BlackishGearのツーポールシェルター、ブラックシェルターツインV2には、多くの魅力が詰まっています。
第一に、ブラックカラーのテントでありながら、TC素材という点。
そしてツーポールなので設営が簡単にできること。
さらには、フロントウォールのアレンジが豊富なことなどが挙げられます。
設営が簡単と言われているテントを買ってみたものの、結構大変だったという思いをした事がある方も多いと思います。
そこで今回は、BlackishGearのブラックシェルターツインV2の設営方法と撤収方法を説明しながら、本当に簡単かどうか、さらに僕が気がついたコツを紹介したいと思います。
目次
テントの「設営が簡単」とは?
出典:スノーピーク
僕もブログ内で良く言ってしまう事があるのですが、このテントは「設営が簡単」という言葉。
実際にやってみると凄く大変だったりします。
僕が失敗したと感じるのは、フレームが多いけど色分けされていて簡単だというタイプのテント、そしてトンネル型のテントです。
トンネル型のツールームテントは、どの記事を読んでも設営が簡単と書かれているのではないでしょうか?
でも実際に設営してみると、ポールにピンを差し込む時に力をかなり入れる必要があったり、フレームの組み立て本数が多くて面倒だったりする事があります。
特に僕はフレームにピンを差し込むのが苦手。
以前スノーピークのトルテュライトという今は廃盤になっているトンネルテントを、グローブをしないで組み立てた時に、皮膚を挟み込んでしまって怪我をした経験があるし、想像以上に力が必要だったりした事があるんです。
僕にとってテントの設営が簡単かどうかの判断は、複雑じゃない事、力を使わない事、汗をかかない事、これに限ります。
そう考えると、一番簡単なのはポップアップテントだったり、ワンタッチテントです。
その次に、ワンポールテントがきて、ポールが2本になるツーポールテントやシェルターはその次ぐらい。
そもそもワンポールやツーポールでは、フレームにピンを差し込んだりする力作業がないので簡単に感じます。
ピンを差し込むのには腕力が必要になるので、どっと疲れがくるように思います。
ポールを立てる時に、幕の重さによって力が必要になる事もありますが、これは全身作業になるので、そこまで大変に感じません。
サブポールやガイロープの多さでも作業が増えますが、これらは力をほとんど使わないので、また別として考えます。
この考えだと、ブラックシェルターツインV2のツーポールは、設営が結構簡単な部類に入るのではないでしょうか?
ただ初めての場合には、手順が分かりません。
説明を見ながら進めていくと、時間がかかってしまいますが、それは致し方ないことです。
ブラックシェルターツインV2の設営手順
①付属品を確認する
②幕を広げてペグを仮打ちする
③Y字ポールを立てる
④本体のループを張る
⑤インナーテントがあれば取り付け
①付属品を確認
ブラックシェルターツインV2の設営は、基本的にはツーポールを立てるだけなので簡単です。
でも、はじめての時にはちょっと分からなくなってしまうかもしれません。
なので、公式サイトで紹介されているYouTubeを、キャンプの前に観てくるのが良いでしょう。
まずは収納バッグから幕と部品を取り出して、内容物を確認します。
付属品には、幕本体以外にY字ポール2本、サブポール4本、ペグ22本、ガイロープ14本、エンドキャップ×4、幕体留め具、煙突ポート、各種収納袋が入っています。
・Y字ポール2本
・サブポール4本
・ペグ22本
・ガイロープ14本
・エンドキャップ×4
・幕体留め具
・煙突ポート
・各種収納袋
ペグは、テントに付属している一般的なピンペグやフラペグよりもしっかりとした物が附属していました。
よく見るピンペグよりも太さがあり頑丈そう。
さらには先端にキャップが付けられていて、使わない時の安全性も考慮されていました。
ただ、使うのがもったいないので、今回は自分のペグを使う事にしました。
煙突ポートは、本体に張り付けるところがあります。
本体側をカバーで閉じる事ができるので、使わない人は別途保管しておきましょう。
チェスの駒のような不思議な形をしたキャップが4つ。
これはY字ポールの先端に差し込み、雨などの侵入を防ぐ役割になります。
②幕を広げてペグを仮打ちする
まずは幕体を、設営たい場所に広げます。
はじめはテンションベルトのねじれの様子を見るため、幕体は二つ折りの状態にしておきます。
