キャンプや登山など、アウトドアにまつわるグッズにはあらかじめ防水加工や撥水加工が施されている製品が多いです。
キャンプをするキャンプ場や野営地は、山や森や海など自然に囲まれた場所であり、標高自体が高くて天気が変わりやすかったりするからです。
突然の雨や雪など、天候の変化が来た時、あっという間にテントが水浸しになっては一大事ですよね。
防水スプレーは、防水加工が施されていない靴やバッグ、防水加工が切れかかった傘やレインウェアなどに吹きかけるイメージがあります。
元々、防水や撥水加工が施されているテントやタープなどにはいらないんじゃない?と思われてしまいそうですが、実はキャンプグッズに防水スプレーをしておくのはとってもおすすめのことなんです。
メンテナンスの上でも重要なんことなので、今回は防水スプレーについて深掘りし、メリットとデメリットを紹介します。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2023.8.1に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
防水スプレーには種類があった!メリットとデメリットも紹介
防水スプレーと一言で言っても、実は種類があること。皆さんはご存知でしたか?
防水スプレーには大きく分けて2種類あるんです。
まずはシリコンタイプ。
安価で手に入りやすい防水スプレーで、その効果も比較的長持ちします。
ですがスプレーをすることで、通気性を遮断してしまうので透湿素材には使用できません。
スエード素材にも使用不可となっています。
使用する素材を選ぶ必要があり、密閉性があり結露が気になるテントなどでの使用も気になりますね。
出典:楽天
もう1つがフッ素タイプ。
フッ素タイプの防水スプレーは水分だけでなく油分も弾くため汚れ防止効果が高く、防水・撥水効果自体も高いです。
また、フッ素タイプの防水スプレーを噴いても通気性を損なうことなく防水効果を高めることができるので、汎用性が高く幅広い素材に対応でき、結露の防止にも役立ちます。
フッ素タイプのデメリットは、値段が高いこと。
そしてシリコンタイプに比べて、持続時間が短いことが挙げられます。
テントからタープ、シートやウェア、バックパックと全てのキャンプグッズに対し全て自分で防水加工をするには結構高くつくし、手間も時間もかかります。
いっそ大物のテントやタープの防水加工だけ、プロの手を借りてしまうのも手段の1つです。
クリーニングと防水加工を同時に行ってくれるクリーニング屋などもあり、その方がコスパがいい場合もあります。
防水スプレーはキャンプグッズに使った方がいいの?
防水スプレーを使用するキャンプグッズといえば、ウェアやシューズ、バックパック、テントやタープだと思います。
靴やウェア、バッグ類はともかく、キャンプギアのファブリックの中でも特に大物であり、元々撥水・防水加工が施されていることが多いテントやタープにまで防水スプレーをする必要って、そもそもあるの?って思ってしまいそうですよね。
元々テントやタープに「撥水・防水加工がある」とされているものに関しては表面にその加工が施されていますが、長期間使用していくとその加工はだんだん弱くなってしまいます。
なのでこれらを使用したあとに、防水性や撥水性の低下を感じたら、定期的に防水スプレーをかけてお手入れをするとテントやタープが長持ちします。
防水・撥水加工が施されていないテントには買ってすぐ防水スプレーをすると、水と一緒に汚れの付着も防げるのでおすすめです。
防水スプレーをするときの5つの注意点
①綺麗な状態でスプレーする
防水スプレーを噴きかける前は、テントでもタープでもウェアでもバッグでも、かならず汚れていない綺麗な状態でスプレーしてください。
汚れが付着した状態でのスプレーは厳禁です。
②スプレーしたら乾くまで使用禁止
スプレーを噴いたら、完全に乾くまで使用は控えましょう。
スプレー液は乾いた状態で初めて完全な効果を発揮するからです。
完全に乾くまでの目安はメーカーによって違うので、使用上の注意もチェックしてみてください。
③全体にスプレーする前にテスト
噴きかけるものの素材によっては、スプレー液で色落ちを起こしたり、シミになってしまうことがあります。
全体にスプレーする前に、目立たないところにスプレーして様子をみてから使用しましょう。
④使用時の注意点
屋外の風通しの良いところで使用しましょう。
対象物から20~30cmほど離してスプレーするのがコツです。
締め切った場所でスプレーすると、呼吸困難や肺炎を起こしてしまう危険があります。
噴きかけたスプレー液が完全に乾くまでは使用禁止です。
