周囲の人と違うテントを使いたい!
ブラックカラーのテントでカッコよく決めたい!
そんな欲張りキャンパーさんにおすすめしたいのが、BlackishGear(ブラキッシュギア)のBLACK SHELTER TWIN V2(ブラックシェルターツインV2)という名前のツーポールシェルター。
このテント、見た目がカッコいいだけじゃなくて、機能性も豊富。
一般的ではないとはいえ、ここ近年ブラックカラーのキャンプギアは流行り出しています。
コールマンでも、ブラックカラーのテントがラインナップされたので、キャンプ業界を巻き込んだ流行を見せるかも知れません。
ブラックカラーに惹かれているキャンパーさん、カッコ良いテントが欲しいキャンパーに見てもらいたい、BlackishGearのブラックシェルターツインV2。
このツーポールシェルターをキャンプで使ってきたので、そこで見えたメリットとデメリットを含めた魅力をレビューしたいと思います。
目次
- 1 BLACK SHELTER TWIN V2(ブラックシェルターツインV2)の特徴
- 2 BlackishGearのブラックシェルターツインV2をキャンプ場で使ってみた!
- 3 フロントウォールをタープのように張ってみた
- 4 ブラックシェルターツインV2の中は真っ暗
- 5 ブラックシェルターツインV2のサイドウォールが雨に強い
- 6 ブラックシェルターツインV2は雨を弾くTC素材
- 7 ブラックシェルターツインV2の室内のレイアウト
- 8 ブラックシェルターツインV2は夜も真っ暗
- 9 ブラックシェルターツインV2をベランダに干す
- 10 ブラックシェルターツインV2のメリット・デメリット
- 11 BLACK SHELTER TWIN V2 (ブラックシェルターツインV2) スペック
- 12 まとめ
BLACK SHELTER TWIN V2(ブラックシェルターツインV2)の特徴
サイズ
レビューの前に、ブラックシェルターツインV2の特徴を紹介します。
まずは、サイズから見てみましょう。
ブラックシェルターツインV2は、幅600cm×奥行き310cm高さ195cmのツーポールシェルーターです。
僕が今使っているサバティカルのスカイパイロットTCが、約幅720cm×奥行き380cm×高さ270cmなので、それよりは一回りコンパクト。
スカイパイロットTCが〜8人用とされているので、ブラックシェルターツインV2はそれより少ない〜6人までぐらいでしょうか?
説明によると、別売りのインナーテントが3人まで寝ることができるので、それを2つ使えば6人までということ。
ただ、それだと寝る時以外は少し窮屈になってしまいそうなので、快適に使うのなら、4人以内が良さそうです。
僕はソロキャンプで使う予定でいますが、もちろんデュオやファミキャンに使える大きさでしょう。
TC素材
ブラックシェルターツインV2の素材は、ポリエステル65%+コットン35%のT/C素材。
ブラックカラーのツーポールシェルターにTC素材を採用しているのは、かなり珍しいです。
これまで色々と調べてきましたが、ブラックカラーのテントの多くはポリエステル製。
僕がTC素材を推す理由に、結露が出来にくい事と近くで焚き火が出来るという事があります。
ポリエステル製などの化織素材を使ったテントを使って、結露でビショビショになってしまったという経験はありませんか?
僕も時たまポリエステル製のテントを使う事があるのですが、テントの壁に触れてしまうと服が濡れてしまったり、時には雨のようにポタポタ落ちてくる事があります。
しかしTC素材なら、結露が全く出ないというのではありませんが、かなり軽減する事が可能。
さらにテントの近くで焚き火をした時に飛んでくる火の粉にも、比較的強いというメリットがあります。
ポリエステル等では、火の粉が触れた瞬間に穴が空いてしまいますが、TC素材なら穴が空きにくいんです。
このようなメリットがあるので、TC素材のテントをおすすめしたいです。
設営が簡単なツーポールシェルター
これまでいくつものタイプのテントやシェルターを使ってきましたが、やはりワンポールテントやツールポールシェルターなど、フレームの部品が少ないテントは設営が簡単です。
一番簡単なのは、ポップアップテントになるのですが、今回はそれを除外して考えると、一番はワンポールテント。
スカイパイロットTCなど、ワンポールだけどサブポールを使う変則的なワンポールシェルターも、力をあまり必要としないので簡単です。
ツーポールになると、ポールを立てる際に幕の下に入り込む時間が伸びるので、夏は暑くて一気に汗が吹き出てしまいます。
とは言え、立ち上げるだけなので簡単です。
トンネル型テントになると、フレーム数が増えるし、フレームにピンを差し込む時に力が必要になるので大変になります。
ブラックシェルターツインV2は、ツーポールシェルターで、2本のポールを立てるだけ。
もちろん幕の隅にはペグダウンが必要ですが、比較的簡単そう。
さらにその2本のポールは、Y字ポールなので、天井部分は平らで広くなり、圧迫感を感じにくくなっています。
しかも、設営してわかったのですが、幕の下に潜り込まなくてもポールを立てる事が可能でした。
2本のポールで設営するブラックシェルターツインV2は、手順さえ覚えてしまえば、簡単に設営ができます。
アレンジが豊富
ブラックシェルターツインV2には、フロントウォールとサイドウォールが標準装備されています。
多くのテントでは、フロントパネルを跳ね上げる事で前室を作れるようになっていますよね。
でもこれだとフロントパネル分の大きさしかありません。
ブラックシェルターツインV2では、フロントウォールが2枚分の長さになっているので、それを広げれば大きさが倍に。
さらに背面側も跳ね上げてしまえば、その長さは約680cmにもなります。
これってめちゃくちゃ広くないですか?
