嬉しいことに最近キャンプに行くと、子供達がテントやタープの設営を手伝ってくれるんです。
興味本位と面白半分でハンマーを握ってると思いますが、それでも親としては嬉しいものなんです。
しかし、その嬉しい行為がキャンプに行く度にあるので、テントの設営に凄く時間がかかってしまうんです。
そして、ペグハンマー不足という問題を我が家に持ちかけてるんです。
僕が元々使っていたのは、キャンパルジャパンのアイアンハンマーです。
ソリッドステークやエリッゼステークなどのペグを抜くのは少し苦手ですが、安くて丈夫なので長年使い続けています。
そして、子供がまだ小さい時にペグを叩くマネができるように、100均で買ったゴムハンマー。
ゴムハンマーなら、子供がペグを叩く事が出来るし、危険度も低くて良かったんですが、流石に小学生になると使えない事に気付くんです。
しかも、下の子と子供2人でハンマーの取り合いになっちゃうから、キャンプが始まったばかりなのにケンカになってしまう事もあったんです。
そんなペグハンマー不足を解消する為に、追加でペグハンマーを購入する事にしました。
スノーピークを真似たような安いペグハンマーにしようか、ちゃんとしたアウトドアブランドのペグハンマーを買おうか迷いましたが、ここは前から欲しかった村の鍛冶屋のアルティメットハンマーにしました。
それは形がカッコいいからなんです。
ハンマーヘッドを交換出来る事も魅力でしたが、曲線を帯びた柄の形に心奪われてしまったんです。
今回は、既に持っている方も多いと思いますが、村の鍛冶屋のエリッゼステークアルティメットハンマーをレビューします。
村の鍛冶屋 エリッゼ アルティメットハンマー
出典:村の鍛冶屋
村の鍛冶屋のエリッゼステーク アルティメットハンマーは、Amazonで見ると「St.Martelo」と書かれていますが、公式の商品ページには「St.Martelo」の文字は無いんです。
「エリッゼステークアルティメットハンマー」が正式名称なのか「アルティメットハンマー」が正式なのか、それとも「St.Martelo」なのか、しばらく悩んでしまいましたが、ここはアルティメットハンマーで統一して話をしていきます。
村の鍛冶屋のアルティメットハンマーは、金物の町で有名な新潟の燕三条で作られています。
鋼鉄を1100度まで熱し、その後約1トンで材料を潰した鍛造ハンマーなので、とても強靭で力強いペグハンマーなんです。
4種類のアルティメットハンマー
出典:村の鍛冶屋
アルティメットハンマーの本体は、クロームメッキと黒カチオン塗装の2つから選ぶ事ができます。
材料は同じですが、クロームメッキはシルバーの本体、黒カチオン塗装はよく見る黒色の本体です。
そしてヘッド部分は、真鍮とステンレスから選べ、スノーピークのペグハンマーのように潰れたら交換する事ができます。
真鍮だとステンレスに比べ若干柔らかいようです。
柔らかいということは、衝撃を吸収してくれるので、腕の疲労度を軽減してくれるようになります。
ステンレスは、真鍮よりも固いとされていますが、実際に叩いてみても、真鍮との差はわかりづらいようです。
見た目は真鍮が金色、ステンレスは銀色となっています。
僕は見た目だけで、カチオン塗装とステンレスヘッドの組み合わせにしました。
そこに特に意味はありません(笑)
村の鍛冶屋 エリッゼ アルティメットハンマーをレビュー
箱に入って届いたアルティメットハンマーを、ウキウキしながら取り出します。
なんて、気持ちを盛り上げてみちゃったりして(笑)
そうこれなんです、この柄の曲線がとても良いと思いませんか?
