キャンプの夜に焚き火を眺めながら飲む一杯は格別です。
でも正直、薪がなかなか燃えないとか、途中で火が弱くなってきてしょんぼりする・・・みたいな経験、一度はあるんじゃないでしょうか。
僕自身、ファイアグリルを10年以上愛用しているわりに、火起こしが得意かといわれると微妙なんです。
うまくいく日もあれば、煙ばっかり出て全然炎が上がらない日もある。
薪の質や乾燥具合によってかなり変わるし、気を抜いて薪の組み方が雑になったときほど失敗します。
「焚き火くらい余裕でしょ」とか思ってた20代のころが懐かしい。
今は毎回それなりに真剣です。
そんな焚き火まわりの地味な悩みをさらっと解決してくれそうなギアが、ユニフレームから出ています。
その名も「メタル薪」。
名前だけ聞くと「え、金属の薪?燃えるの?」ってなるんですが、これがなかなか面白い発想のアイテムで、ちょっと気になってしまったので紹介させてください。


目次
そもそも焚き火がうまく燃えない原因って何?
メタル薪の話をする前に、そもそも焚き火がうまく燃えない原因について少し整理しておきます。
焚き火に必要な要素は「燃料・熱・酸素」の3つです。
この3つが揃ってはじめて燃焼が続きます。
薪がたっぷりあっても、熱があっても、空気の流れが悪ければ火は育ちません。
薪の組み方が悪いというのは、要するに「空気の通り道が塞がっている」ことが多いんですよね。
薪をぎゅっと積み重ねすぎると、せっかくの熱が逃げないぶん、肝心の酸素が届かなくなってしまう。
また、薪の乾燥が不十分な場合も燃えにくいです。
湿気を含んだ薪は燃焼エネルギーの一部が水を蒸発させるために使われてしまうので、同じ条件でも炎の上がり方が全然違います。
キャンプ場によっては販売している薪の乾燥具合がまちまちで、当たりはずれがある。
これは経験者ならあるあるじゃないでしょうか。
また、朝買った薪を地面に置いたままにしておくと、夜に使おうとすると湿気てるなんてこともあります。


ユニフレーム「メタル薪」ってどんなギア?

出典:楽天
メタル薪は、2024年秋にユニフレームから発売された焚き火サポートギアです。
見た目はパンチング加工されたステンレス製の角パイプで、四方に無数の穴が空いています。
これを薪の間に挟んで置くことで、空気の通り道を確保し、燃焼効率をアップさせる仕組みです。
薪の組み方が多少雑でも、このメタル薪が「スペーサー」の役割を果たして空気の流れを作ってくれるイメージですね。
さらに、縦に立てて使えば煙突効果も期待できるとのこと。
煙突効果というのは、下から上へ空気が引き込まれる気流が自然に生まれる現象で、これが起きると燃焼がぐっと安定します。
二次燃焼タイプの焚き火台がよく燃えるのも、この原理を利用しているからです。
メタル薪を縦置きすることで、シンプルな焚き火台でも似たような効果が得られる可能性があるわけで、これはちょっと夢のある話だと思います。
ユニフレームとはどんなメーカー?
ユニフレームは1985年に新潟県で創業したアウトドアブランドで、燕三条の高度な金属加工技術をベースに製品を作り続けています。
「ユニーク(個性的)なフレーム(炎)を創造する」というコンセプトのもと、焚き火まわりのギアに特に力を入れています。
ファイアグリル、薪グリルsolo、ツインバーナーなど、長く使えるシンプルで実用的なアイテムが多いのが特徴。
デザインが奇をてらわない分、機能にしっかり向き合っているメーカーというイメージです。
僕もファイアグリルを10年以上使っていて、ガタが来たり壊れたりしたことがない。
それがユニフレームへの信頼の根拠になっています。
そのメーカーが出した焚き火サポートギア、という時点でちょっと期待してしまうわけです。
メタル薪のスペックと仕様
大・小2個セットで使いやすい
メタル薪は大・小2サイズのセット販売です。
・大サイズ:約4.1×23×H3.5cm、重量約160g
・小サイズ:約3.1×18×H2.6cm、重量約90g
・2本合わせた重量:約250g
・材質:ステンレス鋼
・価格:1,650円(税込)
大は小の中にすっぽり重ねて収納できるので、まとめてもコンパクト。
持ち運びのストレスはほぼないと思います。
ユニフレームの焚き火台との相性も考えられていて、小サイズは「薪グリルsolo」や「ファイアグリルsolo」に、大サイズは「焚き火ベースsolo」にそれぞれフィット。ファイアグリルには大小2本を一緒に使えるサイズ感になっています。
ステンレス鋼という素材の安心感
焚き火まわりのアイテムに使われる素材として、ステンレス鋼は定番中の定番です。
耐熱性・耐食性に優れていて、焚き火の直火に当たり続けても変形しにくい。錆びにくいので手入れが楽というのも助かります。
使い込んでいくと焼け色がついてきて、それがまたカッコよくなっていくパターンも期待できます。
ユニフレームのギアってそういう「使い込んだ味」が出るものが多くて、長く付き合えるんですよね。


