クラウドファンディングのMakuakeで、世のキャンパーを虜にした黒色のチタンのマグカップ。
一目惚れして、応援購入してしまう人が続出。
目標額の1481%という数字を叩き出した、あのBlackishGearのブラックチタンマグが一般販売されます。
チタンのマグカップなら、有名ブランドでもそうではなくても様々な物が販売されています。
あえて黒にこだわったBlackishGearのマグカップは、それらと一線を画す逸品。
今回は、BlackishGearのブラックチタンマグをキャンプで使ってきたので、その魅力をレビューします。
本当に直火で使ったら変色しちゃうのかも試してみました。
さらにその時に感じたメリットとデメリットも紹介します。
目次
ブラックチタン
チタンと言えば、くすんだシルバーのような少しぼんやりとした色。
最新のiPhone15では、ブラックやホワイト、ブルーチタニウムなんてカラーもありますが、あれは別物。ナチュラルチタニウムが一番近い色ですが、もう少し黄色かかっているようなイメージがあります。
キャンプギアとしてのマグカップだと、ほとんどがナチュラルなチタンの色をしたのもです。
「軽いのに強い」という素材を使いたい時には、ほとんどそのナチュラルなチタンの色になってしまいます。
しかしBlackishGearでは、チタンという素材を使いながらも黒色のチタンにしたいという気持ちだけで、このマグカップを開発したんです。
ただチタンの上に黒色を重ねて塗装するなんて事ではなく、1000℃前後の高温の真空状態の中で加工する「真空蒸着技術」を活用してチタンを黒色に。
他では手に入れる事ができない、唯一のマグカップの製造に成功しています。
黒色のチタン製のマグカップが欲しかったら、今のところBlackishGearが第一候補に挙げられるのではないでしょうか。
黒色がキャンプにどう影響するのか・・・性能的にはほとんど色は関係してきません。
そこはやっぱり見た目。
一目見て「カッコいい!」と思わせるその外観が魅力なんです。
実際のブラックチタンマグを見てみる
それでは実際にBlackishGearのブラックチタンマグを見てみましょう。
と、届いたブラックチタンマグは、化粧箱に入っていて、これがちょっと高級感があり特別な感じ。
元々Makuakeのプロジェクトでは、超早割で8,800円でしたが、一般販売では11,000円(税込)が予定されていました。
まあ、なかなかの高級品なんですが、それだけの価値が感じられるのではないでしょうか。
何せ、黒いチタンのマグカップは、他では手に入れられませんから。
室内でブラックチタンマグを見てみると、光沢がありテカテカとしています。
曇りの日でしたが、窓から差し込む光が当たると、少し虹色が現れました。
表面はツルツルという感じではなく、まるで和紙のような薄っすらと凹凸があるように見えます。
同じブラックカラーで加工された蓋が付いていて、本体とほとんど同じ彩度なので、違和感を感じる事はありません。
その点、BlackishGearのブラックチタンマグは、蓋も本体も同一カラーで統一されていて、違和感はありません。
蓋は乗せるだけのタイプ。上部の三角形のツマミを持って開け閉めします。
ハンドルは折りたたまれていて、本体の曲面に沿って収納されています。
ハンドルを開く時にほんの僅かに抵抗を感じるので、取手が勝手に開いたり閉じたりする事はなさそうです。
右手に取手を持つと、正面にBlackishGearのロゴが来るようになっています。これがちょうどいいサイズ感。主張し過ぎず、控えめなロゴは、シンプルな上にクール。
と、惚れ惚れしながらマグカップをこねくり回していると、僕の指紋がテカッているのに気がつきました。
脂ギッシュだったのか分かりませんが、どうやら指紋は付いてしまうようです。
※室内での写真を撮り忘れていました
中を見てみると、外側と全く同じ素材感。
内側だからと言って手抜きをされている訳ではなく、ちゃんと真空蒸着技術により黒色になっていました。
