キャンプで食べるご飯って、あなたはパン派?米派?それとも麺派ですか?
今回の話題は、キャンプで食べるお米の話を取り上げたいと思います。
キャンプで、お米を炊くイメージって「ちょっと難しいかな。」「ハードルが高いよ。」なんて思ってしまいますよね。
ちゃんと炊くのは難しいような気がするし、ご飯を炊くのは面倒くさいから、レトルトで良いという人もいるでしょう。
でもその考えはちょっと古いかも知れません。
昨今のキャンプブームのおかげで、お米を炊いて食べる方法は多種多様になり、中には驚くほど簡単な方法も誕生しているんです。
本当はお米が大好きなのに、炊くのが面倒、片付けが面倒、試してみるのも面倒・・・そんなことを思ってはいませんか?
今回は「キャンプで美味しいお米を気軽かつ手軽に食べる」をテーマに、簡単に美味しいお米を炊くコツや方法、さらに便利なアイテムについてこっそり教えちゃいたいと思います。
この記事を読めば、キャンプでお米を炊くハードルもぐっと低くなるかも!?
目次
クッカーの選び方
キャンプでお米を炊くには、まずはクッカーを選びましょう。
それがないと何も始まりません。
キャンプで炊飯をするというと、なんとなく昔ながらの「飯盒炊飯」のイメージがありませんか?
小学校の時の林間学校でした飯盒炊飯を思い出してみると、なんとなく難しかった記憶が蘇ります。
しかし、その昔ながらの飯盒を使わなくても、現在ではキャンプでご飯を炊くことが、実は簡単にできてしまうんです。
お鍋やメスティンなど、キャンプの定番クッカーでもやり方とコツさえ知っていればご飯を炊くことができるし、ライスクッカーという炊飯用のクッカーもあります。
さらに言えば、ダッチオーブンでもお米を炊くことができちゃうんです。
どんなお鍋でも、炊飯の手順とコツを知り、その上やる気さえあれば白米を炊くことができます。
クッカー選びのポイント
①適したサイズを選ぶ
キャンプに行く人数や、どれくらい食べるのかによって、鍋やライスクッカーのサイズを選ぶようにしましょう。
飯盒もメスティンも、ご飯を炊かない時は普通にお鍋として使うことができます。
荷物をコンパクトにしたいソロキャンプなら、兵式飯盒やメスティン(500ml程度)の小さなサイズで十分です。
②形を選ぶ
昔のキャンプで定番だった兵式飯盒のあの形って、どうしてあんな形になったんですかね?
実はあの形の飯盒は、旧日本軍も現在の自衛隊でも採用されているものなんです。
あの形が採用されるようになったのには諸説ありますが、実際問題リュックサックに収納したりくくりつけてもフィットしやすく、持ち運ぶ時に便利だとのこと。
何より大人数で炊飯した時に、並べて使えるのが良いみたいです。
しかし、ここで敢えておすすめしたいのは丸型飯盒。
丸型は持ち歩く時に少々嵩張りますが、ムラなく熱が均一に伝わります。
さらに、バーナーやコンロの上に置いて使っても安定感抜群。
また洗いやすければ、今度も使おうという気持ちにもなりますよね。
③素材で選ぶ
クッカーの素材には、鉄製・ステンレス・チタン・アルミなどがあります。
軽量で使いやすいものならアルミ製。
使いやすさと丈夫さを重視したいならステンレス製。
お手入れの手間と重さの問題がありますが、本格的な煮込み料理などにお鍋を使いたい場合は鉄製。
熱伝導率が低くく、飯盒としての取り扱いは難くなってしまいますが、軽さと丈夫さを兼ね備えているものを探している中級者以上のキャンパーさんにはチタン製をおすすめします。
お米にこだわっている人の中には、土鍋を使っている上級者もいるようです。
キャンプで手間なく美味しいお米を食べるアイデア
①お米の扱いに気を配る
キャンプで炊飯する時は、お米を研いだらしっかりと吸水時間を設けましょう。
通常では30分以上、冬の寒い時期だと1〜2時間と、より長い方が良いようです。
お米を持ち運ぶ際に、自宅で研いで吸水させてから持っていく人、また環境や時短面を考えて米研ぎがいらない無洗米を活用するのもおすすめです。
②水分量に気を付ける
ネットで調べてみると、キャンプで炊飯する時の水の量って、ブログやサイトによって情報はまちまちでした。
それは使用するクッカーに寄って違ってくるのか、それとも食べる人の好み、またはお米の種類やお米の吸水時間にも影響するからかもしれません。
でも一般的には、お米の量に対して水の容量は1.1〜1.2倍。お米1合に対し200ccくらいと言われています。
お米に水を浸した時に、お米に突き刺さらないように人差し指を水に差し入れて、第1関節が水につかるくらいが目安とされていますよね。
ですが、この水の量も無洗米の場合は少し多めがいいとされていたりします。
水分があるうちは焦げないので、慣れるまで水分は少し多めで炊いた方が成功しやすいかもしれません。
③クッカーをチェックする
クッカーや飯盒の内側に加工があるかないかで、使い勝手が大きく変わってきます。
