災害の多い日本では、元々防災意識が高く、日常的に防災に役立つアイテムを備えているご家庭も多いでしょう。
また、学校でもSDGsという考え方が学習に取り入れられるようになっていて、今ある資源を大切に無駄をなくしてエコな生活を心がけるように学びます。
その為、SDGsに積極的に取り組んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?
そんな中、実はソーラーランタンが、キャンプ用としても防災用としても、エコを考える上でも時代にマッチしたアイテムなんじゃないかと思ったことはありませんか?
以前のソーラーランタンは、充電時間も長くかかってしまうし、使える時間も短かったんです。
SDGsという考え方も無かったので、無理に使うことはありませんでした。
しかしソーラーランタンは、新商品が出る度にどんどん使いやすく進化していて、キャンプで使うランタンとして取り入れている人も増えているようなんです。
今回はそんな進化したソーラーランタンについて、本当にキャンプで使えるかなど、詳しく掘り下げて紹介していきたいと思います。
目次
キャンプのランタンのについておさらいしておこう!
ソーラーランタンのお話をするその前に、ちょっとおさらいをしておきましょう。
ランタンは、キャンプに複数持ち込むのが一般的で、その役割もそれぞれ違い、明るさも使い分けるものです。
そんなこともあり、一般的には複数個のランランを持っていく事が多いです。
ソロキャンプなどで懐中電灯などを別に持っていく以外だったら、いくつか用意しておけば便利なんです。
メインランタンは、キャンプサイト全体を照らすためのメインの明かりとなるランタンです。
その為、最も明るいもの・・・1000lm(ルーメン)以上の明るさがあるものが望ましいとされています。
ですが明かりの強さは必要に応じて変えてもいいので、例えば少人数のキャンプであれば700lmくらいあれば良い場合もあるし、ソロキャンプなら300lmぐらいでも十分でしょう。
また、1000lm(ルーメン)でも暗いなと感じる事があれば、複数用意すれば良いのです。
次に必要になるのが、サブランタン。
サブランタンはテーブルの上や手元、テントやタープの下を照らすための明かりなので、大体150〜300lmくらいが基準となります。
あまり強い光を使いすぎると虫を寄り付かせてしまったり、目が疲れてしまうこともあります。
明るさを調節できるものだと、就寝時にも使い回すことができるのでなお良いでしょう。
次は、持ち歩き用です。
キャンプの夜は街灯もなく、真っ暗。
散歩に行ったりトイレや炊事場などに行きたくなった時に、足元が見えないと危険なので、持ち歩き用のランタンも準備しておくと良いです。
足元が照らせればいいので、明るさは100lm(ルーメン)くらいが目安。もちろん、明るければ明るいほど安全なので、懐中電灯を使うのもおすすめです。
テーブルの上に、30lm(ルーメン)ぐらいの明るさのランタンを、並べてみるのも雰囲気が出て良いものです。
なお、キャンプのランタンに燃料系ランタンではなくLEDを選んだ場合、灯りの色を選ぶことができます。
雰囲気重視ならオレンジ色を帯びた優しい暖色がおすすめ。
光の強さが柔らかくなり、キャンプサイトが暖かな雰囲気になります。
作業用の灯りとしてなら白色がおすすめ。
白い光は視認しやすく、手元を明るく照らしてくれます。
ソーラーランタンとは
出典:楽天
ソーラーランタンとは、本体の充電を太陽光により行うランタンのことを言います。
電源や燃料がなくとも太陽光さえあれば充電可能で、キャンプ用や防災用として人気を集めています。
他にも、最近はソーラーライトという同じく太陽光で発電して発光するアイテムが防犯・ガーデニング用やインテリア用としても活用されているので、日常生活で目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
キャンプ用ではポストジェネラルから、太陽光で発電できるLEDライトが販売されています。
キャンプで使うソーラーランタンのメリットとデメリット
出典:楽天
メリット
①燃料は太陽光
キャンプの準備中や遊んでいる最中に、ソーラーランタンを太陽光に向けて日向ぼっこさせておくだけで充電完了!