前室があるテントではタープが必要ないなんて思いますが、ブラックシェルターツインV2ならまさにそれ。
タープとして十分機能するフロントウォールを備えているんです。
さらにサイドウォールがある事で、隣からの視界を遮る事ができ、フロントウォールの半分を下ろしてしまえば前方からの視界も遮る事ができてしまうんです。
これで完璧な個室。プライベート空間をバッチリ確保する事が可能です。
BlackishGearのブラックシェルターツインV2をキャンプ場で使ってみた!
BlackishGearのBLACK SHELTER TWIN V2(ブラックシェルターツインV2)を持って、早速キャンプで使ってきました!
まずは設営から。
ブラックシェルターツインV2の設営は、基本的にはツーポールを立てるだけなので簡単です。
でも、はじめての時にはちょっと分からなくなってしまうかもしれません。
なので、公式サイトで紹介されているYouTubeを前もって観てくるのが良いでしょう。
設営の手順は、別ページで詳しくまとめました。気になる方はチェックしてみてください。
設営のコツは、ペグを仮打ちする時に、かなり余裕を持たせておくとポールが立てやすいという事。
ループのアジャスターを緩め、ペグはループを引っ張らないで余裕を持たせるのが設営をスムーズに進めるポイントです。
ちなみに公式では1人で設営すると生地やポールに負荷がかかることから、2人以上での設営を推奨しています。
フロントウォールをタープのように張ってみた
付属のサブポール4本を使うと、タープを張ったかのように大きく張り出す事ができます。
ガイロープも付属の物で事足ります。
どうでしょう?
商品説明で見た通り、かなり大きいタープスペースが出来ました。
テント本体から張り出す部分は、約380cmぐらい。
ここをリビングのように使ってもよさそうです。
ただ幅が190cm程なので、テーブルとチェアの配置には縦になるように並べる必要がありそうです。
ちなみにBlackishGearのブラックウッドチェアとOneTigrisのポータブルキャンプテーブルを並べてみるとこんな感じ。
1人分だと、スペース的にはかなり余裕がありました。
また、時間がお昼ぐらいだってのですが、しっかり日差しを遮って日陰ができていました。
フロントウォールを2つ折りした状態で、前方部分を目隠しするようにも使えます。
サイドウォールと組み合わせたら、かなりの目隠しになりました。
その下にチェアを置くと、視界はフロントウォールとサイドウォールの隙間しかないので、プライベートを邪魔されない感じ。
しかし逆に景色を見たい時には、見える場所が制限さてしまうので、どちらを重要視するのかは好みによります。
またサイドウォールとフロントウォールの両方を設置すると、ガイロープの数が増えてしまいます。
テントの外に出る時に、このロープが少し邪魔に感じてしまう事もありました。
ブラックシェルターツインV2の中は真っ暗
BlackishGearのブラックシェルターツインV2は、ブラックカラーの宿命なのか、テントの中は真っ暗でした。
もともと夏場はテントの中が暑いという事で天井部分に大型のベンチレーターが配置されていますが、そこからの明かりはほんの僅か。
ただこの日は曇り時々雨という天気だったので、全体的に暗かった事も影響しているのでしょう。
またTC素材から、光が透過してくるのはほんの僅か。
近寄って見てみると、TC素材特有のまだらな模様が浮かんでいました。
本体のサイドにはメッシュパネルが配置され、これも暑さ対策になっています。
このサイドウォールを開けてメッシュにすれば、かなりの明かりが取り込まれます。
もちろん涼しい風も吹き抜けるので、室内に熱が篭る事はなさそうでした。
そして天井を見ると、ランタンを引っ掛けるフックを見つける事が出来ませんでした。
天井には長いループが4ヶ所あるのですが、多分これはフロントウォールは背面のウォールを丸めて留めておくためのループ。
元々ランタンフックと兼用です考えられているのかも知れませんが、ここにLEDランタンを吊るす事にしました。
ブラックシェルターツインV2のサイドウォールが雨に強い
プライバシー保護の為にサイドウォールを配置しておくと、周囲からの目が気にならなくなります。
そして合わせてフロントウォールを下に下ろしておけば、より視線を遮断する事ができます。
そんな使い方をするサイドウォールなんですが、この日雨が降ってきた時に、このサイドウォールとフロントウォールで雨の侵入を大幅に軽減してくれたんです。
