僕が小さかった頃、寒い場所の表現としてよく見たのが、凍った花を手で握って粉々に割ってしまったり、「マイナス40度の世界ではバナナで釘が打てます!」とレポーターが実践する映像。
寒く冷たい環境下で、凍りに凍って芯までかちんこちんになったバナナがハンマー並に硬くなり、釘を打ててしまうのです。
この元ネタはテレビCM。
放映当時は知らない人はいないというほど大流行した名フレーズなんです。
もちろんスーパーで売っているバナナは柔らかくて釘なんて打てるものではないので、視聴者はテレビの中のその世界がどれだけ寒い場所であるのかが目で見る以上にイメージしやすかったばず。
このように流行語にもなった「バナナで釘が打てます!」は、ある年代にとってはお決まりのフレーズというか、誰でも知っている「寒い場所でのお約束」の表現と言っても過言ではないのではないでしょうか。
そしてこの「バナナで釘が打てます!」を、寒くなくても実現してしまったメーカーがあるんです。
それが株式会社キャステム。
使いやすさを無視して、バナナを金属で丸ごと再現して実際に釘が打てるバナナを作っちゃった会社です。
今回紹介するのは、この「釘が打てるバナナシリーズ」の最新作。
創業53年の精密金属メーカーが本気で作った『バナナペグハンマー』です。
現在、Makuakeでプロジェクト公開中のバナナペグハンマーの魅力に迫ってみたいと思います。
目次
株式会社キャステムとは?
バナナペグハンマーの魅力に迫る前に、制作販売している株式会社キャステムについて少しだけ紹介したいと思います。
株式会社キャステムで最も話題になった商品といえばやはり、漫画「キン肉マン」の正義超人「ロビンマスク」のマスクを原作に忠実に作って商品化してしまったことでしょう。
原作者も「本物」と大絶賛したほどの出来栄えとなったこのマスクは、某人気TV番組で7kgにもなるマスクを被って3mのダイバープールに沈むという体を張った広報活動を行ったり、原作と連動させるために鳥取県と2年もの交渉の末鳥取砂丘に仮面を埋めるなど、度々世間を賑わせているメーカーでもあります。
でも、どんなにふざけているように見えても、その素晴らしい出来映えを見れば、株式会社キャステムがどれだけ高い技術力を持ち、どれだけ真剣にものづくりに取り組んでいるのかわかるはずです。
他にも鋼製ロビンマスク、ポケモンのモンスターボール風の虫かご、令和最速グッズ(令和ぐい呑み)、リアルすぎる著名人のフィギュアや3Dフェイスステッカー、手型オブジェなどなど、SNSを賑わせバズらせてきた商品は、実は全て株式会社キャステムが仕掛け人なんです。
株式会社キャステムの「バナナハンマー」って?
出典:楽天
「バナナハンマーDX」も、そんな株式会社キャステムが仕掛けたバズりアイテムの1つ。
2020年に発売された「バナナハンマーDX」は、ブロンズ製の鈍い金色に輝くバナナのオブジェ。
全長20cmのバナナハンマーDXは、バナナ特有のざらっとした質感を完全再現しただけでなく、マイナス40度の世界でなくても釘が打てちゃうという面白アイテム。
もちろん、実際にハンマーとしても使えちゃうバナナなんです。
使いやすさを完全に無視したこのバナナのハンマーは、かつてのTwitter(現X)の今話題ランキングで1位に輝き、海外でも大いにバズったようなんです。
バナナハンマーには全長10cmの小さなミニバナナハンマーDXもあります。
出典:楽天
いやいや、それでも使いやすさも重視したいんだよ、なんて人にはこんなバナナハンマーもあります。
形を厳選した本物のバナナから精密鋳造を行って、バナナの皮や形、質感から切り口に至るまで精巧に作られた「使いやすいバナナハンマー」。
サイズはW105×D35×H320mm、重さは476gです。
DIYで使うのもおすすめなんですが、何よりもおすすめなのがキャンプでの設営作業。
サッと取り出したハンマーがバナナだったら・・・と想像してみてください。
多分、どんな人でも笑ってしまうはず。そして、思わず興味を引かれてしまうと思うんです。
バナナハンマーがあれば、キャンプのつかみはある意味成功!
ただ、出すタイミングを間違わないようにしてください。
誰にも気が付かれなかったら、悲しいことになってしまいます。
とはいえ、せっかく購入するのなら、やっぱり実用性があって使いやすい方がいいですよね。
しかも真っ黒いバナナより、もっともっとバナナっぽいものの方が面白いと思いませんか?
今回Makuakeにてプロジェクトが開始されたのは、柄のついたバナナハンマーに色がついて、よりバナナらしくなったもの。
これなら、よりキャンプで使いやすいはず。これぞ、バナナハンマーの進化版なんです。
そんなバナナ!?『バナナペグハンマー』って何!?
