冬のキャンプは、空気が澄んで夜が静かなど、特別な魅力がありますが、多くの人が寝る時の寒さに困っています。
昼間は防寒着を着たり、焚き火をしたりして過ごせても、寝袋に入ると地面からの冷えや冷たい空気で眠れないという経験をした人もいるでしょう。
しかし、寒さの原因を理解し、寝袋やマットの選び方やちょっとした工夫をすることで、冬の夜でも快適に眠れます。
この記事では、冬のキャンプで寒さを防いで眠るための防寒グッズの選び方と、簡単にできる暖かくなる方法を分かりやすく説明します。
しっかり準備をして、冬のキャンプならではの快適な睡眠を手に入れましょう。


目次
冬キャンプで凍えない寝方とは?
冬のキャンプは、虫が少なくて静かなうえ、空気が澄んで星がよく見えるのがいいところです。
焚き火の暖かさや冬ならではの雰囲気が好きで、わざわざ寒い時期を選ぶ人も増えています。
しかし、冬のキャンプでよく聞くのが「夜、寒くて眠れなかった」という話。
実は、寒さの原因は気温だけではありません。
地面からの底冷え、寝袋の性能不足、寝る前の体温管理の失敗など、いろいろなことが重なって寒くなるのです。
実際、厚着をしたりストーブを使ったりするだけでは、寝ている間の寒さ対策としては足りないことが多いのも事実です。冬のキャンプでぐっすり眠るには、体が冷える原因をちゃんと理解して、睡眠に関わる道具や環境を整えることが大切です。
ここでは、冬のキャンプで体が冷える仕組みを説明し、ぐっすり眠るための防寒グッズの選び方や、キャンプのプロや経験者がやっている暖かい寝方を紹介します。
寒さの心配をなくして、冬のキャンプを思いっきり楽しむために、ぜひ参考にしてください。


地面からの冷気を断つのが最優先

冬のキャンプで寝る時、寒さの原因は空気の冷たさだけではありません。実は、体の熱が地面に奪われることが大きいです。
体は地面に触れている部分からどんどん熱を失うので、どんなに良い寝袋を使っていても、下からの冷えを防がないとぐっすり眠れません。
体感的には、冬キャンプの寒さの8割くらいは地面からの冷えが原因と言ってもいいくらいです。
だからこそ、寒さ対策で一番大切なのは「地面との間をしっかり断熱する」ことです。
何を使うかだけでなく、どんな順番で重ねるかがポイントになります。
グランドシートは「防水+断熱」が基本
一番下に敷くグランドシートは、防水性だけでなく断熱性も重要です。
地面からの湿気は体温を奪う大きな原因になるので、防水性の高いPVC素材やアルミ蒸着タイプを選ぶと良いでしょう。
ここで冷気や湿気をシャットアウトすることで、上に重ねるマットの断熱効果を最大限に引き出せます。
インナーマットで空気層を作る
次に敷きたいのがインナーマットです。
「空気は最高の断熱材」という考え方が大切。
クッション性のあるマットを敷くことで、地面との間に空気の層ができ、冷えが伝わりにくくなります。
マットは1枚より「2枚重ね」が効果的
地面からの冷え対策として特におすすめなのが、マットを2枚重ねて使うこと。
「銀マット+空気を入れて膨らませるマット」の組み合わせは定番です。
銀マットで冷気を反射し、その上に空気を含んだマットを敷くことで、断熱性と寝心地を両立できます。
1枚で済ませるより、暖かさがかなり違いのです。
電源サイトならホットカーペットも有効(注意点あり)
電源サイトが使えるなら、ホットカーペットをインナーマットの上に敷くのも良いでしょう。
でも、安全には注意が必要です。寝ている間ずっと使うと、低温やけどや事故の原因になるので、寝る前に温めるために使い、寝る時は必ず電源を切ってください。
地面からの対策をしっかりすることが、冬のキャンプで快適に眠るための近道です。


