キャンプのケトルを、ずっとペトロマックスのパーコマックスで代用してきました。
パーコマックスの本来の使い方は、パーコレーターとしてコーヒーをゆっくりと抽出する事なんですが、それがちょっと僕には合わなかった事があり、中のバスケットを取り出してケトルとして使っていたんです。
これが琺瑯加工されたブラックの縦長のデザインなので、他のケトルにはないような見た目になり「ちょっと良いんじゃない?」という気持ちで使っていたんです。
しかし最近、沸かしたお湯の量が何だか多くて余っちゃう。
今まではファミリーキャンプがメインで家族の分をお湯を沸かしていましたが、気がつけば最近は1人の事が多くなっていました。
成長した長男は学業で忙しく、娘は虫が嫌いだからとキャンプにあまり行きたがりません。
友達と2人でキャンプに行く事もありますが、それも月に一回行ければいい方。
1人で行く回数が増えているので、その時に使うケトルがパーコマックスだと沸かすお湯の量が少し多いようなんです。
って思われるかも知れませんが、ケトルに給水する時って、ちょっと欲張っちゃうんです。
もしかしたら後で使うかも知れないからと、ちょっと多くお湯を沸かすと、結局使わずに余らせちゃう。
そんな事ありませんか?
そこで、ソロキャンプ用に、小さくてコンパクトなケトルが欲しくなったんです。
そこで購入したのがイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルの0.7Lです。
以前から気になっていたのですが、それはもう少し大きなサイズの物で、ソロ用のケトルとしては考えていませんでした。
しかし検索してみると、ソロでも使えるサイズがある事が分かり、大喜びで飛びつきました(笑)
今回は、イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル0.7Lをレビューしたいと思います。
目次
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル(0.7L)をレビュー!
イーグルプロダクツ
イーグルプロダクツは、ノルウェーのアウトドアブランドです。
日本で販売されているのを見かけるようになったのはここ数年だと思います。
はじめて見た時に、僅かならが心を奪われたのを記憶しています。
だって、今まで見てきたキャンプ用のケトルとは、ちょっと雰囲気が違っていたんです。
ファミキャンで使うケトルなら、給食や牧場にありそうなステンレス製の縦に長いもの。
出典:楽天
または登山する人が使うようなマットなグレーの平べったいケトルが一般的だと思います。
それらとは何となく違う雰囲気が漂うイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルは、やっぱり北欧のテイストが強いって事?
創業は1946年というから、結構歴史があるようです。
そんな事で商品ラインナップは多数あるとは思いますが、日本で販売されているのは主にキャンプファイヤーケトル。
その他クッカーやフライパンなどの調理器具も僅からながら取り扱っているショップがありました。
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルには、4リットル、1.5リットル、0.7リットルの3種類がラインナップされています。
4リットルだと、流石にファミリーでも大き過ぎるような気もしますが、Amazonや楽天市場を見ると今は購入する事ができなそうです。
僕的にはファミリーで1.5リットル、ソロで0.7リットルがちょうど良く使えるサイズだと思います。
そこで本来ならこのブログでは、1.5リットルをレビューするべきなんですが、僕の最近のキャンプスタイルから0.7リットルを買うことにしました。
ソロキャンプブログの方にも、出来たら別視点からのレビューができれば良いなとは思いますが、とりあえずこちらでレビューしちゃいます(笑)
キャンプファイヤーケトル0.7Lの外観
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルの特徴は、そのデザイン性もありますが、ステンレス製の本体と底面の銅メッキ。
シルバーでテカテカに輝いてるステンレスと、ブロンズで落ち着いた雰囲気のある底面とのツートンカラーは他にはない感じ。
銅は鉄の約5倍、ステンレスの約25倍と熱伝導率が高いので、お湯を沸かす時間も早いんじゃないかなと思います。
出典:楽天
しかしこのピカピカで美しいケトルを、皆さん焚き火などの直火にかけて真っ黒にしちゃうんです。黒くスス汚れしたケトルは、美しいというより無骨でワイルドな見た目に。
そんな姿がカッコいいと、人気が高いんです。
でもでも、やっぱり僕はピカピカのままが良い!