「マイナス40度の世界ではバナナで釘が打てます!」
そんなまさか、と思った視聴者の前で、かちんこちんのバナナで釘を打ったあのCM。
懐かしのあのCMが残した爪痕は深く、その後に様々なテレビ番組で凍ったバナナで釘を打っていたような記憶がある人も多いのではないでしょうか。
あの元ネタとなったCMで行っていたことを、株式会社キャステムは本気で実現してしまいました。
しかも令和5年の現代では、摂氏1,500℃の世界でペグも打てちゃうんです。
そもそも『バナナペグハンマー』を生み出した株式会社キャステムは、ロストワックス精密鋳造・メタルインジェクション(MIM)の技術を用いて医療や航空宇宙等、あらゆる産業の精密部品の製造販売を主としている、はっきり言ってめちゃくちゃすごい会社なんです。
まず産業用CTスキャン「MCT225(株式会社ニコンインステック)」にて、本物のバナナを高解像で3Dデータ化してバナナの皮の独特の質感までもをそのまま再現するという、最新のデジタル技術により本気でバナナを3D化。
その為、ペグを叩く部分のバナナの断面は超リアル。
そして、繊細なカタチを生み出すことに特化した精密鋳造法を採用することで、データ化されたバナナを金属で忠実に再現。
デジタル技術によって得たデータを、本気のアナログ技術を用いることで「摂氏1,500℃の世界でペグが打てるバナナ」を実現しています。
これは、一般的な「鋳物」と異なる技術で、創業53年の優れた精密金属メーカーが本気を出して本気でふざけた本気の商品なんです。
創業52年の精密金属メーカーが生み出す『バナナペグハンマー』3つのおすすめポイント
①錆びにくい
キャンプという天候の変化や気圧の変化が起こる自然環境下では、ペグハンマーにはサビなどに強いタフさが求められます。
見た目が面白すぎるのでジョークアイテムと見られがちですが、バナナペグハンマーはその愉快な見た目に似合わぬ本格派。
使用しているのはステンレスの中でもクロムを18%、ニッケルを8%含むオーステナイト系ステンレス鋼の代表的な材料であるSUS304。
耐食性が抜群で錆びにくい上に高温酸化にも強く、高温環境での耐熱性も高い素材で約900℃までの高温にも耐えてしまいます。
②力を入れやすい工夫
バナナペグハンマーには、ペグを打つ時に使いやすいよう、紐がついています。
この紐は、耐久性や耐水性に優れることはもちろん、アメリカの引張強度テストで約250kg(550ポンド)もの重さにも耐えているものなんです。
紐を手首に引っ掛けることで、ペグを叩く時に力が入りやすいように工夫されています。
③ペグが抜きやすい
ただ単にバナナの形をしていて使いにくいようでは、ひと笑いとったらもう使わなくなってしまいますよね。
バナナペグハンマーは、バナナの茎の部分の形状を維持しながらペグの隙間に入るように、絶妙なデフォルメが施されています。
この茎の部分がテコとなり、ペグをうまい具合に抜きやすくなるようにデザインされているんです。
バナナの形状を活かしつつ、ペグを抜きやすいというテコを利用した構造も、創業52年の精密金属メーカーだからこそ作り出せるこだわりポイントと言えるでしょう。
バナナペグハンマーはどこで買える?
Yahoo!ニュースにも取り上げられた超話題のバナナペグハンマーは、現在Makuakeにて応援購入することができます。
プロジェクト終了をかなり前にして、目標金額はすでに達成済みの人気商品となっていますが、Makuake限定のお得な割引購入はまだまだ利用することができます。
気になる人はプロジェクトページをチェックしてみてください。
バナナペグハンマー スペック
- 全長:300mm
- ヘッドサイズ:100mm
- 重量:約463g
- 素材・ヘッド:ステンレス(SUS304)
まとめ
少し前に旧Twitter(現在X)でバズって、海外でも話題になったバナナハンマーを覚えていらっしゃる方はいますか?
昔CMで流行した「マイナス40度の世界ではバナナで釘が打てます!」を、摂氏1,500度の世界で実現してしまったメーカーがあります。
それが、株式会社キャステム。
その時は、そのまんまのバナナの形を金属で再現していて、そのリアリティは目を見張るほどだったんです。
メーカー自身が「使い勝手は無視してリアリティを重視した」と言っていたくらい超リアルで、さらにちゃんと釘が打てる金属製のバナナでした。
その後「釘が打てる小さな金属のバナナ」が登場し、さらに盛り上がりを見せています。
現在でも、大きいバナナも小さいバナナも受注生産で購入することが可能です。
その他に、使いやすく柄をつけた釘が打てるバナナのハンマーもありますが、その色は黒。
でも黒色だと、なんだかバナナっぽくありません。
「どうせバナナなら、黒色ではなく本物っぽい黄色いバナナが欲しいなぁ」なんて誰もが考えるはず。
ポケットから「スッ」と取り出す1本のバナナも面白いけど、使いやすくて、リアルで、キャンプでも使える柄付きのバナナ・・・。
期待に応えてくれたのは、やっぱり株式会社キャステムさん。
今回のバナナはハンマーというだけじゃなく、ペグも打てるし、ペグ抜きの要素も兼ね備えています。
リアルなバナナで釘やペグを打ち、テコの原理で簡単にペグが抜け、ハンマーについた丈夫な紐を手首に引っ掛けることでより使いやすくなる!
キャンプで笑えるだけじゃない、実際に使えるバナナのペグハンマー。
それがバナナハンマーです。
気になる人はぜひ一度チェックしてみてください!
「くだらねー!」って笑いつつも、なんだか欲しくなっちゃうかも知れませんよ。
キャンプ好きの家族や恋人、お友達へのプレゼントにもおすすめです!