今、僕の中を賑わせているペグがあります。
それはクラウドファンディング「Makuake」のプロジェクトで、現在も応援を募っているキャンプ用のペグです。
ペグと言っても、キャンプメーカーが製造販売しているのではなく、なんと刃物屋さんが造っているんです。
インスタやTwitterなどSNSの広告で見かけた事がある人もいるかも知れませんが、僕もそこで何度も見かけるうちに気になっていました。
何故そのペグが気になるかというと、余り見た事のないデザインをしているからです。
僕が良く使っているペグは、鍛造のペグ。
スノーピークのソリッドステークと村の鍛冶屋エリッゼステークを4対6ぐらいの割合で使っています。
その2種類、使っていてどちらが優れているかは判断しかねますが、どちらも頑丈で頼りになるペグなんです。
両方ともペグの柄の部分は円形だったり、楕円形だったりした、ちょっとコロッとしたデザインです。
しかし、刃物屋さんが造るペグ「打刀」は、フラットな平らなデザインをしているんです。
凹凸がほとんど無く、見た目にかなりスッキリしていてスタイリッシュ!
確かに僕には、それに近い雰囲気を感じます。
しかしながら、日本刀のように長くは無いので、ちょっと違うのかも知れません。
言うなら脇差、または忍者の棒手裏剣(笑)
刃物屋さんが造っていると言う事で、勝手にイメージしちゃってますが、僕以外もそんな風に感じる方もいるハズ。
この「打刀」は、デザインだけでなく頑丈さも持ち合わせたペグなんです。
今回は、刃物屋さんが造ったキャンプ用のペグ「打刀」の魅力を紹介したいと思います。
目次
刃物屋が造るペグ「打刀」
刃物屋さんのペグは薄い
出典:Makuake
「打刀」は、福善刃物工業株式会社が開発と製造をしているペグです。
「打刀」の特徴は、まず見た目。
そもそも日本刀の一種の打刀とペグを打つという意味から、「打刀」と名付けられているこのペグの雰囲気は、まるで刀のように感じます。
そして一目見て、ペグの形がフラットで薄いと気付くと思います。
僕が普段使っているソリッドステークとエリッゼステークは、どちらも柄が丸みを帯び、柄の部分もヘッドの部分もコロッとしています。
V字ペグなどをほとんど使わない僕には、ペグとはそんな形なんだと、どこかしら思っているところがあります。
しかし「打刀」は、フラットで薄く、表面にほとんど凹凸がなくスタイリッシュです。
長さは20cmで、なんと厚みは3.5mm。
18cmの長さのエリッゼステークや20cmのソリッドステークと比較すると、両方とも柄の部分の厚みは6mmとなっているので、かなり薄いのが分かります。
出典:Makuake
こんなに薄くても、刃物と同じステンレス鋼を使用している為、とても頑丈なんです。
そして、凹凸が無いフラットなデザインは、スタッキングする事も容易で、コンパクトに持ち運ぶ事も出来ちゃうです。
出典:Makuake
安心してください。
「打刀」は、先端や全ての面に面取り加工がされているんです。
バリなどは丁寧に取り除かれているので、ロープを傷つけることも手を傷付けることもないんです。
さらには、1本の重さが約39gと非常に軽く、エリッゼステーク(18cm)の77g、ソリッドステーク(20cm)の75gと比較しても軽量になっています。
「打刀」は、薄くて軽量、そして頑丈でスタイリッシュなペグなんです。
ペグには頑丈さが必要
出典:Amazon (エリッゼステーク)
現在僕が使っているのはスノーピークのソリッドステークと村の鍛冶屋のエリッゼステークの両方。
30本近くある鍛造のペグは、ゴチャ混ぜの状態でペグケースに入っています。
そのどちらも数年使い続けてきましたが、曲がってしまったのは1本だけ。
曲がってしまったのはエリッゼステークなのですが、色付けされていて見つけやすい事もあり、多分ソリッドステークよりも使用頻度が高かったという事もあるのかも知れません。
曲がった理由はうる覚えで、多分台風か何かで風が強かった為に、地面から上の部分が曲がってしまったんだと思います。
それも根元まで打ち込んでいたのではなく、中途半端に真ん中辺りで止めてしまった自分に原因があると思います。
その他に、ペグを打ち込む際に、地中に埋まっている大きな石に当たって曲がってしまったというような事は1度もありません。
なので、どちらのペグもかなり信用していて、どんな場面でもその2種類のペグを使います。
例え、購入したテントにペグが付属していようとも、それらは袋から出す事なく、いつも通りの鍛造ペグを使うんです。
なので僕にとっても、多分皆さんにとっても、頑丈さというものは大事な事だと思います。
出典:Makuake
今回紹介する福善刃物工業株式会社が造るペグ「打刀」も、もちろん頑丈さはあります。
「打刀」に使用されているステンレス鋼は、刃物に使用されている物と同じです。
それらは、日本刀の製造時でも行われる焼入れや焼戻しといった熱処理の工程を経ることで、凄く硬くなるようなんです。
さらには、ペグ用にカスタマイズされた特殊な真空熱処理もされるので、使用時に折れない柔軟性も加わっているんです。
硬さと柔軟性。。。剛と柔。。。北斗の拳ならラオウとトキが1つになったような強さを持ったペグが「打刀」という事になります。
ソリッドステークかエリッゼステークでは、コンクリートに打ち込んでも大丈夫だというのを、どこかで見た事があります。
確かに使っている時、地中の石を割りながら刺さる事もあります。
出典:Makuake