炊飯する時には、最初の方は強火でガンガン火にかけてしまうと焦げ付く可能性があります。
焦げ付いた後の洗う手間を考えるのなら、やはりテフロン加工やアルマイト加工がある方が気にせずにガンガン使えて便利です。
メスティン等のアルミ製のクッカーを使う場合は、炊飯に使用する水をあえて研ぎ汁で代用して使うのもおすすめです。
お米の研ぎ汁を使用することで、クッカーの内側に皮膜ができ、焦げ付きを抑えてアルミ臭さを抑えることもできます。
また加工がないクッカーでも、最近では内側に折ったクッキングシートを仕込んだりして、焦げ付きを防いだりしているようです。
これは「メスティン折り」というテクニックで、内側の焦付きを防ぐことで洗い物を減らすことにも繋がるので、お米を食べたいけど後片付けがネックだと考えている人はぜひ試してみてください。
メスティン折りといいつつ、クッキングシートさえ内側に仕込むことができればメスティン以外でも使えます。
内側の加工を長持ちさせるためにも、クッキングシートはめちゃくちゃ便利です。
④炊飯時間に気を配る
炊飯時間にも気を配りましょう。
1人分のお米をメスティンで炊く場合なら、スタート時は強火にして吹きこぼれるまで約3~5分、その後15分くらい弱火にかけてください。
飯盒、お鍋やライスクッカーの場合には、火にかけてから目を離さないのもコツ。
スタート時は強火で。
水分があるうちは、焦げ付きにくいので大丈夫です。
吹きこぼれたり、鍋の蓋がカタカタ動いて湯気が出始めたら、火加減を調節して弱火にしましょう。
弱火にしてから湯気が出なくなったら、火から下ろす合図です。
吹きこぼれるほどになると、お鍋やクッカーの蓋が浮き上がりそうなほど動くことがあるので、上に石などの重しを乗せておくと安心かも。
⑤蒸らし時間を忘れずに
炊飯量が少ないメスティンでの炊飯の場合は10分程度。タオルに包んでひっくり返して置くのが良いようです。
飯盒の場合は10分〜20分と長め。
ユニフレームのライスクッカーの場合は5分ほどでいいようなので、使用するクッカーの説明書をよく確認しておきましょう。
どちらにせよ、火から下ろした後の蒸らし時間も炊き上がりに大いに影響するので、美味しいお米を食べたい場合はくれぐれも注意してください。
お湯を沸かすだけのレトルトも活用!
そんな欲張りさんには、もっと簡単な方法があります。
レンジでチンして食べるレトルトパックのご飯を湯煎で温めたり、水やお湯で戻すアルファ米を活用するのもおすすめです。
サトウのごはん
出典:楽天
レトルトのご飯といえば、サトウのごはんですよね。
サトウのごはんは、電子レンジ調理用として普及したのですが、度重なる災害などにより、公式ページでも湯煎での温め方法を紹介しています。
熱湯で温める場合は、フィルムを剥がさないで、フィルム面を上にして熱湯に浮かべて15分ボイルしましょう。
トレーは重ねないのがポイントで、底面がお鍋の底に触れないように気をつけること。
ちなみに、サトウのごはんには銀しゃりという商品がありますが、それは独自で日本銘柄米をブレンドしたもののようです。産地は不明です。
通常のサトウのごはんは、新潟産のお米。
味的にはどちらも美味しいとのこと。値段は銀しゃりのほうが少し高めです。
尾西のアルファ米 白飯 101SE
出典:楽天
アルファ米のいいところは、保存期間が長いところ。
尾西のアルファ米は10食セットの製品ですが、製造から5年間保存ができるので、余った分は災害用の備えとして保管しておける優れもの。
作り方も簡単。
袋を開封してお湯を注ぎ、チャックを閉じて待つだけ。
お湯の場合は15分。
水の場合は約60分で、カラカラに乾いたお米がふっくらとしたお米に戻って美味しく食べることができます。
とても軽いので、キャンプにも便利です。
便利なアイテムが登場『湯煎するだけで炊飯できる魔法の袋』
お米を炊くのに、最近ではさらに便利なグッズが登場していて注目を集めています。
それが、魔法の袋。
お米とお水を入れてお鍋で煮るだけでお米が炊ける炊飯袋というアイテムは、まさに魔法のよう。
少し前から、災害時や防災用の備えとして注目されていたものです。
炊飯袋100枚セット 米炊き袋
出典:楽天
類似商品がいくつかあるのですが、こちらの製品は1合のお米を入れて水を袋に注ぎ、15〜20分間煮沸するだけでお米が炊き上がるという優れものなんです。
しかも、この袋には目盛りが書かれていて、もしも手元に計量カップがなくても、お米の量もお水の量も一目見るだけでわかります。
例えば、キャンプでこの炊飯袋を使う場合には、あらかじめ家でお米を研いで袋の中に入れクーラーボックスなどで現地に持って行けば、現地でお水を入れて煮沸するだけでお米を炊き上げることができます。
そして炊き上がったあとの袋は、そのままゴミとして処理するだけで片付け完了です。
また、炊飯袋はポリプロピレン製なので、煮沸に使用する水が飲料用でなくてもいいのはかなり便利です。
