現在僕は、サバティカルのスカイパイロットTCという大型のシェルターをDODのワンタッチカンガルーテントMを使ってカンガルースタイルにしています。
DODのカンガルーテントMはワンタッチで設営できるので、簡単に寝室が作れるんです。
これがかなり楽ちん。
設営も撤収も素早く手間なく出来るから、カンガルースタイルの時は重宝しています。
カンガルーテントはMサイズで2〜3人で使える大きさなので、スカイパイロットTCの中にカンガルーテントを設置すると、サイドにはポールがあるので壁面に寄せることができなく、サイドポールからセンターポールの間のスペースに置くことになってしまうので場所を取ってしまいます。
これではせっかくの大型シェルターなのに、ちょっと手狭に感じてしまうことがたまにあるんです。
カンガルーテントMのサイズ的な原因もあるのですが、もう1つ心当たりもあります。
それは、カンガルーテントMをシェルターのポールのあるサイドではなく背面の壁付近に寄せて置くと、天井が接触してしまうという問題です。
スカイパイロットTCとカンガルーテントMが触れないように距離を離して置くと、結果的に中心部のセンターポールの近く置くことになってしまうので、手狭に感じてしまう事になってしまいます。
しかし、この問題を解決する新しいテントがDODから発売されているんです。
それはフカヅメカンガルーテントと言って、シェルターの壁に沿って設置できる自立式のテントなんです。
今回は、DODのフカヅメカンガルーテントの特徴とスカイパイロットTCに使ってみたらどんな感じになるのか、または通常のカンガルーテントと比べてどうなのかと考察してみたいと思います。
目次
DODのフカヅメカンガルーテントでシェルターのデッドスペースを無くす?
ワンタッチカンガルーテント
僕がDODのワンタッチカンガルーテントMを使っているのは、カンガルーテントSが在庫切れだったからです。
いち早くカンガルースタイルでキャンプをしたかったので、Sサイズの入荷を待たないで、在庫のあるMサイズを買ったんです。
結果的には、友達3人とのキャンプでも使えるし、ソロでは広々と使えるので、かなり満足度は高いんです。
僕の最近のキャンプでは、広々と快適に使えるスカイパイロットTCを、ソロキャンプで使う回数が増えています。
シェルターもカンガルーテントも設営が簡単なのが良いんです。
しかし、やっぱりソロキャンプだとカンガルーテントMのサイズはちょっと大きく感じてしまいます。
そして、せっかくソロキャンプで広々とシェルターを使いたいのに、場所を取ってしまうカンガルーテントMではもったいないような気もしています。
そもそもスカイパイロットTCの人気が高くて、純正のインナーテントが買えないというのもあります。
純正のインナーテントならもう少しスペースを有効に使えるとは思うのですが、これもテント同様に人気が高くて今は買うことができません。
それならと思い、前回はカンガルーテントを使うのをやめてコットで寝たんですが、コットを登ってくるアリの行列、夜中に何度も顔めがけて飛んでくる未確認の虫に悩まされ、やっぱりカンガルースタイルに戻したくなりました。
そこでタイミングよく登場したのがフカヅメカンガルーテントです。
ワンタッチカンガルーテントですが、以前はカンガルーテントと名前にワンタッチは付いていなかったと思います。
どのタイミングでワンタッチが付いたのか分かりませんが、ここでは「通常のカンガルーテント」や「ワンタッチカンガルーテント」を混在して使っています。
フカヅメカンガルーテントの特徴
出典:DOD
DODのフカヅメカンガルーテントは、テントの後ろ部分に傾斜がついていて、シェルターに深く詰めて置けるようになっているテントです。
カンガルーテントMならドーム型なので、丸い弧を描くようなデザインになっていますよね。
底面から立ち上がりは約70度ぐらいの角度がついていると思います。
スカイパイロットTCのサイドの壁の角度は約55度。(画面の写真を分度器で測ってみました(笑))
それだと角度が合わないので、奥に詰めて置いたら、壁に触れてしまいますよね。
シェルターの壁に触れないようにするには、少し離して置くしかありません。
しかもスカイパイロットTCのサイド側にはポールがあって、そもそもそもカンガルーテントを壁に詰めて置く事ができません。