キャンプ場で使用する場合には、周囲に人がいる事も考え、風向きに気をつけてスプレーしてください。
⑤タイプの違う防水スプレーもある
厳密に言うとスプレーではないのですが、ハケやスポンジなどで「塗る」防水スプレーもあります。
テントのタイプや大きさ、防水の範囲によっては「塗る」方が楽な場合もあるので、自分のテントと見比べて防水スプレーのタイプを選ぶと良いです。
コスパを考えプロにお金を出してお願いしてしまうのもおすすめですし、複数本セットで安く販売しているショッピングサイトを探すなども重要です。
おすすめ防水スプレー
アウトドア 防水スプレー ギガバリア
出典:楽天
ギガバリアは、フッ素配合撥水スプレーです。
こちらのギガバリアは、布や皮革、ポリエステル、ナイロンなど様々な素材に使用することができます。
撥水効果を実感したいけれど、フッ素配合のスプレーは高いしコスパ面が・・・なんて悩んでいる人に超おすすめの大容量1本420mlの3本セットとなっています。
1本で大体ソロ用テント1点分、3本あれば大型テント1点分が使用の目安となるので参考にしてみてください。
フッ素コーティングが水を弾き、汚れや油分も弾きます。
ハイドロ FK 420ml 2本セット
出典:楽天
あらゆる過酷な自然環境でもしっかり防水・撥水・防汚しながら透湿性を保つ、ハイドロ FK。
現在、自衛隊でも採用されている衣類用防水撥水スプレーです。
あらゆる繊維に対応し、それぞれの風合いを損なうことなく水を強力に弾きます。
塗布後の乾燥時間が早く、ベタつきがないところもおすすめポイントで、撥水を長時間持続させるところもめちゃくちゃいい!
あまり市場では出回ることがない製品とのことなので、見つけたら要チェックです。
ロゴス 強力防水スプレー 420ml
出典:楽天
アウトドアブランドのロゴスから販売している、強力防水スプレーです。
フッ素配合タイプで防水・撥水効果を長く持続させ、汚れの付着も防ぎます。
フッ素配合タイプは通気性にも優れるので、透湿素材にも使用できます。
これ1本で、大体大型のドームテント約1張分が使用目安とのことです。
キャプテンスタッグ テント用防水スプレー
出典:楽天
キャプテンスタッグのテント用防水スプレーは、シリコン系の防水スプレーですが、通気性を失いにくいタイプの防水スプレーです。
縫い目からの水漏れ防止に。
テントやタープ向けの大容量なのが嬉しいですね。
撥水・防水だけでなく、しっかり噴きつけておけば防汚性もアップします。
1本あたりの容量は300ml。
好日山荘 大扇産業 ダイセン 防水スプレー Lサイズ 420ml
出典:楽天
好日山荘の防水スプレーも、シリコンタイプとなっています。
他社のフッ素配合防水スプレーに比べると、ちょっぴりリーズナブル。
スプレーするだけで、衣類や繊維製品に撥水加工が施せますので、レインウェアやタープやテントにもおすすめです。
シリコンタイプですが、こちらも風合いや通気性を損ないにくくなっています。
まとめ
私のテントには、撥水・防水加工が施されているので、防水スプレーはいらないな!なんて思っていませんか?
撥水加工や防水加工は、使用していくうちにだんだんと低下していきます。
これらの低下を感じたら、テントのお手入れをしたついでに防水スプレーを噴きかけてお手入れしてあげてください。
防水スプレーには、フッ素タイプとシリコンタイプがあります。
シリコンタイプは安価で手に入りやすくコスパ面では良いのですが、吹きかけることで通気性を損なってしまうという欠点があります。
そのため透湿性がある素材でも結露させてしまったり、スウェードなど使用できない素材があったりもします。
ただし、吹きかけてからの持続時間が長いのはシリコンタイプです。
一方、テントにおすすめしたいのはフッ素タイプ。
フッ素タイプの防水スプレーは、通気性を損なうことなく透湿性のある素材でも使用することができ、結露もしにくいでしょう。
防水性を高めるだけでなく油分も弾くので、汚れの防止効果も高いのはフッ素タイプの大きなメリット。
しかしフッ素タイプの防水スプレーは値段が高いので、コスパ面ではあまりよくないと言えます。
テントが大きく、値段もかかり手間もかかるなら、フッ素の防水加工はプロの手を借りてしまうのも1つの手段ではあると覚えておきましょう。
スプレーする時は屋外の風通しの良い場所、汚れていない綺麗な状態で、お手入れをしてから行ってください。
スプレー直後では効果を実感できないので、スプレーした後は完全に乾いてから使用しましょう。
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