この商品は100枚セットなんです・・・。
キャンプ用や防災用として使ったり備蓄しておいたとしても、ちょっと量が多い気がします。
ダイソーで購入した炊飯袋
そんなこんなで、もっと気軽な同じようなアイテムないのかな・・・と思っていたら、ダイソーやセリア等の100均にありました。
最近は100円ショップでも、たくさんのキャンプグッズを取り扱うようになっていますよね。
この製品もまた、袋の中にお米を入れて沸騰させたお湯で15〜20分程度湯炊きしてできるもの。
湯炊きした後は、別の容器やお湯を捨てた鍋に蓋をして、15〜20分程度蒸らすことでお米が炊き上がるという仕組みになっています。
上記で紹介した米炊き袋と違う点は、袋に目盛りがついていないこと。
そして不織布でできた袋の中にお米を直接入れて湯炊きすることになるので、茹でる水は飲料用でなければならないところです。
キャンプの炊飯グッズおすすめ5選
トランギア メスティン TR-210
メスティンと言えば、トランギア。
トランギアのメスティンは知名度が高く、所有しているという方も多いでしょう。
素材は、無垢のアルミ製。
熱伝導率の高いアルミ製なので、熱が全体に回りやすく、アルコールバーナーや固形燃料でもお米が美味しく炊き上がります。
ただ製品の仕上がりはちょっと雑で、本体の縁にバリが残っていることも。
サイズは170×95×62mm、重量は150g。
容量は750ml。炊飯の目安は最大約1.8合までです。
MiliCamp メスティン MR-250 Pro
コンパクトに持ち歩けて、焼いても揚げても煮込んでも、別売りの網で蒸したり燻製もできちゃうMiliCampのメスティンは炊飯にもおすすめ。
MiliCampのメスティンでもProとつく、MR-250 Proなら、目盛り付がついていて便利です。
お米は2合まで炊飯可能で、計量カップは必要ありません。
キャプテンスタッグ 林間 兵式ハンゴー 4合炊き
出典:楽天
キャンプでの炊飯といえばコレ!兵式飯盒!っていうイメージがありませんか?
そう、子供の頃に林間学校で使った飯盒です。
キャプテンスタッグの兵式ハンゴーは、容量約2.2Lで、お米を4合まで炊くことができます。
容量的には、ファミリーキャンパーさんにおすすめ。
材質は本体、中蓋、蓋共に、表面にアルマイト加工・エポキシ樹脂塗装を施したアルミニウム製。
サイズは幅180×奥行110×高さ135mm、底の厚さ0.7mmで、重さは約340gです。
TSBBQ ライトステンレスダッチオーブン 8インチ
キャンプで使う調理器具の中で、定番な上に大人気なのがダッチオーブンです。
TSBBQのライトステンレスダッチオーブンは、丈夫なステンレス三層鋼(SUS304+アルミ+SUS430)で、軽くて錆びにくいところが特徴です。
面倒な手入れも不要なのが、本当に楽。
煮込み料理などさまざまな調理法に使えるダッチオーブンは、キャンプでも家庭のキッチンでも大人気なんですが、実はお米も上手に炊くことができるんです。
こちらに実際にお米を炊いてみた記事があります。併せてチェックしてみてください!
ユニフレーム ライスクッカーミニDX
出典:楽天
ユニフレームのライスクッカーミニDXは、バーナーでも炭火でも、美味しいお米を炊くことができます。
サイズは、ソロキャンプから少人数でのキャンプにちょうどいい小さめで、約φ165×93mm。
本体の材質は板厚1.5mmのアルミニウムフッ素加工、蓋やハンドルはステンレス鋼。
つまみは天然木でできています。
適正炊飯量は1~3合で、満水容量は約1.8L。
3合まで炊くと吹きこぼれが起きてしまうことがあるので注意してください。
重さは約415gとなっています。
まとめ
キャンプでご飯を炊けるかな・・・上手くいくかな・・・失敗しないかな・・・なんて、誰もが考えること。
美味しいお米をキャンプでも炊くのには、いくつかの手順とコツを覚えておきましょう。
まずは、お米を研いだら長めに吸水させること。
お水は多めに入れて炊くこと。
はじめは強火、吹きこぼれたら弱火にして炊き上げること。
そしてしっかり蒸らすこと。
以上に気をつければ、メスティンでもお鍋でもクッカーでも飯盒でもダッチオーブンでも美味しいお米を炊くことがでるはず。
洗い物や焦げ付きが心配な人は、クッカーの内側にクッキングシートを貼り付けるのがおすすめ。
炊飯に便利な煮沸で炊き上げる便利な炊飯袋も登場しているので、キャンプでのお米生活はどんどん充実したものになっています。
もちろんそれも面倒臭いと感じる方は、レトルトパックのご飯やアルファ米などを活用すると良いでしょう。
まずは色々と試してみて、失敗しちゃうのもキャンプの楽しい思い出になります。
慣れてくるまで、あれやこれや色々やってみてはいかがでしょうか?
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