ソロキャンプには、なるべく荷物を少なくして臨みたいですよね。
あれもこれも荷物を運んでいたら、1人では限界がすぐにきてしまいます。
そんなこんなでキャンプでお湯を沸かすなら、ケトルなんかいらなくない?クッカーと兼用しちゃえば荷物も減っていいんじゃない?なんてこと思ってませんか?
ソロキャンプにこそケトル、これがあると便利なんですよ。
確かに鍋ひとつあればソロキャンプはできます。
ケトルがあると荷物がその分かさばるし、必要ない気さえしちゃいます。
でもキャンプの不便さにこそ、ケトルはあった方がいいと強くおすすめしたいんです。
今回はそんなソロキャンプ用ケトルについて詳しく掘り下げ、おすすめ商品についても詳しく紹介していきたいと思います。
目次
ソロキャンプにケトルは必要?ケトルの種類と特徴
キャンプにケトルは必要?
出典:楽天
キャンプ用のケトルと言っても、サイズは様々。
ファミキャンに使うなら大きめの物が良いし、それだとどうしても嵩張ってしまいます。
しかしソロキャンプに使う容量の小さなものなら、あまり嵩張ること無く持ち運ぶことができます。
荷物を最低限にしようと考えているのなら、ケトルは無理して持っていくことはないと思います。
しかしその分、不便に感じる場面もでてきてしまいます。
ケトルを使う場面は、もちろんお湯を沸かす時。
お湯を沸かすだけなら、お鍋やフライパンで代用することはできますよね。
お鍋やフライパンは注ぎ口がないので、お湯を注ぐ時にこぼれてしまうかも知れません。
でも、そんなちょっとした不便さを楽しめる方なら、ソロキャンプにケトルは必要ないのかも。
このようにケトルはいらないと考える理由には、キャンプのスタイルが関係してくることもあります。
しかしケトルがあれば、そんなストレスが溜まるようなこともないんです。
ケトルがないことで不便なのはそれだけではなく、お鍋などを代用していると、併用したい時に使うことができません。
どういうことかと言うと、例えばお湯を沸かしながらカレーを温めるといった同時進行で使う時、またはお鍋には余ったシチューがあってまた後で食べようと考えているんだけど、その前にコーヒーが飲みたくなっちゃったなと、お鍋が使用中の時など。
それも、お鍋が2つあれば対応できることですが、不便に感じる場面は多々でてきます。
キャンプでケトルは必要かと聞かれたら、絶対に必要ではありませんが、あった方が便利でストレスも溜まることがないと言えると思います。
僕の快適に過ごしたいというキャンプスタイルでは、ケトルは必要です。
燃料に薪を使う場合には必要
キャンプ中の調理を、すべて薪で済ませるようなキャンプスタイルの方は、お鍋でお湯を沸かすと空中に舞った灰が入ってしまう恐れがあります。
薪からでた灰は、少しの風でも舞い散ってしまうので、鍋やフライパンで調理していると灰が混入してしまいます。
なんて、頑丈な方は良いのかも知れませんが、少しでも気になる方は、蓋がついているケトルが必要です。
キャンプ用ケトルの種類と特徴
自宅で使用するやかんと、キャンプで使用するケトル。
似ているようでちょっと違う、どこが違うのか考えてみたことはありますか?
キャンプ用ケトル、アウトドア用ケトルとも呼ばれるキャンプで使用するケトルには、大きくわけて3種類あります。
詳しく見ていきたいと思います。
①やかん型
出典:楽天
自宅でも使うことが多いやかん。
主に真鍮などの金属で作られていて、土瓶のような形状をしています。
取手と注ぎ口がついたその容器を直接火にかけ湯を沸かすのですが、キャンプ用、アウトドア用として野外で使用することが前提となっているやかん型キャンプ用ケトルは、家庭用よりも容器がフラットで浅い形となっていて、とてもコンパクト。
ソロキャンプや登山など、荷物をコンパクトにしたい時にも便利な形状です。
バーナーの火が効率よく当たり、お湯を素早く沸かすことができるようになっています。
②縦長型
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昔ながらのキャンプ用のケトルというと、この縦長型のケトルを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
縦長な分容量が大きいので、ファミリーやパーティーなど多人数でのキャンプにも向いています。
フラットなやかん型はバーナーで使用する人が多いですが、縦長型は焚火の上に吊るして使う場合が多いようです。
なのでソロキャンプで縦長型を使う場合は、焚火で使ったほうが見た目が映えるかも知れません。
焚火の上に吊るす都合上、灰が中に入り込まないように注ぎ口に蓋がついていたり、持ち手がサイドになっています。
③鍋・寸胴型
出典:楽天
鍋・寸胴型は、クッカーの進化型。
ケトルは欲しいんだけど、あえてケトルを買うのはちょっとね・・・とか、荷物をこれ以上増やしたくなかったり、よりコンパクトに荷物をまとめたいとか、ケトルと鍋と兼用したいんだけど鍋はお湯が注ぎにくいんだよね・・・だとか。
そんな不満を抱いているなら是非この鍋・寸胴型を検討してみて下さい。
鍋・寸胴型は鍋に蓋と取手、注ぎ口がついていて、ケトルとしても使える兼用型の鍋です。
キャンプ用ケトルの素材とは?