寝袋の性能を100%引き出す防寒ギア

冬のキャンプで「冬用寝袋(シュラフ)を使っているのに寒い」という声を聞くことがあります。
その原因は、多くの場合、シュラフそのものではなく、使い方の問題です。
まず知っておきたいのは、シュラフに書かれている「快適温度」と「限界温度」の違いです。
快適温度は、 リラックスして眠れる温度の目安です。
一方、限界温度は「低体温症にならずに済む最低限の温度」であり、快適に眠れる温度ではありません。
限界温度だけで選ぶと、寒くて眠れないという失敗につながることがあります。
冬用シュラフでも“下からの冷え”には弱い
ダウンや中綿の暖かさは、空気を含むことで生まれます。
しかし、体の重みで下側のダウンは潰れやすく、背中や腰のあたりの暖かさは大きく低下します。
つまり、どんなに性能が良いシュラフでも、「下からの冷え」には弱いのです。
この点を対策できるかどうかで、体感温度は大きく変わります。
シュラフ内にマットを入れる裏ワザ
冷えやすい背中や腰の対策として使えるのが、薄い銀マットやクローズドセルマットをシュラフの中に部分的に入れる方法です。
背中から腰にかけて敷くだけでも、断熱効果はかなりあります。
荷物を増やさずに、今あるもので暖かさをアップできる手軽な方法です。
インナーシュラフ・シュラフカバーの活用
インナーシュラフ(寝袋)は、寝袋の中の空気の層を増やし、暖かさを保つアイテムです。
フリースや起毛素材であれば、体感温度を数℃上げることが期待できます。
また、シュラフカバー(寝袋カバー)を一緒に使うと、冷気や結露を防ぎながら、暖かさもアップします。
ダウンは潰れると暖かさが低下するため、重ね方には注意が必要です。
足元を重点的に温めるテントシューズ
特に寒さを感じやすいのは足先です。
厚手の靴下やテントシューズで足元をしっかり守るだけで、全身の体感温度は驚くほど変わります。
「足先・背中・腰」を暖めることを意識することが、快適な睡眠への近道です。
高価な寝袋を買い換える前に、まずは持っている道具の組み合わせと使い方を見直してみましょう。
荷物を増やさずに暖かくする工夫こそが、冬キャンプ上級者の寒さ対策と言えるでしょう。


プロが実践する“寝る前”のあったかテク
冬キャンプで快眠できるかどうかは、「寝袋に入った瞬間の体温」でほぼ決まります。
寝る瞬間に体が冷えていると、そこから体温を上げるのは難しく、一晩中寒さに悩まされがちです。
だからこそ重要なのは、防寒ギアだけでなく寝る前の過ごし方や寝方そのものです。
寒くなってから対処するのでは遅く、事前に体を温めておく意識が欠かせません。
湯たんぽは最強のアナログ防寒
電源不要で確実に体を温められる湯たんぽは、今もプロが頼る定番アイテムです。
使う位置がポイントで、基本は足元か腰付近。寝る30分ほど前にシュラフに入れて内部を温めておくと効果的です。
ただし、長時間同じ場所に当て続けると低温やけどの原因になるため、直接肌に触れないよう注意しましょう。
寝る前に軽く体を温める
就寝前に軽いストレッチをしたり、白湯を飲んだりするだけでも体温は自然に上がります。
激しい運動は逆効果ですが、血流を促す程度の動きは、冷えにくい体を作る近道です。
厚着しすぎないのがコツ
寒いからといって着込みすぎると、寝袋内で汗をかきやすくなります。
汗は気化する際に体温を奪い、結果的に冷えの原因に。
保温は寝袋に任せ、服装は「汗をかかない程度」が理想です。
首・手首・足首を冷やさない
太い血管が通る首・手首・足首を温めると、全身の冷えを防ぎやすくなります。
ネックウォーマーや靴下を上手に使い、体温を逃がさない工夫をしましょう。
冬キャンプでは「寒くなってから何とかする」のではなく、「寒くなる前に整える」ことが快眠の最大のポイントです。


コットという選択肢で快眠レベルを上げる
冬のキャンプで快適な睡眠を求めたいなら、キャンプ用の簡易ベッドであるコットは試す価値があります。
一番の利点は、地面からの冷えを遮断できることです。地面は夜に冷えやすく、体温を奪いますが、コットがあれば直接的な影響を避けられます。特に雪中キャンプや寒い夜には、その差を実感できるでしょう。
コットにマットを重ねれば、さらに暖かくなります。空気の層が増えることで冷えを防ぎ、寝袋の性能を最大限に活かせるのです。
地面の湿気や結露を防げるのも、冬のキャンプでは助かります。
また、コットには高さがあるものと低いものがあります。
高さがあるものは、地面からの冷気をより遮断しやすく、立ち座りも楽です。
低いものは安定感があり、風が強い日やテント内での使用に向いています。
冬のキャンプに合うコットを選ぶ際は、設営のしやすさやフレームの強度、静音性が大切です。
高価なものでなくても、コットとマットの組み合わせ次第で、快適な睡眠環境は作れます。


まとめ

冬のキャンプは寒いもの、と諦めていませんか? 実は、事前の知識と準備で、ぐっすり眠れる快適なキャンプにできます。
ポイントは、ただ単に厚着をすることではありません。まず、地面からの冷気を防ぐことがとても重要。マットやコットをうまく組み合わせて、体温が奪われるのを防ぎましょう。
次に、寝袋の性能を最大限に引き出す工夫を。自分の体に合ったサイズや形の寝袋を選び、インナーなどを活用すれば、保温力がアップします。寝る前の過ごし方も重要。体を冷やさないように温めてから寝袋に入ると、寒さを感じにくくなるのでおすすめです。
高価な道具をそろえるよりも、どう組み合わせるか、どう使うかが重要。しっかり対策すれば、冬の夜も暖かく過ごせます。寒さを気にせず、冬のキャンプならではの静かな時間を満喫しましょう。


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