ちょっと張り出したタープスペースを確保しながら、雨を気にせずにいられたのはかなり良かったです。
反面、テント内の明るさと通気性を確保しようと、サイドはメッシュにしてあったのですが、ここは雨を遮るものがないので、雨天の時は閉めておく必要があります。
サイドを閉めると、今度は室内が暑くなる。
そんな時にフロントウォールとサイドウォールの隙間から吹き込む風が、なんとも気持ちが良かったです。
ブラックシェルターツインV2は雨を弾くTC素材
雨が降ってきた事でよく懸念されるのは、TC素材は雨に弱いんじゃないかという事。
しかし僕が今まで使ってきたTC素材では、吸収しきれずに雨水が溢れ出したりする事も、漏れ出したりする事もありませんでした。
また多くのTC素材のテントやシェルターでは、撥水加工が施されています。
BlackishGearのブラックシェルターツインV2も例に漏れず、雨をしっかりと弾いていました。
天井から壁を雨水が玉のように転がり落ち、下に小さな水たまりができます。
それがまたコロコロと転がってスカートから地面に滑り落ちて行くんです。
まだ新しいという事もあり、撥水加工はしっかり施されていました。
ただ時間が経つとテントのテンションって、どうしても緩んできてしまいますよね。
気がつくと、張り出したフロントウォールのタープ部分に緩みができていて、屋根に大きな水溜りができていました。
タープ部分は傾斜がある屋根ではなく、平らな屋根になっているので、弛むと雨が溜まってしまうのは仕方がないのかも知れません。
ブラックシェルターツインV2の室内のレイアウト
ブラックシェルターツインV2のオプションのインナーテントを購入しない場合には、シェルターとしての使い方になります。
小さいテントを設置してカンガルースタイルにするか、はたまたコット寝にするか。
僕はDODのカンガルーテントMを持っていますが、それをブラックシェルターツインV2の室内に設置するとしたらポールとポールの間の真ん中のスペースしか置けません。
サイド部分は天井が斜めに下がっているし、ポールが邪魔で置くスペースがないんです。
しかしテントの真ん中にカンガルーテントを置いてしまったら、リビングスペースがなくなってしまいます。
そんな事を考慮して、カンガルースタイルにするのはやめて、コットを置くことにしました。
WAQの2WAYフォールディングコット((約)190cm×幅67cm×高さ37cm)を、テントのサイドに設置してみると上下に少し余裕を持っておく事ができました。
これなら頭や足が、テントに触れる事もありません。
結露が発生するテントだと、頭や足が濡れてしまいます。
シュラフに入り込んでいたら、シュラフ結露で濡れてしまいます。
この日は、ブラックシェルターツインV2では全く結露が発生しなかったので、例え頭や足が幕に触れていたとしても濡れる事はありませんでした。
ちなみに中央部分にコットを置くと、このぐらいの大きさになります。
コットなら、どこに配置しても大丈夫そうですね。
ちなみにサイド部分にベンチなどを中央部側に向けて置いてみると、ポールが邪魔になってしまいます。
ポーから離してチェアをサイドパネル側に下げると、今度は座った時に頭がテントに触れてしまいました。
何人で使うかにもよって違ってきますが、中央部をリビングスペースとして使うのなら、荷物を置くスペースは十分ありそうでした。
僕は1人で使ったので、かなり余裕を持つ事ができ、快適に過ごす事ができました。
ちなみに、捻りもなく普通に配置をしてみると、こんな感じになりました。
右側にコットを置いて、左側は置くものがなかったのでとりあえずベンチを。中央部にはよく使うアイテムを並べてあります。
インナーテントがないので、夜は虫の侵入を防ぐ為にフルクローズしたのですが、その時にはチェアとテーブルをテント内に移動させます。
1人ではまあまあ余裕がありましたが、これが4人とかになると、窮屈になってしまいそうです。
ブラックシェルターツインV2は夜も真っ暗
※炊事場のライトを点灯して撮影
ブラックシェルターツインV2は、テント内の光を外に漏らしません。
日が落ちた後に、テント内でLEDランタンを吊るしたとしましょう。
そして、雨や虫の侵入に備えて、フロントウォールやサイドパネルを閉めてフルクローズにしたとします。
すると外からブラックシェルターツインV2を見てみると、真っ暗で真っ黒。
暗闇に溶け込んで見えなくなってしまうんです。
普通のテントだったら、テント内の明かりが透けて見えているので、テントの場所を把握しやすいですよね。