出典:楽天
ステンレス
ステンレスは耐久性が高く錆びにくく、お手入れが簡単なのが特徴。
キャンプ上級者から初心者まで、幅広くおすすめできる素材です。
やや重めですが総合的に見て一番扱いやすく使いやすい素材なので、商品数も一番多く選択肢も多くあります。
一般的に、保温性はアルミよりも高いとされています。ステンレスは熱伝導率が低く、断熱性能が高いため保温性も高いんです。
特に焚火をする人には、ステンレスがおすすめです。
アルミ
熱伝導率が高く早くお湯が沸きやすいアルミ製のケトルもまた、キャンプ用ケトルの定番です。
ですがアルミ製は沸いたお湯が冷めやすく、水で金属が腐食してしまうので使用後のお手入れが重要になります。
金属として柔らかいので凹んだり傷つきやすいのも少々気になるポイントですが、最近はこのアルミの耐摩耗性を高める技術もでき、より扱いやすくなっています。
リーズナブルで軽量なので、荷物を減らして軽くしたいキャンプ向きの素材ではあります。
ちなみに一般的には、アルミ製よりステンレス製の方が耐久性が高いとされています。
琺瑯
アルミなど金属にガラス質のコーティングを施したのが琺瑯製。
つるりとした質感と光沢、可愛らしい色が多いのが特徴で、見た目も楽しくなりますよね。
保温性が高く腐食にも強いのですが、急激な温度変化と衝撃に弱いので持ち運びには注意しましょう。
その他 銅・チタン
熱伝導率が高く早くお湯が沸く銅製ケトルは、キャンプ用としてはかなりおすすめの素材です。
柔らかい金属なので傷つきやすいというデメリットはあるのですが、使用中に化学反応で炎の色が変わるのも観察していて面白いポイントではあります。
銅には殺菌作用があるというのも嬉しいポイントで、見た目が綺麗なのも良いのですが、お手入れに手間がかかり値段が高いというデメリットも。
同じくキャンプ用ケトルとして、数は多くありませんがチタン製もあります。
軽くて頑丈、錆びにくく金属アレルギーも起こしにくいという体に優しい金属であり、沸騰までも早いのでこちらもおすすめな素材です。
しかし、チタン製ケトルも少々お値段が高くなります。
ソロキャンプにはどんなケトルがおすすめ?選び方のチェックポイント
①容量をチェック
出典:楽天
ソロキャンプの場合だったら、1リットル未満で十分だと思います。
カップラーメン1つに約400ml、インスタントコーヒー1人分なら120mlから多くとも200ml程度あれば事足りちゃうからです。
インスタントラーメンでも500~550mlぐらいです。
作りたいもの、飲みたい飲み物に必要なお湯の量を計算すると、ソロキャンパーの場合容量は600~1リットルぐらいあれば大体事足りると思うので、それを基準に選んでみて下さい。
②形で選ぶ
出典:楽天
先ほどの説明の通り、キャンプ用ケトルは現在大きく分けて3種類のデザインから選ぶことができます。
やかんタイプは他に比べ商品数が多く、底が広いので広範囲に炎が当たり、早くお湯を沸かすことができるので効率的。
安定感のある形で、バーナーの炎でしっかり湯を沸かすことができますが、その反面焚火での使用は難しいです。
縦長タイプのケトルは、なんといってもレトロでお洒落。
見た目がよいものが多く、持ち手が掴みやすい形状なのも嬉しいポイントです。
吊るして使用できるものが多いので、焚火をするのが前提ならステンレスの縦長タイプが安定して使用できるでしょう。
ただしこのお洒落な形状故に、荷物としてかさばってしまうのが気になるところ。
また、ソロキャンパーには少々容量も多めです。
出典:楽天
とはいえ「ケトルなんかいらなくない?鍋で兼用すればいいじゃない」そんなことを考える人もいるかもしれませんよね。
だけど鍋で湯を沸かしてカップなど小さな容器に移し替えるのって結構難しいんですよ。
そんな人には注ぎ口のついた鍋・寸胴タイプがおすすめです。