貴重な電力や燃料を消費せずに明るさを確保できるというこのメリットは、キャンプ時だけでなく災害時にこそ大きな利点となり活躍できるでしょう。
②とってもエコ
電力や燃料を消費しないで太陽光で発電します。
なのでソーラーランタンは、とってもエコで地球に優しいランタンなんです。
③安全性が高い
ソーラーランタンは、点灯時火を使用しません。
なので子供でも使用できる安全性も、見逃せないメリットの1つと言えるでしょう。
デメリット
①天気に左右される
ソーラーランタンは、曇り空や雨模様では十分に充電できないこともあります。
また、キャンプ場への到着時間が遅くなったり、充電するのを忘れてしまっていたら、連続点灯時間が短かくなってしまったり、最悪点灯すらできなくてランタンとしてまともに使うことができないかも知れません。
念のために、予備のランタンも持参しておきましょう。
②充電時間がかかりすぎる商品もある
ソーラーランタンは、フル充電までに時間がかかりすぎるものも気をつけましょう。
ただし、あまりに充電時間が短すぎるものは連続点灯時間が短いなんて落とし穴がある場合もありえます。
ソーラーランタンの選び方
出典:楽天
①バッテリーの持ちをチェック
使用中にバッテリーが切れてしまっては、キャンプも台無しになってしまいます。
ソーラーランタンは、なるべくバッテリー容量が大きく、持続時間が長いものを選びましょう。
明るさの強弱を調整できるものならバッテリー消費をある程度コントロールできるので、災害時やフル充電できなかった時など、長時間使用したい時に何かと便利です。
②フル充電までの時間と連続点灯時間をチェック
しかし、ソーラーランタンにはバッテリー容量が記載されていない商品もあります。
そんな時には、フル充電までの時間と連続点灯時間をチェックしましょう。
ソーラーランタンの充電時間は、数時間で済むものから1日がかりで充電するものまでたくさんあります。
充電時間が短く点灯時間が短いモデルは、バッテリー容量が小さく、想像以上に使用時間が短い場合があります。
充電時間と連続点灯時間は、キャンプの宿泊数や防災時の使用にも影響するので、購入前にきちんとチェックしておきましょう。
基準としては、1泊のキャンプなら7〜8時間は点灯できるものがおすすめです。
それ以上の時間、例えば防災用にも使用する場合は、15時間以上点灯できるものを選ぶようにしてください。
③太陽光以外の充電ができるものを
出典:楽天
ソーラーランタンの多くのモデルでは、太陽光以外でも充電可能なものが多いようです。
天候や日照時間に左右されてしまうソーラー充電は安定性に欠けるので、他の充電方式として乾電池式、手回し式、シガーソケット式などと併用できるものの方が安心できます。
中でもUSB充電式だと、モバイルバッテリーなどから充電もできるので、使い慣れている分便利に感じる人が多いのではないでしょうか。
④スマホなどの別デバイスへの充電が可能か
出典:楽天
USBポートを持ち、別デバイスへの充電も可能なソーラーランタンは、いざという時灯りとしてだけでなくモバイルバッテリーとしても使用できます。
日中は太陽光に当てて充電池として使用し、バッテリーとして使用ができると災害時の備えとしても心強いですよね。
⑤コンパクトさやデザイン性もチェック
出典:楽天
機能性が高いソーラーランタンでも、大きすぎて持ち歩きがしにくいものや軽量性に欠けるものは、キャンプでは使いにくく実用性に欠けるでしょう。
また、デザインが良ければ使っていて気分が上がりますよね。
是非、コンパクトさやデザイン性にも目を向けてみてください。
⑥防水・防塵性能をチェック
出典:楽天
キャンプ・防災用なら防水・防塵性能が高く、ちょっとハードな環境で扱っても壊れにくいものをおすすめします。
最低でも、IPX3〜4以上が基本と考えてください。
IPX3〜4は雨に降られても大丈夫な程度ですが、長時間雨にさらされることはNGです。
IPX5〜6になると、川辺や海など水辺で使用することができるようになります。
IPX7〜8まで来ると、短時間であれば水没も耐えることができます。