そんな事で、しばらくはバーナーで使う予定です。
全体をパッと見ると、鏡面加工のような輝きで、写真を撮っている自分の姿が映り込んでしまいます。
正面にはイーグルプロダクツのロゴがあり、鷲の横顔のマークが描かれています。
それ以外には文字や絵は描かれていなくて、いたってシンプルな感じです。
底面が銅メッキになっているんですが、側面の下数センチはそのブロンズ色になっています。もちろん底一面はブロンズになっています。
そうなんですよね、せっかくこんなに綺麗なのに真っ黒にしちゃうなんて、僕にはまだできそうにありません(笑)
注ぎ口の形状
当初、この注ぎ口に不安感を抱き、購入自体をどうしようか迷いました。
日本製のケトルや、よく見る海外製のケトルでも、注ぎ口の先端部分はちょっと尖っているような形をしていますよね。
注ぎやすいような形になっていて、お湯も垂れにくくなっているんだと思います。しかしイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルは、まんまるの円形。
円柱を短く切って取り付けたような、非常にシンプルな感じ。
これだと、コーヒーにお湯を注いでいたらその辺に飛び散っちゃいそうな気もしました。注ぎ終わったら、必ず垂れてしまうではないかと。
それで購入を躊躇したのですが、これが意外に大丈夫でした。
タンブラーにお湯を注いでみましたが、ほぼ狙い通りの場所に注げたし、垂れるような事もなかったです。
クチコミでは垂れると書いてあるので、注ぎ方にもよるのかも知れないですが、僕は想像していたのよりも全然大丈夫でした。
取っ手(ハンドル)はチェック要
本体上部には、取っ手を折り畳んで固定する為の金具が付いています。
2つある取手をクロスするようにして折り畳むのですが、片方(上側になっている方)を金具で固定すれば両方とも動かなくなります。
ただ、金具で固定しない(下側になっている取っ手)方は、その金具が余ってしまうようになります。
実は、購入直後この段階で何か違和感があったんです。
ハンドルを折り畳んで広げる時に、ガキッガキッて抵抗感を感じました。
そのままハンドルを上に立ててみると、ハンドルの高さが合わないし、片方だけが真っ直ぐ上に立てる事も出来なかったんです。
その為、ハンドルを持って持ち上げるとちょっと傾いた感じになってしまうんです。
よくよく見てみると、ハンドルの付け根部分がちょっ歪な形をしていました。
4ヶ所ある付け根部分にハンドルの先端が曲げられた状態で固定されているんですが、その内1ヶ所のハンドルの先端が他とはちょっと違った曲げ方をされていて、しっかりと固定できていないようでした。
その影響で、ハンドルを動かすと抵抗感があり、またハンドルを持って持ち上げると斜めになってしまっていました。
これは初期不良だったらしく、問い合わせしたら交換対応してもらえました。もし開封後に違和感を感じたらこの部分のチェックをしてみた方が良いかも知れません。
交換対応し終わったキャンプファイヤーケトルは、ハンドルがスムーズに動きます。
折り畳んで金具で固定すれば、持ち運ぶ時もフラットに近くなるので便利だと思います。
ちなみに、お湯を沸かした後にハンドルを素手で持って見たのですが、全く熱を持っていませんでした。
本体は熱くなっているのに素手で持てたので、ちょっとびっくりです。
フタ
本体と同じで、フタもステンレス製でシンプルな作りをした物になっています。
勝手なイメージですが、牧場にありそうなステンレス製のミルクタンクのフタにそっくりな気がしています。
多分本物のミルクタンクでは溢れないようにしっかりとフタが出来る物だと思いますが、僕の中のイメージでは、ただ載せてあるだけの簡単な物。
その間違ったイメージ通りのフタが、イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルなんです。
ただ上に載せただけ。注いでいる時にフタが落ちないようにする為の、出っ張ったロック機構のような物もありません。
フタが落ちてこないようなロックする仕組みは、最近では普通にある物だと思っていました。
試しにキャンプファイヤーケトルを傾けてみると、ほぼ垂直になったぐらいでフタが外れてしまいました。
でも多分、この状態になっている時は、最後に残ったちょっとのお湯を注ぐ時だと思うんです。
普通に注いでいる時は、多分大丈夫。
最後の方になってきたら、ちょっと気をつけていれば良いんじゃないかなと思います。
しかし、もしかしたら熱くなったフタが外れて手に当たってしまう可能性もあるので、熱くなく素手で持てたハンドルですが、グローブをして持った方が良いかも知れません。
実際にグローブを付けてお湯を注ぐとフタが外れてしまいましたが、ハンドルを持った手の小指でフタを抑える事ができたんです。
フタがロック出来ない仕組みなので、念のためにグローブはした方が良さそうです。
収納袋は余裕がある
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル0.7Lには、薄ら緑かかっているような気がするグレーの収納袋が付属しています。
これがかなり大きめな作りになっているので、簡単に出し入れする事ができるし、余裕を持って収納しておくこと事ができます。
ただ素材が多分ナイロン製、熱に弱いので、熱くなったケトルをすぐに入れるという事は出来ないかも知れません。
正直なところナイロンって何度で溶けちゃうんでしょう。
正確な情報が僕には分からないので、とりあえず危険を冒さないようにしたいと思います(笑)
ツーバーナーで使ってみた感じをレビュー
基本的にまだピカピカのままで使いたいと思っている僕、焚き火の直火で使うのは当分先にして、まずはツーバーナーで使ってみました。
僕が使っているのは、プリムスのオンジャ。
ファミキャンではもちろん、デュオやソロでも使っているツーバーナーです。
その上に、イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル0.7Lを載せてみると
めちゃくちゃ小さくて違和感がある感じにも見えないし、良い感じに収まっているような気がします。
どうでしょう?背が高いケトルよりも、組み合わせた見た目が良いと思いませんか?