これがあれば鍋の他にケトルを用意しなくて済むし、この鍋・寸胴タイプのケトルの中に小さなクッカーを収納して持ち運ぶこともできます。
注ぎ口がついているので、お湯を注ぐにも便利です。
デメリットとしては、やかんや縦長タイプよりさらに大きく重いものが多いことかなと思います。
③素材で選ぶ
出典:楽天
先ほど紹介したケトルに使用される金属素材はそれぞれ特徴が異なり、そのメリットデメリットも異なります。
キャンプでケトルを使用する場合、その使用する方法も異なりますよね。
焚火なのか、バーナーなのか。
軽量を重視するのか、デザインを重視するのか。金属によりお手入れ方法も異なります。
焚火で使用するなら、耐久性の高いステンレス製がおすすめです。
アルミ製は軽くて使いやすいのですが、耐久性は低いのでバーナーやコンロでの使用が良いでしょう。
他にもチタン製や銅製、琺瑯製などがあります。
先ほどの項目をチェックし、目的や使用法に合わせて素材からケトルを選んでみるのもおすすめです。
ソロキャンプにおすすめのケトル7選
コールマン パッカアウェイケトル
出典:楽天
コールマンのパッカアウェイケトルは、ソロキャンプの動画で有名な芸人のヒロシさんが愛用していることで有名になった商品です。
素材は、熱伝導率が良く軽量なアルミニウム製。
傷がつきにくいよう、耐摩耗性を高めるハードアノダイズド加工が施されています。
容量は0.6リットルで、同メーカーのバックアウェイクッカーセットに収納することが可能です。
便利なメッシュポーチが付属しています。
コールマン パッカアウェイケトル スペック
- サイズ:約15×13×8(h)cm
- 重量:約150g
- 容量:0.6リットル
- 素材:アルミニウム、ステンレス、シリコン
FIELDOOR(フィールドア)チタンケトル 700ml
出典:楽天
フィールドアのチタンケトルは、ステンレスやアルミ製の多いキャンプ用ケトルのなかでも珍しいチタン製のやかん型ケトルです。
底が平たく広くバーナーの上でも安定し、火を効率よく当てることができるので素早くお湯が沸きます。
更にチタンは優れた耐食性で錆びにくく、軽くて丈夫。
サイズは約14.5cm×14cm、取っ手が折り畳めるので収納時は高さが7.2㎝まで小さくなります。重さも約150gと超軽量。
容量はソロキャンプにちょうど良い約700mlです。
ハンドル部分には滑り止めのシリコンカバーがついていますが、直火で使用するときは外して使用しましょう。
FIELDOOR チタンケトル 700ml スペック
- サイズ:約14.5cm×14cm
- 重量:約150g
- 容量: (約)700ml
- 材質: チタン、シリコン
DUG(ダグ)バックパッカーケトル DG-0211
出典:楽天
ダグのバックパッカーケトルは、平たい形のやかん型キャンプ用ケトルです。
本体はハードアノダイズド加工が施されたアルミニウムでできています。
ハードアノダイズド加工とは、硬質アルマイト処理とも呼ばれているもので、低温の硫酸処理液で厚くアルマイトの皮膜を生成する処理のことをいいます。
この処理を施すことで、耐摩耗性を高めることができるんです。
取手はステンレス製で、すべり止めのためシリコンカバーがかけられています。
容量は800mlとなっています。
DUG バックパッカーケトル DG-0211 スペック
- サイズ:H70×直径151mm
- 重量:191g
- 容量:800ml
- 材質・本体:アルミニウム(ハードアノダイズド加工)
- 材質・取手:ステンレス(シリコンカバー)
TARAS BOULBA タラスブルバ ファイヤーケトル
出典:楽天
タラスブルバのファイヤーケトルのサイズは、約16.5x22x19(h)cmと、ソロキャンプにはちょっと大きめ。
満水容量は1.9Lと大容量ですが、適正容量は約1.3Lとなっています。。
