キャンプを始めてから、普段からスニーカーという物を履かなくなっている事に気がつきました。
それまでナイキやニューバランスといった、代表的なスニーカーばかり履いていたのに、いつの間にかタウンユースでもアウトドアシューズばかり履いているんです。
別段、私服がアウトドアテイストだったり、キャンプっぽい服装をしているのではありません。
惰性というか、下駄箱から他の靴を取り出すのが面倒になっているようなんです。
色々と面倒くさくなっているのは歳のせいかも知れませんが、ファッションに興味がなくなるような事にはなりたくありません。
あれも欲しいこれも欲しいと思うのはキャンプ道具ばかりですが、以前のようにここでちょっと足元のオシャレを振り返ってみようと思います。
もう何年も前から人気のあるスニーカーで、当時は値段が高くて手が出せなかった物があります。
それはスピングルムーブ。
スピングルムーブは日本のブランドで、もう随分長い間人気があります。
デザインや履き心地がいい事で人気になっているスニーカーですが、これってストリートやタウンユースだけのものではないと思います。
キャンプやアウトドアに履いたって良いはず。
それはもちろん、少し荒れた自然み溢れるキャンプ場ならアウトドアシューズの方が良いとは思いますが、一般的なキャンプ場ならスニーカーで来ている人も多いハズ。
そこで今回は、スピングルムーブのSPM-141を履いてみて、キャンプでも使えそうかちょっとレビューしたいと思います。
目次
スピングルムーブのSPM-141をレビュー!
スピングルムーブとは
出典:SPINGLE MOVE
スピングルムーブは日本のスニーカーブランドだと先述しましたが、その始まりは2002年の広島県府中市です。
元々職人気質の町から生まれたブランドなので、技術や品質、こだわり等はかなり高くいものでした。
日本人の足型を研究し究極の履き心地を追求、そして個性的なデザインで流行に左右されない物を作りあげたんです。
その結果、スピングルムーブはパリコレやミラノコレクションなどでも使用され、人気と実力を証明しています。
スピングルムーブのスニーカーの特徴
出典:SPINGLE MOVE
職人が一足ずつこだわってハンドメイドで作りあげているスピングルムーブのスニーカーは、日本人の足に合った履き心地になっています。
それを実現しているのはバルカナイズ製法というもの。
硫黄を含んだゴムを特殊な釜に入れ、高圧です圧力を加える事でゴムを硬化させ、アッパーとアウトソールを強固に結合させる製造方法 引用:SPINGLE MOVE
この製法だと、型崩れしにくく、ソールが剥がれにくくなるようです。
出典:SPINGLE MOVE
また屈曲性にも優れて、つま先に捨て寸と呼ばれる余裕を持たせる事により、足の指が屈曲しやすいように作られています。
足の縦の長さに余裕を持たせているので、普段通りに履いたらサイズが合っていないように感じるかも知れません。
しかしそれはあえて捨て寸を持たせているので、大丈夫なんです。
サイズ選びの際は、縦より横幅や足囲を重視した方が良いようです。
スピングルムーブの特徴と言えば、やっぱ見た目のデザインもかなり特徴的だと思います。
出典:SPINGLE MOVE
スピングルムーブのスニーカーは、ソールが巻き上がっているんです。
つま先部分が上に反っていて、ソールもつま先を巻き込むようになっているのが、一目見てすぐに分かる特徴です。
スピングルムーブ SPM-141
スピングルムーブのスニーカーといえば、カンガルーレザーを使用している印象が強いのですが、SPM-141はバイオウォッシュ加工を施したキャンパス生地を使用しているローカットのスニーカーです。
バイオウォッシュとは、酵素を使った洗い加工のようです。
この加工をすると、繊維が柔らかくなるのが特徴となっています。
使用されているキャンパスは8号帆布。
8号帆布だと、元々メチャクチャ硬いという感じではないと思いますが、それが柔らかく加工されています。
とは言え、実際に触ってみると、アッパーも踵部分もしっかりとしたハリがあり、型崩れするような感じではありません。
シュータンは柔らかく、優しい触り心地でした。
素材はアップで見てみると、キャンパス特有のザラザラした織物感。
指先で撫でてみると、軽くザラついた感じは伝わってくるものの、生地が柔らかい為か不快に感じる感触はありませんでした。
シューレース
シューレースは石目模様の平べったい紐で、長さが少し短めな気がしました。
ナイキなどのスニーカーを履くと、紐を結んでも地面についてしまうほど長い物があります。
そんな時には、結び目を大きくしたり輪を大きくして結んだりしちゃいませんか?