置くとしたらサイドよりの背面側になると思うのですが、こちらはちょっと複雑なデザインになっていて、壁の角度もマチマチ。
その中で1ヶ所の角度を測ってみると約56度ぐらいでした。
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントも同様に測ってみると、角度は約60度。
スカイパイロットTCでカンガルースタイルで使うなら、ピッタリ背面側の奥へ詰める事は出来ないかも知れませんが、カンガルーテントMよりは奥に寄せて置く事が出来そうです。
画像だけで考察しているので正確性はないかも知れませんが、通常のカンガルーテントやその他のソロテントをカンガルースタイルで使うよりは、フカヅメカンガルーテントを使った方が、デッドスペースを作らずに使えそうです。
※ヘリノックスのTac.フィールド6.0とワンタッチカンガルーテントM
ちなみに以前使ったヘリノックスのTac.フィールド6.0では、サイドのポールがあるので、通常のカンガルーテントMではしっくり置くことができませんでした。
シェルター内の真ん中に設置すれば、壁もポールも干渉しないのですが、今度はカンガルーテントの左右にデッドスペースができてしまいました。
フカヅメカンガルーテントのサイズ
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントのサイズには、SSサイズとSサイズの2種類があります。
SSサイズは215×95×116(h)cmで1人用、Sサイズは215×155×123(h)cmで大人2人用となっています。
SSサイズで考えてみると、幅65cmのインフレーターマットを敷いて使ったとしても約30cmぐらい幅が余るので、思いの外広く使えそうです。
ただ奥の壁に傾斜があり寝ている時に触れてしまうと思うので、インフレーターマットは入り口側に置く事になると思います。
入り口側は、前後で非対称になっていて、垂直に近い形になっているので、ピッタリ寄せても良いし、少し隙間を開けても余裕があると思います。
出典:DOD(Sサイズ)
Sサイズの幅は155cmで、大人2人で使えば1人当たり約77cmなので、こちらも意外に広く使う事ができそうな気がします。
しかし、こちらも背面側は狭くなると思うので、入り口側に詰めて寝る事になると思います。
ところがSサイズのフカヅメカンガルーテントを横から見てみると、入り口側にも角度が付いています。
そうなると少し真ん中に寄って寝る事になると思うので、1人当たり約77cm幅は確保できなくなり、数字で見るよりも実際は狭くなってしまう恐れがあります。
家族やカップルでなら良いと思いますが、友人と2人で寝るとなると少し使いにくいと思います。
なのでできれば僕的には、両方ともソロで使うのが一番良いと思います。
Sサイズなら、ソロキャンプで使えばかなり広々使う事ができそうですよね。
ちなみに高さも違いがあり、SSサイズでは116cm、Sサイズでは123cmと7cmの差があります。
たった7cmの違いですが、テントのサイズも加わりSSサイズの方が圧迫感を感じるハズです。
寝るだけで何も気にしないという方はSSサイズで、寝室も快適に使いたいという方はSサイズが良いと思います。
素材
出典:DOD
DODのフカヅメカンガルーテントのSSサイズもSサイズも、素材はコットン生地を採用しています。
これは通常のカンガルーテントと同じで、壁面だけコットンとなっています。
壁面と言っても、壁面から天井までフロア以外全てなので、ほぼコットンに包まれている感じになります。
コットンなら、吸水性が高いので結露が出来にくいというのがメリットです。
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
通常のカンガルーテントと同様にフカヅメカンガルーテントでも結露が出来にくく、快適に使えるんじゃないかなと思います。
地面からの湿気などの影響を受けやすいフロアには、210Dポリエステル(PUコーティング)が採用されていて耐水圧は5000mmとなっているので、下からの影響を気にせず安心して使う事ができると思います。
ただ通常のカンガルーテントに付属していたグランドシートはフカヅメカンガルーテントに付属してないようなので、テントが直で汚れてしまう恐れがあります。
大型メッシュドア