大雨に降られても安心です。
おすすめソーラーランタン
エムパワード(MPOWERD)LUX Pro
出典:楽天
MPOWERD(エムパワード) LUX Proは、空気で膨らむアメリカ生まれのソーラーライト。
軽量で、とってもコンパクト。
サイズは使用時で直径12.7×高さ10.8cm、折りたたみ時で高さ3.8cmまで縮めることができます。
重量は約156gしかありません。
さらに2ウェイUSBポートによるUSB充電(約3時間でフル充電)、本体内蔵のバッテリーからスマホへの充電を可能とすることで、さらなる活躍の場を広げています。
また、直射日光14時間で満充電。
2000mAhという大容量バッテリー搭載で最大50時間という長時間点灯可能となっています。
明るさもこちらのモデルは最大135ルーメンの明るさで、点灯モードは弱・中・強・点滅の4種類となっています。
防水性はIP67です。
エムパワード MPOWERD LUX Pro スペック
- サイズ:使用時で直径12.7×高さ10.8cm
- 折りたたみ時:高さ3.8cm
- 重量:約156g
- バッテリー容量:2000mAh
- USB充電:約3時間でフル充電
- 直射日光:約14時間でフル充電
- 点灯時間:最大50時間
- 防水性:IP67
別モデルですが、少しレビューをしています。
Mt.SUMI ソーラーパワーバンクランタン
出典:楽天
暖かな暖色の電球色が目にも心にも優しい、Mt.SUMIの折りたたみ式ソーラーランタンです。
キャンプの夜も災害で不安な夜も優しく照らし出してくれるよう、製品の色にも優しいベージュカラーを使用するというこだわりを詰め込んでいます。
USB出力機能を持ち、外部機器への充電やスマホへの充電等が可能。
しかし、太陽光発電のみでのスマホへのフル充電はできなく、モバイルバッテリーとしては使用できないので、あくまでも非常時の充電源として考えるにとどめておきましょう。
出典:楽天
点灯モードは低(25ルーメン)と高(65ルーメン)、点滅の3パターンから選ぶことができます。
バッテリー容量は3.7V, 800mAh。
完全充電後の点灯時間は、低モードで10時間で高モードで6時間となっています。
本体を完全充電するまでの時間は、USB入力ケーブルで約5時間、ソーラーパネルで約20時間となります。
Mt.SUMI ソーラーパワーバンクランタン スペック
- バッテリー容量:800mAh
- 充電時間・USB入力ケーブル:約 5時間
- 充電時間・ソーラーパネル :約 20時間
- 最大ルーメン・高モード点灯時:65ルーメン
- 最大ルーメン・低モード点灯時:25ルーメン
- 完全充電後の点灯時間:高モード点灯時>5時間
- 完全充電後の点灯時間:低モード点灯時>10時間
SOLR LANTERN BONFIRE2
出典:楽天
SOLR LANTERN BONFIRE2は、柔らかく、折りたたみ可能なウォータープルーフ素材でできているソーラーランタンです。
サイズは直径10×高さ16.5cm。
重量は200gで、防水性能がとにかく高く、水に浮かべて使用もできる珍しいタイプのランタンです。
内臓バッテリーは1000mAh/3.7V(リチウムポリマーバッテリー) 。
暖かい電球色のLEDを使用しており、明かりのモードは弱・強・点滅の3段階に調節可能となっています。
明るさは強モードで100ルーメン、弱モードで50ルーメン。
点灯時間は強で約5時間 、弱で約10時間持たせることができます。
充電時間はUSBで約5時間、ソーラーで約48時間とやや長めなのはちょっと気になるポイントかも知れません。
SOLR LANTERN BONFIRE2 スペック
- サイズは直径10×高さ16.5cm
- 重量:200g
- バッテリー容量:1000mAh
- 明るさは:強モード・100ルーメン、弱モード・50ルーメン
- 点灯時間:強・約5時間
- 点灯時間:弱・約10時間
- 充電時間:USB約5時間
- 充電時間:ソーラー約48時間