この曲線って、スノーピークのペグハンマーにも無いし、コールマンのスチールヘッドハンマー2にも無い、僕が長年使っていたキャンパルジャパンのアイアンハンマーにも無いものなんです。
もちろんスノーピークのペグハンマーに似た、YOGOTOやV&Wなどのペグハンマーにも無い特徴的なデザインなんです。
抜け防止の紐
その曲線を描いた柄の1番下の部分には、抜け防止の為のえんじ色の紐が付いています。
紐の太さは約5mmで、しっかりした感じになっています。
アルティメットハンマーの柄の部分の焼印
本体に近い柄の部分には、村の鍛冶屋のロゴがレーザー焼印されています。
反対側に自分の名前など、注文すれば焼印してもらえたのですが、どんな物にしようか色々悩んだあげく、何もしない事にしちゃいました。
今思えば、ブログのロゴマーク(あっちゃんの顔)とか、入れておけば良かったなと後悔したます。
これから購入する方は、紛失防止のためにもレーザー刻印した方がいいと思います。
その方が、ちょっと特別なペグハンマーとして、大事に使いそうですよね。
アルティメットハンマーの本体部分
そしてハンマーの本体部分は、カチオン塗装で黒く締まった印象がカッコ良く、惚れ惚れしちゃいます。
本体を固定する為に、柄の部分の前後に金具のプレートでしっかり固定されているので、本体が取れてしまう事もないと思います。
ステンレス製のハンマーヘッド
ハンマーヘッド部分は、ステンレスにしたので、シルバー色に輝いています。
このハンマーヘッド部分は、交換できるようになっているので、使い込んで潰れてしまっても、長く使う事ができます。
しかも交換用のハンマーヘッドは、1,200円と安いので交換にためらう事もないと思います。
アルティメットハンマーのペグ抜き
ハンマーヘッドの反対側には、ペグ抜きが付いています。
先端が細くなっているので、エリッゼステークの穴に引っ掛けて抜く事も出来るし、本体の穴に入れて引っ張り抜く事もできます。
キャンパルジャパンのアイアンハンマーと比較してみる
僕が4〜5年使い続けたキャンパルジャパンのアイアンハンマーと少し比較してみたいと思います。
キャンパルジャパンのアイアンハンマーは長さ27cm、一方村の鍛冶屋のアルティメットハンマーは約30cmあります。
当然並べて置いてみると、村の鍛冶屋のアルティメットハンマーの方が大きいですよね。
そして、キャンパルジャパンのアイアンハンマーは、ヘッド部分が交換できるタイプではありません。
ハンマーヘッドの素材はスチールですが、長く使っていると当然衝撃で潰れてきます。
しかし潰れたのも僅かで、まだまだ長く使うことはできそうです。
前回の雨キャンプの後、手入れしていなかったのでサビが発生してしまってますが、ちゃんと手入れをすれば問題なく使えると思います。
ペグ抜き部分は少し使いづらく、先端が尖っているタイプではないので、エリッゼステークやソリッドステークの穴に差し込む事は出来ません。
ペグに引っ掛けて抜くのも、大きさが合わないので、上手く使う事ができません。
実際に、ここ数年はペグを抜く時は、ペグの穴に他のペグを刺して引っ張り抜いています。
そうした方が、アイアンハンマーを使うより早くペグを抜く事ができるからです。
アルティメットハンマーでペグを打ってみる
新しいペグハンマーを使うのは少し勿体無い気もしますが、実際にペグを叩いて感触を確かめてみたいと思います。
村の鍛冶屋のアルティメットハンマーの柄の曲線部分を持ってペグを叩いてみると、ハンマーヘッドの重みがあるためか、いつもより軽く打ち込めるような気がしました。
柄の曲線が手に馴染み、狙いさえ合えばサクッとペグが入ります。
地面の固さで違いはあると思いますが、今回は力も込めず良い感じで打ち込めました。
一応、キャンパルジャパンのアイアンハンマーでもペグを打ってみます。
いつも使っていて、ペグ抜き以外に特に不満もなく使っているペグハンマーですが、ズッシリと叩くという表現が合っている感じです。
