スピングルムーブと言えば、ガンガルレザーなどちょっと変わった素材を使っているイメージがありませんか?
以前紹介したスピングルムーブのSPM-141は、キャンパス素材。
スピングルムーブの中では珍しい素材なのですが、それでも一目見てスピングルムーブと分かるんです。
その理由は、ソールが巻き上がったデザイン。
キャンプで履くスニーカーって、そんなに荒地でなければどんなスニーカーでも大丈夫。
ナイキでもニューバランスでも履きやすいスニーカーでキャンプは出来ちゃいます。
ただ歩き回る事が多いので、履きやすかったり歩きやすい物の方がおすすめ。
スピングルムーブのスニーカーは、ソールが巻き上がった外見上のデザインだけではなく、歩きやすいという特徴もあります。
今回紹介するSPM-442は、カンガルーレザーを使用したサイドゴアタイプ。
より脱ぎ履きしやすく、キャンプで履くスニーカーとして良いかも知れません。
そんなカンガルーレザーのサイドゴアタイプのSPM-442を今回は奥さんに履いてもらいました。
目次
スピングルムーブSPM-442をレビュー!
カンガルーレザー
カンガルーレザーのスニーカーって履いた事ありますか?
野球やサッカーのスパイク等には使用される事もあるようですが、僕は今まで履いた事がないんです。
でも説明を読むとかなり優秀な皮革のようです。
カンガルーと言えばオーストラリア。
広大な草原を走り回っている姿が頭に浮かびますよね。
牛ように飼育されているのではなく、全てが野生。
可愛らしいくピョンピョンと跳ね回っているカンガルーもいれば、格闘家のようにムキムキなカンガルーもいると思います。
そんなカンガルーなので、それぞれ個体によって差はあり、シワやキズ、または染めムラなどに違いが出てしまいます。
しかし、それが味。
天然の風合いとして、それらをそのまま使うことによって、自分だけのオリジナルのエイジングを楽しめるようになっているようです。
そんな個々によって差があるカンガルーレザーですが、全体を通して丈夫で軽く柔らかいという特徴を持っています。
素人の僕が見たら、カンガルーレザーと牛革の違いは全く分かりません。
しかしカンガルーレザーは革の密度が非常に高いんです。
その為、強度は牛革の約2倍にもなるというので、かなり丈夫そうな素材ですよね。
また、密度が高い事から薄く加工する事も可能なんです。
薄く加工するのとで軽くなり、柔らかさも出せるようになっています。
丈夫で軽く、柔らかいという特徴を持ったカンガルーレザー。
スピングルムーブのスニーカーは履き心地がかなり良と高い評価を得て人気が高いのですが、その秘密はスニーカーの形状だけではなく使用されている素材にも要因がありそうです。
サイドゴア
スピングルムーブのSPM-442は、サイドゴアタイプのスニーカーです。
サイドゴアは、靴の側面にゴム布(ゴア)が縫い込まれているもので、ブーツなどでよく見かけると思います。
両くるぶし辺りにゴム布があり、それにより伸縮性がを得る事ができるので、靴の脱ぎ履きがしやすくなるというメリットがあります。
その為、よく見かけるのはシューレースがないレザーブーツだと思います。
シューレースが無くても、しっかりとした履き心地を保ちつつ、脱ぎ履きもしやすいというのが、サイドゴアの特徴となっています。
スピングルムーブのSPM-442は、サイドゴアの特徴をスニーカーに落とし込んでいるモデルです。
そしてサイドゴアなのにシューレースがあると言う、比較的珍しいデザインになっています。
スピングルムーブSPM-442のソールの巻き上げ
スピングルムーブのSPM-442も、もちろんソールが巻き上がっています。
アウトソールとアッパーの間にボクシングテープという繋ぎがあるのですが、真正面から見るとその部分をアウトソールが巻き込むかのようになっています。
サイドやカカト部分を見てみると、こちらも他のスニーカーとは違い、アウトソールが巻き上がっているデザインになっています。
この巻き上げソールがスピングルムーブの特徴の1つで、もしこれが無いとちょっと物足りなく感じてしまうと思います。