「打刀」では、硬い御影石に打ち付けるという試験が行われています。
「打刀」と鍛造ペグを御影石に50回打ち付けると、どちらも先端が少し潰れてしまいます。
出典:Makuake(100回)
鍛造ペグだと、未使用時と試験後の潰れた状態の差が顕著に分かります。
ペグとして使えなくなるわけではありませんが、ちょっと残念です。
出典:Makuake(50回)
しかし「打刀」は、鍛造ペグよりも変形は少ないようなんです。
あまり、先端が「潰れた」という感じには見えないですよね。
出典:Makuake(100回)
100回打ち付けた時には、流石に潰れた様子が分かりますが、それでも微々たる物のように思えます。
そして横方向、柄の部分の曲がりにくさも試験されていました。
結果的には、鍛造ペグと「打刀」は、ほぼ同程度の強度があるようでした。
厚みが3.5mmしかない「打刀」が、厚さ6mmの鍛造ペグと強度が同程度ってビックリですよね。
ペグに頑丈さを求めるのなら、鍛造ペグじゃなくても良いのかも知れません。
ペグの固定力
出典:Makuake
ペグには、強度と共に地面への固定力も必要になると思います。
ペグが頑丈でも、すぐに抜けてしまっては、意味がないですもんね。
そこでエリッゼステークは、柄の部分を楕円形にする事で、地面から抜け難くしているんです。
ペグ本体が地中で回転し難くなる事で、ガッチリと固定できるようなんです。
出典:Makuake
これもメーカー側で試験を行なっていました。
打ち込まれたペグが、抜けるまでどの程度の荷重に耐えられるかという試験で、土のサイト、芝生サイト、河原サイトでそれぞれ行われています。
出典:Makuake
これも鍛造ペグとの比較を行っていて、数値的には「打刀」の方が上になっていました。
数値が上という事は、荷重が大きい事を示していて、「打刀」は土のサイト、芝生サイト、河原サイトのどこにおいても、鍛造ペグよりも荷重に耐える事ができているという結果になっていました。
説明では同程度と書かれていましたが、数値的には10kgf前後の開きがそれぞれあったので、「打刀」の方が優れているんじゃないかなと、その試験結果を見る限り感じました。
ペグの抜きやすさ
出典:Makuake
鍛造ペグを地面から抜く時、少し回転させると抜きやすくなりますよね。
回転させる事で隙間ができるので、抜きやすくなるんだと思います。
ペグを回転させ隙間を作る事に関しては、円や楕円形の柄よりも、平べったい柄の方がより隙間を作れそうですよね。
回転させる力は、鍛造ペグよりも必要になるかも知れませんが、回転させた後では「打刀」の方が抜きやすくなっているのかも知れません。
これは1度、どのくらい違いがあるのか自分で試してみたいですよね。
錆に強い
出典:Makuake
ステンレス鋼と言えば、一般的な刃物にも使われているように、サビに強い素材です。
しかし、決して錆ないのではなく、環境や手入れの仕方によっては錆てしまう事もあります。
しかし「打刀」に使われているステンレス鋼には、錆やすくなる成分を低減し、硬さと錆びにくさを付与する元素が加えられているんです。
その事により、一般的な刃物用のステンレス鋼よりも「打刀」の方が錆難くなっています。
これなら、ちょっと安心ですよね。
手入れは必要だと思いますが、ちょっと雑にしても大丈夫かも知れませんよね(笑)
ペグケースセットは既に完売
出典:Makuake
MAKUAKEでは、早期購入でいくつかの割引が適応されます。
その中には、「打刀」の8本セットや8本セット×2、8本セット×3など、種類がいくつか用意されています。
既に完売になっている物で、スタッキングした「打刀」を収納できる日本製の帆布ケースがあります。
それは株式会社No BoRDERが企画製造したペンケースで「PERiTOSSペケス」という物です。
「ペケス」は倉敷帆布を使用した品質が高いケースのようです。
しかし、それがセットになっている物は既に完売です。
今回のプロジェクトでは、追加で販売される事はないようです。
ただプロジェクト終了後に、一般販売時に用意していただけるようなので、気になる方はそちらのチャンスを待ちましょう。
まとめ
刃物屋さんが造ったペグ「打刀」は、見た目のスタイリッシュさだけではなく、頑丈で曲がりにくく抜けにくい、しかし抜くのは簡単で錆にも強いと、ペグに求める性能を全て持ち合わせているかのようじゃないですか?
ただ長さは、現在20cmの物しか製造していないようなので、もう少し長めのペグが欲しい方には残念なところかも知れません。
ペグって、そこまで人に見せるような物ではありませんが、これだけスッキリとしていて日本刀のような雰囲気があると、ちょっと自慢したくなりそうです(笑)
気になった方は、クラウドファンディングのMakuakeで現在実行中のプロジェクトなので、是非応援して手に入れましょう。
僕も応援させていただいたので、10月末には手元に届くようです。
刃物屋さんの造ったペグ「打刀」、いかかですか?
この記事を書いている時には、「打刀」の8本セット×2や8本セット×3など数がありましたが、現在は完売しちゃっています。
各セット追加になっていますが、届くのは2020年11月末までとちょっと延びてます。
(一般販売の時期は不明)
僕が現在使っているペグについても書いています。
ペグを打ち込むのにはハンマーも!
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アイキャッチ出典 出典:Makuake