素材感から、シェラカップと勘違いしがちですが、これはマグカップ。
なのでメモリは付いていません。
ただ容量は350mlと分かっているので、普段使うマグカップやコップと同じように使えるでしょう。
とここまでブラックチタンマグを見てきましたが、手に持って眺めていて感じた事があります。
それは・・・超軽い!って事。
皆さんも化粧箱から取り出した途端に分かると思いますが、軽くてびっくりしてしまうはずです。
ブラックチタンマグの重さは83g。
もちろんガラスコップよりも軽いし、頑丈にできています。
この軽さ、荷物を軽量にしたいソロキャンパーさんや登山家の方なら魅力的に感じるでしょう。
使用前には洗いましょう
ブラックチタンマグの購入後は、使う前に一度洗っておきましょう。
食器用洗剤をつけた柔らかいスポンジでよく洗い、水気を拭き取っておきます。
キャンプに持って行く際は、蓋が乗せてあるだけなので開いてしまうかも知れないので、収納ケースに入れるか蓋を輪ゴムや紐などで本体と留めておくのがおすすめです。
ちなみに洗う時は、メラミンスポンジや金属製タワシ、クレンザーなど、研磨する目的で使うものや固いものを使ってしまうと、マグカップの表面にキズがついてしまう可能性があるので避けるようにしましょう。
キャンプで使ってみた
キャンプではコーヒーをよく飲む僕。インスタントコーヒーも飲むし、モカエクスプレスを使ってエスプエッソも飲みます。
BlackishGearのブラックチタンマグの良いところは、シェラカップのように直火で使えるところ。
インスタントでも、モカエクスプレスで淹れたエスプレッソでも、冷めてしまったら温め直す事ができるんです。
しかし、直火で使うと、少し変色してしまうと説明にありました。
真っ黒な状態のまま使いたいのなら、直火では使わないこと。
そう考えていましたが、いざキャンプで使っていると、先述したように、コーヒーが飲みきれずに冷めてしまうことがありました。
また直火で使えるのなら、別途お湯をケトルで沸かさなくも、ブラックチタンマグで適量のお水を沸かせば良いだけ。
と、色々と葛藤しましたが、直火で使えるという便利さには勝てずに、直火でも使ってみました。
飲み口が熱くならない
直火で使っても、熱いお湯を注いで使っても、金属製のコップでは飲み口が火傷しそうなほど熱くなっている時があります。
コーヒーやスープを飲もうとして口をつけたら、めちゃくちゃ熱くてこぼしそうになった経験はありませんか?
またはシェラカップを使った時にも同様な事を体験した事がある方もいるでしょう。
あれがめっちゃくちゃ熱い。
なんて、唇を火傷してしまう事もたまにはあります。
しかし、BlackishGearのブラックチタンマグでは、飲み口が熱くならなかったので、口を付けてもヤケドする事はありませんでした。
口元はカール処理がされていて、縁が巻いてあります。その処理の効果なのか、全く熱くありませんでした。
これはただ熱い飲み物を飲む時もだし、ブラックチタンマグを直火で温めた時も同じでした。
恐る恐る口を近づけて、いざ唇に縁が触れた時の良い意味での肩透かし感。
本体の熱を気にする事なく、中の飲み物を口に運ぶ事ができました。
しかしブラックチタンマグ本体は、熱くなっています。
直火で熱した時には、それはもう熱くてたまりません。
それこそ、ヤケドするぐらい熱かったので、一瞬触れることしかできませんでした。
でも、ハンドルは直火で熱しても熱くなる事はなく、素手で持つ事ができたんです。
もちろん火の大きさや、火が当たる場所を本体の底面だけにしておく必要はあります。
火が大きく、ハンドルまで当たるようだったら、熱くなるのは当たり前です。
ハンドルに火が届かないように熱すれば、素手で持っても大丈夫。
あとはハンドルに通した指が本体に触れないように持つだけ。
熱い飲み物を入れても、直火で熱しても、口元やハンドルが熱くなる事がなく、快適に使う事ができました。
直火で変色した?
