キャンプでの湯沸かしって、できれば手早くさっと沸かしたいですよね。
シングルバーナーであるなら、燃料節約のためにも同時進行で調理できたら便利です。
特にソロキャンプでは、時間を持て余してしまうこともあり、火にかけケトルをじっと見つめているだけの時間もあったりします。
キャンプ中では、その日の気温や天候、風向きや風の強さなど様々な環境や状況によってバーナーや焚き火の火が影響を受けてしまい、なかなかお湯が沸かなかったり時間が長くなってしまったりすることも多々あります。
そんな時に、環境に左右されず、いつでもどこでも簡単に使用できるケトルがあれば便利だと思いませんか?
今回紹介するのは、そんな希望にお応えできる「サモワール」というとっても便利な湯沸かし器なんです。
現在Makuakeでプロジェクト公開中のサモワール、その魅力に迫ってみたいと思います。
目次
調理もできるアウトドアケトル「サモワール」とは?!
そもそもサモワールって何?
サモワールとは、そもそも19世紀ごろロシアで広まった湯沸かし器のことを呼ぶそうです。
紅茶の普及とともに広がった道具なので、紅茶を愛飲する国であるトルコ、アフガニスタン、パキスタンなどでも使われているとのこと。
鉄でできた筒に木炭などを入れて火をつけると、周囲を囲う水槽の水が温められて湯が沸く仕組みになっています。
水は上部の蓋を取って補給できるようになっていて、外側にあるコックを捻るとお湯が出ます。
濃いめに出した紅茶のポットを燃料の筒の上で保温し、紅茶を飲みたいときはカップに紅茶を注ぎ湯で薄めて飲みます。
外側に美しい装飾を施し見た目で楽しめるものから、加熱に電気ヒーターを使用した実用的なものまで一言に「サモワール」といっても様々な種類のものがあります。
サモワールは寒さの厳しい国で、いつでも暖かい飲み物を飲むことができるという日々の生活に紐付き誕生した便利な道具といっても過言ではないでしょう。
ABL FORMINGのサモワールとは
さて、次は今回紹介するABL FORMINGのサモワールについてお話ししていきます。
このABL FORMINGのサモワールも、先ほど紹介したサモワールとよく似た形状をしています。
内部が空洞になったアルミ製の筒の形をしているのは、先に紹介したサモワールと同じ。
ですがこれ、ただの筒ではありません。
アルミ製の筒は実は二重構造になっていて、外壁と内壁の間が空洞になっているのでそこに水を注ぐことができるんです。
下の受け皿(火皿)の部分に、松ぼっくりや小枝などの燃料を入れ火をつけて、その上にサモワールを設置します。
一般的なケトルなら熱に面している底面から温め湯を沸かすため少々時間がかかりますが、このサモワールは筒の下で燃料が燃え、筒の内側を空気の流れに沿って上に向かって熱が通り広い範囲で温めながら湯を沸かすことができます。
このように、イメージしてみればよりわかりやすいはず!
バーナーの上にケトルを乗せて湯を沸かすよりも、格段に早いというのはこれも理由。
この製品はサモワールという道具の独特の構造の理由からも、湯が沸くまでの時間も燃料の量もぐっと減らせることができるという優れものなんです。
ちなみにドイツ製で言ったら、ペトロマックスのファイヤーケトルが、このサモワールと同様の使い方と構造をしていそうです。
ABL FORMINGのサモワールの特徴とその魅力とは?
①加熱効率抜群で沸騰時間も短縮!
サモワールは先述した通り、筒状の二重構造という特徴的な作りをしています。
これは、一般的なケトルとは違った構造ですよね。
熱源との接し方や熱源と接する範囲の広さが、加熱効率の大きな違いを生み出しています。
だからこそバーナーなどの上にケトルをのせて沸かすよりも、早くお湯が沸騰するようになっているんです。
また、笛付きの蓋も付属しているので、お湯が沸いたらすぐに教えてくれて便利です。
②サモワールは小さな熱源でとってもエコ!