しかしSPM-141では、そのまで長くは感じませんでした。
つま先
つま先には、SPM-141でもスピングルムーブの特徴の巻き上げソールになっています。
天然ゴム製のアウトソールがつま先を包み込むようなデザインで、上から見てもアウトソールが見えます。
つま先部分のアウトソールも上に向かって反っていて、地面から浮いています。
歩きやすいという機能性を持たせた物になっていますが、見た目のデザインもカッコよくなっています。
アウトソール
天然ゴムのアウトソールは、細かな波型の模様になっています。
足の裏と踵の間には、波型の模様がない部分があり、そこには「MADE IN JAPAN」と記載されています。
どのくらいのグリップ力があるかは分かりませんが、ゴム底の溝の深さはそこそこあるように感じました。
そしてこのアウトソールは、つま先部分の巻き上げだけでなく、サイド部分、そして踵部分も巻き上げています。
後ろから見てみると、アウトソールの波型の模様がしっかりと見て取れます。
スピングルムーブは、つま先部分の巻き上げに目が行きがちですが、踵部分も特徴的なデザインをしていると思います。
ホクシングテープ
アッパーとアウトソールの間は、ホクシングテープがあります。
SPM-141では、ブルーのラインが1本通っているデザインで、とても爽やかな感じが漂っています。
SPM-141を履くのに特に決まった季節はないと思いますが、キャンパス生地とブルーのラインに清涼感を受けます。
アッパーにレザーを使うイメージがあるスピングルムーブの中でも、SPM-141は通気性のあるキャンパス生地とブルーのラインを合わせて、暑い季節に履きたい気にさせてくれます。
ライニング
SPM-141のライニングは、アッパーと同じくキャンパス生地になっています。
通気性の高いキャンパスですが、踵部分は意外に硬く、しっかりと立ち上がっています。
この部分がふにゃふにゃだと、脱ぎ履きしにくくなるし、歩行中も違和感を感じてしまうと思います。
内側から見てみると、踵に直接当たるような生地はなく、ましては踵を包み込むような作りになっているので、歩きやすそうに思えました。
インソール
インソールは柔らかいラテックスポンジを使用しています。
復元力が高く、指で押してもすぐに戻ってくる感じです。
厚みは、どちらかというと薄目な感じ。
そこそこの弾力性はあると思いますが、歩いてみたらどんなふうに感じるか楽しみです。
スピングルムーブSPM-141を履いてみる
サイズ感
スピングルムーブのSPM-141は、キャンパス生地のローカットのスニーカーです。
実際に履いてみると、まず感じたのがシューレース(紐)の長さ。
先述していますが、実際に足を入れて結んでみると、普段履き慣れた他のスニーカーよりも短めに感じます。
紐を通すシューレースホールの1番上まで通している事も原因かもしれませんが、紐が余ってダラんと垂れ下がる事はありませんでした。
もう少し紐に余裕を持たせようとシューレースホールを1番上の1つを余らせたとしたら、足首の固定が甘くなり、歩きにくくなりそうです。
スピングルムーブのスニーカーはシューレースが短いと感じましたが、今まで履いていた他のスニーカーが長過ぎただけかも知れません。
サイズ感は、普段27.5cmのスニーカーを履く僕ですが、スピングルムーブのSPM-141でもLLサイズ(27.5cm)を選びました。
普段の27.5cmは、細身のナイキのスニーカーに合わせてそのサイズにしています。
足のサイズ自体はもう少し小さめで、26.5cmでも履くことができます。
ただ幅が広いようなので、余裕を持って27.5cmにしています。
スピングルムーブのSPM-141では、横幅はピッタリと言った感じです。
つま先には隙間があり、これは普段のスニーカーと同じなのか、スピングルムーブ特有の捨て寸なのか分かりません。
アスファルトの上を歩いてみると、ナイキやニューバランスのような弾力性がある感じではありませんでした。
近い履き心地は、コンバースのオールスター。
アウトソールが薄くて、フワフワとした歩き心地ではありません。
どちらかと言うと、ベタっベタっとする感じです。
しかし、つま先部分が反り返っている為か、歩きやすく感じます。
歩き始め当初は踵に少し違和感がありましたが、それもすぐになくなり、凄く歩きやすくなりました。
アウトドアでは
アスファルトの上では歩きやすく感じたスピングルムーブのSPM-141。
ストリートやタウンユースで履く事は、もちろん問題ありません。
ちょっとしたアウトドアや、整地されたキャンプ場なら、スニーカーで行く人も多いと思います。
そう考えると、スピングルムーブのスニーカーでも全く問題はないはずです。
現在キャンプに行けてないので、近場の公園で擬似体験してみました。
アスファルトではなく芝の平地では、歩き心地に差が出る事はなく、普通に履く事ができました。
また少し傾斜がある場所へ行ってみましたが、特に滑るような事はありませんでした。
ただ、雨が降ったり夜露などで草が濡れていたら、その限りではありません。
濡れた場所で試してはいませんが、他のスニーカーと同様に整地されたような場所なら問題なく履けそうです。
またこの時期は、落ち葉などが敷き詰められたような道がありますが、そこでも特に違和感はありませんでした。
石を踏んで痛く感じるとこもなく、階段でも滑ってしまう事はなかったので、スピングルムーブのSPM141を履いてキャンプに行っても大丈夫そうです。
ただキャンパス生地という事で、雨が降ったりしたら染みてしまうと思います。
そんな時は、ちゃんとしたアウトドアシューズがおすすめですが、晴れた日のちゃんと整地されたキャンプ場なら、履き心地も良いスピングルムーブのスニーカーでも良さそうです。
まとめ
人気の高いスピングルムーブの中で、キャンパス生地のローカットのスニーカーSPM-141をレビューしました。
ちょっと荒れた山地や川原などでは、アウトドアシューズがおすすめですが、ちょっとしたデイキャンプやバーベキュー、または整地されたキャンプ場にはスニーカーでも良いかも知れません。
キャンプでアウトドアシューズを履くので、普段もそのままアウトドアシューズを履いてしまっている僕ですが、もうちょっと気を使って履き分けても良いかなと思っています。
そこで人気のスピングルムーブをタウンユースで履いてみたいと思いました。
タウンユースで履くスピングルムーブのSPM141は、歩きやすく感じました。
そのまま土の歩道を歩いても、全く問題ありません。
整地されたキャンプ場なら、このままスピングルムーブのスニーカーでも良さそうです。
キャンプには出来ればアウトドアシューズが良いと思っていますが、危険が少なそうな場所なら普段履くスニーカーでも大丈夫。
スピングルムーブのSPM141は、ダウンユースではもちろんおすすめですが、キャンプにも良いかもと思いました。
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ウィンターブーツのSPM-464もレビューしています!
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