キャンプの調理にかかせない、便利な道具と言えばバーナーや焚火台です。
バーナーや焚火台は、キャンプの人数や必要に応じてサイズを選びますよね。
ファミキャンならツーバーナーや大きめの焚き火台を選択して使います。
最近ではソロキャンプが流行っていることもあり、コンパクトで小さなサイズの1人用のものが多く登場して人気を集めています。
それらサイズが小さいバーナーや焚き火台って、当然のことながらとても軽量で持ち運びもしやすくなっています。
しかしその上にフライパンや鍋を乗せると、サイズによっては安定しにくく使いにくく感じてしまうものもあるんです。
そんな時便利なアイテムが、グリルスタンドです。
今回は、ソロキャンプで便利に使えるグリルスタンドのメリットや選び方を紹介したいと思います。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2021.7.31に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
目次
ソロキャンプにはグリルスタンドでキャンプ料理を楽しもう!
グリルスタンドとは?
出典:楽天
グリルスタンドはクッカースタンド、バーナースタンド,焚き火調理台などとも呼ばれているアイテムです。
キャンプでの調理中、鍋やフライパン、焼き網などの調理器具を載せると、とても便利に使えるんです。
スチールやステンレスといった火に強い金属で作られていて、テーブルのようにバーナーや焚き火台の上に立てて、その上に鍋やフライパンなどを載せて使用します。
グリルスタンドは、バーナーや焚火台をコンロのように変身させてより使いやすくできるし、何より見た目がカッコよくなるアイテムなんです。
グリルスタンドのメリット
出典:楽天
①調理中の安定感
特にソロ用のシングルバーナーや焚き火台は軽くて小さいので、バーナーのゴトクや焚き火台の上でフライパンや鉄板、鍋や重いダッチオーブン、水が入ったケトルなどが安定しなかったり載せられなかったりします。
調理器具を載せるたびに、バーナーや焚き火台が傾いてしまったり、ひっくり返ってはとても危険です。
そこでしっかりとした脚のあるグリルスタンドを使えば、バーナーや焚火台よりも安定感があり、安全に火を使うことができます。
余計なことに気を足られなくなるので、調理にも集中できるようになると思います。
②火力の安定化
焚き火台やバーナーが風にさらされている状態だと、火力が安定せず危険です。
そこで便利なのが、風防やウインドスクリーンなどの風よけの効果のあるグリルスタンド。
グリルスタンドが適度に風を防いで炎を守ってくれるので、安全な上に火力も安定させて使用することができるんです。
③テーブルとして代用
焚き火台やバーナーの上に立てて使用するテーブル状のグリルスタンドは、調理に使用しない時はそのまま簡易テーブルとしても使用できます。
ただ、1度焚き火で使ってしまうとスス汚れがあるので、汚したくないものは置かないように気をつける必要があります。
グリルスタンドの選び方
出典:楽天
①サイズで選ぶ
グリルスタンドは、大きく分けてバーナーで使う物と焚き火台で使う物の2種類があります。
バーナーで使うグリルスタンドは比較的コンパクト、焚き火台で使う場合は大きめなものが多くなっています。
それぞれで選び方に違いがあるので、そこのところも考慮する必要もあります。
バーナーで使うグリルスタンドは、横幅の長さで対応するバーナーが変わるので、サイズ選びが必要不可欠です。
使用したいバーナーに合わせて、選ぶのが良いと思います。
ソロキャンプならシングルバーナーを使用することが多いので、グリルスタンドもコンパクトなものを選んで大丈夫です。
ツーバーナーやスリーバーナーを使用するなら、横幅が長い大きめのタイプを選んでください。
テーブル代わりに使用したい場合も横幅が長いタイプがお勧めです。
また、焚き火台で使うグリルスタンドでは、焚き火台のサイズに気をつける必要もあります。
特に焚き火台の高さとグリルスタンドの高さを比較して、差を見極めることが大切です。
差が小さすぎても火力が強くなってしまうし、差がありすぎると火力が弱くなってしまいます。
②耐荷重量で選ぶ
グリルスタンドそのものの重さばかりではなく、耐荷重量についてもチェックする必要があります。
バーナーなどに対応したグリルスタンドでは、コンパクトサイズで軽量なものが多いので耐荷重も2kgなどと軽くなっています。
焚き火台などに使う一般的なグリルスタンドの耐荷重量は5~20㎏前後が一般的。
ソロキャンプやツーリングキャンプなどの場合は調理器具も軽量でコンパクトなものが多いので、どんなものでも問題なく使えることが多いと思います。
しかし元々重量が出やすい鉄板やダッチオーブンなどの場合その重さに耐えられるよう、グリルスタンドの耐荷重量をチェックしておきましょう。
水を入れて使う鍋やケトルなどを使用するときも同様です。
③機能性で選ぶ
炎を風から守る風防、焚き火台やバーナーの高さに合わせて脚の長さを調節できる機能など、便利な機能を備えるグリルスタンドもあります。
折り畳み機能があれば持ち運びや収納も楽にできます。
また、丸洗いできるとお手入れが楽なのでなお良いと思います。