このサモワールは加熱効率が良いので、設計自体も非常にシンプルでコンパクトな作りとなっています。
また下部にある火皿に入れる熱源は、屋外に落ちているような松ぼっくりや小枝といった自然の素材を集めて燃やすだけで十分な熱源にすることができます。
さらに段ボールや新聞紙、牛乳パックといった不要な紙を燃料にすることもできるという、非常にエコなケトルなんです。
③嬉しい五徳付き
本体内部が空洞の筒型という独特な構造になっているので、炎が強ければ上部の穴から炎が立ち上がるほどの火力もでるんです。
そうなったら、この炎を利用をしない手はありませんよね!
上部の口にぴったりなサイズの便利な五徳がセットになっているので、炎の吹き出し口にセットして調理にも活用してみてください。
④安定感抜群で火が消えにくい!
「このサモワールって、筒状で長細い形状してるから倒れたりしない?」「安定性は大丈夫?」って思ってしまいそうですが、地面との接地面が広めに作られているので安定感もあるんです。
ただし直火が禁止されているキャンプ場や地面が芝生などの場合は、地面に与える熱ダメージが心配なので、焚き火シートなどがあった方がよいでしょう。
また、下の火皿には空気穴が空いています。
この穴から筒の空洞へ空気が上へ抜けるようになっているため、炎の勢いが増して火が消えにくい構造となっています。
⑤ABL FORMINGのサモワールは軽くて持ち運びやすいアルミニウム製
キャンプ道具やギアでは、持ち運びやすさや丈夫さって、なによりも重視されるポイントですよね。
このABL FORMINGのサモワールは、アルミニウム製なので軽くて丈夫なんです。
そしてアルミニウムは熱伝導率が高い金属なので、より早く湯を沸かすことができるでしょう。
しかし熱伝導率の高さは、持ち手にも伝わってしまうので、ちょっぴり不便。
そんな持ち手は、熱を通しにくいゴムで覆ってあるので、素手で持ってしまって火傷をしてしまうというリスクは少なくなっています。
また、使用人数や用途に合わせて、0.5リットルと1.2リットルの2種類のサイズから選ぶことができます。
この軽量さやお手軽さは、防災の備えとしてもかなり頼り甲斐のあるアイテムとなりそうじゃないですか?
松ぼっくりや小枝、木片、落ち葉や段ボール、新聞紙や牛乳パックといった素材でも使用することができるのが、何だか楽しそう。
早く使いたくなってしまいますよね。
ABL FORMINGのサモワールのスペック詳細
ABL FORMINGのサモワールの0.5Lモデルは、全体の高さが24cm。底の幅は12cmとなっています。
上部の口は6cmでその上に載せる五徳は幅の上部が11cm、下部が5cmで高さが7.2cmです。
一番下の火皿は底の直径が11cm、上の直径が14cm。重量は520gです。
もう1つの1.2Lモデルでは、全体の高さは31.5cm。0.5Lモデルより6.5cm高さがあります。
底の幅は16cmとやや大きめなんですが、その分より多くのお湯を沸かせるし、安定感も増すはずです。
上部の口は6cmでその上に載せる五徳は幅の上部が11cm、下部が5cmで高さが7.2cmと、ここは0.5Lモデルと共通になっています。
一番下の火皿は底の直径が13.6cm、上の直径が18.3cmになっています。
重量は980gなので、0.5Lモデルの約1.8倍。ちょっと重量は嵩んでしまいそうです。
- 高さ・0.5L:24cm/1.2L・31.5cm
- 底の幅・0.5L:12cm/1.2L・16cm
- 上部の口:6cm
- 五徳:幅上部:11cm/幅下部5cm/高さ7.2cm
- 0.5L火皿:直径11cm、上部直径14cm
- 1.2L火皿:直径13.6cm、上部直径18.3cm
- 重量・0.5L:520g/1.2L:980g
ABL FORMINGのサモワールはどこで買える?
