ソロキャンプって、ペグは何本必要だと思いますか?
ファミキャンだと、テントやシェルターが大きいから、ペグも多く必要になるような気もします。
しかし、ソロキャンプならテントが小さくコンパクトになるから、逆にペグは少なくていいの?なんて、考えてしまいませんか?
そこで今回は、ソロキャンプに必要なペグの本数は、だいたいどのくらいなのか考えてみたいと思います。
ファミキャンとの違いはあるのか、テントが小さいからペグは少なくても良いのか検証してみます。
こちらの記事は「あっちゃんの時々ソロキャン」で2022.7.19に公開した記事を引っ越しして一部修正したものです。
目次
ソロキャンプに持っていくペグは何本必要?
そもそもペグとは
キャンプ初心者の方でも、「ペグ」という言葉は、どこかで聞いた事があると思います。
テントやタープという言葉はよくテレビで聞こえてきますが、ペグという言葉はあまり聞こえて来ないかも知れません。
しかし頻度は少ないながら、聞き覚えはありますよね?
念のために、そもそもペグって何なのかを、はじめに説明しますね。
まず、キャンプ場に着いて、テントやタープを設置したところを頭の中でイメージしてみて下さい。
ポールを組み立てて、それを幕に通したりしますよね。それを持ち上げて立てたら、テントやタープが完成!・・・って事にはならないですよね?
自立させる為や風で飛ばされないようにする為には、テントやタープを地面に固定する必要がありますよね。
キャンプでは、この時に地面に固定するのに使う杭のことを、ペグと呼んでいるんです。
このペグは、金属製だったりプラスチック製だったりと、様々な種類の素材があります。
さらには、その形状にも違いがあったりします。
テントやタープを固定する為の必需品となるので、それらを購入するとセットで付属してくることも多くあります。
多くの初心者キャンパーさんは、この付属してきたペグをそのまま使っていると思います。
しかし本当なら、キャンプ場の地面が砂利なのか土なのか、硬いのか柔らかいのかなどによって、それに適したペグを使ったほうが良いんです。
同じキャンプ場でも、テントを張る場所や天候や気温、または季節によっても地面の状態には、違いが出てきてしまいます。
地面の状態によっては付属のペグでは打ち難かったり、曲がったり折れてしまうことも。
強風時では、打ち込んだペグの長さでは不安に感じることもあるかも知れません。
そんな時、状況に合わせてペグを使い分けるのも、ベテランキャンパーのテクニックの1つと言えると思います。
ソロキャンプに必要なペグの本数とは?
使用するペグの本数は、タープを使用する場合ソロでよく使われるレクタタープで8本、ヘキサタープでも8本。
タープは、ソロキャンプでもファミキャンでもサイズが違うだけで、使用する本数は同じなはず。
レクタタープなのか、スクリーンタープなのかという種類によって、必要なペグの本数は変わってくる場合があります。
でも基本的には、レクタタープで8本ヘキサタープも8本と言ったところ。
レクタタープの場合、メインポール2本に対しペグはそれぞれ2本ずつ。
あとの4隅は直接地面にロープを張っても、ポールを使用してアレンジしても、ロープ1本でペグダウンします。
そうすると、合計で8本必要になります。
ヘキサタープも同じ考え方で、6角形だとしても、メインポールにそれぞれ2本と、4隅に1本ずつで、合計8本になります。
ソロキャンプで、3×4mのタープを使っても、ファミキャンで5×4mのタープを使っても、必要なペグの本数は変わりません。
出典:楽天
それでは、テントならどうかというと、例えばコールマンのソロ用のインスタントアップドーム/Sでは17本。
テンマクデザインのパンダTC+だと、付属のペグを全部使用したとして14本。
アンプラグドキャンプのパップテントで付属のペグを全部使うとしたらが18本と、テントの種類によって本数に違いがあります。
これは、ソロ用のテントでもファミキャンのテントでも同様で、テントの種類によって必要なペグの本数は変わってきます。
その事から、ソロキャンプではペグが何本必要なのかという断言はできないんです。
テントとタープを使用する場合は、テントの必要本数とタープで使う8本。
タープなしでテントだけなら、テントの設営で必要な本数分となります。
ソロキャンプでは、使用するキャンプギア(テントとタープ)に合わせた本数のペグを持ち歩いていればいいのでは・・・なんて思ってしまいそうですが、そう簡単ではないんです。