DOD LEDソーラーポップアップランタン L1-427-TN
出典:楽天
DODのソーラーランタンは、ポップアップ構造でシリコン製のホヤを摘み上げて組み上げるポップップ構造をしています。
ホヤを収納した状態で点灯すれば、コンパクトな懐中電灯にもなっちゃうんです。
これ1つで白色・暖色の灯りに切替可能で、気分や用途に合わせて選ぶことができます。
また、ソーラーランタンとしてだけでなく、アルカリ単三乾電池3本でも点灯可能。
アルカリ単三乾電池を使った場合には、最長連続時間は常夜灯モードで約80時間とかなり長時間持たせることができるので、連泊キャンプや災害時の備えとしてかなりおすすめ。
さらに、ニッケル水素乾電池3本を使用するとUSBからの充電も可能になります。
ただし、こちらの製品の防水性能は完全防水ではありません。
とはいえ、本体は機密性を高めた新設計で防滴仕様になっているので、うっかり雨に濡らした程度なら大丈夫そう。
IPX2同等の生活防水仕様との記載がありました。
DOD LEDソーラーポップアップランタン L1-427-TN スペック
- サイズ:直径(約)8.5×高さ11cm
- 収納時サイズ:直径(約)8.5×高さ6cm
- 重量:約161g
- 連続点灯時間・ハイパワーモード:10時間(ニッケル水素充電池使用時4時間)
- 連続点灯時間・ノーマルモード:25時間(ニッケル水素充電池使用時10時間)
- 連続点灯時間・常夜灯モード:80時間(ニッケル水素充電池使用時32時間)
- 連続点灯時間・ゆらぎモード:40時間(ニッケル水素充電池使用時16時間)
- 明るさ・ハイパワーモード:200ルーメン(白色LED)
- 明るさ・ノーマルモード:100ルーメン(暖色LED)
- 明るさ・常夜灯で20ルーメン(暖色LED)
- 明るさ・ゆらぎモードは可変(暖色LED)
- 防水仕様:IPX2同等
LuminAID Packlite Firefly
出典:楽天
クラウドファウンディングのMakuakeで、大きな支持を得たソーラーランタンが、一般販売を開始していました。
LuminAID Packlite Fireflyは、空気を入れて膨らませて点灯するタイプのソーラーランタンです。
小さくコンパクトに折り畳める上に軽量なので、いつでもどこでも持ち歩くことができます。
太陽光で充電でき、繰り返し使用できるところや、非常用や防災用にバッグに忍ばせていても邪魔にならないサイズ感は嬉しいですよね。
ちなみに、直射日光の元で約10時間でフル充電となります。
暖かく優しい灯りは家のインテリアとしても雰囲気たっぷりに楽しませてくれるでしょう。
LuminAID Packlite Firefly スペック
- サイズ・使用時:12×12×12cm
- サイズ・収納時:(約)12×12×2cm
- 重量:(約)140g
- 最高輝度:75ルーメン
- 連続点灯時間・75ルーメン:3~5時間
- 連続点灯時間・50ルーメン:6~8時間
- 連続点灯時間・25ルーメン:12~14時間
- 連続点灯時間・12ルーメン:18~24時間
- 連続点灯時間・キャンドル:36~48時間
- バッテリー容量:1000mAh
- 充電・USB:1~2時間
- 充電・ソーラーパネル:10時間
- 防水機能:IP67
まとめ
ソーラーランタンは、太陽光で充電を行うランタンのことを言います。
必要なエネルギーは太陽の光だけなので、給電も燃料も必要とせず使用することができる非常にエコなランタンです。
ソーラーランタンは、まだまだ進化中のアイテムでもあります。
バッテリー容量の記載がないものも多く、メーカーやモデルによってはフル充電までに時間がかかったり、連続使用時間にも差があるので、購入前に必ずチェックするようにしましょう。
しかし、この弱点を補うために、太陽光以外からも給電できるモデルや、モバイルバッテリー機能を搭載するモデルもあります。
キャンプで使用するなら他にも防水・防塵性能が高いもの、コンパクトで携帯性の高いものを選ぶのがおすすめです。
アイキャッチ画像出典:楽天