しかしブラックシェルターツインV2は、どこに行ったのかわからなくなってしまう。
この日は霧が出て月明かりもなかったので、トイレ行って帰ってくる時に、テントの場所を見失ってしまいました。
周囲が暗かったり、雨で月明かりがない時には、ほとんど見えなくなってしまうほど、真っ暗でした。
夜にトイレに行く時は、スマホのライトや懐中電灯が必須です。
ブラックシェルターツインV2をベランダに干す
撤収の時に、雨が降り始めてきてしまいました。
既にポールを取り外し、後は畳むだけの状態になっていたのですが、収納袋にしまうのが間に合わず。
幕体は、雨を弾いて水玉になっているのですが、これを畳んでそのままにしておくのも気が引けます。
TC素材だと、1週間ぐらい放置したら、臭いやカビが発生してしまいそうですよね。
そんな事で翌日、家のベランダに干してみました。
元々狭いベランダに掛ける事が無理があるのかも知れませんが、シワシワになりつつも何とか干せました。
しかしここで盲点が。
ベランダの手すりや、家の外側の壁が汚れていたのか分かりませんが、ブラックシェルターツインV2の真っ黒な生地に、真っ白な汚れが付いてしまいました。
よく壁を擦ったりすると、手が白くなりますよね。
それがテントの生地に付着してしまい、汚れてしまいました。
手で何度か払えば白い汚れは落ちましたが、これが幕全体に点在しているとなると、狭いベランダや部屋の中では出来ません。
なので、汚れは気になりつつも、次のキャンプで落とすつもりでそのまま折りたたむ事にしました。
さらに狭い部屋の中では幕を広げる事ができないので、折り畳み方も雑になってしまい、収納袋がパンパンになってしまったんです。
天気はどうしようもありませんが、ブラックシェルターツインV2が濡れてしまって、自宅で乾かす時にはちょっと苦労する事も覚えておきましょう。
ちなみに、白い鳥の糞だとこんな感じ・・・。
新品のテントなのに、早速落とされてしまいました・・・。
黒い生地なので、これも目立ちます。
ブラックシェルターツインV2のメリット・デメリット
・ブラックカラーがカッコいい
・TC素材が結露を軽減し火の粉にも強い
・ツーポールなので設営が簡単
・フロントウォールのアレンジが豊富
・プライベートを保てる
・サイドウォールで雨の侵入を防げる
・広いタープスペースが確保できる
・雨をしっかり弾いてくれる(撥水加工は経年劣化すると思います)
デメリット
・TC素材なので重量が嵩む
・テント内が真っ暗
・夏はテント内が熱くなりがち(メッシュやベンチレーターなど対応済み)
・白い汚れが目立つ
・外に中の明かりが漏れないから夜は真っ暗
・黒色は虫が寄ってきやすい説あり
BLACK SHELTER TWIN V2 (ブラックシェルターツインV2) スペック
- 設営時サイズ:幅600cm×奥行き310cm×高さ195cm
- 収納時サイズ:幅75cm×奥行き32cm×高さ30cm
- 重量:19.7kg
- 耐水圧:350mm
- セット内容:幕体×1・Y字ポール×2・サブポール×4・ペグ×22・ガイロープ×14・エンドキャップ×4・幕体留め具×1・煙突ポート×1・各種収納袋
まとめ
BlackishGearのBLACK SHELTER TWIN V2(ブラックシェルターツインV2)は、ブラックカラーが超クールでカッコいい、ツーポールシェルターです。
2本のY字ポールで立ち上げるので、設営は比較的簡単。
幕の素材にはTC素材を採用さているので、結露も発生し難いし、近くで焚き火をしても火の粉ですぐに穴が空いたり燃えてしまう事はありません。
そして特徴的なのが、フロントウォールと背面のウォールを跳ね上げてキャノピーや広いタープとして使える点です。
これにより、別途タープの設営は必要なくなるし、テントだけで広いリビングスペースを作り出せる事ができるんです。
しかし逆に、開放的な空間ではなく、プライベートを確保したいという時にも、しっかりと対応する事が出来ます。
ブラックシェルターツインV2だけではなく、TC素材のテントにおけるデメリットなどもいくつかありますが、それを踏まえても魅力が勝るテントだと感じました。
ブラックカラーのテントやシェルターが気になる方は、一度チェックしてみて下さい。
個人的には、BlackishGearのブラックシェルターツインV2は、他のブラックカラーのテントより頭ひとつ飛び抜けて、機能性や魅力が詰まっていると思います。
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