重量は約580gとやや重めでかさばりますが、丈夫なステンレス製の縦長ケトルなので焚火の上に吊るしての使用も可能。
コスパ面も優秀な、ファミキャン・ソロキャン兼用の便利なケトルです。
TARAS BOULBA ファイヤーケトル スペック
- サイズ:約16.5x22x19(h)cm
- 本体外径:約13cm
- 重量:約580g
- 満水容量:
- 適正容量:約1.3L
- 1.9L
コールマン ファイアープレイスケトル
出典:楽天
焚火でケトルを使用する場合、全てのパーツがステンレス製の丈夫なものを選びましょう。
コールマンのファイアープレイスケトルは、クラシックなデザインの縦長ケトル。
サイズは約13×22×23(h)cm、総重量はステンレス製なので約570gとやや重く、約1.6Lとソロキャンプからファミリーキャンプまで対応できそうなしっかめの容量が入ります。
注ぎ口から灰が入らないように蓋がついていますが、注ぐ時には水圧で蓋が開くようになっています。
コールマン ファイアープレイスケトル スペック
- サイズ:約13×22×23(h)cm
- 重量:約570g
- 材質:ステンレス
- 容量:約1.6L
SOLA キャンピングケトル
出典:楽天
あると便利なケトルですが、ソロキャンプではやはり持ち物はできるだけ厳選・制限して選びたいもの。
ケトルと鍋とを持っていくことにどうしても抵抗があるのなら、こちらの鍋と兼用できるSOLAのキャンピングケトルがおすすめです。
ケトル本体の大きさは約14×15.2×11.8cmで収納性に優れ、満水容量は1.2L、適正容量0.7L。
便利なメモリ付きで、取手とツルは畳むこともできます。
また、間口が大きくガスカートリッジやラーメンのリフィルも中に入れて持ち運ぶことができます。
SOLA キャンピングケトル スペック
- サイズ:約14×15.2×11.8cm
- 満水容量:1.2L/適正容量:0.7L
- 商品重量:本体/約358g
- 材質:ケトル/ステンレス鋼(クロム18%)(底の厚さ:0.5mm)
Eagle Products(イーグルプロダクツ)キャンプファイヤーケトル 0.7L
出典:楽天
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルは、ステンレスの武骨な質感とシンプルな美しいデザインに、底面には銅メッキコーティングが施されているんです。
炎のあたる部分に熱伝導率の良い銅が使われているので、寒い場所での冬キャンプでも素早く湯が沸かせるという優れもの。
洗練されたデザインだけでなく機能性、携帯性にもすぐれているというおすすめ商品なんです。
サイズはいくつかありますが、一番小さな0.7Lはソロキャンプにおすすめです。
Eagle Products キャンプファイヤーケトル 0.7L スペック
- サイズ:直径14.5x高さ7.4cm
- 素材:ステンレス製
- 容量:0.7L
- 重量:236g
まとめ
ケトルは鍋と兼用しようと思えばできちゃう調理器具なんですが、お湯はお茶やコーヒーを飲んだり、調理に使ったりなど必要な時にさっと使いたいものですよね。
湯が欲しいと思ったその時に、使おうと思っていた鍋が別のもので塞がっていたり、鍋からお湯をカップに注ぐ時に注ぎ口がないのはなかなか不便なものなんです。
ケトルは、そんな小さなストレスを溜めないようにする便利なアイテムなんですよ。
ケトルには、お湯が効率よくすぐ沸くやかん型、キャンプでおなじみ直火にもかけられる縦長タイプ、最近は鍋に注ぎ口がついた兼用タイプなんてものも出てきました。
やかんにもキャンプ用には小型で平たい形をしていて、火が効率よくあたるコンパクトなもの、直火にかけられる丈夫なステンレス製やソロキャンプに便利な小さく軽量なアルミ製など様々なものがあります。
中にはシリコン製の折り畳み式なんてものも出てきているので、是非一度チェックしてみて下さいね。