それは叩く音でも違いがあり、アルティメットハンマーでは、高い音が聞こえますが、アイアンハンマーではアルティメットハンマーに比べると低い音がします。
とはいえ、アイアンハンマーが打ちづらいという事ではなく、十分満足がいく叩き心地です。
僕は、少しだけアルティメットハンマーの方が軽く打ち込めるという気がしました。
ペグを打った後、村の鍛冶屋のアルティメットハンマーのステンレス製のハンマーヘッドには、少しだけ跡が付いていました。
一本のペグを打っただけで、跡が残っているという事は、その衝撃をしっかりと吸収してくれていたのかなと思います。
アルティメットハンマーでペグを抜いてみる
アルティメットハンマーのペグ抜きは、先端が細くなっているのでペグの穴に入ります。
それが、エリッゼステークでもソリッドステークでも、どちらの鍛造ペグにも使う事ができます。
そしてソリッドステークでは、引っ掛けて引っ張り抜く事もできます。
穴を使えない状況があった場合でも、引っ掛けて抜けるので助かりますよね。
一方、エリッゼステークでは引っ掛けて抜く事がしづらいかもしれません。
ペグ抜きの部分がエリッゼステークの引っ掛ける部分に入らないんです。(もしかしたらペグの規格が変わっているかも。僕の持っているエリッゼステークは少し古いんです。)
出典:村の鍛冶屋
ペグを引っ掛けて抜きたい場合は、ハンマーの穴にペグを入れて抜くようです。
ちなみに、キャンパルジャパンのアイアンハンマーで引っ掛けて抜く場合、ソリッドステークでは引っ掛ける事ができます。
上手くはまりますが、根元まで刺さったペグを抜く時にはやりづらいかも知れません。
エリッゼステークでは、引っ掛ける事が出来ないので、抜く事ができません。
オマケに、ノルディスクのテントに付属しているペグには、引っ掛ける部分がないので、アルティメットハンマーでもアイアンハンマーでも抜く事が難しいです。
村の鍛冶屋 エリッゼ アルティメットハンマー スペック
全長 | 303mm |
ヘッド | 102mm |
重量 | 550g |
材質:本体 | 鉄+カチオン塗装もしくは鉄+クロームメッキ塗装 |
材質:ヘッド | 真鍮もしくはステンレス |
材質:柄 | 樫の木 |
まとめ
村の鍛冶屋のアルティメットハンマーをレビューしたみましたが、実際にペグを打ってみたり抜いてみたりしてみると、キャンプでの使い勝手が良いことに気が付きました。
今までは、今あるハンマーで何となくできちゃっていましたが、やっぱり使ってみると差を少し感じます。
キャンパルジャパンのアイアンハンマーが悪いという事ではなく、アルティメットハンマーが便利に使えるんです。
エリッゼステーク専用と言って良いぐらいシックリくるし、叩き心地だって申し分ありません。
そして、他社のソリッドステークにも上手く適合して使う事ができます。
多分、スノーピークのペグハンマーPro.Cを使っても同じ事を言っているかもしれませんが、ハンマーヘッドを交換できるタイプのペグハンマーの使い心地は軽くて良い感じです。
そして更にアルティメットハンマーは、柄の曲線が手にフィットして握りやすく、なおかつ叩きやすくなっています。
初めはデザインに惚れましたが、見た目だけではありませんでした。
べた褒めしていますが、ハンマーの使い心地って僅かな差だと思います。
僕は、今回レビューした村の鍛冶屋のアルティメットハンマーがアイアンハンマーよりも少し使い心地が良いと思いました。
これも好みがあるので、絶対とは言い切れないのが困っちゃいますが(笑)
キャンプのペグハンマーには、お気に入りの1本を見つけると、ペグ打ちが楽しくなると思います。
村の鍛冶屋のアルティメットハンマーは、おすすめできるキャンプ用のペグハンマーです。
ゆるキャン△とのコラボペグケースにアルティメットハンマーが収納できる!
登山・キャンプランキング