これは折り畳まれてる状態を広げたら、はじめから二つ折りになっているので、特に幕を折りたたんだりと必要以上の作業はありません。
この時に、BlackishGearのロゴが右側に見えるようにしてください。このロゴが見えてる方が前側になります。
ロゴが見えてない場合にはひっくり返すか、ひっくり返すのが面倒だったら、前後ろの方向が逆になる事を理解しておきましょう。
僕はひっくり返す必要があったのですが、幕が重たいので1人では大変でした。
そして、テンションベルトをねじれがないように確認します。
ちなみにテンションベルトがあると、どのくらい幕を広げて良いのかといいう目安が出来るのでとても便利。
ただはじめはポールを立てた時にキツくなってしまわないように、テンションは緩めておきます。
ブラックシェルターツインV2では、ベルト自体の長さを調整する事はできず、テンションベルトに繋がるループの方でテンションを調整するようになっています。
なので、テンションベルトのねじれを確認して終わったら、それに繋がるループを緩めておきましょう。
しかも、かなり緩めても大丈夫。
次に、二つ折りになっている幕体を広げます。
折り重なっている下側を、引っ張り出して広げる感じ。
素材がTCという事もあり、この広げる作業もちょっと大変でした。
幕体の中心部、設営した時に屋根になる部分からフロントウォールと背面のウォールの下の部分になるところの4隅の角が90度になるようにして、ペグを仮打ちします。
ペグの仮打ちは、ループを引っ張ってテンションをかけながらペグを打つのではなく、ループにも余裕を持たせてペグを打つのが良いです。
ループを引っ張りながらペグを仮打ちしておいたら、この後にポールを立てられませんでした。
前後のウォールの下部分には、アジャスター付きのループが複数あるので、テンションベルトが付いているループを必ず留める事を意識してペグを打ちます。
よく分からなければ、ループを全てまとめてペグで打ってしまっても構わないようです。
この時に、ループのアジャスターを緩めておき、さらにループを引っ張りすぎないようにしてください。
これもまた緩ませておかないと、ポールを立てる時に苦労することになってしまいます。
僕はポールを立てる事ができずに、やり直しをしました。
なので、考えている以上にテンションを緩めて、さらにループをあまり引っ張らないで余裕を持たせておいて良いと思います。
イメージとしては、ループの円の中心にペグを打つ感じ、ループにペグが触れる事なくスカスカでも大丈夫でした。
次にサイドウォールの下側に来る部分をペグで仮打ちしておきます。
仮打ちする時には、隣り合うコーナーとの張りを意識すると良いようです。
ここも、上記と同様に余裕を持たせておく事で、ポールを立てる時に苦労しないでしょう。
③Y字ポールを立てる
ペグで仮打ちが出来たら、Y字ポールを幕の内側から立てる作業になります。
内側の頂点部分にハトメが2ヶ所ずつ付いているので、そこにポールの先端を通すようにしてポールを立ち上げます。
くどいようですが、この時アジャスターのテンションが高いとポールを立てる事が出来ません。前もってテンションを緩めておきましょう。
ポールを立てる時には、フロントパネル部分のジッパーを開けておけば、幕の下に潜り込まなくてもできました。
ポールを2本立て終わったら、アジャスターで張り具合を調整します。
ペグも仮打ちなので、必要があれば抜いて打ち込み直してください。
抜く必要がなければ、深く打ち込みをしておきます。
④本体のループを張って補強
本体にループが8ヶ所あるので、ガイロープで引っ張りペグダウンして補強すれば、あらかた完成です。
これは上下にロープが張られていて、そのロープにリングが通されています。
そのリングにガイロープを結んで、引っ張る感じになります。
後は、フロントウォールを引っ張り出したりして、好みにアレンジし、必要があればオプションのインナーテントを設置しておきます。
⑤インナーテントの設置(オプション)
インナーテントを設置する際は、テントのサイド部分を開けておきます。
インナーテントの短い辺を、テントのペグに通します。
次に、インナーテントの長辺2ヶ所をテント中心部に近いペグに通します。
ペグに通し終わったら、テントの天井部分のバックルに取り付けて、アジャスターで引っ張って調整して吊り下げます。
・ペグの仮打ちはテンションをかなり緩ませておく
・ループを引っ張らないで仮打ちする
フロントウォールはどうアレンジする?