焚き火で使うとススで汚れてしまうので、収納ケースがあると持ち運び時に便利だと思います。
車載した時も周囲のアイテムを汚すことがなくなるので、できれば収納ケースは用意しておきたいところです。
④メーカーを合わせる
焚き火台やバーナーの高さにあわせて、グリルスタンドを選ぶのが一般的です。
ハイタイプとロータイプがあるので、ちょうどいいサイズを選びましょう。
使用しているバーナーや焚き火台によっては、同じシリーズで併せて使えるグリルスタンドが出ていることもあります。
メーカーやシリーズを合わせて使用すると、色々なことをチェックする手間が省けます。
⑤重さで選ぶ
グリルスタンドがあまり重すぎると、持ち運びが億劫になってしまこともあります。
毎回のように車に積んで降ろしてを繰り返していると、ちょっと面倒に感じてしまうこともあるかも知れません。
適度な軽さはお手入れする時も便利です。
しかしアイアン製の重くてしっかりしたタイプのグリルスタンドは安定感もあり、なにより武骨でおしゃれです。
自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶのもおすすめです。
⑥値段で選ぶ
安いものなら1,000円前後、高いものなら20,000円以上するものもあります。
これはサイズや素材にも関係してくるのですが、アイアン製の大きなグリルスタンドは比較的高めになっていると思います。
バーナーに使うグリルスタンドは比較的購入しやすい価格帯だと思いますが、それでもピンからキリまで幅広くあるので、気に入ったものを探がしてみるのもいいと思います。
中には100円ショップで購入したものを使って自作してしまうキャンパーもいるようです。
グリルスタンドのおすすめ商品
キャプテンスタッグ グリルスタンド テーブル(風防付き) UG-30
出典:楽天
キャプテンスタッグのグリルスタンドテーブルUG-30は、ゴトクとソロ用のテーブル、風防が1つになったグリルスタンドです。
折り畳み可能で収納時にかさばらず、コンパクトに持ち運ぶことができると思います。
テーブルの天板が風防板になります。
シングルバーナー対応で、組み立て時のサイズは(約)幅480×奥行175×高さ195mm、天板のサイズは(約)330×165mm。
耐荷重量は約2㎏まで。
シングルバーナー以外には、コンパクトな焚き火台のカマドスマートグリルB6型やカマドスマートストーブデルタと組み合わせての使用がおすすめです。
キャプテンスタッグ グリルスタンド テーブル(風防付き) UG-30 スペック
詳細
サイズ:約 幅480×奥行175×高さ195mm
収納サイズ:約 幅330×奥行175×高さ30mm
素材:天板/ステンレス鋼、ゴトク/鉄(クロムめっき)
耐荷重:2kg(均等)
カシワ グリルスタンドMサイズ
出典:楽天
カシワのグリルスタンドMサイズは、床上約25cmの丈夫で武骨な作りのグリルスタンドです。
しっかりとした網状で視界良好な天板は、鉄板、ダッチオーブン、スキレットなどを載せても安定感があります。
耐荷重量はなんと30㎏もあり、カレーやシチューなど吊るしておけないダッチオーブンなどを置くにも便利です。
脚は固定金具でしっかり止め、使用しない時はたたんで収納することもできます。
サイズは(約)幅605×奥行456×高さ245mm。
本体重さは約5.8㎏です。
カシワ グリルスタンドMサイズ スペック
詳細
サイズ:約 約 W606×D456×H245 (mm)
収納サイズ:約 約 W606×D456×H48 (mm)
素材:鉄
重量:約5.6kg
耐荷重:約 30kg
Highmount(ハイマウント)ドリップ&グリルスタンド アジャスタブル
出典:楽天
ハイマウントのドリップ&グリルスタンドは、コーヒー好きキャンパーにおすすめ。
これ1台でグリルスタンドとドリップスタンドの2通りの使い方ができる、珍しい形のグリルスタンドです。
シングルバーナー対応で、バーナーで湯を沸かしている隣で美味しいドリップコーヒーを抽出することができるため、コーヒーを淹れる作業がこれひとつで全て完結します。
卓上でも使用可能なロータイプですが、高さは5段階まで調節することができます。
便利な折り畳み式で専用収納袋が付属しています。
サイズは、使用時に(約)420×195×185mm。
高さは、115、130、150、165、185mmの5段階で調節可能。
収納時で360×195×30mm(約)です。
本体重量は約975gと1㎏を切る軽量さですが、耐荷重量は15㎏まで大丈夫なんです。
ハイマウント ドリップ&グリルスタンド アジャスタブル スペック
詳細
サイズ:約 420mm×195mm×185mm(約115/130/150/165/185)
収納サイズ:約 360mm×195mm×30mm
素材:ステンレススチール
重量:約975g
耐荷重:15kg
付属品:収納ケース
CAMPING MOON(キャンピングムーン)スノー柄グリルスタンド
出典:楽天
キャンピングムーンのスノー柄グリルスタンドは、耐熱性の高いステンレス製のグリルスタンドです。
天板はおしゃれなスノー柄でとても個性的です。