BlackishGearのブラックチタンマグを黒色のまま使いたくて、変色してしまう直火では正直言って使いたくてありませんでした。
しかしキャンプでは、直火で使った方が便利な場面が多々訪れます。
僕の場合も、そんな場面がすぐにやってきたんです。
なので、直火で使わないと意地を張ることを諦めました。
この時は、ケトルを取りに行くのが面倒くさく、ブラックチタンマグでお湯を沸かしちゃおうと思ったんです。
シングルバーナーで適量のお湯を沸かして、インスタントコーヒーを飲もうと、直火にかけてみした。
コーヒーを飲み終わって、水洗いした後にブラックチタンマグがどのように変色してしまったのか確認したのですが、これが意外。
思っていた程、変色したようには見えなかったんです。
想像していたのは、熱した部分の黒色がなくなり、黄金虫のように虹色に輝いてしまう事。
しかしブラックチタンマグの外側は、変色したようにはあまり見えませんでした。もちろん光の当たり具合によって見え方も違ってくると思いますが、太陽の光の下で見てもそれほど虹色に変色していません。
ならば、火が直接当たる底面なら流石に変色していると思い、ひっくり返して見てみたんですが、そこも思いの外色は変わっていませんでした。
変色したように見えたのは、マグカップの内側。
マグカップの中を覗き込んでみると、壁面が虹色に変色していました。これももちろん光が当たればそう見えるし、テントの中ではそこまで実感できるものではありません。
ただ今回は、直火で使ったのは1回だけ。これが何度も使えば、もっと変色してくるのではないかと想像できます。
変色させたくない方は、直火での使用を控えましょう。でもちょっとぐらいの変色なら、個人的にはあまり気になりませんでした。
直火で使えると、便利だと感じるシチュエーションがキャンプでは幾度か訪れるはずです。
ここは思い切って直火で使っちゃうのも、良いかもしれません。
お湯の量は慎重に
BlackishGearのブラックチタンマグには、メモリが付いていません。
もちろんシェラカップではなくて、あくまでマグカップだから当然です。
ここにお湯を注いだ時。例えばインスタントのスープやコーヒーを作る時など、お湯を注ぎますよね。
また直火でコーヒー用のお湯を沸かす時も、お水の良好には気をつけましょう。
これは個人的なことなんですが、どうしてもマグカップにお湯を注ぐと、8分目ぐらいまで注ぎたくなってしまいます。
しっかりと計測せずに目測で、8分目まで注ぐのですが、よくよく考えてみると量が多すぎなようなんです。
ブラックチタンマグの容量は350ml。8分目までお湯を注ぐとだいたい280mlぐらいになります。
しかし一般的なスープやインスタントコーヒーって、お湯の量が約180mlぐらいとされています。
8分目までお湯を注いでしまったら、めちゃくちゃ薄いスープやコーヒーになってしまうんです。
せっかくスーパーで買った1本130円ほどのスタバのインスタントコーヒーが薄くなってしまったんです。
なので、スープやインスタントコーヒーを飲む時には、ブラックチタンマグの約半分くらいのお湯の量と心に留めておきましょう。
こんな失敗するのは僕だけかも知れませんが、意外に容量が大きいブラックチタンマグ、目分量でお湯を注ぐ時には気をつけましょう。
ブラックチタンマグのメリット・デメリット
BlackishGearのブラックチタンマグを使った時のメリットとデメリットを考えてみます。
まずは、チタンという形で軽量で頑丈な事。鉄の2倍の強度を持つチタンは、キャンプギアでも人気です。
もちろんブラックカラーがかっこいいという事も挙げられます。
デメリットは、やはり直火で使った時に変色してしまう事です。せっかくのブラックカラーが直火で虹色に輝いてしまってはちょっと残念かも。
また持ち運びの事を考えると、上に乗せるだけの蓋はすぐに取れてしまうので、対策が必要な点です。
輪ゴムで留めたり、巾着袋に入れたりと何かしらしたくなります。
メリット
・チタンが軽量かつ頑丈
・ブラックカラーがかっこいい
・口元とハンドルが熱くならない
デメリット
・持ち運び中に蓋が取れちゃう
・直火で変色する
BlackishGear ブラックチタンマグ スペック
- サイズ:直径85mm×高さ75mm
- 重量:83g
- 容量:350ml
- 素材:チタニウム
まとめ
BlackishGearのブラックチタンマグをキャンプで使ってきました。
はじめに感じた事は、やっぱりチタンは軽いという事。この軽さは、ソロキャンプや登山をする方にとっては魅力的なことではないでしょうか。
個人的には軽量さもそうなんですが、やはりブラックカラーというのに惹かれます。
楽天市場などで探してみましたが、チタン製のマグカップで、黒色というのはほとんどありませんでした。
しかし、そのブラックカラーも直火で使ってしまうと変色さてしまうようなんです。
ずっとブラックのままで使いたいなら、直火はしない事。
僕もそう考えていたのですが、いざキャンプ場に行ってみると、直火で使えた方が便利に感じるシチュエーションがでてきしまいます。
そこで一回直火で使ってみたのですが、思いの外変色しませんでした。変色してとしても、空が味といえば味になるかもと、ちょっと考えを変えてみました。
さらに直火で熱しても、口元やハンドルが熱くなる事がなく、快適に使えた事もメリットです。
黒色が好きなキャンパーさんでも、そうではない方でも、BlackishGearのブラックチタンマグはおすすめです。
是非、キャンプギアの1つとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
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