり丈夫なはず。
ヘッドの打撃部分には銅の素材が付いていて、打ち込むペグの頭の部分によく食いつき、そして滑りにくいので無駄な力もいりません。
銅はやわらかいので衝撃も吸収し、手に負担をかけません。
使い込んでいくうち銅の部分が潰れてきたら、交換することもできます。
本体の値段も、交換用銅ヘッドも少し高いですが、それだけの価値を見いだせるか試してみてはいかがでしょうか?
重さは670gです。
村の鍛冶屋 ペグハンマー アイアンハンマー
出典:楽天
エリッゼステーク専用というべきか、村の鍛冶屋のペグハンマーです。
ヘッド部分は鍛造で丈夫なつくり。
木柄の部分は樫の木で、緩やかな曲線はとても持ちやすなっています。
交換可能なハンマーヘッドは真鍮とステンレスから選択可能で、見た目もクロームメッキと黒カチオン塗装で選べます。
真鍮はステンレスよりも叩いた感触がやや柔らかめ。
そして打撃によって跡がつきやすく表面に酸化皮膜ができるので段々黒ずんできます。
これが良い味をだすようです。
ステンレスでも打撃の跡はつきます。
ただステンレスは錆びにくく綺麗なままです。
僕は、ステンレスの方を選び購入しましたが、錆は一切発生していません。
オプションで名入れも可能で、オリジナルの刻印をしてもらえます。
世界に1品しかない物が欲しい方は、名入れをしてもらえば大切に使えそうですよね。
重さは550gです。
村の鍛冶屋のペグハンマー、アルティメットハンマーを購入しました。
使い心地などのレビューはこちらからどうぞ。
コールマン スチールヘッドハンマー2
出典:楽天
コールマンからは幾つかペグハンマーが出ていますが、このスチールヘッドハンマー2が高級感があり、かっこいいですね。
調べたんですけど、重量は不明です。
ペグ抜きは、鍛造ペグの穴に入れる事ができる部分と、もう1つ穴が空いています。
この穴は、ペグの折返し部分に引っ掛ける使い方をするのでしょうか?
ちょっと詳細は分かりませんが、鍛造ペグ以外にも使うことができそうな気がします。
定価は6千円近いですが、Amazonでは送料を入れてもら4千円以内で購入できます。
小川キャンパル アイアンハンマー
出典:楽天
小川キャンパルのアイアンハンマーは、比較的安い値段設定で買いやすいかと思います。
しかし、ヘッド部分のペグ抜きは、ソリッドステークとエリッゼステークにある穴にはどちらも入りません。
ロープを引っ掛ける折返し部分では、ソリッドステークには入りましたが、エリッゼステークの方には入りませんでした。
ペグ抜きはオールマイティーと言う感じではありませんが、柄の部分のゴムグリップが滑り止めになって、ヘッド部分の重さもありとても打ちやすいです。
手にかける紐がなかったり、ヘッド部分の交換などもできませんが、アウトドアブランドのペグハンマーが欲しいと思ったら、お求めやすくておすすめです。
重さは、550gです。
~2018.8.19追記~
数年間使い続けたアイアンハンマーは、なかなか使い心地が良い物です。
レビューのあるように壊れたこともなく、耐久性も良いと思います。
しかし、手入れをしないと錆が発生してしまうかもしれません。
雨の日に使ったら、しっかりと拭いて錆の発生を防ぎましょう。
MSR(エムエスアール) ステイクハンマー
出典:楽天
MSRのニードルステイクや、グランドホグステイクなどアルミ製のステイク用です。
ステイクって、こんな感じのです。
ヘッドはステンレス、グリップはアルミ製。
テントステイクを打つのに適したバランスです。
見た目が洗練されてて、かっこいいですね。
思わずほしくなっちゃいます。
だけど、ステイク用なので、ソリッドステークなどに耐えられるかは不明です。
柄の部分は、中空構造で軽量化になっています。
重量は、318gです。
ヘッドと柄の境目のところが、ボトルオープナーになるようです。
まとめ
キャンプ用にいいペグハンマーを購入しようとすると、結構高いんですよね。
それに見合ったものを得られるかどうか・・・。
確かに高い物はヘッド部分の自重によって力を入れずに打てるとか、ヘッド部分が取り換え出来るなど機能的には良いと思います。
キャンプをやらない方には伝わるかわからないですが・・・欲しくなっちゃうんです。
100均のハンマーだって、使えないわけじゃないんですけけど、なんかね・・・。
価値観次第だとは思いますが、1つ良い物をもっているって、こだわりがあってかっこいいと思いませんか?
そんなペグハンマーの選び方は、自分のペグにあったペグ抜きが付いていること。
これがあるかないかで、使いやすさがだいぶ変わってきます。
あとヘッドの重さがある方が、振り下ろしやすいので、ペグも自然と強く打つことができます。
柄は木製のものはカッコいいですが、ゴム製のものよりは多少滑りやすいです。
キャンプグローブを手にはめての設営をおすすめしますが、誤って指を打ち付けて怪我をしないように気をつけましょう。
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