ソールが巻き上がっているのと関連して、つま先部分は反り上がっています。
つま先部分のソールが接地せずに、浮いているようなデザインになっています。
これはモデル毎に反り具合(角度)に違いがあると思いますが、SPM-442では一般的なスピングルムーブのスニーカーと同等に反っているように見えます。
巻き上げソールと共につま先の反りも、スピングルムーブらしいカッコいいデザインになっています。
アッパー
アッパーは、先述したようにカンガルーレザーを使用した物になっています。
カンガルーレザーと言っても、見た目には牛革と違いは僕には全く分かりません。
近寄って見てみても、クロコダイルやヘビ革のように特徴的なデザインはしていません。
滑らかなレザーの質感で、高級感もあるように思えます。
このカンガルーレザーの良さは、質感以上に丈夫で軽く柔らかいという特徴です。
大部分は履きこんでいく事で実感できると思いますが、現状で手で触れてみると革は思いの外薄くサラサラしていました。
こんなにレザーが薄ければ、軽量だろうなという感じもします。
シューレース
SPM-442のシューレースは、並目模様の平紐です。
並目模様がどんなものなのか調べてみましたが、あまりハッキリと書かれているのを見つける事が出来ませんでした。
でも見た感じ、普通の平紐という感じ。
アップで見てみると、ギザギザになっているように見て取れますが、他の一般的な靴紐と変わりないんじゃないかなと思います。
アウトソール
アウトソールは、天然ゴムから成るものです。
細かな波型の凹凸があり、これは以前レビューしたSPM-141と同じです。
素材は、天然ゴムから成っているので、弾性があります。
また耐久性も高くなっています。
細かな凹凸は、屈曲性を高める効果がありそうです。
実際、屈曲性とグリップ力に優れているとされているので、歩行時にこの細かな溝が役に立つんだと思います。
スピングルムーブのスニーカーは、つま先に捨て寸と言われる隙間を作る事で足の指が屈曲しやすいように作られています。
このアウトソールも、足の指が屈曲しやすくなることに役立っているはずです。
かかと
SPM-442のカカト部分には、プルストラップが配置されています。
これはスニーカーを履きやすくする為に取り付けられています。
ストラップ上部を持って踵を押し込めば、楽に履けると思います。
またカカトの下部は厚みを持たせて、耐久性が高くなっているように見えます。
その下にはアウトソールが巻き上がっていて、スピングルムーブらしさが伺えます。
ライニング
ライニングとはカカト部分の内側で、肌が接する部分の事を言います。
足が触れるので、摩耗性や吸湿性が高い素材を使用する事が求められ、SPM-442では通気性のあるシボ柄合皮を採用さています。
これはスピングルムーブの他のスニーカーでも同様の素材が使われる事が多いです。
その上辺りにはパットが入っていて、クッション性の高い素材がカカトを保護する役割をしてくれます。
これはローカットのスニーカーではあまり見かける事がないと思います。
このクッションがあることで、かなり履き心地がよく成るんじゃないかなと思います。
ダークブルー
今回レビューしているのはダークブルーのSPM-442です。
ダークブルーというので、深い青色、または紺色などを想像してしまうと思います。
日の当たらない少し暗めの場所(室内など)で見ると、なんとなくそのような色に見えますが、これが明るい場所で見るとまた違った色に見えました。
そうなんです。明るい場所で見るとブルーと言うよりもグリーンに見えるんです。
深い緑色、ダークグリーンと言う感じです。
ブルー系だと思って購入しちゃうと、ちょっとイメージと違ってしまうかも知れません。
ただサイドのゴア(ゴム布)の色は、ダークブルーで、イメージ通りの色でした。
スピングルムーブ SPM-442をレビュー
普段、コンバースのオールスターをよく履いている奥さんに、スピングルムーブのSPM-442を履いてもらいました。
オールスターはローカット、SPM-442はミドルカットのサイドゴアという違いはありますが、どちらもアウトソールが薄め、履き心地に差を感じるのでしょうか?