このABL FORMINGのサモワールを生産しているのはチェコ共和国、メーカー生産地もチェコ共和国。
キャンプで有名な国といえば日本ではなんとなくアメリカなイメージもありますが、ヨーロッパ諸国、チェコも有名だったりするんです。
チェコ共和国はヨーロッパの中心にある海のない内陸の国で、プラハを代表とする美しい街並みがイメージされやすい国ですが、広大な平原と自然公園に囲まれた大自然にも恵まれた国でもあるのでアウトドアスポットにも事欠かないんです。
って、サッカーでも有名選手が多いチェコですが、今回紹介したサモワールを生み出したABL FORMINGも、チェコ共和国という国にあるメーカーです。
通常このような製品はコストを抑えるために中国などの国で生産されるのが一般的になっていますが、ABL FORMINGのサモワールは古くからアウトドアに慣れ親しんだ国の熟練の職人が1つ1つ心を込めて手作りしています。
今回、株式会社Xtrayzにより輸入されて紹介されたABL FORMINGのサモワールは、現在Makuakeにて応援購入することができます。
製品はすでに完成しているとのことですが、予想を超える販売数となった場合は出荷が遅れることも考えられます。
また量産体制を整えることができれば、正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もあるとのことなので、気になる人はどんどんチェックしてみてください。
使用上の注意点
使用上の注意があります。
このABL FORMINGのサモワールでは、早くお湯が沸くからといっても欲張りすぎには要注意です。
容量以上のお湯を入れると、沸騰した瞬間注ぎ口からお湯が噴き出てしまうことがあります。
もちろん空焚きにも気をつけたいところですが、水の入れ過ぎにも気をつけて使用してくださいね。
まとめ
サモワールとは、19世紀ごろロシアを中心に紅茶の普及と共に広まった湯沸かし器のことを言います。
金属の筒の下に仕込んだ燃料で、筒の周囲の水槽の中の水を温めて湯を沸かします。
筒状の上の部分には濃いめに入れた紅茶が常に温められていて、それを原液にして薄めて飲むのだそうです。
寒い地域だからこそ、暖かい飲み物を常に飲めるようにと工夫された生活の知恵や必要性に基づいた便利なアイテムと言えるでしょう。
これをキャンプの湯沸かし器としてアレンジしたのが、ABL FORMINGのサモワールです。
軽量なアルミでできたこのABL FORMINGのサモワールもまた金属の筒状でできています。そしてなんとこれが、筒の壁の内側が空洞になっているという二重構造になっているんです。
この二重構造の内側の空洞に水を入れ、下の火皿に松ぼっくりや木片、小枝などのキャンプ場で拾える自然素材、段ボールや牛乳パック、新聞紙などのいらない紙製の廃材などを入れて火をつけます。
火皿に開いた空気穴から筒へ上へ向かって風が通り火がよく燃え消えにくく、さらにその熱は熱伝導率のいいアルミ製の筒の内側全体に行き渡るので、通常のケトルよりも早く湯を沸かすことができます。
さらに火が消えにくく火力も強くなりやすいサモワール上部から吹き出した炎を活用して、上部に付属の五徳を設置すれば調理に活用することもできるんです。
使用人数や用途に合わせて0.5Lと1.2Lの2種類からサイズを選ぶことができるので、ソロキャンプやファミリーキャンプ、デイキャンプにバーベキューにはもちろんのこと、ハイキングやフィッシング中にでも使えます。
さらには、災害用の備えにとしても、何かと重宝するのではないでしょうか?万が一の時には、頼りになるはず!
チェコ共和国で熟練の職人が1つ1つ手作りしたこのこだわりの製品は、Makuakeでの応援購入者が増えれば正規販売価格が販売予定価格より下がる可能性もあるそうです。
是非、1度手に取って使ってみてはいかがでしょうか?