しかも安定感もありそうだし、引っ掛けて落としてしまうような事も少なくなりそう。
そんなサイズ感的には良いと思ったのですが、底面の銅メッキによる熱伝導はどうなのかと聞かれたら、正直分かりませんでした。
早く沸いたような、普段と変わらないような、そんな感じでした(笑)
焚き火で使い込むとカッコよくなるケトルですが、ピカピカのままツーバーナーで使ったって充分オシャレに使えると思いました。
イーグルプロダクツ ケトルの偽物?
出典:楽天
イーグルプロダクツのケトルをAmazonで探してみると、似たようなデザインのケトルが見つかります。
その1つとして、Fire-MapleのANTARCTI ステンレスケトルがあります。
ステンレス製の本体の雰囲気は、イーグルプロダクツのケトルと似ていますが、Fire-Mapleのステンレスケトルでは底面の銅メッキがありません。
そして、全体的に丸みを帯びています。
またイーグルプロダクツのケトルでは、ハンドルが2つあり、両サイドに折り畳めるようになっています。
この部分もFire-Mapleのステンレスケトルでは、ハンドルが1つと違っています。
さらには、注ぎ口の形状もイーグルプロダクツのケトルの方が短くなっていてます。
これだけ見ると、イーグルプロダクツのケトルの偽物という感じではありません。
このように細かなデティールを見比べてみると、本家イーグルプロダクツのケトルと違いがあるケトルが多々あります。
偽物のように見えて、全く違うケトルだと思います。
ただ外観などまるっきり同じという偽物が存在するかどうかは、僕にはわかりません。
ネットで調べても、その情報は今の所見つけられませんでした。
イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル0.7L スペック
サイズ | (約)直径14.5×高さ7.4cm |
重量 | 約236g |
素材 | ステンレス(底部:銅メッキ) |
容量 | 約0.7L |
備考 | IH使用不可 |
まとめ
ちょっと値段は高かったのですが、以前からちょっと気になっていたイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル0.7Lをレビューしました。
巷では、焚き火で使い込むと、味が出てかっこよくなるとされていますが、僕はこのピカピカのままの姿が好きなんです。
なのでピカピカの状態で使ってみましたが、メリットとしてやっぱり所有感があげられると思います。
多分このケトルを買う人って、見た目に惚れて買うんだと思うんです。欲しくて欲しくて、安いケトルなんて見向きもせずに買ってしまったと思います。
そしてやっと手にしたケトルを見た時、かなり心が満たされたはずです。
なのでちょっとしたデメリットには、目をつぶってしまうんではないでしょうか?
注ぎ口から水が垂れそうな気がしても(僕には大丈夫でした)、フタがロック出来なくでも、そんなのは気にするまでもない小さな事。
僕も実際、大丈夫だったと言っている注ぎ口は、他の人から見たらダメダメなのかも知れません。
イーグルプロダクツの魅力に騙されているのかも知れません。
しかし、それでも良いんです。
だってオシャレなんですもん(笑)
これら注ぎ口やフタの事が気になる方は、多分買ってからも気になっちゃうと思います。
多分大丈夫だと思って買った僕は、それほど気にはなりませんでした。
熱伝導率の高さも余り感じる事はないとは思いので、やはりこのデザインに惹かれるか惹かれないかだと思います。
イーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトルの見た目に惚れた方は、きっと満足できると思います。
今までは、これをキャンプケトルとして使ってました。