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントの前後大型ドアは、両方ともメッシュにすることができます。
夏などの暑い時期は、シェルター内は熱がこもりがちです。
そこでカンガルースタイルで使っているテントを閉め切って使うと、もちろん狭いテント内が暑くなってしまいます。
シェルターの中だからとフルオープンにすると、今度は虫が入り込んできてしまいます。
そこでメッシュドアにできるフカヅメカンガルーテントなら、虫の侵入を防ぎつつ、通気性も高まるので、快適に使う事ができるハズです。
通気性が良いとは言っても、夏のシェルター(テント)内は暑くなりがちなので、扇風機やサーキュレーターを用意しておくのがおすすめです。
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
ちなみに通常のカンガルーテントでは、SサイズもMサイズも4面メッシュドアにする事ができます。
コンセント用ファスナー
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントには、コンセントケーブルを引き入れるためのファスナーが付いています。
これはSSサイズSサイズともに付いていて、違いはありません。
テント内で暖房機器や扇風機などを使う時に、入り口とは別に電源を引っ張り入れる事ができるのは便利ですよね。
これがないと入り口を使うことになり、常に隙間ができてしまうので、何気に便利だと思います。
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
もちろん、これは通常のカンガルーテントにも付いている機能なので、電源付きサイトに泊まった時は便利に使っています。
よく見てみると、ファスナープルやジッパータブと呼ばれる取っ手は、フカヅメカンガルーテントとちょっと違いがあるようです。
フカヅメカンガルーテントの方はループになっているので、指に引っ掛けやすのかも知れません。
寝室ポケット
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントSとSSサイズの中には、ポケットが配置されています。
写真を見る限り、どちらも左右2ヶ所の計4つのポケットがあるようです。
これならどっちを頭にしても使えるし、メガネやお財布など大事なものを収納しておくことができます。
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
通常のカンガルーテントでは、壁面と言うよりはフロアに近い位置にポケットが配置されています。
しかし、踏んでしまったことも無いし、邪魔になることもありません。
こちらも便利に使えますが、数的にはフカヅメカンガルーテントよりも少ないかも知れません。
ランタンフック
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
通常のカンガルーテントには、天井の頂点部分に1ヶ所ランタンフックが配置されています。
小型のLEDランタンを常夜灯として吊るすと便利に使えるんです。
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントでは左右にランタンフックがあり、計2つのLEDランタンを吊るすことができます。
多分、最近の明るいLEDランタンでは2つも吊るしたらめちゃくちゃ明るくなってしまうと思います。
そうしたら、頭側に1つ吊り下げるようにしたら、手元をしっかりと照らしてくれそうですよね。
頭の向きを逆にしてもフックがあるので、好みの方で使えるというのが良いと思います。
設営方法
出典:DOD
フカヅメカンガルーテントは、通常のワンタッチカンガルーテントと違って、ちゃんと設営作業があります。
通常のワンタッチカンガルーテントなら、折り畳み傘を開くようにして組み立てるのですが、フカヅメカンガルーテントではポールを組み立てる作業も必要になります。
出典:DOD
設営方法を見てみると、よくあるクロスポールテントと似ていて、かなり簡単そうでした。
要約しちゃうと、テントを広げて、2本のポールを組み立て、それを天井部分にクロスするように取り付け、あとは幕のフックをポールに引っ掛けていくといった感じ。
出典:DOD
ポールの先端を幕のグロメットに差し込むところが、多分1番のポイントになると思います。