オールスターでは23cmを履く奥さんですが、スピングルムーブでは1cm刻みで22.5cmのXSか23.5cmのSSを選ぶしかありません。
小さいよりは大きいサイズと、今回は23.5cmを選んでいます。
僕の場合は、普段27.5cmなので、スピングルムーブもちょうどピッタリのサイズがありLL(27.5cm)を選ぶと思います。
モデルによってサイズ感が違うとは思いますが、スピングルムーブを代表するSPM-110と同程度となっているので、ナイキなどの少し幅狭のスニーカーを選ぶ時のサイズ感でいいと思います。
シューレースを結んであってもサイドゴアなので、片手でプルストラップを引っ張りつつ足を差し込むと簡単に履けたようです。
第一印象は、僕が前回レビューしたSPM-141の時と同じく、コンバースのオールスターっぽい履き心地。
それはアウトソールに厚みがなく、地面の感触をダイレクトに感じるからだと思います。
ランニングシューズ、またはナイキのエアが入っているモデルでは、当然のごとくクッション性を高める為にアウトソールが厚くなっています。
それらは歩く時に少しフワフワと感じると思いますが、スピングルムーブではそれとは全く違う感じです。
奥さんの第一印象も、
と、ちょっとがっかりした感じ。
しかし、カンガルーレザーのホールド感、またはカカト部分のクッションは、歩く前から好印象があったようです。
SPM-442を履いてすぐに、柔らかい革が足を包み込んでくれるように感じたとこのと。
かと言って、締め付けられるような事はありません。
次に、少し散歩をしてきました。
アスファルトを歩き始めると、とても歩きやすい。
オールスターではアウトソールにクッション性がない為に、ベタベタとした歩きになってしまうのですが、SPM-442ではなぜかとても歩きやすく感じたようです。
僕がスピングルムーブのスニーカーを履いた時に感じた事を、そのまま奥さんにも伝えてみると、それを確かめるかのように歩き始めました。
つま先に捨て寸がある事、また反り上がっている事などが歩行をサポートしてくれているのか、期待以上に歩きやすかったと言っていました。
はじめは、少し否定的(値段の割には普通と)だった奥さんですが、履いてみてその考えが変わったようです。
クッション性は、普通のコンバースオールスターよりはあるものの、100年記念のオールスターよりは劣る感じです。
キャンプ場ではアスファルトもありますが、芝や土のサイトが広がっていますよね。
天気が良くあまり野生的なキャンプ場でなければ、アウトドア用の靴でなくても、普段履きのスニーカーで過ごす事ができます。
スピングルムーブのスニーカーも、本格的なワイルドなキャンプ以外なら、履く事が出来ると思います。
芝の上を歩いて貰いましたが、滑ったりする事はなかったです。
そして、走ってもらったら、かなり走りやすいと感動していました。
ただ少し大きめの石を踏んでしまうと、ダイレクトに足裏で感じてしまいます。
ですが、歩きやすさ、ホールド感、または脱ぎ履きのしやすさなど、キャンプでもメリットになる事は多いと思います。
スピングルムーブ SPM-442 スペック
アッパー | カンガルーレザー |
アウトソール | 天然ゴムから成る、浅い“No.8Outsole” |
インソール | ラテックススポンジ |
ライニング | シボ柄合皮 |
シューレース | 蝋引きを施した平紐 |
まとめ
スピングルムーブのSPM-442のレビューでしたが、やっぱりカンガルーレザーは柔らかくて履き心地が良いようです。
キャンプブログなので、キャンプで履ける事を前提としたいと考えていますが、僕的には本格的なキャンプ(荒地)で無ければ大丈夫だと思います。
地面が荒れている、砂利の上、天候が悪い、悪路と、キャンプのスタイルやシュチュエーションによっては、アウトドアシューズをおすすめしたい場合もあります。
しかし、整地されたキャンプ場では、普段履きのスニーカーでも大丈夫な事もあります。
その中でスピングルムーブのスニーカーには、どんなメリットがあるのかと考えると、やはり歩きやすさがあると思います。
何かと歩き回ることの多いキャンプでは、足が疲れない事が大事。
そしてSPM-442なら、サイドゴアという事もあり、脱ぎ履きしやすくなっています。
テントに上がったり外に出たりを繰り返すキャンプでは、この点も重要ですよね。
もちろんキャンプでもおすすめですが、普段履きのスニーカーとしても優秀。
人気が高いスピングルムーブのスニーカーを履いてみませんか?
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