ある程度設営が進んだら、フロントウォールのアレンジをどうしたら良いのか迷いますよね。
今回はせっかくなので、付属のサブポール4本を使い、タープのように張り出してみました。
まずは本体に近いハトメにサブポールの先端を差し込み、ポールを立てます。
1人で設営する時には片側ずつ、ガイロープを少し斜め外側に開くようにしてペグダウンします。
ペグダウンした後に、自在でテンションをかければ、ポールは自立するので心配しなくても大丈夫。
ポール自立したのを確認したら、次は反対側。
こちらも同じようにハトメにポールの先端を差し込み、ガイロープを斜め外側に引っ張るようにしながらペグダウンします。
これでフロントウォールの半分を跳ね上げる事ができました。
テントの前方を目隠ししたいなら、この先のフロントウォールを真下におろして、跳ね上げたサブポール近くにペグを打ち込みループを引っ掛けます。
広いタープスペースを確保したいのなら、上記のように真下におろさないで、さらにサブポールを使って跳ね上げておきます。
これも先ほどと同じように、斜め外側に開くように片方をペグダウンすれば自立するので、1人でも設営する事が容易にできるでしょう。
・サブポールは斜め外側に開くようにガイロープを張れば自立する
撤収
①ポールやペグ、ロープを取り外し、フロントウォールサイドパネルを中に折りたたみ四角形にする。
②収納袋の幅に合わせて三つ折りにし、上側から半分に折る。
③収納したポールやペグを中心に巻き上げ、収納袋を被せて、最後にひっくり返す。
①ペグやロープ、ポールを抜いて四角形に折りたたむ
撤収作業は、基本的には設営の逆の手順で大丈夫。
まずは、本体から引っ張っているガイロープのペグを抜きます。
タープスペースなどがあれば、そのサブポールやガイロープ、ペグを抜いておきます。
この状態で、テント本体には8本のペグとY字ポール2本が残っています。
次に、Y字ポールを取り外します。
Y字ポールを抜く時にはフロント側のファスナーを開けて中に入ったり手を入れていると思いますが、ポールを抜き終わったら開けてあったファスナーを閉じてください。
また他のファスナーも開いているようでしたら、全部閉じておきます。
そうしたら、残りのペグを全部抜きます。
ここまで進むと、残りは幕体だけになっています。
設営の時に、二つ折りの状態から広げましたが、今度は2つ折りの状態に戻します。
テントの天井部分の真ん中、頂点部分を持ち、2つ折りにします。この時頂点を持って少し下がるようにすると簡単に降りたたむ事ができます。
サイド部分を真ん中に折り目を作るようにして、綺麗に二つ折りにします。
可能なら綺麗にしわができないうに、形を整えましょう。
フロントウォールも、シワを伸ばすように綺麗に広げて形を整えます。
次にこのフロントウォールを、中に折りたたみます。
1人だとシワになりやすいので、ちょっと大変かも。
今度はサイド部分を中に降りたたみ、中心部が四角形になるように形を整えます。
この時もシワが多すぎないように、また凹凸がなるべく出来ないように整えるのが、コンパクトに収納するコツになります。
②収納袋の幅に合わせて三つ折りにし上側から半分に折る
次に降りたたんだ幕の下側に収納袋を置いて、そのサイズに収まるように幕体を三つ折りにして畳みます。
この時、収納袋より大きいと、しまう時に大変になってしまったり、入りきらないなんてことにもなりかねます。
収納袋の幅よりもちょっぴり小さめにしておくと良いかもしれません。
三つ折りが出来たら、幕の上側を持ち下側へ向かって半分に折ります。
③収納したポールやペグを中心に巻き上げ収納袋を被せて最後にひっくり返す
収納したペグとポールの袋を置き、それを中心として巻いていきます。
巻き終わったら、留め具を取り付けて、収納袋を上から被せるように幕体を覆います。
上から被せた収納袋に幕体が入り切ったら、転がしてひっくり返して完了です。
収納袋にコンパクトに収納するコツは、やっぱり綺麗に折りたたむこと。
しわや凹凸が多いと、巻き上げた時にボリュームが出てしまいます。
その点を注意しておけば、あまり苦労する事なく収納できるのではないでしょうか。
・シワや凹凸がなるべくないように折りたたむ
・収納袋の幅よりちょっとだけ小さめに三つ折りすると入れやすい
BlackishGear ブラックシェルターツインV2のレビューはこちらの記事をチェックしてください!
まとめ
BlackishGearのブラックシェルターツインV2は、ツーポールなので設営が簡単。
また撤収も、そのまで大変な事ではありませんでした。
折りたたみ方の手順を理解して覚えておく必要はありますが、そこまで大変ではないと思います。
コツとしては、シワや凹凸がなるべく出来ないように綺麗に折りたたむこと。
また1人より2人で作業することが挙げられます。
設営だけではな撤収も、キャンプ前に手順を覚えておくと、作業がスムーズに進むでしょう。
ブラックシェルターツインV2を快適に使い楽しむためにも、適当ではなくしっかりと覚えておく事が大切です。
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