ダッチオーブンのような重い調理器具からシェラカップなどの小さなものの温めにも使えます。
ただし、ステンレスの特性上、初回の火入れ時には一般的な鉄よりも膨張してしまうという特性があります。
初回の火入れ時はまず網の上に何も載せず、網に当たる程度の火を全体に当ててください。
熱で膨張した状態が元に戻るまで何も載せないようにしましょう。
網が安定したら使用することができますが、水をかけて冷やすなどの急冷はしないでください。
脚部は別売りになっていて、天板と接続することでグリルスタンドとして使えるようになります。
脚部がなければ、天板だけで写真のように焚き火台に載せても使えます。
天板だけの状態でグリルスタンドなのかと聞かれたら、ちょっと微妙な気もします(笑)
キャンピングムーン スノー柄グリルスタンド スペック
詳細
サイズ:約 500mm×130mm
素材:ステンレス304 φ6丸棒
重量:約 650g
付属品:帆布製収納ケース
IRONCRAFT(アイアンクラフト)SESERAGI セセラギ
人気が高いスノーピークの焚火台Mやユニフレームのファイヤグリル等を使用している場合、アイアンクラフトのグリルスタンドもおすすめです。
武骨な外見と高い機能性を持つアイアンクラフトのグリルスタンドは、人気商品の1つ。
しっかりとして熱にも強い鉄製なのに水濡れにも強く作られています。
組み立てにネジを使わず作業時間も短め。
なんと大人一人が乗っても壊れないという強度もあり、ファイヤーグリルとしてはもちろんサイドテーブルとしても使用できます。
ただし重さが8㎏とかなりあるのでお手入れには少々時間と手間がかかるかも。
こだわりを持って大切に使っていきたい人には特におすすめだと思います。
組み立て時のサイズは、横幅960(上部幅約650)×奥行300×高さ450(mm)です。
アイアンクラフト SESERAGI セセラギ スペック
詳細
サイズ:高さ450mm×横幅960mm(上部幅約650mm)×奥行300mm
収納サイズ:700mmx300mmx60mm
素材:鉄 φ13mm(耐熱塗装)
重量:8kg
FIELDOOR(フィールドア)アイアン焚火スタンド
出典:楽天
フィールドアのアイアン焚き火スタンドは、幅1440×奥行430×高さ780㎜で重量は約12㎏と今回紹介するグリルスタンドの中では一番大きく重いスチール製の製品です。
耐荷重量も30㎏とかなりの重量に対応可能です。
天板には高さがあり幅が広い天板には、調理器具などを吊り下げられるS字フックや310×310mmのロストルをブランコ状に吊り下げることができます。
その下に焚火台やバーナーを置き、重量のある鍋などを使うことも可能です。
キャンプをするときの定位置を作ることができるので、サイトの配置もすっきりとさせられると思います。
使用しない時はバラすことでスリムになり、追加料金で購入できる収納袋に入れて持ち運べます。
耐熱性が高まる塗装を施したスチール製なので、耐熱温度は300~600度までです。
FIELDOOR アイアン焚火スタンド スペック
詳細
サイズ:約 幅144cm×奥行43cm×高さ78cm
素材:鉄(耐熱塗装)
重量:約 12kg
耐荷重:30kg
付属品:吊り下げロストル、フック
グリルスタンド 高さ調節タイプ
出典:楽天
組み立て式のステンレス製グリルスタンドならこちらもおすすめ。
不安定なシングルバーナーもグリルネットでしっかり固定して使用でき、11~19cmまで5段階の高さ調整が可能なので、分離式バーナーと一体型のどちらにも対応できます。
両サイドの足についた風防で炎に向けて吹く強い風を防ぎます。
使用しない時は折り畳んでコンパクトにまとめ、付属の袋に入れて保管しましょう。
サイズは組み立て時で(約)260×110~190mm、重量は約1.35㎏です。
グリルスタンド 高さ調節タイプ スペック
詳細
サイズ:約 26×(高さ調節)11~19cm
収納サイズ:約 26×24×2.75cm
素材:ステンレス
重量:約1.35kg
付属品:収納袋
まとめ
大きなフライパンや鍋などを載せると不安定になりがちなシングルバーナー。
グラグラして安定感がないと料理もしにくく感じますよね。
そんなときは、バーナーの上にグリルスタンドを設置してみると便利に使えるようになります。
テーブルのような形のグリルスタンドはクッカースタンド、バーナースタンド、焚き火調理台とも呼ばれます。
焚き火台やバーナーにかぶせるように設置して、その上に鍋やフライパンを載せて使用します。
ゴトクの上より安定して調理器具を使えるようになるので、まるでコンロのように使用できる便利なアイテムなんです。
グリルスタンドは、焚火台やバーナーの高さに合わせて選ぶようにしましょう。
高さを調節できるものや、幅が広いものならツーバーナーなどに幅広く対応可能です。
また、グリルスタンドは使用しない時はテーブルとして使えたりするものもあります。
風防がついていて、風から火を守ってくれるものもあります。
グリルスタンドや焚き火調理台は便利なアイテムなので、是非一度チェックしてみて下さい。
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アイキャッチ画像 出典:楽天