ここに力が必要ならちょっと大変かも知れません、すんなりポールを差し込めるようなら、設営作業は楽になるハズです。
出典:DOD(ワンタッチカンガルーテント)
僕が使っているワンタッチカンガルーテントMは、この設営が簡単なので重宝していますが、フカヅメカンガルーテントも同じくらい簡単なら、買い替えもありだと思います。
カマボコテントにマッチしそう
出典:DOD
DODで人気の高いカマボコテント3Mに、フカヅメカンガルーテントのSSサイズを入れている写真がありました。
ファミキャンでカマボコテントを使っていと、インナーテントに家族全員で寝ていると思います。
それも子供が小さい内はいいのですが、子どもたちが成長し忙しくなってきたら、キャンプにはパパ1人で行く機会が増えるかも知れません。
そんな時、インナーテントを吊り下げるのではなくソロ用のSSサイズのフカヅメカンガルーテントを使えば、めちゃくちゃ広いスペースをリビングとして使えるようになります。
ソロキャンプにソロ用のテントではなくカマボコテントを使うパパさんは、フカヅメカンガルーテントSSがおすすめです。
かなり広くて快適なソロキャンプができると思います。
フカヅメカンガルーテントSS スペック
出典:DOD
サイズ | (約)W215×D95×H116cm |
収納サイズ | (約)W43×D15×H15cm |
重量 | (約)2.4kg |
定員 | 大人1人 |
材質 | 壁面:コットン フロア:210Dポリエステル(PUコーティング) ポール:アルミ合金 |
最低耐水圧 | 5000mm※フロアのみ |
価格 | 14,300(税込) |
フカヅメカンガルーテントS スペック
出典:DOD
サイズ | (約)W215×D155×H123cm |
収納サイズ | (約)W47×D17×H17cm |
重量 | (約)3.0kg |
定員 | 大人2人 |
材質 | 壁面:コットン フロア:210Dポリエステル(PUコーティング) ポール:アルミ合金 |
最低耐水圧 | 5000mm※フロアのみ |
価格 | 17,600(税込) |
ワンタッチカンガルーテントM スペック
サイズ | (約)W210×D210×H140cm |
収納サイズ | (約)直径21×長さ77cm |
重量 | (約)4.9kg |
定員 | 大人3人 |
材質 | 壁面:コットン フロア:210Dポリエステル(PUコーティング) ポール:アルミ合金 |
最低耐水圧 | 5000mm※フロアのみ |
価格 | 20,800円(税込)ぐらい |
まとめ
DODのフカヅメカンガルーテントは、シェルターを使ってカンガルースタイルのキャンプをしている方にとって、かなり使えそうなテントです。
今まで、奥まで詰めて置く事ができなかったのが、フカヅメカンガルーテントではできるようになるので、デッドスペースが減り有効スペースが増える事になります。
僕の場合は、サバティカルのスカイパイロットTCになるのですが、それだと今の通常のカンガルーテントMでは室内が少し狭くなってしまっています。
フカヅメカンガルーテントを使ったとしたら、スカイパイロットTCではポールがある為サイドに詰めて置く事は出来ません。
しかし背面側に詰めて置くのなら、今よりはスペースが広く使えると思います。
それは通常のカンガルーテントMサイズの奥行きに比べ、フカヅメカンガルーテントの両サイズとも狭くなっているので、結果的にシェルター内のスペースが広く使えるようになるんです。
DODのシェルターだけではなく、もちろんスカイパイロットTC以外のワンポールシェルターでもツーポールシェルターでも、フカヅメカンガルーテントは有効に使えるはずです。
少しでもシェルター内のスペースを広くしたいとお考えなら、フカヅメカンガルーテントの導入を検討しても良さそうです。
ただそこそこ良いお値段なので、現状使っているカンガルースタイルのテントに大きな不満がなければ、買い替えなくても良いと思います。
僕も欲しいと思いましたが、今使っているワンタッチカンガルーテントと比較してみると、サイズと深く詰めて置けること以外に大きなメリット(違い)は無いようなので、しばらくこのままで行きたいと考えています。
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アイキャッチ画像 出典:DOD