使い方はシンプル。薪の間に挟むだけ

出典:楽天
難しい操作は何もありません。
焚き火台に薪を組んだら、その間にメタル薪を挟んで置くだけ。あとは普通に着火するだけです。
横に寝かせて薪の土台として使う方法と、縦に立てて煙突効果を狙う使い方の2パターンがあります。
状況に応じて使い分けられるのがいいですね。
着火前から使う?着火後から使う?
基本的には着火前から薪と一緒に組んでおくのが正解です。
火起こしの段階から空気の流れを作っておくことで、着火剤や火口への着火がスムーズになります。
一方、すでに火がついているのに途中で火が弱くなってきた、というタイミングで追加で挟むという使い方もできます。
薪が崩れて空気の流れが悪くなったときの「救出ギア」として機能してくれるわけです。
使用者の声でも、雨でキャンプ中に薪が湿ってしまったとき、メタル薪を薪と薪の間に挟んで火吹き棒で酸素を送ったら見事に蘇った、というエピソードが紹介されていました。
保険として持っておく価値は十分ありそうです。
ユニフレーム以外の焚き火台でも使える?
ユニフレームの焚き火台に合わせて設計されているとはいえ、基本的には「薪の間に挟む」だけなので、他ブランドの焚き火台でも工夫次第で使えるはずです。
ただし、ピコグリルのようにフラットな火床のタイプや、焚き火台の内寸が小さいモデルだと使いにくい場面もあるかもしれません。
購入前にお持ちの焚き火台のサイズ感と照らし合わせておくのが無難です。
焚き火の薪の組み方とメタル薪の関係
ここで少し脱線して、薪の組み方についても触れておきます。メタル薪の効果をより理解するための話です。
焚き火の薪の組み方にはいくつかのパターンがあります。
井桁組み(ログキャビン組み)
薪を格子状に積み上げる方法です。
空気の通り道が均等に確保されるため燃焼が安定しやすく、薪が崩れにくい。大人数でゆっくり焚き火を楽しみたいときに向いています。
見た目も整然としていてキャンプ映えもします。
合掌組み(ティピ型)
薪を中心に向けて立てかけてティピーのような形にする方法です。
中央に着火剤や細い薪を置いてから、外側に太い薪を立てかけます。
上昇気流が生まれやすく、着火しやすいのが特徴です。
ただし薪が燃え崩れると形が崩れやすいので、そのあと薪を足しながら調整していく必要があります。
並べるだけの「平行組み」は燃えにくい
薪をただ並べて積むだけだと、薪同士が密着して空気の通り道が塞がれがちです。
これが初心者がやりがちな「なんか燃えない」の原因の一つ。
火は着くけど炎が安定しない、煙が出続ける、というパターンはたいていこれです。
メタル薪はどの組み方をしていても、薪と薪の間に空気の流れを作るスペーサーとして機能します。
要は「薪の組み方がいまいちでも、これを入れておけばカバーしてくれる」というイメージで捉えておくといいと思います。