ペグをハンマーで叩いて打ち込んだり、踏んで体重をかけて地面に打ち込んだりするときに、思わずペグが曲がってしまうことがあります。
曲がったペグはハンマーで叩いたり、ペンチで曲げるなどで直すことができたりしますが、一度曲がったペグは曲がり癖がついてしまったり、強度が著しく落ちてしまうので継続して使用するのはおすすめできません。
なので、予備の為のペグは準備しておいた方が安心なんです。
また、キャンプ場の地面の状態は、現地に行ってみないとわからないものです。
芝生の柔らかい地面ならプラペグでも十分ですが、少し硬い地面になると最悪プラペグが折れて使えなくなります。
複数の種類のペグや長さの違うペグを持っていれば、どんな地面の状態でも対応できるので安心です。
ペグ打ちに自信がない人にも、ペグの予備はおすすめです。
なので、使用するテントやタープに必要な数のペグの本数+αを持参するようにしましょう。
プラペグや金属として軽量で柔らかめのアルミ製のペグの場合は、さらに少し多めに予備を準備しておくと安心です。
テントの必要本数にもよって違いますが、ソロキャンプでは多く見積もるとペグは30本弱あれば、かなり安心できます。
ただこれは、テントとタープを使用し、さらにテントで18本使用した事を想定したものなので、多過ぎな気もします。
テントでの必要本数をしっかり把握しておけば、もう少し減らすことができると思います。
ペグの選び方のポイント
①宿泊する場所の地面で選ぶ
宿泊予定のキャンプ場はどんな場所ですか?
地面が芝生や柔らかい土といった一般的なキャンプ場なら、テントやタープに付属しているピンペグや安価なプラペグでも対応できる場合があります。
河原や湖畔などの石が混じる土がある場所には、鍛造ペグのような丈夫なペグがおすすめです。
雪上や砂地はスクリューペグが抜けにくいのでおすすめです。
オールラウンダーなネイルペグは一般的に地面の硬さなら大体どこでも使えるし、X・Y字ペグ、V・U字ペグは極端に硬い地面以外なら刺さりやすく抜けにくい構造になっているのでこれらもおすすめです。
②値段で選ぶ
ペグの値段もピンからキリまであります。
芝や柔らかい地面なら付属のピンペグでも事足りてしまう中で、いきなりあまりにも高価なものを買うのもちょっと・・・と考えてしまう人もいるかもしれませんよね。
だからと言って安価で強度の弱いものを買っても、ペグ打ちで壊れてしまっては意味がありません。
強度と一緒にコスパも重視して選ぶことができるとなお良いですよね。
③ペグの長さで選ぶ
ペグの長さ=運びやすさです。
長いペグはしっかり地面に打ち込むことができ、長ければ長いほど抜けにくくなるので強い風が吹いても安心ですが、重く長いペグは持ち運ぶのが大変ですよね。
なので、一般的なソロキャンプの場合、ペグの長さは30cm前後がおすすめ。
さらに使い分けるとするなら、ソロ用テントの設営には20cm、タープには30cmのものを準備しておくと良いですよ。
素材や長さもちょうどいいものを選ぶ、なるべくコンパクトでスタッキングできるものがおすすめです。
また、ベテランソロキャンパーの中には登山用のペグを活用している人もいますし、ペグ専用のケースを使って管理と運搬を楽にしている人もいるようです。
まとめ
ソロキャンプで使うペグの必要な本数は、大体わかりましたか?
ファミキャンでもソロキャンプでも、ペグは何本必要と断言はできないんです。
ファミキャンはテントが大きいから沢山必要で、ソロキャンプだとテントもタープも小さいから、必要なペグの本数は少なくて良いといのは間違ったイメージです。
タープなら、タープが大きかろうが小さかろうが、必要になるペグの本数は変わりません。
タープを安定させる為にロープを2又にしてそれを多用したら、ペグの本数は増えることになりますが、一般的なタープでは基本的には8本。
テントでは、種類によって必要な本数が変わってきますし、フライシートのループやスカートの全てをペグダウンするかどうかによっても、違いがでてきます。
なので、頭に入れておきたいのは、使用するテントが最大で何本のペグが必要なのか。
その上で、タープを使うのかどうかも考えます。
それらをしっかりと把握した上で、予備として+α持って行くようにしましょう。
ソロキャンプで使うペグの必要な本数は、多く見積もって30本弱ですが、使用するテントによって少なくもなるし、タープの有無によっても違ってきます。