1,650円という価格をどう見るか

出典:楽天
税込1,650円というのは、正直言って「これで変わるならコスパいいな」と感じる価格帯です。
新しい焚き火台を買い直すほどでもないけれど、もう少し快適に焚き火を楽しみたい・・・という場合に、まず試してみる選択肢としてはかなり手が出しやすい。
比較対象として思い浮かぶのは、焚き火用の着火剤や火吹き棒あたりでしょうか。
着火剤は消耗品で毎回費用がかかりますが、メタル薪はステンレス製なので一度買えば長く使えます。
丁寧に使えば何年もつき合える道具になると思うので、長期的に見るとランニングコストがかからないぶん、コスパはむしろ良いかもしれません。
ファイアグリルとの相性が気になる
僕が使っているのはファイアグリルなので、そこに合わせて大・小2本セットで試してみたいなという気持ちがあります。
ファイアグリルはシンプルな構造のぶん、使い方次第で燃え方がかなり変わります。
メタル薪を入れることでその燃え方がどう変わるか、純粋に興味があります。
ファイアグリルのレビューでも書いたんですが、このグリルは何かと拡張性があって面白い。純正アクセサリーも充実していて、メタル薪もその仲間に入れてみたいところです。
→ ユニフレーム ファイアグリルのレビュー記事はこちら
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どんな人に向いてる?向いてない人は?
メタル薪が向いている人
メタル薪が特に向いていると感じるのは、こういった方です。
向いてる人
・焚き火の火起こしに毎回手こずっている
・ユニフレームの焚き火台をすでに持っている
・薪の燃えっぷりをもっとよくしたい
・大きなギアを増やさず、軽くて小さいアクセサリーで快適さを底上げしたい
・湿った薪をもらうことが多いキャンプ場によく行く
・焚き火ビギナーで「うまく燃やせるか不安」という人
あまり向いていないかもしれない人
逆に、すでに二次燃焼タイプの焚き火台(ソロストーブ系など)を使っていて快適に燃焼できている人には、追加のメリットを感じにくいかもしれません。
二次燃焼モデルはそもそも空気の流れが設計に組み込まれているので、別途サポートギアを足す必要がないケースがほとんどです。
また、キャンプ場によっては乾燥した良質な薪が安定して手に入る環境なら、なくても困らないという場合もあります。


キャンプギアトレンドと「小さな改善」という発想
ここ数年のキャンプギアのトレンドを見ていると、大型アイテムの進化よりも「小さな不満を解消する細かいギア」への注目が高まっている気がします。
大型テントや焚き火台は各ブランドが一定の完成度に達してきていて、ある意味「もうこれでいいじゃん」という段階に入ってきた。
そこで注目されるのが、既存のギアをもっと使いやすくするアクセサリー系のアイテムです。
メタル薪はまさにそのカテゴリで、「焚き火台を買い替えずに燃焼効率を上げる」という地味だけど刺さる発想です。
バズギアランキングで上位に入っていたのも、そういう「あるある解決型」のアイテムだからこそだと思います。
実用的で、かつシンプルで、壊れにくい。
キャンプギアとしての基本を押さえながら、痒いところに手が届く。
ユニフレームらしさが凝縮されたアイテムだなと感じます。
焚き火まわりの小物を少しずつ揃えていく楽しさ
焚き火台を買ったあと、じわじわと関連アクセサリーを揃えていく感覚って、キャンプの楽しみ方のひとつだと思っています。
火バサミ、火吹き棒、灰受けトレー、手袋・・・気づいたら焚き火まわりだけで結構なアイテム数になっていたりします。
メタル薪はそのラインナップに1,650円で加えられる選択肢として、悩むほどではないかなという気もしています。
実際に試して「なんか違うな」となっても、ステンレス製のシンプルなアイテムなので使い道がゼロになることはないはずですし。
まとめ

「金属で空気の通り道を作る」というアイデア自体はシンプルなんですが、それをこの形で製品化したユニフレームの発想力はさすがだなと思います。
難しい仕掛けや機能がない分、壊れにくそうだし、何年も使い続けられそうなのがいい。
価格も1,650円と手が出しやすく、2025年のキャンプギアランキングでも注目を集めたアイテムです。
ファイアグリルユーザーとしては、一度は試してみたいギアのひとつになりました。
実際に使ったらまたレポートしますね。
アイキャッチ画像 出典:楽天
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